袋井駅
袋井駅 | |
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北口(秋葉口)(2022年9月) | |
ふくろい Fukuroi | |
◄CA28 愛野 (3.5 km) (4.6 km) 御厨 CA30► | |
所在地 | 静岡県袋井市高尾字三門1211-1 |
駅番号 | CA 29 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■東海道本線(静岡地区) |
キロ程 | 238.1 km(東京起点) |
電報略号 | ロイ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 3面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
3,869人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1889年(明治22年)4月16日 |
備考 |
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袋井駅(ふくろいえき)は、静岡県袋井市高尾にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である[1]。駅番号はCA29。本項では、かつて存在していた静岡鉄道駿遠線・秋葉線の新袋井駅(しんふくろいえき)についても解説する。
運行形態の詳細は「東海道線 (静岡地区)」を参照。
歴史
[編集]- 1889年(明治22年)4月16日:官設鉄道静岡駅 - 浜松駅間の開通時に開業。
- 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
- 1902年(明治35年)12月28日:秋葉馬車鉄道(馬車鉄道・後の静岡鉄道秋葉線)が駅前に乗り入れ。
- 1914年(大正3年)1月12日:中遠鉄道(後の静岡鉄道駿遠線)の袋井新駅が開業。
- 1959年(昭和34年)10月14日:鉄筋平屋駅舎に改築。
- 1962年(昭和37年)9月20日:秋葉線の新袋井駅が廃止。
- 1967年(昭和42年)8月28日:駿遠線の袋井駅が廃止。
- 1984年(昭和59年)1月21日:貨物の取扱を廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1992年(平成4年)11月14日:自動改札機を導入[3]。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)3月1日:TOICAのサービス開始。
- 2009年(平成21年)6月1日:自由通路の整備及び管理に関する要綱が国土交通省より示され、これを受け、JR東海と袋井市の協議が再開される[7]。
- 2014年(平成26年)11月30日:橋上駅舎、南北自由通路完成[1]。南北自由通路は『どまん中通り[注釈 1]』、北口は『秋葉口[注釈 2]』、南口は『駿遠口[注釈 3]』の愛称が付けられている[8]。
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橋上化前の駅舎(2012年1月)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線に挟まれた島式ホーム1面2線、合計3面4線のホームを持つ地上駅。構内北側から駅舎、単式ホーム(1番線)、島式ホーム(2・3番線)、単式ホーム(4番線)の順に並んでいる。なお、1・4番線は副本線、2・3番線は本線となっている。JR全線きっぷうりば設置駅。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、愛野駅を管理している。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | (上り待避線、予備ホーム) | |||
2 | 東海道本線 | 上り | 静岡・沼津方面 | - |
3 | 下り | 浜松・豊橋方面 | - | |
4 | (下り待避線、予備ホーム) |
(出典:JR東海:駅構内図)
1・4番線は現在のダイヤでは定期列車の発着はないが、臨時列車が停車することがあるほか、非常時、貨物列車・工事車両・回送列車の待避・留置に使われることがある。また、毎年8月前半に原野谷川親水公園で行われるふくろい遠州の花火の時に、当駅止まり・当駅始発の臨時列車の発着が行われることがある。
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改札口(2022年9月)
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自動券売機(2022年9月)
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ホーム(2022年9月)
新袋井駅
[編集]新袋井駅 | |
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しんふくろい SHINFUKUROI | |
所属事業者 | 静岡鉄道 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム |
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開業年月日 |
1902年(明治35年)12月28日 (秋葉馬車鉄道開業により) |
廃止年月日 |
1967年(昭和42年)8月28日 (駿遠線廃止により) |
乗入路線 | |
所属路線 | 駿遠線 |
キロ程 | 60.7 km(新藤枝起点) |
◄柳原 (1.2 km) | |
所属路線 | 秋葉線 |
キロ程 | 0.0 km(新袋井起点) |
(0.8 km) 袋井町► | |
