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少年文芸作家クラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

少年文芸作家クラブ(しょうねんぶんげいさっかクラブ)は、かつて存在した娯楽児童文学の作家・画家・翻訳家・演出家の親睦団体。

概要

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日本SF作家クラブジュブナイル版として、1966年ごろ、福島正実北川幸比古の提唱で発足した[1]。日本SF作家クラブのメンバーの他に、亀山龍樹内田庶中尾明小松崎茂中山正美武部本一郎依光隆金森達らが参加した[2]白木茂が顧問だった[3]。「少年文芸作家クラブ会報」が発行された[4]

1969年に福島が「覆面座談会事件」でSF作家たちと対立すると、大半のSF作家は退会し[5]、残ったのは、光瀬龍眉村卓大伴昌司南山宏だけだった[5]

1970年には雜誌「別冊少年文芸」が発行された[4]

1976年の福島の没後、内田の提案で「福島正実記念SF童話賞」が、岩崎書店との共催で1983年から開始[6]。また、受賞者は新たに会に入会を許された[7]。だが、1991年の第8回で、当時6歳の竹下龍之介が受賞したことで、受賞に反対した北川が除名、内田が退会した[8]

その後は光瀬が中心となって会は運営され、職能団体創作集団プロミネンスと改名して[9]、2015年4月現在も活動を継続している[10]

2001年からは、やはり岩崎書店と共催でジュニア冒険小説大賞を開始している[11]

少年文芸作家クラブ名義の書籍

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脚注・出典

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  1. ^ 『SF JAPAN』2005年春号 P.135 発足時期は明確ではなく、福島死後に福島の年譜を作成した内田庶中尾明による推定年である。
  2. ^ 『戦後「翻訳」風雲録』P.144
  3. ^ 『戦後「翻訳」風雲録』P.144。白木については「初代会長」という情報もある。
  4. ^ a b 国会図書館図書検索
  5. ^ a b 『戦後「翻訳」風雲録』P.147
  6. ^ 『戦後「翻訳」風雲録』P.148 『SF JAPAN』2005年春号 P.138
  7. ^ 『SF JAPAN』2005年春号 P.138
  8. ^ 『戦後「翻訳」風雲録』P.148
  9. ^ 『戦後「翻訳」風雲録』P.149
  10. ^ 創作集団プロミネンスHP 後藤みわこTwitter
  11. ^ http://www.iwasakishoten.co.jp/news/n10303.html

参考文献

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  • 宮田昇(内田庶)『戦後「翻訳」風雲録』本の雜誌社
  • 『SF JAPAN』2005年春号、大橋博之『少年SFの系譜』 「岩崎書店と少年文芸作家クラブ」

外部リンク

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