懐かしい月は新しい月 Vol. 2 〜Rearrange & Remix works〜
『懐かしい月は新しい月 Vol. 2 〜Rearrange & Remix works〜』 | ||||
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サカナクション の コンピレーション・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP[1] | |||
時間 | ||||
レーベル |
NF Records (ビクターエンタテインメント) | |||
チャート最高順位 | ||||
サカナクション アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
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映像外部リンク | |
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サカナクション / 懐かしい月は新しい月 2023 -teaser movie vol.2- |
『懐かしい月は新しい月 Vol. 2 〜Rearrange & Remix works〜』(なつかしいつきはあたらしいつき ボリューム2 リアレンジ アンド リミックスワークス)は、日本のロックバンド、サカナクションの2枚組コンピレーション・アルバム。ビクターエンタテインメント内のレーベルNF Recordsより2023年9月6日に発売された。本項目では2023年から2024年にかけて開催された同作品のリリースツアーおよびその映像作品などについても記述する。
背景とリリース
[編集]山口の活動休止によるバンドの停滞
[編集]2021年10月22日、サカナクションは2019年末から続いたコロナ禍における経験をコンセプトとした二部構成の音楽プロジェクト『アダプト』と『アプライ』の始動を告知した[7]。第一部の「アダプト」は2021年から2022年にかけて無観客配信ライブ、アリーナ・ツアー、コンセプト・アルバムのリリース、そしてホール・ツアーの開催をもってプロジェクトを締めくくる予定であることが発表され[8]、これらのうち2022年3月30日のコンセプト・アルバムのリリースまでは予定通り行われた。
しかしプロジェクトの進行とともに、バンドのリーダー・山口一郎が複合的な体調不良に悩まされるようになり[9][広報 1]、さらにそうした中でもサカナクションが関わる企画が複数同時進行する状況[10][11][12][13][14]へのプレッシャーから精神的にも追い詰められる状況が続いていた[SOL 1]。
山口以外のメンバーも5月初頭にバンドのメジャーデビュー15周年を記念した配信ライブを終えたあとは「お腹いっぱい」といえるような状態になったと語っており[SOL 2]、バンド全体でもそれまでのペースで活動を続けることがやや困難な状況にあった。
こうした中、「アダプト」プロジェクトの最終章と位置づけられたツアー「SAKANAQUARIUM アダプト NAKED」の序盤の公演が、先の山口の事情や他メンバーのプライベートでのトラブル[15][広報 2]などによってリハーサルを充分に行えなかったことなどを理由に、延期となることが発表された[16][広報 3]。
その後、7月初頭に山口が音楽活動を休止し休養に入ることが発表された[広報 4][17][18]。この発表以降、山口が受け持っていたレギュラー番組にはしばらく他のメンバーが出演するようになり[SOL 3]、休止を発表するより以前から開催が決定していたバンドでのイベントは出演中止[19]、または山口を除く4人で出演するなどの対応が取られ[20]、サカナクションの5人による表立った活動が行われなくなった[注 1]。
バンドメンバー全員での活動が停止した当時の山口以外のメンバーは、山口の復帰にはおそらく長い時間がかかるであろうことを予期したうえで、自分たちまで精神的に挫折することのないよう、多くの音楽を聴いたり他の芸術作品を鑑賞するなど、それぞれにできることを努力していたことを語っている[22][SOL 2]。特に草刈については、山口が休養し始めてから既存楽曲のリアレンジ作業に熱中していたと振り返っている[22]。
山口の活動再開・バンド再始動に向けて
[編集]一時期すべてのレギュラー番組への出演を休止していた山口は2022年9月からレギュラー番組に復帰し[SOL 4]、SNSでの投稿などから徐々に露出の機会を増やしていった[23]。
2023年2月17日にはバンドが不定期で主催しているイベント「NF」にメンバーの江島と出演し[24]、これが休止を発表して以降初めての対面でのイベント出演となった[SOL 5]。
同月の20日にはテレビ番組に主演し[25]、この二日後に発売するライブ映像作品[26]のプロモーションを行った。その後、6月から7月にかけて全国5都市で開催された「NF#15 NF1ROOM」に連続して出演し[SOL 6]、対面でのパフォーマンスに復帰していった。
2023年7月、バンドの再始動に向けた一作[広報 6]としてコンピレーションアルバム『懐かしい月は新しい月 Vol. 2 〜Rearrange & Remix works〜』のリリースが発表された[27]。同時にこのアルバムのリリースツアーとして、山口が一人で全国を回る「懐かしい月は新しい月 "蜃気楼"'」も発表された[27]。このツアーは予定通り全公演が開催されたほか、2024年1月15日に開催された千秋楽である東京公演では2022年5月以来となるサカナクションのメンバー全員によるライブパフォーマンスがサプライズで行われた[28]。また同時に、バンドの「完全復活」を謳ったアリーナ・ツアー「SAKANAQUARIUM 2024 "turn"」が4月から開催されることも発表された[SOL 7]。
コンセプト
[編集]今作は2015年8月にリリースされたコンピレーション・アルバム『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』の第2弾としてリリースされたアルバムとなっている[27]。Disc 1に『月の現 〜Rearrange works〜』、Disc 2に『月の幻 〜Remix works〜』というタイトルがつけられており、配信・ストリーミングサイトではそれぞれが独立した2枚のアルバムとしてリリースされているが[広報 7][広報 8]、この『月の○○』というタイトルも前作を踏襲したものとなっている。
