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新潮学芸賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新潮学芸賞(しんちょうがくげいしょう)は、新潮社が主催した学術賞で、人文科学社会科学部門の著作を対象とした。

1988年日本文学大賞三島由紀夫賞山本周五郎賞とに分離して創設されたのに伴い、日本文学大賞学芸部門から改名して創設される。受賞者は毎年5月に発表され、授賞式は6月にホテルオークラ東京で行われた。賞金は100万円。

2001年の第14回で終了となり新たに本賞を発展させた形で、2002年より小林秀雄賞ノンフィクションをメインとする新潮ドキュメント賞が創設された。

選考委員

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(最終回時)

※日本文学大賞学芸部門の時期から柳田と共に、安部公房司馬遼太郎が引き続き選考委員を務めていた。安部が逝去した1993年から1995年までは空席で、1996年には司馬が逝去したが空席にして選考を行った。

受賞者

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受賞者 受賞作
01 1988 河合隼雄 明恵 夢を生きる
01 1988 角田房子 閔妃暗殺 朝鮮王朝末期の国母
02 1989 原ひろ子 ヘヤー・インディアンとその世界
03 1990 鶴見良行(人類学者) ナマコの眼
04 1991 立花隆(ジャーナリスト)、利根川進(生物学者。MIT) 『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』(立花の利根川へのインタビューの集成)
05 1992 ドウス昌代 日本の陰謀 ハワイ・オアフ島大ストライキの光と影
06 1993 塩野七生(小説家) ローマ人の物語I ローマは一日して成らず
06 1993 足立邦夫 ドイツ傷ついた風景
07 1994 アレックス・カー 美しき日本の残像
08 1995 無し 無し
09 1996 橋本治(小説家) 宗教なんかこわくない!
09 1996 杉山隆男(ノンフィクション作家) 兵士に聞け
10 1997 加藤典洋(文芸批評家。明治学院大国際学部) 言語表現法講義
10 1997 徳岡孝夫(ジャーナリスト) 五衰の人 三島由紀夫私記
11 1998 船橋洋一(ジャーナリスト。朝日新聞社) 同盟漂流
12 1999 小沢昭一(俳優、芸能史家) ものがたり芸能と社会
12 1999 瀬戸正人(写真家) トオイと正人
13 2000 大崎善生(ノンフィクション作家) 聖の青春
14 2001 齋藤孝(教育学者。明大文学部) 身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生

参考文献

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  • 柳田邦男『読むことは生きること』新潮社、1999年1月。ISBN 4-10-322312-XNCID BA39796659全国書誌番号:99064029 [1][2]

脚注

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  1. ^ 柳田邦男『人生がちょっと変わる : 読むことは生きること』新潮社〈新潮文庫 や-8-16〉、2001年8月。ISBN 4-10-124916-4NCID BA52970251全国書誌番号:20193353  改題
  2. ^ 柳田邦男『時代と人間が見える : 読むことは生きること』新潮社〈新潮文庫 や-8-17〉、2001年8月。ISBN 4-10-124917-2NCID BA52970841全国書誌番号:20193352  改題

外部リンク

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