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新夕張駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新夕張駅
駅舎(2018年9月)
しんゆうばり
Shin-Yūbari
K17 川端[* 1] (16.0 km)
(34.3 km) [* 2]占冠 K21
地図
所在地 北海道夕張市紅葉山550番地[1]
北緯42度56分11.75秒 東経142度2分11.71秒 / 北緯42.9365972度 東経142.0365861度 / 42.9365972; 142.0365861座標: 北緯42度56分11.75秒 東経142度2分11.71秒 / 北緯42.9365972度 東経142.0365861度 / 42.9365972; 142.0365861
駅番号 K20
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石勝線
キロ程 43.0 km(南千歳起点)
電報略号 シユ[2]
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
178人/日
-2018年-
開業年月日 1892年明治25年)11月1日[3]
備考
  1. ^ この間に十三里信号場有り(当駅から2.8 km先)。
  2. ^ この間に楓信号場(南千歳起点48.7 km)、オサワ信号場(同55.7 km)、東オサワ信号場(同59.6 km)、清風山信号場(同67.3 km)が存在。
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新夕張駅
「紅葉山駅」時代の駅名標(2003年8月)
しんゆうばり
Shin-Yūbari
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)→北海道旅客鉄道(JR北海道)
廃止年月日 2019年平成31年)4月1日[** 1]
乗入路線
所属路線 石勝線(夕張支線)
キロ程 0.0 km(新夕張起点)
(2.7 km) 沼ノ沢 (Y21)
所属路線 夕張線(登川支線)
キロ程 0.0 km(紅葉山起点)
(4.5 km)
  1. ^ 登川支線は国鉄時代の1981年昭和56年)7月1日に廃止(同日移転、紅葉山駅より改称)。
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新夕張駅(しんゆうばりえき)は、北海道夕張市紅葉山にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線である。駅番号K20事務管理コードは▲132103[4][2]

概要

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1892年明治25年)11月1日北海道炭礦鉄道が追分駅から夕張駅までの支線を開通させた際、そのほぼ中間地点に唯一の途中駅として紅葉山駅(もみじやまえき)の名称で開業[3][5][6]。その後路線の国有化国鉄分割民営化を経てJR北海道石勝線の駅となる。

当駅を起点とする登川支線(1907年-1981年)、夕張支線(1981年-2019年、路線自体は1907年から存在)が存在していたがいずれも廃止となり、現在は単一の路線の駅となっている。駅名は登川支線の廃止と同時に新夕張駅へ改称された。

2024年3月16日に滝ノ上駅が廃止となり、夕張市唯一の駅となった。

特急「おおぞら」「とかち」は「おおぞら」の下り5号、上り4・6・12号の4本を除いて停車する。また、普通列車は南千歳方面のみ運行されており、当駅 - 新得間は特急列車のみの運行で普通列車の設定がない。そのため、同区間内相互の乗車に限り、乗車券のみで普通車の空席が利用できる。

歴史

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1976年の夕張線(当時)の紅葉山駅(右)と建設中の石勝線新夕張駅(左)。周囲1.5km範囲。上が夕張方面で右が登川支線登川方面。石勝線は直進上右が本線新得方面、上左が夕張支線となる。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1892年明治25年)11月1日北海道炭礦鉄道室蘭線の追分 - 夕張間開通にともない紅葉山駅として開業(一般駅[3][5][6]
    • 当初、追分駅から夕張駅までの支線(28M48C≒42.8 km)のほぼ中間地点にあたる、13M地点(今の十三里信号場付近)に駅が設けられていたが、給水に不便だったこと、他のと連絡の関係から、のちに現在地に移転したとされている[6]
  • 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道が国有化[7]
  • 1907年(明治40年)5月16日:紅葉山 - 楓貨物取扱所間の貨物支線(後の登川支線)が開業[7]
  • 1909年(明治42年)
    • 7月10日:貨物支線の旅客扱い開始[7]
    • 10月12日:国有鉄道線路名称制定により、夕張線の所属となる[7]
  • 1981年昭和56年)
    • 5月25日:貨物扱い廃止[8]
    • 7月1日:次のように変更。
      • 夕張線登川支線廃止[7]
      • 石勝線開業準備のため、当駅前後を新線に付け替えし、駅を10 mほど北側に移設(改キロなし)し、新駅舎とホームが供用開始。
      • 分岐器を継電連動化[9]
    • 10月1日:石勝線の当駅 - 新得間開業に伴い、新夕張駅に改称[7]。同時に夕張線が石勝線に編入され、南千歳 - 当駅 - 新得間の本線と当駅 - 夕張間の支線(夕張支線)の接続地点となる。
  • 1984年(昭和59年)2月1日荷物取扱い廃止[3]
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[7]
  • 1995年平成7年)度:石勝線・根室線高速化工事に伴い同年度に構内改良[10]
  • 2004年(平成16年)
  • 2017年平成29年)6 - 7月:駅前広場を改修し、バス・タクシーの発着地点としての機能を強化。
  • 2019年(平成31年)4月1日:石勝線夕張支線が廃止[11]
  • 2025年(令和7年)3月15日:同日のダイヤ改正で下り特急列車の通過列車を「おおぞら5号」から「おおぞら7号」入れ替え(予定)[12]

