柚木麻子
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柚木 麻子 (ゆずき あさこ) | |
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ペンネーム |
柚木 麻子 (ゆずき あさこ) |
誕生 |
1981年8月2日(43歳) 日本・東京都世田谷区 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 立教大学文学部フランス文学科 |
活動期間 | 2008年 - |
代表作 | 『ナイルパーチの女子会』(2015年) |
主な受賞歴 |
オール讀物新人賞(2008年) 山本周五郎賞(2015年) 高校生直木賞(2016年) |
デビュー作 | 『終点のあの子』(2010年) |
配偶者 | あり |
ウィキポータル 文学 |
柚木 麻子(ゆずき あさこ、本名は非公開、1981年8月2日 - )は、日本の小説家。
プロフィール
[編集]東京都世田谷区に生まれる。恵泉女学園中学校・高等学校[1][2]、立教大学文学部フランス文学科卒業。既婚[3]。日本ペンクラブ会員。
大学時代より脚本家を目指してシナリオセンターに通い、ドラマのプロットライターを務めた。卒業後、製菓メーカーへの就職を経て[2]塾講師や契約社員などの職のかたわら小説の賞に応募し、2008年に第88回オール讀物新人賞を受賞した[4]。受賞作「フォーゲットミー、ノットブルー」を含む初の単行本『終点のあの子』が2010年に刊行された。同作は『本の雑誌』上半期エンターテインメントランキングで3位となるなど高評価を得た[3][4]。
2013年には『嘆きの美女』が、2015年には『ランチのアッコちゃん』がNHK BSプレミアムでテレビドラマ化、2018年には『王妃の帰還』がNHK-FMでオーディオドラマ化[5][6][7]。
2024年11月、英大手書店チェーンのウォーターストーンズが、2024年の「今年の一冊」に「BUTTER」英訳本を選んだと発表した。
人物
[編集]文学賞受賞・候補歴
[編集]- 2008年 - 「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞受賞。
- 2013年 - 「伊藤くん A to E」で第150回直木三十五賞候補。
- 2014年 - 『本屋さんのダイアナ』で第151回直木三十五賞候補。
- 2015年 - 『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、第153回直木三十五賞候補[8]。
- 2016年 - 『ナイルパーチの女子会』で第3回高校生直木賞受賞[9]。
- 2017年 - 『BUTTER』で第157回直木三十五賞候補。
- 2019年 - 『マジカルグランマ』で第161回直木三十五賞候補。
- 2024年 - 『あいにくあんたのためじゃない』で第171回直木三十五賞候補[10]
作品リスト
[編集]小説
[編集]単著
[編集]- 終点のあの子(2010年5月 文藝春秋 / 2012年4月 文春文庫 / 2012年11月 電子書籍版)ISBN 978-4-16-329210-6 / ISBN 978-4-16-783201-8
- あまからカルテット(2011年10月 文藝春秋 / 2013年11月 文春文庫 / 2013年12月 電子書籍版)ISBN 978-4-16-380900-7 / ISBN 978-4-16-783202-5
- 嘆きの美女(2011年12月 朝日新聞出版 / 2014年6月 朝日文庫)ISBN 978-4-02-250893-5 / ISBN 978-4-02-264744-3
- けむたい後輩(2012年2月 幻冬舎 / 2014年11月 幻冬舎文庫)ISBN 978-4-344-02139-6 / ISBN 978-4-344-42288-9
- 早稲女、女、男(2012年7月 祥伝社 / 2015年9月 祥伝社文庫)ISBN 978-4-396-63393-6 / ISBN 978-4-396-34143-5
- 私にふさわしいホテル(2012年10月 扶桑社 / 2015年11月 新潮文庫)ISBN 978-4-594-06683-3 / ISBN 978-4-10-120241-9
- 王妃の帰還(2013年1月 実業之日本社 / 2015年4月 実業之日本社文庫)ISBN 978-4-408-53619-4 / ISBN 978-4-408-55227-9
- ランチのアッコちゃん(2013年4月 双葉社 / 2015年2月 双葉文庫)ISBN 978-4-575-23819-8 / ISBN 978-4-575-51756-9
- 伊藤くん A to E(2013年9月 幻冬舎 / 2016年12月 幻冬舎文庫)ISBN 978-4-344-02458-8 / ISBN 978-4-344-42555-2
- その手をにぎりたい(2014年1月 小学館 / 2017年3月 小学館文庫)ISBN 978-4-09-386373-5 / ISBN 978-4-09-406399-8
