平凡太郎
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平 凡太郎(たいら ぼんたろう、1933年3月10日 - 2002年10月4日)は、東京市(現:東京都)中野区出身[1]の俳優、コメディアン。
本名は平 正美[2]。前妻は元東宝の専属女優であった持田和代(柏まゆみ)[3]。
人物
[編集]15歳の時に九州地方で「コミック一座」を立ち上げ、全国を巡業。その後は喜劇俳優の柳家金語楼に弟子入り[1]し、「メリケン小僧」の名でデビュー[4]。
映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活動。森川信、由利徹、谷村昌彦らと喜劇の一時代を築いた。
1950年、東宝の専属女優であった持田和代(柏まゆみ)と結婚(1985年、死別)[3]。1988年、再婚。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 流れる(1956年、東宝) - 果物屋店員
- サザエさんシリーズ(東宝)
- サザエさん(1956年) - 流しの男
- サザエさんの新婚家庭(1959年) - メートル調べの男
- サザエさんの脱線奥様(1959年) - バス停留所の先頭の男
- 空の大怪獣 ラドン(1956年、東宝) - 農夫
- 続御用聞き物語(1957年、東宝) - ガン
- 新妻の実力行使(1957年、新東宝) - 平大盛
- 坊ちゃんの特ダネ記者(1957年、東宝) - 飛田君(給仕)
- おトラさんシリーズ(東宝) - 平さん
- おトラさん(1957年) - 小虎(女中)
- おトラさんのホームラン(1958年) - 平さん
- 花ざかりおトラさん(1958年) - 平さん
- おトラさんのお化け騒動(1958年) - 平さん
- おトラさんの公休日(1958年) - 平さん
- おトラさん大繁盛(1958年) - 平さん
- 金語楼の成金王(1958年、新東宝) - 頓吉
- 坊ちゃんの野球王(1958年、新東宝) - 若葉大学野球部員
- 大笑い捕物帖(1958年、東京映画) - 新助(番頭)
- 坊ぼん罷り通る(1958年、新東宝) - マリの同級生
- 金語楼の三等兵(1959年、新東宝) - 秋山二等兵
- カックン超特急(1959年、新東宝) - 助監督
- ワンマン今昔物語(1959年、新東宝) - 重役
- 槍一筋日本晴れ(1959年、東宝) - 魚屋
- 爆笑水戸黄門漫遊記(1959年、東宝) - 喜兵衛
- 金語楼の海軍大将(1959年、新東宝) - 四安好
- 侍とお姐ちゃん(1960年、東宝) - ジョー(「ラスベガス」のボーイ」)
- 若社長と爆発娘(1960年、東宝) - 由美の学友
- 恐妻党総裁に栄光あれ(1960年、東宝) - 首相秘書官
- 弥次喜多珍道中 中仙道の巻(1960年、新東宝) - 宿場の役人
- 特急にっぽん(1961年、東宝) - 下谷
- 漫画横丁 アトミックのおぼん スリますわヨの巻(1961年、東宝) - 青田(乾分)
- 橋蔵の若様やくざ(1961年、東映京都) - 侍
- 金も命もいらないぜ(1961年、ニュー東映) - オートバイ修理員
- 続・サラリーマン弥次喜多道中(1961年、東宝) - 組合員
- 出世武士道(1961年、東映京都) - 藤沢勘兵衛
- 伴淳・森繁のおったまげ村物語(1961年、松竹大船) - 紅太郎
- 新入社員十番勝負(1961年、東宝) - 船津購買課長
- 石松社員は男でござる(1961年、東映東京) - タクシー運転手
- 権九郎旅日記(1961年、東映京都) - 安吉
- サラリーマン 権三と助十(1962年、東宝) - 大原
- 大笑い次郎長一家 三ン下二挺拳銃(1962年、新東宝) - 番太
