戸田山和久
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生誕 |
1958年 日本・東京都 |
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時代 | 現代哲学 |
地域 | 日本思想 |
学派 | 分析哲学 |
研究分野 | 科学哲学 |
公式サイト | “名古屋大学大学院 情報学研究科 社会情報学専攻 情報哲学講座 科学哲学研究室”. 2021年8月8日閲覧。 |
戸田山 和久(とだやま かずひさ、1958年 - )は、日本の哲学者。専門は科学哲学。名古屋大学大学院情報学研究科教授、日本科学哲学会第14期ならびに第15期会長を歴任[1][2]。2023年4月より、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構教授兼研究開発部部長[3]。東京都出身。妻は児童文学者の戸田山みどり[4]。
経歴
[編集]1958年、東京都生まれ[5]。千代田区立麹町小学校、東京教育大学附属駒場中学校・高等学校、東京大学理科二類を経て、1982年、東京大学文学部哲学科卒業。1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。
1989年7月、名古屋大学教養部講師に就任。同大情報文化学部助教授、名古屋大学大学院情報科学研究科教授を経て、2017年より名古屋大学大学院情報学研究科教授、ならびに名古屋大学教養教育院院長。2023年3月退職[6][3]。2023年4月より、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構教授兼研究開発部長[3]。
人物
[編集]TV出演
[編集]著作
[編集]単著
[編集]- 『論理学をつくる』名古屋大学出版会、2000年10月10日。ISBN 978-4-8158-0390-2。
- 『知識の哲学』産業図書〈哲学教科書シリーズ〉、2002年6月。ISBN 4-7828-0208-0。
- 『論文の教室 : レポートから卒論まで』日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2002年11月。ISBN 978-4-14-001954-2。
- 『〔新版〕論文の教室 : レポートから卒論まで』(新版)〈NHKブックス〉、2012年8月。ISBN 978-4-14-091194-5。
- 『〔最新版〕論文の教室 : レポートから卒論まで』(最新版)〈NHKブックス〉、2022年1月。ISBN 978-4-14-091272-0。
- 『科学哲学の冒険 : サイエンスの目的と方法をさぐる』NHK出版〈NHKブックス〉、2005年1月。ISBN 978-4-14-091022-1。
- 『「科学的思考」のレッスン : 学校で教えてくれないサイエンス』NHK出版〈NHK出版新書〉、2011年11月。ISBN 978-4-14-088365-5。
- 『哲学入門』筑摩書房〈ちくま新書〉、2014年3月5日。ISBN 978-4-480-06768-5。
- 『科学的実在論を擁護する』名古屋大学出版会、2015年1月1日。ISBN 978-4-8158-0801-3。
- 『恐怖の哲学 : ホラーで人間を読む』NHK出版〈NHK出版新書〉、2016年1月10日。ISBN 978-4-14-088478-2。
- 『教養の書』筑摩書房、2020年2月27日。ISBN 978-4-480-84320-3。
- 『思考の教室 : じょうずに考えるレッスン』NHK出版、2020年10月28日。ISBN 978-4-14-081833-6。
- 『レイ・ブラッドベリ『華氏451度』 2021年6月 : 本が燃やされる社会』NHK出版〈NHKテキスト: 100分de名著〉、2021年5月25日。ISBN 978-4-14-223126-3。
共編著
[編集]- 岡田猛、田村均、戸田山和久、三輪和久『科学を考える : 人工知能からカルチュラル・スタディーズまで14のアプローチ』北大路書房、1999年2月。ISBN 978-4-7628-2129-5。OCLC 675709669。
- 池田輝政、戸田山和久、近田政博、中井俊樹『成長するティップス先生 : 授業デザインのための秘訣集』玉川大学出版部〈高等教育シリーズ104〉、2001年4月1日。ISBN 978-4-472-30257-2。OCLC 676254001。
- 『心の科学と哲学 : コネクショニズムの可能性』昭和堂、2003年7月。ISBN 978-4-8122-0315-6。OCLC 676316707。
- 黒田光太郎、戸田山和久、伊勢田哲治『誇り高い技術者になろう : 工学倫理ノススメ』名古屋大学出版会、2004年4月1日。ISBN 978-4-8158-0485-5。OCLC 673979628。
- 黒田光太郎、戸田山和久、伊勢田哲治『誇り高い技術者になろう [第2版] : 工学倫理ノススメ』(2版)名古屋大学出版会、2012年7月1日。ISBN 978-4-8158-0706-1。
