富山大学
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富山大学 | |
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五福キャンパス(2017年4月) | |
大学設置 | 1949年 |
創立 | 1873年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人富山大学 |
本部所在地 |
富山県富山市五福3190番地 北緯36度41分56.5秒 東経137度11分15.3秒 / 北緯36.699028度 東経137.187583度座標: 北緯36度41分56.5秒 東経137度11分15.3秒 / 北緯36.699028度 東経137.187583度 |
学生数 | 9,208 |
キャンパス |
五福キャンパス(富山市五福) 杉谷キャンパス(富山市杉谷) 高岡キャンパス(同県高岡市二上町) |
学部 |
人文学部 教育学部 経済学部 理学部 医学部 薬学部 工学部 芸術文化学部 都市デザイン学部 |
研究科 |
人文社会芸術総合研究科(修士課程) 総合医薬学研究科(修士課程) 理工学研究科(修士課程) 持続可能社会創成学環(修士課程) 医薬理工学環(修士課程) 生命融合科学教育部(博士課程) 医学薬学教育部(博士課程) 理工学教育部(博士課程) 教職実践開発研究科(専門職学位課程) (以下は2021年度までの組織) 人文科学研究科 人間発達科学研究科 経済学研究科 芸術文化学研究科 |
ウェブサイト |
www |
富山大学(とやまだいがく、英語: University of Toyama[注 1])は、富山県富山市五福3190番地に本部を置く日本の国立大学。1873年創立、1949年大学設置。大学の略称は富大(とみだい)、富山大(とやまだい)。かつては富大(ふだい)とも[注 2]。2023年度時点で文科系4学部および理科系5学部を抱える国立の総合大学である。2005年10月に富山医科薬科大学の医学部、薬学部および高岡短期大学の産業造形学科、産業デザイン学科、地域ビジネス学科3学科を芸術文化学部に改組した上で統合した。
沿革
[編集]- 1873年 教員養成を目的として「新川県講習所」を発足(教育学部の前身)。
- 1875年 新川県師範学校と改称。
- 1893年 私立である共立薬学校が発足(薬学部の前身)[注 3]。
- 1898年 文部省令により富山県立師範学校となる。
- 1910年
- 1920年 富山市奥田に移転するとともに、官立富山薬学専門学校となる。
- 1923年
- 1924年
- 1925年 旧制富山高等学校高等科が開学。
- 1936年 富山県立青年学校教員養成所が発足。
- 1943年 富山県立師範学校が官立移管され、富山師範学校と改称。
- 1944年
- 1949年
- 1958年8月1日 大学本部(鉄筋2階建て建坪124坪)完成(1957年10月から着工していた)。富山市内奥田の本部から移転[3]。
- 1975年 富山医科薬科大学新設、医学部を設置。
- 1976年 富山医科薬科大学に薬学部を分離。
- 1977年5月2日 文理学部を改組され、人文学部と理学部を設置[4]。
- 1985年9月30日 工学部が高岡市から五福キャンパスへ移転する[5][6]。
- 1986年 高岡短期大学開学(現在の芸術文化学部)。跡地は1988年8月に富山県立高岡高等学校が竣工した[6]。
- 2004年 国立大学法人法の施行により国立大学法人となる。
- 2005年
- 4月 旧富山大学、富山医科薬科大学、高岡短期大学が統合して「富山大学」となる。
- 10月 教育学部を人間発達科学部に改組。
- 2006年 薬学教育6年制移行により、薬学部薬学科を6年制に移行。4年制学科の創薬科学科を設置。医学系研究科、薬学研究科、理工学研究科を再編して、大学院教育を行なう生命融合科学教育部、医学薬学教育部、理工学教育部と、研究を行う医学薬学研究部・理工学研究部に改組。
- 2018年 都市デザイン学部の新設など学部・学科再編[7]。
- 2022年 人間発達科学部を教育学部に改組[8]。大学院修士課程・博士前期課程を3研究科2学環に改組[9]。
歴代学長
[編集]- 初代:鳥山喜一(1949年7月16日就任)
- 第2代:石原寅次郎(1953年12月1日就任)
- 第3代:梅原真隆(1957年12月1日就任)
- 第4代:横田嘉右衞門(1961年12月1日就任)
- 第5代:後藤秀弘(1969年6月13日就任)
- 第6代:林勝次(1973年6月13日就任)
- 第7代:柳田友道(1979年6月13日就任)
- 第8代:大井信一(1985年6月13日就任)
- 第9代:小黒千足(1991年6月13日就任)
- 第10代:時澤貢(1997年6月13日就任)
- 第11代:小澤浩(2001年6月13日就任[10])
- 第12代:瀧澤弘(2001年11月1日就任[11]、2005年9月30日退任[12])