- 歌う明星 青春がいっぱい(1962年、東映東京) - 大沢編集長
- 悪名高きろくでなし(1963年、日活) - 築地署警官
- 東海一の鬼紳士(1963年、東映東京) - テツ(利助の子分)
- 腰抜けガン・ファイター(1963年、日活) - 町田巡査
- 恋は神代の昔から(1963年、東映東京) - 池沢
- 東京オリンピック音頭 恋愛特ダネ合戦(1963年、松竹大船) - 光夫
- 花のお江戸の無責任(1964年、東宝) - 宿屋の湯番(湯治場の小男)
- 大日本チャンバラ伝(1965年、日活) - 中村カボチャ
- 大日本殺し屋伝(1965年、日活) - ONのカネ
- 狸の休日(1966年、東宝) - パトロールの巡査
- ザ・スパイダースシリーズ(日活)
- ザ・スパイダースのゴー・ゴー・向こう見ず作戦(1967年) - 主人
- ザ・スパイダースのバリ島珍道中(1968年) - チェリーシスターズ・男
- 関東刑務所帰り(1967年、日活) - 大砲安
- 喜劇 ニューヨーク帰りの田舎ッペ(1967年、日活) - 大森
- ぼん太の結婚屋 いろいろあらァな田舎ッペ(1968年、日活) - 小坪
- ハレンチ学園 タックルキッスの巻(1970年、ダイニチ映配) - 丸傘丸男(パラソル)
- 極楽坊主 女悦説法(1972年、日活) - 道悦
- 新色暦大奥秘話 やわ肌献上(1972年、日活) - 喜楽
- (秘)温泉穴場さがし(1973年、日活) - 大北伝造
- ユッコの贈り物 コスモスのように(1982年、現代ぷろだくしょん) - ラーメン大学店主
- 元祖パチンコ物語シリーズ(1994年、ケイエスエス) - 田川伸吉
テレビドラマ
[編集]NHK
[編集]NTV(日本テレビ)
[編集]- 轟先生(1955年 - 1960年) - 君太郎
- ヤシカゴールデン劇場 / 恋人(1959年)
- ヤシカ8ミリスコープ / シネクレ族(1959年)
- 私に眠りを返せ(1959年)
- 連続コメディ 天下タイヘン!(1965年 - 1966年)
- 快獣ブースカ(1967年)
- 第27話「ブースカ対チャメゴン!」 - 芸術家
- 第38話「海が呼んでる」 - メキシコホテル支配人
- エプロンおばさん 第2期 第23話「マゴマゴするなの巻」(1967年)
- 無用ノ介 第13話「赤い月下の無用ノ介」(1969年) - 青江
- おーい幸福! 第6話「オーイ、お見合い!」(1969年)
- 伝七捕物帳 第72話「腕白小僧の身代金」(1975年) - 金八
- 金曜劇場 / 前略おふくろ様 第1シリーズ 第5話(1975年) - 料亭の客
- 桃太郎侍 第169話「百拾番は殺しの番号」(1980年) - 権十
- 火曜サスペンス劇場 / 女が見ていた(1983年)
KR→TBS
[編集]- 金語楼劇場
- おトラさん(1956年 - 1959年)
- 運ちゃん食堂の巻(1959年)
- サンドイッチマンの巻(1959年)
- いのしし役者の巻(1959年)
- 街頭写真の巻(1959年)
- ナショナル ゴールデン・アワー→ナショナル劇場
- 金語楼のお巡りさん(1958年)
- おかあさん 第1シリーズ 第16話「ゆめ」(1958年)
- ミュージカル 女性はツイている 第15話(1959年)
- うきよ劇場(1960年)
- 第1話「ユーモア週刊誌」
- 第3話「誤解された日本の巻」
- プレゼント劇場 / 遥かなる国から(1960年)
- 背広の暴れん坊(1961年 - 1962年)
- てなもんや三度笠
- 第10話「風雲亀山城」(1962年)
- 第180話「富山の薬屋」(1965年)
- 第200話「秋田の居酒屋」(1966年)
- 第235話「須賀川の火祭」(1966年)
- 第268話「月の鰍沢」(1967年)