- 本屋さんのダイアナ(2014年4月 新潮社 / 2016年6月 新潮文庫)ISBN 978-4-10-335531-1 / ISBN 978-4-10-120242-6
- ねじまき片想い〜おもちゃプランナー・宝子の冒険〜(2014年8月 東京創元社 / 2018年6月 創元推理文庫 )ISBN 978-4-488-02734-6 / ISBN 978-4-488-49411-7
- 3時のアッコちゃん(2014年10月 双葉社 / 2017年10月 双葉文庫)ISBN 978-4-575-23877-8 / ISBN 978-4-575-52037-8
- ナイルパーチの女子会(2015年3月 文藝春秋 / 2018年2月 文春文庫)ISBN 978-4-16-390229-6 / ISBN 978-4-16-791012-9
- 幹事のアッコちゃん(2016年2月 双葉社 / 2019年9月 双葉文庫)ISBN 978-4-575-23944-7 /ISBN 978-4-575-52260-0
- 奥様はクレイジーフルーツ(2016年5月 文藝春秋 / 2019年5月 文春文庫)ISBN 978-4-16-390451-1 / ISBN 978-4-16-791273-4
- BUTTER(2017年4月 新潮社 / 2020年2月 新潮文庫)ISBN 978-4-10-335532-8 / ISBN 978-4-10-120243-3
- さらさら流る(2017年8月 双葉社 / 2020年9月 双葉文庫)ISBN 978-4-575-24052-8 / ISBN 978-4-575-52394-2
- デートクレンジング(2018年4月 祥伝社)ISBN 978-4-396-63541-1
- 【改題】踊る彼女のシルエット(2021年4月 双葉文庫)ISBN 978-4-575-52459-8
- マジカルグランマ(2019年4月 朝日新聞出版 / 2022年7月 朝日文庫) ISBN 978-4-02-2516046 / ISBN 978-4-02-265051-1
- らんたん(2021年10月 小学館)ISBN 978-4-09-386624-8
- ついでにジェントルメン(2022年4月 文芸春秋)ISBN 978-4-16-391523-4
- オール・ノット(2023年4月 講談社)ISBN 978-4-06-531219-3
- マリはすてきじゃない魔女(2023年12月 エトセトラブックス)ISBN 978-4-909910-21-9
- あいにくあんたのためじゃない(2024年3月 新潮社)ISBN 978-4-10-335533-5
アンソロジー
[編集]- 文芸あねもね(2012年2月27日 新潮社〈新潮文庫〉)ISBN 978-4-10-136062-1
- あのころの、 (2012年4月5日 実業之日本社〈実業之日本社文庫〉) ISBN 978-4-408-55072-5
- 窪美澄ら女性作家6名によるアンソロジー。「終わりを待つ季節」収録。
- 君と過ごす季節 秋から冬へ、12の暦物語(2012年12月5日 ポプラ社〈ポプラ文庫〉)ISBN 978-4-591-13184-8
- 文庫版アンソロジー。「白露」収録。
- 運命の人はどこですか?(2013年4月12日 祥伝社文庫)ISBN 978-4-396-33832-9
- 飛鳥井千砂ら作家6名による恋愛小説アンソロジー。「残業バケーション」収録。
- 心に風が吹いてくる 青春文学アンソロジー(2018年7月31日 三省堂)ISBN 978-4-385-36234-2
- 「本屋さんのダイアナ」収録。
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2020(2020年6月5日 徳間文庫 日本文藝家協会編)ISBN 978-4-19-894566-4
- 「エルゴと不倫鮨」収録。
- 注文の多い料理小説集(2020年4月8日 文春文庫)ISBN 978-4-16-791481-3
- 料理をテーマにしたアンソロジー。「エルゴと不倫鮨」収録。
- 覚醒するシスターフッド(2021年2月25日 河出書房新社)ISBN 978-4-309-02943-6
- サラ・カリーら作家10名によるアンソロジー。「パティオ8」収録。
- ほろよい読書(2021年8月5日 双葉文庫)ISBN 978-4-575-52489-5
- 織守きょうやなど作家5名によるお酒がテーマのアンソロジー。「barきりんぐみ」収録。
- 時ひらく(2024年2月 文春文庫)ISBN 978-4-16-792167-5
- 創業350年となる三越デパートをテーマにしたアンソロジー。「七階から愛をこめて」収録。
エッセイなど
[編集]- 3時のおやつ(2014年10月3日 ポプラ文庫)ISBN 978-4-591-14166-3
- おやつにまつわるエッセイ・アンソロジー。「煮りんごセラピー」収録。
- はればれ、お寿司(2019年3月14日 河出書房新社)ISBN 978-4-309-02785-2