駅構造

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島式ホーム2面4線の地上駅である。ただし、夕張方面への普通列車が使用していた3・4番線ホームは廃止に伴い使用停止で立入禁止となっており、使用しているホームは駅舎寄りの1・2番線のみである。かつてはさらに4番線の夕張方にあった切り欠きの0番線は、線路・ホームともに撤去された。

2023年現在、旅客列車は原則として1番線を使用し、一部の特急列車と普通列車のみ2番線を使用する。

夕張支線の廃止後、3番線は出発信号機が撤去されたため列車の入線が行われなくなった。ただし、ポイントは撤去されていない。4番線は上下線の入線と発着に対応しており、貨物列車の待避に使用されている。

改札口は1階、ホームは階段を昇った2階築堤上にある。3・4番線ホームと改札内コンコースを結ぶ業務用エレベーターがあり、駅係員立会いのもと利用できたが、3・4番線ホームが使用停止となったため使われていない。

日中のみ社員配置駅(7時25分から18時40分まで配置)。ただし、出札・改札業務は平日の日中のみである。占冠駅・トマム駅を管理下に置く。廃止前の夕張支線全駅も管理下にあった。

みどりの窓口が設置されている。

LED式の改札案内がある。以前は電球式のものだった。

駅改札外にトイレが設置されている[13]。このトイレは24時間利用が可能となっている。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1・2 石勝線 上り 千歳札幌方面
下り 帯広釧路方面
3 (使用停止)
4 (貨物列車のみ)

利用状況

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「夕張市の統計書」によると、乗車人員の推移は下記のとおりである。

年度 乗車人員 出典
年間
(百人)
1日平均
(人)
2000年(平成12年) 518 140 [14]
2001年(平成13年) 493 140
2002年(平成14年) 420 120
2003年(平成15年) 370 100
2004年(平成16年) 365 100
2005年(平成17年) 380 100
2006年(平成18年) 365 100 [15]
2007年(平成19年) 392 110

1日の平均乗降人員は以下の通りである[16]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 152
2012 140
2013 136
2014 136
2015 138
2016 114
2017 106
2018 178

駅周辺

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バス路線

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最寄り停留所は夕張鉄道(夕鉄バス)の「新夕張駅前」停留所となる。

2017年(平成29年)7月までに、JR北海道の費用負担(約1,700万円)により、新夕張駅の駅前広場に対して以下の改築を行った。

  • 駅前広場の道路を拡張し、大型バスが乗り入れ・回転可能な広さに拡張する。
  • 併せて、バス・タクシー乗り場を駅舎に近づけ、駅の待合室をバス・タクシーを待つのにも便利になるようにした。
  • 駅舎から続く上屋を設け、駅の待合室からバス・タクシー乗り場への移動を容易にした。

これにより、従来は駅から階段を下りた先にあったバス停は、同年10月1日から駅前広場への発着に変更された[17]