- 第13代:西頭德三(2005年10月就任、2011年3月退任[13])
- 第14代:遠藤俊郎(2011年4月就任、2019年3月退任[14])
- 第15代:齋藤滋(2019年4月就任[15])
※事務取扱は記載していない。出典:初代から第10代までは『旧富山大学五十年史』(2002年)[16]より。
概要
[編集]キャンパス
[編集]- 五福キャンパス(〒930-8555 富山県富山市五福3190番地)
- 使用学部:人文学部、経済学部、教育学部、理学部、工学部、都市デザイン学部
- 教育学部附属の教育施設は五福キャンパスの北西約500mの富山市五艘1300にある。
- かつては富山県高岡市中川園町に工学部があったが、五福キャンパス内に移転された。工学部の跡地には富山県立高岡高等学校が移転した。
- 黒田講堂
- 富山県の高等教育の充実を祈念して、富山県出身の実業家である黒田善太郎によって寄贈された講堂であり、一般にも使用が許可されている。
- 杉谷キャンパス(〒930-0194 富山県富山市杉谷2630番地)
- 使用学部:医学部、薬学部
- 旧富山医科薬科大学
- 高岡キャンパス(〒933-8588 富山県高岡市二上町180番地)
- 使用学部:芸術文化学部
- 旧高岡短期大学
このほか、三井アウトレットパーク北陸小矢部内に「アート&デザインコミュニティスペース」を2021年8月3日開設した[17]。
学歌
[編集]1964年に、開学15周年を記念して制定。
2006年、3校統合を機に新学歌を公募。選定された。
他に富山大学に関係する歌としては以下のものがある。
- 学生歌『新しき時代の息吹』
- 応援歌『不屈の精神(たましい)』
21世紀COEプログラム
[編集]→「21世紀COEプログラム」も参照
採択1件
- 2003年
学生生活
[編集]- 学生寮(新樹寮)
- 鉄筋4階建。A棟・B棟・C棟・D棟・E棟・福利棟からなる。A・B・C棟は男子寮、D・E棟は女子寮。かつては食堂では昼食・夕食をとることができたが、現在は福利棟に改修されている。五福キャンパスへの通学は自転車で約10分。杉谷キャンパスの学生も通学可能。申請すれば駐車場も確保可能(無料)できる。2010年、従来の2人部屋から1人部屋に改修された[18]。
- 国際交流会館
- 鉄筋3階建。留学生が生活している。
- サークル活動
- 富山大学が公認した課外活動団体の一覧は富山大学ホームページに公表されている大学公認課外活動団体一覧[19]から確認することができる。五福・杉谷・高岡キャンパスそれぞれで多くのサークル・部活動が活動している。
• シャトルバスがかつては存在したがコロナ禍において高岡五福間は1日5便から朝6時と夜6時の2便に変更された。これに対し、生徒が異議を申し立てるが学長に反論され2023年にシャトルバスは廃止となり高岡五福間の通学はより難しいものとなった。
教育研究組織
[編集]学部・学科
[編集]- 人文学部[20]
- 経済学部[23]
- ※以下のコースはすべて昼間主コース。
- 経済学科
- 社会データサイエンスコース
- 社会経済コース
- 地域公共政策コース
- 社会経済システムコース(2021年度入学生まで)
- 国際・地域コース(2021年度入学生まで)
- 公共政策コース(2021年度入学生まで)
- ファイナンスコース(2021年度入学生まで)
- 経営学科
- 社会データサイエンスコース
- 企業経営コース
- 地域公共政策コース
- 戦略経営コース(2021年度入学生まで)
- 国際・地域コース(2021年度入学生まで)
- 企業経営と法律コース(2021年度入学生まで)
- ファイナンスコース(2021年度入学生まで)
- 経営法学科
- 社会データサイエンスコース
- 経営法務コース
- 地域公共政策コース
- 法律職コース(2021年度入学生まで)
- 企業経営と法律コース(2021年度入学生まで)
- 公共政策コース(2021年度入学生まで)
- ファイナンスコース(2021年度入学生まで)
大学院研究科・教育部・学環・専攻
[編集]- 総合医薬学研究科[32](修士課程)
- 総合医薬学専攻
- 先端医科学プログラム
- 看護科学プログラム
- 基礎薬学プログラム
- 総合医薬学専攻
- 理工学研究科[33](修士課程)
- 理工学専攻
- 数理情報学プログラム
- 物理学・応用物理学プログラム
- 生命・物質化学プログラム
- 地球生命環境科学プログラム
- メカトロニクスプログラム
- マテリアル科学工学プログラム
- 都市・交通デザイン学プログラム
- 先端クリーンエネルギープログラム
- 理工学専攻
- 持続可能社会創成学環[34](修士課程)
- 社会データサイエンスプログラム
- グローバルSDGsプログラム
- 医薬理工学環[35](修士課程)
- 創薬・製剤工学プログラム
- 応用和漢医薬学プログラム
- 認知・情動脳科学プログラム
- メディカルデザインプログラム
- 医学薬学教育部[37](博士課程)