- 「すし」にまつわるエッセイ集。「あっぱれ回転寿司五景!」収録。
- コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線(2020年8月 朝日新書 朝日新聞社編)ISBN 978-4-02-295094-9
- 「暮らしを救うのは個人の工夫ではなく、政治であるべき」収録。
- わたしのなつかしい一冊(2021年8月2日 毎日新聞出版)ISBN 978-4-620-32693-1
- 人気作家50名によるブックガイド。
- 名作なんか、こわくない(2017年12月13日 PHP研究所 / 2021年1月9日 PHP文芸文庫) ISBN 978-4-569-83720-8 / ISBN 978-4-569-90098-8
- 読書案内風エッセイ集。
- とりあえずお湯わかせ(2022年10月 NHK出版)ISBN 978-4-14-005729-2
- 100分de名著 林芙美子『放浪記』 2023年7月 (2023年6月 NHK出版)ISBN 978-4-14-223153-9
漫画原作
[編集]- 魔法使いの心友(まほうつかいのしんゆう)(集英社〈マーガレットコミックス〉)全2巻
編纂
[編集]- 掌の読書会 柚木麻子と読む 林芙美子(2023年5月 中公文庫)ISBN 978-4-12-207367-8 - 著:林芙美子
単行本未収録作
[編集]- 小説
- エッセイ
メディア・ミックス
[編集]漫画
[編集]テレビドラマ
[編集]- 嘆きの美女(2013年1月12日 - 3月2日、NHK BSプレミアム「プレミアムよるドラマ」、主演:黒沢かずこ)
- ランチのアッコちゃん(2015年5月12日 - 6月30日、NHK BSプレミアム「プレミアムよるドラマ」、主演:蓮佛美沙子・戸田菜穂)
- 伊藤くん A to E(毎日放送:2017年8月20日 - 10月1日・TBS:2017年8月15日 - 10月3日、毎日放送 / TBS「ドラマイズム」、主演:木村文乃)
- ナイルパーチの女子会(2021年1月30日 - 3月20日、BSテレ東「土曜ドラマ9」、主演:水川あさみ)
- ユーミンストーリーズ「冬の終り」(2024年3月11日 - 3月14日、NHK総合「夜ドラ」、主演:麻生久美子)
映画
[編集]- 伊藤くん A to E(2018年1月12日公開、主演:岡田将生・木村文乃)
- 私にふさわしいホテル(2024年12月27日公開予定、主演:のん)
- 早乙女カナコの場合は(2025年3月公開予定、主演:橋本愛、原作:早稲女、女、男)
オーディオドラマ
[編集]脚注
[編集]- ^ “恵泉女学園大学図書館報 アレキサンドレイア No.41” (PDF). 恵泉女学園大学. p. 1 (2012年4月). 2012年3月6日閲覧。
- ^ a b 木元健二 (20190724T113000+0900). “子育てでシニアの気持ちに? 柚木麻子“70代ヒロイン”の痛快小説 〈週刊朝日〉”. AERA dot. (アエラドット). 2020年11月2日閲覧。
- ^ a b 「本の話」編集部 (20141-11-09). “はじめて書いた小説は、親友へのクリスマス・プレゼントでした。”. 「本の話」WEB. 文藝春秋. pp. 1-3. 2011年12月26日閲覧。
- ^ a b “「フォーゲットミー、ノットブルー」で第八十八回オール讀物新人賞を受賞 作家「柚木麻子」さんインタビュー!”. ART FOR YOU. 2011年12月26日閲覧。
- ^ “ドラマ『嘆きの美女』 制作開始のお知らせ”. ドラマトピックスブログ. 日本放送協会 (2012年9月19日). 2012年12月25日閲覧。
- ^ “蓮佛美沙子さん・戸田菜穂さん初共演!「ランチのアッコちゃん」”. プレミアムよるドラマ. ドラマトピックスブログ: NHKブログ (2015年3月9日). 2015年4月29日閲覧。
- ^ “王妃の帰還 スク-ルカーストをぶち壊せ!内気な歴史オタクが革命を起こす!”. NHK. 2018年3月5日閲覧。
- ^ “直木賞候補には映画監督の西川美和氏ら 馳氏は6回目ノミネート”. Sponichi Annex (2015年6月19日). 2015年6月19日閲覧。
- ^ 高津祐典、高校生直木賞に「ナイルパーチの女子会」(2016年5月4日)、朝日新聞、2016年5月17日閲覧。
- ^ “芥川・直木賞候補決まる 尾崎世界観さん、柚木麻子さんら”. 時事ドットコム. 時事通信社. 2024年6月13日閲覧。
- ^ “王妃の帰還”. NHKオーディオドラマ. 2021年6月22日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 柚木麻子周辺情報 - 担当編集者有志による情報ブログ
- 柚木麻子おしらせ (@yuzuko_info) - X(旧Twitter)
- Webマガジン幻冬舎: 柚木麻子『けむたい後輩』特設サイト
- 作家の読書道 第120回:柚木麻子さん - 作家の読書道
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