- ナショナル日曜観劇会 / ああ大根部隊 第3シリーズ(1965年)
- スチャラカ社員
- 第212話「会社は踊る」(1965年)
- 第246話「小唄さわぎ」(1965年)
- 第253話「恋に拍手を」(1966年)
- 第263話「春だ! 陽気に」(1966年)
- 第288話「てんやわんや」(1966年)
- 東京警備指令 ザ・ガードマン→ザ・ガードマン
- 第29話「赤い罠」(1965年)
- 第310話「女子学園スキャンダル殺人」(1971年)
- 第347話「すごーい奥さんの飛行機爆破作戦」(1971年)
- 愛妻くん 第40話「ハイ! 誓います」(1967年)
- こりゃまた結構(1967年)
- ブラザー劇場 / コメットさん 第76話「小さい小さいものの魂」(1968年) - 野見
- フジ三太郎 第29話「怪談・鯉のぼりの季節」(1969年)
- 不二家の時間 / 青空にとび出せ! 第9話「ピンキーとモーレツ老人」(1969年)
- タケダアワー / 柔道一直線(1969年) - 応援団長
- キイハンター 第79話「バカをかついで珍道中」(1969年)
- ケンちゃんシリーズ
- ジャンケンケンちゃん 第36話「ペコペコ迷い子」(1969年)
- すし屋のケンちゃん(1971年 - 1972年) - 為吉
- 恋愛術入門 第16話「スパイス大作戦」(1971年)
- 走れ!ケー100 第49話「助けて!紋太さんの幽霊だ」(1974年)
- 夜明けの刑事
- 第34話「港のヨーコは殺されていた?」(1975年)
- 第58話「女一人夜の恐怖!」(1976年)
- 第109話「初恋をタイホせよ!」(1977年)
- 噂の刑事トミーとマツ
CX(フジテレビ)
[編集]- コメディ 花ざかり八軒長屋(1959年)
- お役者文七(1960年)
- 花の絵巻
- ねやのおしどり 前編・後編
- つんころ大助(1960年 - 1961年)
- お昼の魔法使い(1960年)
- にっこり捕物帳(1960年 - 1961年) - 主演
- プリンス劇場 愛のシグナル / 小さな伊達男(1960年)
- 凡ちゃん捕物帳(1961年) - 主演
- 凡ちゃん先生(1961年 - 1962年) - 主演
- 珍商売往来 / ただいま昼休み(1962年)
- 勢ぞろい珍街道(1964年)
- たんぽぽ浪人(1965年)
- にっぽん道中記 第11話(1966年)
- ただいま見習い中 第32話「なせばなる」(1967年)
- 銭形平次 (大川橋蔵) 第59話「王手飛車角」(1967年)
- クレオくん(1968年) - タケオのパパ
- 清水次郎長(1971年 - 1972年)
- 新宿警察 第13話「新宿マリーの怨み節」(1975年)
- 夫婦旅日記 さらば浪人 第1話「雨あがる」(1976年)
- 新・座頭市 第3シリーズ 第17話「この子誰の子」(1979年) - 薬売り
NET(テレビ朝日)
[編集]- おトラさん(1959年 - 1960年)
- ぼけなすトリオ(1960年)
- 七福神大いに笑う(1960年)
- 金語楼の親父シリーズ(1960年)
- 名作菊五郎劇場 / 梨園噺色廓醒(1961年)
- バラ色夫婦 第52話「倦怠期について」(1963年)
- 特別機動捜査隊
- 第349話「熱帯魚と女と犬」(1968年)
- 第547話「絞首台の青春」(1972年) - 喜多川
- 第580話「刑事はつらいよ」(1972年)
- 第614話「死刑囚のプレゼント」(1973年) - 北川
- 第619話「南国慕情」(1973年) - 健造
- 第624話「恐怖のハネムーン」(1973年) - 菊地
- 第675話「疑惑の夜」(1974年) - 浪岡
- 第687話「オフ・リミットですよ」(1975年) - 広川
- 第770話「歪んだ女心」(1976年) - 伊東巡査
