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教導隊 (陸上自衛隊)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

教導隊(きょうどうたい)とは、陸上自衛隊の職種学校における教育支援を任務とする部隊。そのため機関である職種学校の隷下部隊である。いずれも「各職種部隊の範」という位置づけから、職種ごとの装備品が制式採用されると第一線部隊と同等の順位で充足される。連隊長は1等陸佐(二)、その他の隊長職は1等陸佐(三)~2佐、中隊長は3等陸佐をもって充てられる。

教導隊の一覧[編集]

2019年(平成31年)3月時点のもの。

教導隊の詳細[編集]

幹部候補生学校教導隊[編集]

幹部候補生学校教導隊(かんぶこうほせいがっこうきょうどうたい)は、前川原駐屯地に駐屯する陸上自衛隊幹部候補生学校に隷属する陸上自衛隊の教導部隊である。

  • 創設  :1974年(昭和49年)8月1日
  • 編成地 :前川原駐屯地
  • 車両表示:
  • 上級部隊:陸上自衛隊幹部候補生学校
  • 備考  :

普通科教導連隊[編集]

普通科教導連隊(ふつうかきょうどうれんたい)は、静岡県御殿場市滝ヶ原駐屯地に駐屯する陸上自衛隊富士教導団隷下の普通科の教導部隊である。

  • 創設  :1956年(昭和31年)1月25日
  • 編成地 :富士駐屯地
  • 車両表示:普教‐X
  • 駐屯地 :
  1. 富士駐屯地:1956年(昭和31年)1月25日から
  2. 滝ヶ原分屯地:1960年(昭和35年)4月11日から
  3. 滝ヶ原駐屯地:1974年(昭和49年)4月11日から
  • 上級部隊:
  1. 陸上自衛隊富士学校:1956年(昭和31年)1月25日から
  2. 富士教導隊:1961年(昭和36年)8月17日から
  3. 富士教導団1965年(昭和40年)8月3日から
  • 備考  :

詳細は「普通科教導連隊」を参照。

機甲教導連隊[編集]

機甲教導連隊(きこうきょうどうれんたい)は、静岡県御殿場市駒門駐屯地に駐屯する陸上自衛隊富士教導団隷下の機甲科の教導部隊である。

特科教導隊[編集]

特科教導隊(とっかきょうどうたい)は、静岡県駿東郡小山町富士駐屯地に駐屯する陸上自衛隊富士教導団隷下の特科の教導部隊である。

高射教導隊[編集]

高射教導隊(こうしゃきょうどうたい)は、千葉県千葉市若葉区下志津駐屯地に駐屯する陸上自衛隊高射学校に隷属する高射特科の教導部隊である。

情報教導隊[編集]

情報教導隊(じょうほうきょうどうたい)は、富士駐屯地に駐屯する陸上自衛隊情報学校に隷属する情報科の教導部隊である。

飛行教導隊[編集]

飛行教導隊(ひこうきょうどうたい)は、三重県伊勢市陸上自衛隊明野駐屯地に駐屯する陸上自衛隊航空学校に隷属する航空科の教導部隊である。

教導隊の沿革[編集]

  • 1956年(昭和31年)1月25日:普通科教導連隊第13普通科連隊第3大隊を基幹として富士駐屯地で新編。
  • 1960年(昭和35年)4月11日:普通科教導連隊が富士駐屯地から滝ヶ原分屯地(現滝ヶ原駐屯地)に移駐。
  • 1961年(昭和36年)8月17日:
  1. 普通科教導連隊が富士教導隊に隷属。
  2. 第108特科大隊が特科教導隊に改編され富士教導隊に隷属。
  • 1965年(昭和40年)8月3日:普通科教導連隊、特科教導隊が富士教導団に隷属。
  • 1969年(昭和44年)3月1日:第119特科大隊及び第123特科大隊の一部を改編して高射教導隊下志津駐屯地で新編(2個大隊基幹)され陸上自衛隊高射学校に隷属。
  • 1974年(昭和49年)8月1日:幹部候補生学校教導隊を前川原駐屯地に新編し、陸上自衛隊幹部候補生学校に隷属。
  • 2019年(平成31年)3月26日:
  1. 戦車教導隊および偵察教導隊が、富士駐屯地から駒門駐屯地へ移駐し、第1機甲教育隊と統合の上、機甲教導連隊として再編成。
  2. 情報教導隊が教育支援部隊として富士駐屯地で新編され、陸上自衛隊情報学校に隷属。
  3. 教育支援飛行隊(明野駐屯地)を廃止し、飛行教導隊に改編され、陸上自衛隊航空学校に隷属。
  • 2002年(平成14年)
    • 3月23日:第1大隊、第2大隊を廃止。本部管理中隊、高射中隊4個、第310高射中隊の体制に改編。
    • 3月27日:後方支援体制変換に伴い、整備部門を東部方面後方支援隊高射教育直接支援中隊に移管。

脚注[編集]

  1. ^ 防衛省人事発令(2019年3月26日1佐職)
  2. ^ a b c 陸自、大規模に部隊新・改編 奄美、宮古に駐屯地開設 6師団・11旅団→「機動師団・旅団」”. 朝雲新聞社. 2019年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月26日閲覧。
  3. ^ 化学防護隊は現在陸上総隊隷下の中央特殊武器防護隊である。

関連項目[編集]