2019年4月1日の石勝線夕張支線廃止に伴いダイヤ改正が行われ、当駅と旧・夕張駅方面を結ぶ路線が増強された。

発着路線は以下の通り(2020年3月1日改正現在[18])。

  • 新夕張駅前 - りすた(南清水沢駅最寄り) - 夕鉄本社ターミナル - 本町4丁目・夕張市役所 - 夕張市石炭博物館
  • 新夕張駅前 - りすた - 夕鉄本社ターミナル - 栗山駅前 - 江別駅前 - 新さっぽろ駅前
    • 一部便を除き、夕鉄本社ターミナルで夕張市役所・夕張市石炭博物館方面のバスと接続する。
  • 新夕張駅前→りすた(平日朝の1本のみ、夕鉄本社ターミナル・夕張市石炭博物館方面は乗り換え)

その他

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  • 大正から昭和初期にかけては、当駅前の「五十嵐案内所」(後に販売元が「大西案内所」→「板谷菓子店」と変遷)が販売していた「もみぢ餅」が名物だった[19]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
石勝線
川端駅 (K17) - (滝ノ下信号場) -(滝ノ上信号場) - (十三里信号場) - 新夕張駅 (K20) - (楓信号場) - (オサワ信号場) - (東オサワ信号場) - (清風山信号場) - *鬼峠信号場 - 占冠駅 (K21)
*:打消線は廃止信号場

過去に存在した路線

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日本国有鉄道
夕張線(本線)
十三里駅 - 紅葉山駅 - 沼ノ沢駅
夕張線(登川支線)
紅葉山駅 - 楓駅
北海道旅客鉄道(JR北海道)
石勝線(夕張支線)
新夕張駅 (K20) - 沼ノ沢駅 (Y21)

脚注

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  1. ^ 新夕張駅バリアフリー情報”. JR北海道. 2004年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月27日閲覧。
  2. ^ a b 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、838頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、227頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  5. ^ a b 『北海道鉄道百年史』 下巻、日本国有鉄道北海道総局(編集・発行)、1981年3月、67-68頁。
  6. ^ a b c 夕張市史編さん委員会 編『改訂増補 夕張市史 下巻夕張市、1981年3月1日、287頁。doi:10.11501/9570406https://dl.ndl.go.jp/pid/9570406/1/160 
  7. ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、14-15頁。 
  8. ^ “日本国有鉄道公示第29号”. 官報. (1981年5月23日) 
  9. ^ 土師, 総一、倉本「昭和56年度国鉄・民鉄信号保安新設備の概要」『信号保安』第37巻第6号、信号保安協会、1982年6月、297-301頁、doi:10.11501/2369803ISSN 0286-3006 
  10. ^ 藤島, 茂「JR北海道における130km/h高速化」『鉄道と電気技術』第8巻第4号、日本鉄道電気技術協会、1997年3月、68-71頁、doi:10.11501/3314045ISSN 0915-9231 
  11. ^ 石勝線(新夕張・夕張間)の鉄業事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道株式会社、2018年3月26日。オリジナルの2018年8月31日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180830155441/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180326-1.pdf2018年8月31日閲覧 
  12. ^ 2025年3⽉ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20241213055036/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20241213_KO_kaisei.pdf2024年12月13日閲覧 
  13. ^ 道の駅夕張メロード”. 夕張市. 2021年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月14日閲覧。
  14. ^ 10 運輸・通信” (PDF). 夕張市の統計書(平成18年版)第9号. 夕張市. p. 73 (2006年). 2018年2月8日閲覧。
  15. ^ 10 運輸・通信” (PDF). 夕張市の統計書(平成21年版)第10号. 夕張市. p. 84 (2006年). 2018年2月8日閲覧。
  16. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月24日閲覧
  17. ^ 新夕張駅における鉄道とバス・タクシー等の結節機能強化について”. 北海道旅客鉄道 (2017年6月14日). 2019年4月2日閲覧。
  18. ^ 夕鉄バス時刻表 2020年3月1日改正”. 夕張鉄道. 2020年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月24日閲覧。
  19. ^ RM LIBRARY 253 夕張線(ネコ・パブリッシング 2021年7月初版)p.34 - 35

関連項目

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外部リンク

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