- 戸田山和久、出口康夫『応用哲学を学ぶ人のために』世界思想社、2011年5月。ISBN 978-4-7907-1527-6。
- 戸田山和久、出口康夫、美濃正『これが応用哲学だ!』大隅書店、2012年5月。ISBN 978-4-905328-03-2。
- 唐沢かおり、戸田山和久『心と社会を科学する』東京大学出版会、2012年7月1日。ISBN 978-4-13-013306-7。
- 伊勢田哲治、戸田山和久、調麻佐志、村上祐子『科学技術をよく考える : クリティカルシンキング練習帳』名古屋大学出版会、2013年4月1日。ISBN 978-4-8158-0728-3。
- 名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校国語科、戸田山和久『はじめよう、ロジカル・ライティング』ひつじ書房、2014年5月。ISBN 978-4-89476-700-3。
- 戸田山和久、唐沢かおり『〈概念工学〉宣言! : 哲学×心理学による知のエンジニアリング』名古屋大学出版会、2019年3月15日。ISBN 978-4-8158-0941-6。
翻訳
[編集]- アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド、バートランド・ラッセル 著、岡本賢吾、加地大介、戸田山和久 訳『プリンキピア・マテマティカ序論』哲学書房、1988年7月。ISBN 978-4886790231。OCLC 672715833。
- デイヴィド・ブルア 著、戸田山和久 訳『ウィトゲンシュタイン : 知識の社会理論』勁草書房、1988年9月。ISBN 978-4-326-15212-4。OCLC 674232440。
- Jeffrey, Richard C. 著、戸田山和久 訳『記号論理学 : その展望と限界をさぐる』マグロウヒル出版、1992年12月。ISBN 978-4-89501-437-3。
- Jeffrey, Richard C. 著、戸田山和久 訳『形式論理学 : その展望と限界』産業図書、1995年3月。ISBN 978-4-7828-0092-8。
- ハオ・ワン 著、土屋俊、戸田山和久 訳『ゲーデル再考 : 人と哲学』産業図書、1995年9月。ISBN 978-4-7828-0096-6。
- ロバート・ノージック 著、坂本百大(監訳)、西脇与作、戸田山和久、横山輝雄、柴田正良、森村進、永井均、若松良樹、高橋文彦、荻野弘之 訳『考えることを考える』青土社、1997年。
- ラリー・ラウダン 著、小草泰、戸田山和久 訳『科学と価値 : 相対主義と実在論を論駁する』勁草書房、2009年12月19日。ISBN 978-4326199549。
- スティーヴン・トゥールミン 著、戸田山和久、福澤一吉 訳『議論の技法 : トゥールミンモデルの原点』東京図書、2011年5月。ISBN 978-4-489-02094-0。OCLC 752051496。
- スコット・O・リリエンフェルド、スティーヴン・ジェイ・リン、ジョン・ラッシオ、バリー・L・バイアースタイン 著、八田武志、戸田山和久、唐沢穣 訳『本当は間違っている心理学の話 : 50の俗説の正体を暴く』化学同人、2014年3月19日。ISBN 978-4-7598-1499-6。OCLC 880239840。
- Dennett, D. C. 著、戸田山和久 訳『自由の余地』名古屋大学出版会、2020年8月20日。ISBN 978-4-8158-0996-6。OCLC 1198014095。
脚注
[編集]- ^ “日本科学哲学会 第14期役員一覧 (2013年4月~2016年3月)”. 日本科学哲学会. 日本科学哲学会事務局. 2021年8月8日閲覧。
- ^ “日本科学哲学会 第15期役員一覧 (2016年4月~2019年3月)”. 日本科学哲学会事務局. 日本科学哲学会. 2023年9月10日閲覧。
- ^ a b c “機構ニュース第239号(令和5年5月発行)”. 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構. 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構. 2023年9月10日閲覧。
- ^ 小石祐介 [@yuurat] (2018年1月8日). "戸田山和久先生の奥さんの児童文学者の戸田山みどり先生は高専時代の英語の先生でした。まわりまわって繋がった縁でも有ります。前回夫婦4人でお会いした時は、マッドサイエンティストの話題になり、「ザ・フライ」と「永久機関の研究をするとある人物」の話しをした記憶があります。". X(旧Twitter)より2022年5月16日閲覧。
- ^ “戸田山 和久”. 名古屋大学 高等教育研究センター. 2021年8月8日閲覧。
- ^ “だれでも使える論文入門”. ゲンロンカフェ. 2023年4月11日閲覧。
- ^ “NHK出版新書 478 恐怖の哲学 ホラーで人間を読む | NHK出版”. www.nhk-book.co.jp. 2023年4月11日閲覧。
- ^ “名著110「華氏451度」”. 100分 de 名著. 2023年4月11日閲覧。