プロモーションとマーケティング
[編集]商品展開
[編集]今作はCD 2枚組の通常盤のほかに、初回生産限定盤A(Blu-ray付属)、初回生産限定盤B(DVD付属)、さらにファンクラブ会員限定で発売された完全生産限定盤(NF member -Limited Edition-)も発売された[27]。初回生産限定版および完全生産限定盤に付属するBlu-rayまたはDVDには2021年7月20日に開催された山口の単独公演「NF OFFLINE」のZepp Haneda公演の模様が収録されている[29]。また、完全生産限定盤にのみ付属するCDには2022年10月に開催されたアンダーワールドとのダブルヘッドライン公演[30]で演奏された曲目をスタジオで収録した音源が収録されている[29]。詳細な曲目については#収録内容を参照。
ツアー
[編集]懐かしい月は新しい月 "蜃気楼" | ||||
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山口一郎による単独の全国ツアー「懐かしい月は新しい月 “蜃気楼”」の千秋楽が開催された東京ガーデンシアターにて撮影(2024年1月14日撮影) | ||||
山口一郎(サカナクション) の ホール・ツアー | ||||
場所 | 日本 | |||
関連アルバム | 懐かしい月は新しい月 Vol. 2 〜Rearrange & Remix works〜 | |||
初日 | 2023年10月19日 | |||
最終日 | 2024年1月14日 | |||
行程 | 10 | |||
公演数 | 10 | |||
ウェブサイト | 公式サイト | |||
山口一郎(サカナクション) ツアー 年表 | ||||
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映像外部リンク | |
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サカナクション / 懐かしい月は新しい月 2023 -teaser movie- |
今作のリリースが発表されたと同時にアルバムツアー「懐かしい月は新しい月 "蜃気楼"」の開催が発表された[27]。2023年10月から2024年1月にかけて全国10都市で10公演が行われた。ツアーの総合演出には田中裕介が「アダプト」から引き続き担当した[27][31]。このツアーはサカナクションとしてではなく山口が単独で全国の会場を回った[27]。ツアー最終日の東京ガーデンシアターでの公演は有料でのストリーミング配信も行われ[32][33]、映像作品化されることも発表されている[34]。
また、この東京公演では本編終了後に2022年5月以来となる[35]サカナクション全員による「新宝島」の演奏がサプライズで行われ、バンド全員で回る新たなツアー「SAKANAQUARIUM 2024 "turn"」の開催も合わせて発表された[28][SOL 7]。
アートワーク
[編集]画像外部リンク | |
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「月の現」ジャケット画像(アルバム特設ウェブサイト) | |
「月の幻」ジャケット画像(アルバム特設ウェブサイト) |
今作のアートディレクションは田中裕介が担当し、ジャケットなどのデザインは田中と同じCaviar所属の村井達雄が担当した[36]。プロモーション映像やデジタル版アルバムのジャケットは京都の妙心寺の塔頭寺院の一つである春光院にて撮影され[36]、モデルとしてエモン久瑠美が起用されている。
収録内容
[編集]今作はCD2枚組で合計23曲が収録されている。 Disc 1 「月の現 〜Rearrange works〜」には7作目のオリジナルアルバム『834.194』のリリース後に演奏または発表された音源と、今作のために新たに制作された音源が収録されている[27]。曲名の後ろに「-Rearrange 2019-」とある2曲は「あいちトリエンナーレ2019」における音楽プログラムの一つとして行われた公演『暗闇 -KURAYAMI-』で演奏された楽曲である[注 2]。「-Rearrange 2020-」とある6曲は2020年にバンドのECサイトからのみ期間限定で予約可能であったライブ映像のボックス・セット『LIVE FISH -COMPLETE BOX-』に付属したボーナスCD『Rearrange Package』に収録された楽曲である。また、「ユリイカ -Rearrange 2021-」は2021年に開催されたツアー「NF OFFLINE」で演奏された「ユリイカ」のアレンジバージョンとなっている。
Disc 2「月の幻 〜Remix works〜」の7曲は全曲とも今作が初収録となっている。前作『懐かしい月は新しい月』ではそれ以前に発表されたすべてのリミックス音源が収録されたが[37]、前作と今作の間にシングルのカップリング曲として発表された「インナーワールド (AOKI takamasa Remix)」[注 3]と「ルーキー (Hiroshi Fujiwara Remix)」[注 4]は収録されていない。
初回生産限定盤および完全生産限定盤にのみ付属するDisc 3「NF OFFLINE -LIVE at Zepp Haneda 2021.07.20-」に収録されたライブ映像では山口がスピッツの「チェリー」を歌唱する一幕があり、この部分も収録するにあたり草野マサムネの名前もアルバムのライナーノーツ内でクレジットされている[36]。
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「インナーワールド -Rearrange 2023-」 | |
2. | 「新宝島 -Rearrange 2020-」 | |
3. | 「アルデバラン -Rearrange 2023-」 | |
4. | 「夜の東側 -Rearrange 2020-」 | |
5. | 「ホーリーダンス -Rearrange 2023-」 | |
6. | 「ユリイカ -Rearrange 2021-」 | |