- 素浪人 花山大吉
- 第30話「歴史に残る妻だった」(1969年)
- 第53話「ドカンと一発春がきた」(1970年)
- 仮面ライダーV3 第38話「子連れV3 死のスカイダイビング!」(1973年) - 安藤[5]
- 右門捕物帖 第40話「右門の愛」(1975年)
- ベルサイユのトラック姐ちゃん 第4話「ベルトラ姐ちゃん必勝法!」(1976年)
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍
- 第46話「天下御免のお年玉」(1979年) - 道久
- 第93話「呆れかえった武門の意地」(1979年) - 関久太夫
- 第115話「一攫千金 ご用心」(1980年) - 国分屋佐兵衛
- 伝七捕物帳 第18話「ほくろのある女」(1979年)
- 江戸の牙 第21話「生か死!? 暁の脱出作戦」(1980年) - 亀屋茂七
- 特捜最前線 第209話「三千万を拾った刑事!」(1981年)
- 土曜ワイド劇場 / 目撃(1981年)
- 暴れん坊将軍II 第63話「女の戦さ うわなり討ち!」(1984年) - 文吉
12ch(テレビ東京)
[編集]- ハレンチ学園 第2話「家庭訪問の巻」(1970年) - 十兵衛の父
- プレイガールQ (1975年)
- 第21話「ミステリー桜島に消えた男」 - 西宮
- 第29話「南国恐妻ピンク旅行」 - 中谷宅造
- 大江戸捜査網 第3シリーズ
- 第293話「命の鍵を解く男」(1979年)
- 第416話「父子に迫る黒い牙」(1981年) - 駒八
OTV(大阪テレビ)
[編集]- ありちゃんのおかっぱ侍(1957年 - 1959年)
- ソール・アチャラカ劇場(1957年)
テレビ番組
[編集]- お笑い劇場(NHK)
- 連続科学コメディー 空飛ぶ机(1957年、NHK)
- はてな劇場(1957年 - 1961年、NHK)
- お笑い三人組(1957年、NHK)
- 第38回「正体見たりの巻」 - 店員
- 第55回「もう幾つ寝るとお正月の巻」 - 福引所の保員
- セールスマン水滸伝(1959年 - 1961年、CX)
- コメディー 仮面劇場(1959年、CX)
- でんでんバラエティー(1959年 - 1960年、MBS)
- 年を忘れまショー「あと一時間のごしんぼう」(1959年、CX)
- 金語楼ショー「コメディ いでゆの春」(1960年、NHK)
- デン助劇場 第1期 第16回(1960年、NET)
- 笑えば天国(1961年 - 1966年、CX)
- 第13回NHK紅白歌合戦(1962年、NHK)
- オールスター珍道中(1965年、CX)
- 009!!大あばれ、とんま天狗(1965年 - 1966年、YTV)
- 今週の爆笑王(1968年、TBS)
- まねまねバンバン 第10回(1969年7月31日、NTV)
- ミニミニ社員 第18回(1971年、ABC)
- ジャンボクイズ100対100 第8回「大奮戦、チータと総勢274名 初登場露崎パリーグアンパイア」(1974年12月2日、CX)
- 花王名人劇場(CX)
- 年忘れ 雲の上団五郎一(1979年12月30日)
- 底抜け法界坊大暴れ 雲の上団五郎一座より(1980年1月27日)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 平凡太郎 - コトバンク
- ^ a b c 平凡太郎氏死去/コメディアン | 全国ニュース | 四国新聞社
- ^ a b 日本映画人名事典 男優篇 下巻 「平凡太郎」の項、キネマ旬報社、1996年、18頁
- ^ 平凡太郎 - 知誕Wiki
- ^ 安藤 | 仮面ライダー図鑑 | 東映
- ^ ““正義の味方”の苦労も 沖田さとしさん語るダイナマン秘話” - ゲンダイネット