コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

宮部藍梨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宮部 藍梨
Airi Miyabe
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1998-07-29) 1998年7月29日(26歳)
出身地 日本の旗 兵庫県尼崎市
ラテン文字 Airi Miyabe
身長 181cm [1]
体重 66kg
選手情報
所属 ヴィクトリーナ姫路
背番号 11
愛称 アイリ
ポジション OH / MB
指高 240cm
利き手
スパイク 313cm
ブロック 290cm[2]
獲得メダル
 日本
ネーションズリーグ
2024 バンコク
テンプレートを表示

宮部 藍梨(みやべ あいり、1998年7月29日 - )は、日本の女子バレーボール選手である。

来歴

[編集]

兵庫県尼崎市出身。小学3年生でバレーボールを始める[3]。2013年末の全国都道府県対抗中学バレーボール大会で、最も将来有望な選手に与えられるJOC・JVAカップを受賞[3]

2014年、金蘭会高等学校へ進学、同年2020年東京五輪へ向けた、日本協会の集中強化対象「Team CORE」(男子10人・女子8人)の一人となり[4]、2014年10月のアジアユースバレーボール選手権(U-17カテゴリ)では、優勝に大きく貢献し、MVPに選出される[5]

2015年1月、全日本高校選手権に1年生エースとして出場。決勝では同じ大阪の大阪国際滝井高校と対戦し、両チーム最多の24得点を挙げチームの初優勝に貢献した[6]

2015年4月、高校生でただ一人日本代表に選出され[7]ワールドグランプリの登録メンバーに選出された[8]

2015年7月10日のワールドグランプリイタリア戦の第2セットからスターターとして出場、18得点をあげてシニア国際大会デビューを果たした[9]

高校卒業後は神戸親和女子大学に進学したが、2017年9月よりアメリカの2年制大学であるサウスアイダホ大学に留学[10]。2年時にはNJCAAディヴィジョンI全米選手権決勝で最多23得点、サービスエース2本を決め優勝に貢献し、AVCAが制定する2年制大学部門の女子年間優秀選手に選ばれた[11]

2019年、ミネソタ大学に編入[12]

2022年、6年ぶりに日本代表登録メンバーに選出された[13][14]ネーションズリーグ予選ラウンド第3週のカナダラウンドに出場した[15]世界選手権のメンバーにも選出された[16]。大会前の調整試合ではミドルブロッカーとしてのプレーも試され、世界選手権でもベルギー戦でミドルブロッカーとして出場し、チームの貴重な勝利に貢献した[17][18]

同年、ヴィクトリーナ姫路に入団した[19][20]

2023-24シーズンより、姫路での背番号が29から11に変更となった[21]

人物・エピソード

[編集]
  • 本人はもともと、それほど貪欲な性格ではなく、バレーボール自体も高校に入ってから続けるつもりはなく、積極的に2020年に向けて発言することもなかった[5]。ただし、中学3年生のときのJOC・JVAカップの受賞や、異なる年代の選手と接する機会が多くなるにつれ、刺激を受けるとともに、少しずつ意欲をふくらませてきており[5]春高優勝時の主将も、「エースの自覚が出てきました」とコメントしている[5]
  • ミネソタ大では大学院も含め3年間ヒュー・マッカーチョンの指導を受けた。「すべてを基本から習い直した」「高いブロックに対してどう戦うかを考えた」と語っている[22][23]
  • 大学院の卒業論文のテーマは「オリンピックの経済効果」[22]

球歴

[編集]

受賞歴

[編集]