- 看護学専攻(3年制)
- 薬科学専攻(3年制)
- 生命・臨床医学専攻(4年制)
- 東西統合医学専攻(4年制)
- 薬学専攻(4年制)
- 理工学教育部[38](博士課程)
- 数理・ヒューマンシステム科学専攻
- ナノ新機能物質科学専攻
- 新エネルギー科学専攻
- 地球生命環境科学専攻
- 人文科学研究科[注 5](修士課程、2021年度入学生まで)
- 人文科学専攻[40]
- 思想・歴史文化領域
- 教育研究分野:哲学・人間学、歴史文化、国際文化論
- 行動・社会文化領域
- 教育研究分野:言語学、心理学、社会学・国際関係論、人文地理学、文化人類学
- 言語文化領域
- 教育研究分野:比較文学、日本言語文化、朝鮮言語文化、中国言語文化、英米言語文化、ドイツ言語文化、フランス言語文化、ロシア言語文化
- 思想・歴史文化領域
- 人文科学専攻[40]
附属機関
[編集]- 附置研究所
- 附属病院
- 附属図書館
- 中央図書館
- ヘルン文庫:旧制富山高等学校時代にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の遺族が所有していた書籍を買い取り(資本提供者は馬場はる子)所蔵したものであり、所蔵書籍・資料はそれぞれ数千点に及ぶ。
- 医薬学図書館
- 芸術文化図書館
- 中央図書館
- 教育・学生支援機構
- 教育・学生支援企画室
- アドミッションセンター
- 教育推進センター
- 学生支援センター
- 就職・キャリア支援センター
- 研究推進機構
- 地域連携推進機構
- 地域連携戦略室
- 生涯学習部門
- 地域づくり・文化支援部門
- 地域医療・保健支援部門
- 国際交流センター
- 留学受入支援部門
- 留学派遣支援部門
- 学内共同教育研究施設
- 総合情報基盤センター
- 杉谷分室
- 高岡分室
- 環境安全推進センター
- 自然観察実習センター
- 臨床研究・倫理センター
- 総合情報基盤センター
- 保健管理センター
- 杉谷支所
- 高岡支所
- 附属学校
- 附属教育研究施設
- 教育学部附属人間発達科学研究実践総合センター
- 薬学部附属薬用植物園
大学関係者と組織
[編集]大学関係者一覧
[編集]→「富山大学の人物一覧」を参照
大学OBOG会
[編集]- 富山大学同窓会連合会
- 人文学部同窓会
- 富山大学教育学窓会(教育学部・人間発達科学部含む)
- 越嶺会(経済学部同窓会)
- 理学部同窓会
- 仰岳会(工学部同窓会)
- 医学部同窓会
- 富山薬窓会(薬学部同窓会)
- 創己会(高岡短期大学・芸術文化学部同窓会)
- 富山大学名誉教授の会
他大学との協定・研究協力
[編集]日本国内
[編集]海外
[編集]- 大学間交流協定締結機関(海外大学)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2005年の合併以前の旧富山大学の英称は Toyama University だったが、合併により誕生した新大学の名称が富山大学に決定されるとともに新たな英称が付けられた。
- ^ 「劇団ふだい」というのが残っている。
- ^ 富山市の補助金と、富山県内所在の複数にわたる製薬会社による寄付金で設立された。
- ^ 富山市が先進事例として知られるコンパクトシティなどについて研究する。「【学ぶ2018注目の新学部】(中)地方創生 我らが担う」『日経産業新聞』2018年1月17日(就活・大学面)参照。
- ^ 富山大学大学院人文科学研究科規則によると、領域として、思想・歴史文化、行動・社会文化、言語文化がある。
- ^ 富山大学大学院人間発達科学研究科規則によると、教育研究分野として、発達教育学、発達環境学がある。
- ^ 富山大学大学院経済学研究科規則によると、修士講座として、経済学、経営学、経営法学がある。
- ^ 富山大学大学院芸術文化学研究科規則によると、修士講座として、芸術文化がある。
- ^ 和漢医薬学総合研究所のホームページによると、生薬資源科学分野、天然物化学分野、和漢薬製剤開発分野(寄附研究部門)がある。
- ^ 和漢医薬学総合研究所のホームページによると、複合薬物薬理学分野、病態生化学分野、消化管生理学分野、神経機能学分野、栄養代謝学分野がある。
- ^ 和漢医薬学総合研究所のホームページによると、漢方診断学分野がある。
- ^ 和漢医薬学総合研究所のホームページによると、漢方トランスレーショナルリサーチ分野、天然薬物開発分野、情報科学分野がある。
出典
[編集]- ^ 『愛蔵版 石川富山 昭和あのとき ストーリー編』(2014年8月5日、北國新聞社、富山新聞社発行)467頁。
- ^ 岩波書店編集部 編『近代日本総合年表 第四版』岩波書店、2001年11月26日、375頁。ISBN 4-00-022512-X。
- ^ 『富山市史 第三巻』(1960年4月15日、富山市役所発行)754 - 755頁。
- ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第3巻』(2000年11月26日、北日本新聞社発行)42頁。