7. | 「アドベンチャー -Rearrange 2023-」 | |
8. | 「エンドレス -Rearrange 2023-」 | |
9. | 「茶柱 -Rearrange 2019-」 | |
10. | 「サンプル -Rearrange 2023-」 | |
11. | 「三日月サンセット -Rearrange 2020-」 | |
12. | 「ボイル -Rearrange 2023-」 | |
13. | 「ナイロンの糸 -Rearrange 2019-」 | |
14. | 「シーラカンスと僕 -Rearrange 2020-」 | |
15. | 「忘れられないの -Rearrange 2020-」 | |
16. | 「白波トップウォーター -Rearrange 2020-」 | |
合計時間: |
# | タイトル | リミキサー | 時間 |
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1. | 「エンドレス (YonYon Remix)」 | YonYon | |
2. | 「ナイロンの糸 (Kuniyuki Takahashi Long Dub Version)」 | Kuniyuki Takahashi | |
3. | 「新宝島 (hf remix)」 | 藤原ヒロシ | |
4. | 「フクロウ (hf remix)」 | 藤原ヒロシ | |
5. | 「years (Floating Points Remix)」 | Floating Points | |
6. | 「フレンドリー (Cornelius Remix)」 | 小山田圭吾 | |
7. | 「目が明く藍色 (agraph remix)」 | agraph | |
合計時間: |
# | タイトル | |
---|---|---|
1. | 「新宝島」 | |
2. | 「ドキュメント」 | |
3. | 「忘れられないの」 | |
4. | 「フクロウ」 | |
5. | 「ネプトゥーヌス」 | |
6. | 「ユリイカ」 | |
7. | 「茶柱」 | |
8. | 「ナイロンの糸」 | |
9. | 「シーラカンスと僕」 | |
10. | 「白波トップウォーター」 | |
11. | 「ユリイカ(アンコール)」 | |
12. | 「グッドバイ」 | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「834.194 2022」 | |
2. | 「塔 NAKED ver.」 | |
3. | 「着床 2022」 | |
4. | 「ユリイカ -Rearrange 2021-」 | |
5. | 「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」Remix」 | |
6. | 「minnanouta Remix 2022」 | |
7. | 「INORI 2022」 | |
8. | 「僕と花 Remix 2022」 | |
9. | 「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』Remix」 | |
10. | 「Ame (B) Remix 2022」 | |
11. | 「SORATO 2022」 | |
12. | 「グッドバイ Remix 2022」 | |
合計時間: |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 延期を告知していた「アダプト NAKED」ツアーは最終的に全公演が開催中止となった[広報 5][20][21]
- ^ 今作以外でこの音源は「SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14-」の限定盤の特典映像の中で聴くことができる
- ^ 11thシングル「新宝島」に収録されている
- ^ 12thシングル「多分、風。」に収録されている
- ^ 初回生産限定盤、完全生産限定盤(NF member -Limited Edition-)にのみ収録
- ^ 完全生産限定盤(NF member -Limited Edition-)にのみ収録
出典
[編集]- ^ a b 「懐かしい月は新しい月 Vol.2 〜Rearrange & Remix works〜 [2CD+Blu-ray Disc]<初回生産限定盤A>」『タワーレコードオンライン』タワーレコード株式会社。2023年9月11日閲覧。
- ^ 「懐かしい月は新しい月 Vol.2 〜Rearrange & Remix works〜 [2CD+DVD]<初回生産限定盤B>」『タワーレコードオンライン』タワーレコード株式会社。2023年9月11日閲覧。
- ^ 「懐かしい月は新しい月 Vol.2 〜Rearrange & Remix works〜<通常盤>」『タワーレコードオンライン』タワーレコード株式会社。2023年9月11日閲覧。
- ^ 「懐かしい月は新しい月 Vol.2 〜Rearrange & Remix works〜(2CD+Blu-ray 初回生産限定盤A)」『Billboard Japan』阪神コンテンツリンク。2023年9月11日閲覧。
- ^ 「懐かしい月は新しい月 Vol.2 〜Rearrange & Remix works〜(2CD+DVD 初回生産限定盤B)」『Billboard Japan』阪神コンテンツリンク。2023年9月11日閲覧。
- ^ 「懐かしい月は新しい月 Vol.2 〜Rearrange & Remix works〜(2CD 通常盤)」『Billboard Japan』阪神コンテンツリンク。2023年9月11日閲覧。
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TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』の放送後記
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CD・DVD・Blu-rayのチャートと売り上げ
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