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巻町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
巻村から転送)
まきまち
巻町
角田山
巻町旗
巻町章
巻町章
町旗 町章
廃止日 2005年10月10日
廃止理由 編入合併
巻町新潟市
現在の自治体 新潟市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
西蒲原郡
市町村コード 15345-1
面積 76.14 km2
総人口 28,713
国勢調査、2005年10月1日)
隣接自治体 新潟市、吉田町
町の木 マキ
町の花 雪割草コスモス
巻町役場
所在地 953-8666
新潟県西蒲原郡巻町大字巻甲2690番地1

画像は現在の新潟市西蒲区役所(旧巻町役場)
外部リンク 新潟市西蒲区役所
座標 北緯37度45分37秒 東経138度53分21秒 / 北緯37.76033度 東経138.88925度 / 37.76033; 138.88925座標: 北緯37度45分37秒 東経138度53分21秒 / 北緯37.76033度 東経138.88925度 / 37.76033; 138.88925
巻町の位置
ウィキプロジェクト
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巻中心部(県道374号沿い。合併後の2020年3月撮影)
新潟市の合併市町村

巻町(まきまち)は、新潟県西蒲原郡に属していた2005年10月10日の新潟市への編入合併によって消滅し、現在は新潟市の政令指定都市移行により大部分が西蒲区の一部となっており、大字四ツ郷屋西区の一部となっている[1]

以下の記述は合併直前当時の旧巻町に関しての記述であり、現在では名称等が異なる場合がある。なお、ここに記述されていない内容に関しては西蒲区#巻地区などの記事を参照。

概要

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西蒲原郡における中心的な役割を担っており、古くは郡役所をはじめとする諸官庁が置かれていたほか、昭和初期時点では旧制中学校が置かれていたこともあり、周辺町村から多くの通勤・通学者を集めていた[2]。平成期においても3つ(後に統合し2つ)の県立高校を有するなど拠点性を持っていた。

町域にあった三根山藩長岡藩米百俵を送ったことで有名。また、巻原子力発電所の建設の是非を問う、全国で初めての常設型住民投票条例の制定による住民投票が行われたことでも注目された。

新潟市への通勤率は28.9%(平成17年国勢調査)。

地理

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町域の多くは越後平野に属する平野部にあり、西部は角田浜越前浜などの海水浴場を有する日本海に面している。平野と海岸の間には角田山が存在し、現新潟市域では多宝山のある岩室村に次いで最大標高点の高い自治体でもあった。

隣接していた自治体

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  • 新潟市
  • 西蒲原郡:吉田町

歴史

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近世に、西川舟運を活かした在郷町として発展した[3]

  • 1886年明治19年) - 仁箇村と横山村が合併し、仁箇村となる。
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行にともなう合併により、14ヶ村が発足。
  • 1891年(明治24年)4月10日 - 西蒲原郡巻村が町制施行し巻町になる。
  • 1901年(明治34年)11月1日 - 合併により新たに4ヶ村が発足。
  • 1949年昭和24年) - 漆山村の一部を編入。
  • 1955年(昭和30年)1月1日 - 巻町が周辺の5ヶ村を編入し、新制「巻町」になる。
  • 1955年(昭和30年)7月10日 - 西川町の一部を編入。
  • 1960年(昭和35年)4月1日 - 岩室村の一部を編入。
  • 1977年(昭和52年)2月 - 西川町の一部を編入。
  • 1982年(昭和57年)4月1日 - 前年に閉園した新潟遊園越前浜へ移転して開園。
  • 1994年(平成6年)10月30日 - この日をもって新潟遊園が閉園。
  • 1996年(平成8年)8月4日 - 巻原子力発電所の角海浜への建設の是非を問う、全国で初めての常設型住民投票条例の制定による住民投票が行われ、原発反対派が大差で勝利した。このことはその後の日本全国の反原発運動や住民運動に大きな影響を与えた。
  • 2005年(平成17年)10月10日 - 新潟市に編入され消滅。

市町村合併・行政区域の変遷

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巻村 巻村堀山新田村、鎧潟
漆山村 漆山村古志田村新田寺潟村新田下郷屋村新田
佐渡山村 並木村槙岡村外新田
福木岡村 峯岡村福井村舟戸村平沢村上木島村下木島村松郷屋村鷲ノ木村
竹野町村 竹野町村前田村
仁ヶ村 仁箇村布目村
稲島村 稲島村伏部村
潟南村 赤鏥村潟頭村河井村柿島村山島村新田
馬堀村 馬堀村上中野村桜林村東津雲田
松野尾村 松野尾村松山新田村新保新田村大原新田村