- ^ 『新聞にみる20世紀の富山 第3巻』(2000年11月26日、北日本新聞社発行)124頁。
- ^ a b 『目で見る 高岡・氷見・新湊の100年』(1993年11月27日、郷土出版社発行)165頁。
- ^ 都市デザイン学部の新設及び人文学部、経済学部、理学部、工学部、芸術文化学部の再編について(申請中)富山大学ホームページ(2018年1月23日閲覧)
- ^ 令和4年4月に教育学部共同教員養成課程を設置 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 令和4年度から大学院が変わります。 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 平成13年度 学長の交代 - 国立大学協会
- ^ 平成13年度 学長等の異動 - 国立大学協会
- ^ [旧]富山大学「[旧]富山大学学報,第489号」第489巻、2005年9月。
- ^ トピックス - 常葉大学
- ^ 学長メッセージ - 富山大学
- ^ 学長メッセージ - 富山大学
- ^ 『旧富山大学50年史』第Ⅲ部 資料編 p.10/69 (PDF) - 富山大学
- ^ 共同研究の深化により三井アウトレットパーク北陸小矢部にアート&デザインコミュニティスペースをオープン 富山大学(2021年8月17日)2021年8月21日閲覧
- ^ 学生寮をワンルームタイプに改修しました 富山大学
- ^ 大学公認課外活動団体一覧 - 富山大学ホームページ
- ^ 学部構成|富山大学人文学部(2022年8月12日参照)
- ^ 富山大学 教育学部 共同教員養成課程(2022年8月12日参照)
- ^ 国立大学法人富山大学学則第5条第2項(2022年8月12日参照)
- ^ 経済学部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 分野は、理学部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 工学部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 都市デザイン学部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 医学部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 薬学部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 芸術文化学部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ カリキュラム紹介 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 人文社会芸術総合研究科 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 総合医薬学研究科 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 理工学研究科 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 持続可能社会創成学環 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 医薬理工学環 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 生命融合科学教育部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 医学薬学教育部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 理工学教育部 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 教職実践開発研究科 – 富山大学(2022年8月12日参照)
- ^ 領域、教育研究分野の構成は、『平成28年度 富山大学大学院人文科学研究科(修士課程)学生募集要項』による。
- ^ 「三大軽金属の研究組織設立 アルミ、マグネシウム、チタン 国内初 富大、熊本大と4月」富山新聞デジタル(2021年3月16日)2021年4月3日閲覧
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 富山大学
- (新)富山大学 - ウェイバックマシン(2005年12月3日アーカイブ分)
- 富山大学サークル紹介
- 富山大学1999 - ウェイバックマシン(2001年10月8日アーカイブ分)
- 富山大学 - ウェイバックマシン(2006年4月22日アーカイブ分)
- ウィキメディア・コモンズには、富山大学に関するカテゴリがあります。