山川直人 (映画監督)
表示
やまかわ なおと 山川 直人 | |||||
---|---|---|---|---|---|
生年月日 | 1957年4月10日(67歳) | ||||
出生地 | 日本 愛知県 | ||||
職業 | 映画監督 | ||||
ジャンル | 映画、オリジナルビデオ | ||||
主な作品 | |||||
『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』 | |||||
|
山川 直人(やまかわ なおと、1957年4月10日 - )は、日本の映画監督、東京工芸大学芸術学部映像学科教授[1]。アプレ所属。
経歴
[編集]愛知県新城市東新町出身。父親は愛知県庁職員。中学生の時、ビートルズの解散(1970年4月)に触発されて周囲がギターを始める中、山川もギターを手に取る。ところが何度挑戦してもうまく弾けず、ちょうどその頃テレビで見たマカロニ・ウェスタンに衝撃を受け「映画の方向に進むこと」に決めたという[2]。
1973年4月、愛知県立新城東高校に入学。すでに新城市には映画館がなくなっていたため、豊橋市や名古屋市の映画館に通い詰める。
早稲田大学教育学部に進学。同時に「早稲田大学シネマ研究会」に入会。大学2年生の時、シネ研の先輩に誘われて8ミリ映画の美術を担当した。これが自主映画を製作するきっかけとなり、2年生の終わりからシナリオを書き出す[2]。
1978年、学生運動を描いた『ビハインド』を監督し、1979年にぴあフィルムフェスティバルに入選する。同年の入選者には、犬童一心、手塚眞らがいる。同作品では郷里の飯田線三河大野駅でロケをおこなった。
テレビ等の露出は少ないが、作品はコアな映画ファンに支持されており、その中でも田中要次は山川が監督を務めたプロモーションビデオに出演したことがきっかけで当時勤務していたJR東海を退職して俳優に転向している[3]。作風は前衛的で、初期作品には早大同窓の室井滋を多用している。
映画の他、ZELDAやTHE東南西北、柏原芳恵のプロモーションビデオを手掛けたこともある。
主な監督作品
[編集]製作年 | タイトル | 上映時間 | 出演 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1978 | A子のカラス | 3分 | 室井滋 | 16ミリ短編処女作。 |
1978 | ビハインド | 60分 | 伊藤清彦、石井葉子、室井滋 | 第3回「ぴあフィルムフェスティバル」PFFアワード入選作品[4]。 |
1979 | 自己と他者 | 55分 | 里亮弘、室井滋 | |
1979 | ブリンキング・イット・オール・バック・ホーム | 15分 | 室井滋、安田和令 | フジ8ミリコンテスト学生映画部門グランプリ受賞。 |
1980 | アナザ・サイド | 80分 | 里亮弘、室井滋、内藤剛志 | |
1982 | パン屋襲撃 | 16分 | 趙方豪、諏訪太朗、室井滋 | 原作は村上春樹の短編「パン屋襲撃」。 |
1983 | 100%の女の子 | 12分 | 隈本吉成、室井滋、坂口一直 | 原作は村上春樹の短編「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」。 |
1986 | ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け | 109分 | 三上博史、真行寺君枝、室井滋 | 原案は高橋源一郎。高橋と山川の共同脚本。 商業映画(35ミリ)デビュー作となった。 |
1988 | 不可思議物語 FANTASTIC COLLECTION 第4話「ワン・ステップ・ビヨンド」 第8話「猫はよく朝方帰ってくる」 |
96分 | 室井滋、三上博史、神戸浩 | 「猫はよく朝方帰ってくる」の原作は大友克洋。 |
SO WHAT | 98分 | 南渕一輝、東幹久、矢野泰二 | 原作は大友克洋。 | |
1990 | バカヤロー!3 へんな奴ら 第4話「クリスマスなんか大嫌い」 |
94分 | 永瀬正敏、咲輝、田山真美子 | |
2001 | 時の香り〜リメンバー・ミー〜 | 77分 | 吹石一恵、斎藤工、山中聡 | |
2010 | +1 vol.3 第1話「驚かさないでよ!」 |
100分 | 長野賢、佐伯恵、津川苑葉 | |
2012 | 雨の日の月の女 | 5分 | 湯坐拓也、柳田綾子 | 2013年に『シフガフ』の一編として公開された[5]。 |
2013 | ばあちゃんのパンツ | 15分 | 七咲友梨、湯坐拓也 | |
2015 | 左岸への旅立ち | 5分 | 七咲友梨、湯坐拓也 | |
雪姫 | 22分 | 七海なな、鈴木一功 |
受賞
[編集]- 第1回高崎映画祭 若手監督グランプリ(『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』)
脚注
[編集]- ^ 教員紹介 | 映像学科 | 芸術学部 | 東京工芸大学
- ^ a b 『中日新聞』2015年7月20日朝刊、三河版、14頁。「こころは三河 私の古里」
- ^ 元国鉄マン田中要次 民営化が「運命」職場は愛知に、映画館通いに火 - スポーツニッポン、2015年11月15日配信
- ^ 1979年:第3回ぴあフィルムフェスティバル一般公募部門入選作品ぴあフィルムフェスティバル(PFF)公式サイト
- ^ 4月17日、18日特別上映会 高山隆一・山川直人 監督作品2012-2015 | 映像学科ブログ
外部リンク
[編集]- 山川直人 - allcinema
- 山川直人 - KINENOTE
- 山川直人 - 日本映画データベース
- アプレによるプロフィール(所属事務所)
- Naoto Yamakawa - IMDb