静岡鉄道駿遠線の当駅は国鉄(当時)の構内南側に隣接しており、国鉄駅とは跨線橋で結ばれていた[9]。秋葉線の当駅は国鉄袋井駅を出て駅前広場北側に位置しており、駅舎を備えていたがホームは無く、その代わりとして木製の踏み台を乗降用として使用していた[10]。
駿遠線の当駅名は時代によって「袋井新駅」「袋井駅」「社袋井駅」「新袋井駅」の表記揺れがある。
中遠碑
[編集]1943年(昭和18年)5月15日、戦時統合により中遠鉄道は静岡鉄道と改称した。同年8月、中遠鉄道の功績を後世に伝えるため、「中遠碑」が中遠線の袋井駅構内に設置された。碑文は井浪茂三郎によるもので、揮毫は五島慶太[注釈 4]。駿遠線の廃止後も同地に立っていた。2003年(平成15年)3月、袋井駅再開発事業に伴い、和光商事(袋井市掛之上3-1)の敷地内に移設保存された[注釈 5]。
隣の駅
[編集]- 静岡鉄道
- 駿遠線
- 柳原駅 - 新袋井駅
- 秋葉線
- 新袋井駅 - 袋井町駅
利用状況
[編集]「静岡県統計年鑑」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は3,869人である[11]。
1993年度(平成5年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
1993年(平成 | 5年)7,666 | [11] |
1994年(平成 | 6年)7,564 | |
1995年(平成 | 7年)7,529 | |
1996年(平成 | 8年)7,506 | |
1997年(平成 | 9年)7,249 | |
1998年(平成10年) | 7,139 | |
1999年(平成11年) | 7,120 | |
2000年(平成12年) | 6,961 | |
2001年(平成13年) | 6,628 | |
2002年(平成14年) | 6,406 | |
2003年(平成15年) | 6,285 | |
2004年(平成16年) | 6,064 | |
2005年(平成17年) | 5,984 | |
2006年(平成18年) | 5,806 | |
2007年(平成19年) | 5,790 | |
2008年(平成20年) | 5,696 | |
2009年(平成21年) | 5,335 | |
2010年(平成22年) | 5,274 | |
2011年(平成23年) | 5,246 | |
2012年(平成24年) | 5,176 | |
2013年(平成25年) | 5,075 | |
2014年(平成26年) | 4,894 | |
2015年(平成27年) | 5,133 | |
2016年(平成28年) | 5,231 | |
2017年(平成29年) | 5,324 | |
2018年(平成30年) | 5,366 | |
2019年(令和元年) | 5,325 | |
2020年(令和 | 2年)3,840 | |
2021年(令和 | 3年)3,869 |
駅周辺
[編集]駅北側ロータリーに路線バス・タクシー乗り場が設けられており、駅前より北方向に向かって静岡県道275号袋井停車場線が伸びている。駅北側500mほどの場所には原野谷川が流れており、西側で南方へカーブして東海道本線と交差している。南側は土地区画整理事業により、2021年にショッピングモールのノブレスパルク袋井が開店した。
バス路線
[編集]北口
[編集]バス停の名称は秋葉バスサービスが袋井駅前、袋井市自主運行バスが袋井駅北口。
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 袋井市自主運行バス
- 袋井駅・中東遠総合医療センター線:中東遠総合医療センター行(平日のみ運行)
- 北部循環線(平日のみ運行):袋井駅北口行
※3番乗り場は降車専用。
南口
[編集]バス停の名称は袋井駅南口。
- 秋葉バスサービス
- 秋葉中遠線:横須賀車庫行、大東支所行
- 袋井市自主運行バス
- 南部循環線(平日のみ運行):袋井駅南口行
隣の駅
[編集]※「ホームライナー静岡」「ホームライナー浜松」の隣の停車駅は東海道線 (静岡地区)を参照のこと。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 舟津進「新袋井駅:完成 市民ら渡り初め」『毎日新聞』2014年12月1日。
- ^ 「静鉄局管内10駅にみどりの窓口新設」『日本経済新聞』地方経済面 静岡、1987年1月24日。
- ^ 「JR東海 自動改札機の導入 (第四章 第六節 第一項)」『浜松市史 五』浜松市、2016年3月31日、1065頁 。
- ^ 「袋井駅南北自由通路の新設と駅舎の改築に向け JR東海と協議が始まりました」『広報ふくろい』袋井市、2007年7月1日、20頁。
- ^ 袋井駅南北自由通路の新設と駅舎の改築 (袋井市) - ウェイバックマシン(2007年10月16日アーカイブ分)
- ^ 「袋井駅南北自由通路新設・橋上駅舎化事業の予定変更」『広報ふくろい』袋井市、2007年10月1日、14頁。
- ^ 「平成22年6月定例会(第1号)本文」袋井市議会、2010年6月1日。原田英之市長の発言による。
- ^ a b c 袋井駅南地区まちづくり事業 (袋井市) - ウェイバックマシン(2019年9月22日アーカイブ分)
- ^ 阿形昭『写真でつづる静岡鉄道駿遠線―日本一の軽便鉄道』静岡新聞社、2006年9月15日、22-25頁。ISBN 978-4783896760。
- ^ 吉川文夫・花上嘉成『静岡鉄道秋葉線―石松電車始末記』ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 18〉、2001年1月1日、4, 6頁。ISBN 978-4873662190。
- ^ a b “6.鉄道運輸状況(JR)” (xls). 長期時系列【統計年鑑編】(県・市町村の変遷~商業). 静岡県. 2024年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月17日閲覧。
- ^ 秋葉線運行情報 秋葉バスサービス、2023年6月17日付。