所属チーム

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 選手・スタッフ 宮部藍梨ヴィクトリーナ姫路 公式サイト
  2. ^ 「ヴィクトリーナ姫路」『2022-23 V.LEAGUE公式プログラム チームの顔』、日本文化出版、2022年12月、148頁、ASIN B0BHGDWTZD 
  3. ^ a b “高校バレー:長身のエース、宮部藍梨 金蘭会の初V導く”. 毎日jp (毎日新聞社). (2015年1月14日). https://web.archive.org/web/20150114050343/http://mainichi.jp/sports/news/20150114k0000e050153000c.html 2015年6月14日閲覧。 
  4. ^ 日本バレーボール協会. “指導方法策定、普及事業、有望選手発掘、選手強化の4つを柱とする『Project CORE』発表記者会見を開催!”. 2015年6月14日閲覧。
  5. ^ a b c d “最高到達点309cmの16歳、宮部藍梨。女子バレー高校選手権優勝の超新星。”. NumberWeb (文藝春秋). (2015年1月17日). http://number.bunshun.jp/articles/-/822493?page=2 2015年6月14日閲覧。 
  6. ^ “高校バレー:金蘭会182cm1年宮部藍梨3冠決めた”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2015年1月12日). https://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp6-20150112-1420526.html 2015年6月14日閲覧。 
  7. ^ “初全日本入りの16歳・宮部藍梨「成長できるチャンス」”. sanspo.com (サンケイスポーツ). (2015年4月15日). https://www.sanspo.com/article/20150415-TEP6HF24PFI7RK6EJYXU4AX5BY/ 2015年6月14日閲覧。 
  8. ^ FIVBワールドグランプリ2015 全日本メンバー”. JVA 日本バレーボール協会. 2015年6月14日閲覧。
  9. ^ VOLLEYBALL • Match result”. fivb. 2015年7月10日閲覧。
  10. ^ “米留学中の宮部藍梨、金蘭会の妹・愛芽世や後輩たちを2日連続応援/春高バレー”. SANSPO.COM. (2018年1月8日). https://www.sanspo.com/article/20180108-LJMUWQ4WUVKNPJT3CLZRCMKREA/ 2021年2月6日閲覧。 
  11. ^ “サウスアイダホ大の宮部藍梨が年間表彰”. 月バレ.com. (2018年12月20日). https://www.getsuvolley.com/181220-news?fbclid=IwAR3WfnI9Pacuo0vCshrBGtaXdCSJVw2IUvVNmm08i-tAOrvMjBw4AgPS1Fo 2021年2月6日閲覧。 
  12. ^ オーカグローバルサポートのTwitterより
  13. ^ 2022年度バレーボール女子日本代表チーム・火の鳥NIPPON 登録メンバー決定”. 日本バレーボール協会 (2022年3月31日). 2022年3月31日閲覧。
  14. ^ 2022年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2022年3月31日閲覧。
  15. ^ FIVBバレーボールネーションズリーグ2022”. 日本バレーボール協会. 2022年8月5日閲覧。
  16. ^ 2022女子世界選手権”. 日本バレーボール協会. 2022年10月16日閲覧。
  17. ^ “【世界バレー】3戦ぶり復帰の古賀紗理那11得点で勝利貢献「まだ100%ではなかった」”. 日刊スポーツ. (2022年10月5日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202210050000065.html 2022年10月15日閲覧。 
  18. ^ “【バレー】ブラジルに惜敗の日本代表、宮部藍梨は「ミドルブロッカーでも能力発揮」姫路監督評価”. 日刊スポーツ. (2022年10月12日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202210120000640.html 2022年10月15日閲覧。 
  19. ^ 2022-23シーズン 新入団選手のお知らせ”. ヴィクトリーナ姫路 (2022年5月30日). 2022年5月30日閲覧。
  20. ^ “【Vリーグ女子】パリ五輪のエース候補宮部藍梨がヴィクトリーナ姫路に加入「恩返ししたかった」”. 日刊スポーツ. (2022年5月30日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202205300000823.html 2022年5月30日閲覧。 
  21. ^ 2023-24シーズン 新背番号・新ユニホーム のお知らせ”. ヴィクトリーナ姫路 (2023年8月10日). 2023年8月10日閲覧。
  22. ^ a b 「好きで始めたバレーボールが」“高2夏に代表デビュー”の逸材が選んだ意外な進路…アメリカ帰りの宮部藍梨(23)が7年ぶりの代表復帰(米虫紀子)”. Number Web - ナンバー. 2024年4月3日閲覧。
  23. ^ 只木信昭 (2022年5月25日). “宮部藍梨が6年ぶり日本代表復帰 パリ五輪「勝ち取る」 5年間の米国留学を終えて合流/バレー”. サンスポ. 2024年4月3日閲覧。

外部リンク

[編集]