角田浜村、越前浜村、五ヶ浜村、角海浜村は合併せず独立。

  • 1891年(明治24年)4月10日 - 西蒲原郡巻村が町制施行し巻町になる。
  • 1901年(明治34年)11月1日 - 合併により峰岡村角田村、漆山村、浦浜村が発足。
峰岡村 福木岡村、竹野町村、仁ヶ村、稲島村
角田村 角田浜村、越前浜村、木山村四ツ郷屋
漆山村 漆山村、潟南村、馬堀村、佐渡山村(並木、槙岡)
浦浜村 五ヶ浜村、角海浜村
  • 1949年(昭和24年) - 漆山村(大字赤鏥)を編入。
  • 1955年(昭和30年)1月1日 - 巻町、峰岡村、松野尾村、角田村、漆山村、浦浜村が合併、新制「巻町」になる。
  • 1955年(昭和30年)7月10日 - 西川町の一部(中郷屋葉萱場割前東汰上羽田)を編入。
  • 1960年(昭和35年)4月1日 - 岩室村の一部(下和納安尻)を編入。
  • 1977年(昭和52年)2月 - 西川町の一部(矢島の一部)を編入。
  • 2005年(平成17年)10月10日、新潟市に編入合併した。

地域

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巻地区

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巻 (まき)
1889年(明治22年)まであった巻村の区域。現在の新潟市西蒲区巻甲巻乙
堀山新田 (ほりやましんでん)
1889年(明治22年)まであった堀山新田村の区域。現在の新潟市西蒲区堀山新田。

その他の地区

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  • 浜地区
  • 松野尾地区
  • 峰岡地区
  • 漆山地区
  • 二地区
  • 五地区

行政

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  • 町長[4]
    山添清一郎(1955年1月~) - 一ヶ月間のみの職務執行者。(旧)巻町の第15代町長。
    初代 河治忠(1955年2月~)
    2代 江端一郎(1966年8月~)
    3代 村松次一(1974年8月~)
    4代 高野幹二(1978年8月~)
    5代 長谷川要一(1982年8月~)
    6代 佐藤莞爾(1986年8月~)
    7代 笹口孝明(1996年1月~)
    8代 田辺新(2004年1月~)

経済

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産業

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漁業

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  • 巻漁港 - 長らく漁港がなく沿岸漁業の際に集落の砂浜で船の揚げ降ろしを行う状態となっていたものを解消するため、全国でも珍しい漂砂海岸での漁港として建設され2002年(平成14年)開港した[5]

町内に拠点等を置く主な企業

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姉妹都市・提携都市

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  • 国内・海外共になし。

教育

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2001年時点での高校の学区は三条市燕市白根市などと同一であった[6]

以下は閉町日時点ですでに廃校となっている。

交通

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鉄道

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バス

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道路

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高速道路
町内にあるインターチェンジ:北陸自動車道 巻潟東IC/BS
一般国道
町内を走る一般国道:国道116号国道460号
主要地方道
新潟県道2号新潟寺泊線新潟県道46号新潟大外環状線新潟県道66号白根西川巻線

文化・娯楽

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名所・旧跡・観光スポット・祭事

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出身有名人

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脚注

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  1. ^ 町名一覧表、住居表示・町名変更実施一覧(平成22年4月以降実施分)”. 新潟市. 2021年10月27日閲覧。
  2. ^ 金坂清則「新潟平野における都市の変容 明治から昭和初期」『人文地理』第27-3巻、1975年、252-295頁、doi:10.4200/jjhg1948.27.252 
  3. ^ 絵図が語る古町誕生 4.日本海有数の賑わい交流拠点への発展”. 新潟ふるまち. 2020年9月5日閲覧。
  4. ^ 広報まき Vol.931 2005年1月10日 p.4”. 新潟県巻町. 2020年9月5日閲覧。
  5. ^ 巻漁港 開港」(PDF)『広報まき』第873号、巻町、2002年8月10日、1-3頁。 
  6. ^ 『広報みしま』 Vol.387 pp.4-5 来春から高校普通科の通学区域が変わります 三島町(2000年6月)
  7. ^ 1969年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」を参照した。『映画年鑑 1969年版 別冊 映画便覧 1969』時事通信社、1969年
  8. ^ 角田山自然館着工」(PDF)『広報まき』第656号、巻町、1993年7月25日、6頁、2020年10月17日閲覧 
  9. ^ 角田山自然館ほか4施設竣工」(PDF)『広報まき』第672号、巻町、1994年3月25日、2-3頁、2020年10月17日閲覧 
  10. ^ いよいよ4月21日オープン 福寿温泉 じょんのび館」(PDF)『広報まき』第648号、巻町、1993年3月25日、2-4頁。 
  11. ^ 大盛況! 無料開放 福寿温泉 じょんのび館」(PDF)『広報まき』第650号、巻町、1993年4月25日、1-3頁。 
  12. ^ a b 「じょんのび館」入館者200万人達成!」(PDF)『広報まき』第841号、巻町、2001年4月10日、2-3頁。 
  13. ^ 見ごろを迎えた巻町ほたるの里」(PDF)『広報まき』第869号、巻町、2002年6月10日、11頁。 
  14. ^ 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』129頁では東京都出身。
  15. ^ [1]

参考文献

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  • 角川日本地名大辞典 編纂委員会『角川日本地名大辞典 15 新潟県』(株)角川書店、1989年10月8日。ISBN 4-04-001150-3 

関連項目

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外部リンク

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