コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

安藤裕子

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

安藤 裕子
別名 Üchary Andrew
アンドリュー
ねえやん
生誕 (1977-05-09) 1977年5月9日(47歳)[1][2]
出身地 日本の旗 日本 神奈川県横浜市青葉区[3]
学歴 フェリス女学院大学卒業
ジャンル J-POP
職業 シンガーソングライター
歌手
作詞家
女優
担当楽器 ボーカル
ギター
活動期間 1998年 - 2000年(女優業)
2003年 -
レーベル cutting edge(2003年 - 2016年)
事務所 YS corporation(2003年 - 2016年)
DG AGENT(2017年 - 2019年)
ホリプロ(2019年 - )[4]
共同作業者 山本隆二
Tomi Yo
Shigekuni
公式サイト ando-yuko.com

安藤 裕子(あんどう ゆうこ、1977年5月9日[1][2] - )は、日本シンガーソングライター女優神奈川県横浜市青葉区出身[3]。所属事務所はホリプロ[4]

来歴

  • 森村学園中等部・高等部フェリス女学院大学卒業[3]
  • 当初、音楽に対して特別な思い入れは持たず[5]、絵を描くことなどを趣味としていたが、もの作りに携わりたいという思いから学生時代に映画や映像の職業を志す[6]。しかし映画製作会社へ脚本を持ち込むなど就職活動をするもうまくいかなかったため、周囲の勧めもあり、勉強のため芸能事務所を通して役者の仕事をするようになった。その間、テレビドラマにエキストラとして出演したこともあった[5]
  • 大学3年生のときに役者として受けた舞台オーディションで、課題として演技の他に歌を一曲歌を披露し、その時の歌が思いがけずオリコン小池聰行に評価される[7]。これがきっかけで音楽活動を始め[8]、以後、シンガーソングライターとして歩むことになった。
  • 2002年当時、役者と並行して音楽活動の準備をしていたが、ドラマ出演を通じて親交のあった堤幸彦の監督作品映画『2LDK』のエンディングテーマに、デモバージョンであった「隣人に光が差すとき」が抜擢される[9]。堤は安藤から渡された同曲のデモテープを聴いて即決したそうである[9]。なお、この時の名義は「安藤ゆう子」だった。
  • 2003年7月、ミニアルバム『サリー』でCDデビュー[2]。同年11月に関係者のみのコンベンションライブを行う。
  • 2005年より、月桂冠『つき』のCMソングに、「のうぜんかつら (リプライズ)」が起用される[2]。当初CMにはCMソングのクレジットがなく、問い合わせが殺到するほど話題となる。クラムボンの原田郁子と間違われることもしばしばあった。この曲は彼女の祖父が亡くなったときに祖母が書いたポエムを基に作られている。同曲を収録したアルバム『Merry Andrew』はオリコントップ10入りを果たし[10]、「遅咲きの歌姫」「次世代のシンガーソングライター」として注目されるようになった[6]
  • 2006年12月には自身初の全国ツアーを敢行し、以後毎年恒例行事となっている[11]。また、2008年からは47都道府県の制覇を目標に、アコースティックツアーを試みるなど、ライブに重点を置いた活動をしている[12][13]
  • 2009年4月には、ベストアルバムTHE BEST '03〜'09』を発売[14]。選曲や曲順に本人が関わっている[14]
  • 2011年5月、公式サイトにて妊娠を発表[15]。それにより、行っていたアコースティックライブツアーの一部を中止することも発表された[15]
  • 2017年5月20日、前年発売のアルバム『頂き物』をもってレコード会社との契約終了を公式サイトにて発表[16]
  • 2017年6月3日、初のセルフ・プロデュースとなる2曲入りの自主制作シングルCD「雨とぱんつ」を、ライブ会場と公式サイトにて発売[17]

音楽性

  • ほとんどの曲を自身で作詞作曲しており、全ての曲で山本隆二編曲を担当している。曲の制作は、まず安藤が詞と曲を作り、録音してアレンジャーの山本隆二に渡す。山本はそれをもとにしてアレンジを施し、デモを制作する。さらにディレクターである安藤雄司が加わり、三人の合議によりプリプロダクションが行なわれ、参加ミュージシャンを選定しレコーディングに至る。
  • 憧れの歌手として研ナオコを挙げている。
  • シングルカップリングとして『大人のまじめなカバーシリーズ』と称し、自身が影響を受けているという1970年代、1980年代の他のアーティストの往年のヒット曲のカヴァーをすることが慣例になっている。

人物

  • オフィシャルサイト内の日記で自分のことを「ねえやん」と呼称している。
  • セルフメイク・セルフスタイリングの姿勢は歌手デビュー当時から貫いており、ファッション雑誌の仕事も多い。
  • 自身の作品のPVの制作に携わることが多い。これまでに「サリー」「ドラマチックレコード」「忘れものの森」「隣人に光が差すとき」「唄い前夜」の5作を映像作家と共作している。
  • 絵を描くのが好きで(本人は「落書き」と表現している)、自身の多くのCDのアートワークに関わっている。その際はÜchary Andrew(ユーチャリー・アンドリュー)を名乗る。ツアーグッズのデザイン等も本人が手がける。
  • 幼い頃から市川崑監督の金田一耕助シリーズを見るのが好きで、その影響で横溝正史小説のファンである(DJを務めるラジオ番組『OH! MY RADIO』(J-WAVE)では犬神家の一族の朗読のコーナー「横溝正史の謎を解け。」を設けている)。
  • 一青窈とは中学・高校(森村学園)の先輩後輩の関係。現在も交友があるかは不明。テレビ朝日アナウンサーの石井希和とは中学から大学までの同級生。
  • 甲殻類アレルギーのため、エビカニが食べられない。バナナも苦手。
  • 夢は「小さな家庭を築いてその幸せを長くつづけること」。

主な出演

映画

テレビドラマ

出演CM

ラジオ番組

ディスコグラフィ

シングル

# 発売日 タイトル 規格 規格品番 収録曲
1st 2004年6月23日 (2004-06-23) 水色の調べ CD CTCR-40190
2nd 2005年4月27日 (2005-04-27) あなたと私にできる事 CD CTCR-40204
3rd 2005年7月27日 (2005-07-27) Lost child, CD CTCR-40221
4th 2005年10月5日 (2005-10-05) さみしがり屋の言葉達 CD CTCR-40220
5th 2006年7月26日 (2006-07-26) TEXAS CD CTCR-40235
6th 2006年10月25日 (2006-10-25) The Still Steel Down CD CTCR-40244
7th 2007年10月17日 (2007-10-17) 海原の月 CD+DVD CTCR-40263(初回盤)
CD CTCR-40264(通常盤)
8th 2008年3月9日 (2008-03-09) パラレル CD+DVD CTCR-40270(初回盤)
CD CTCR-40271(通常盤)
9th 2009年11月25日 (2009-11-25) Paxmaveiti [ラフマベティ] -君が僕にくれたもの- CD CTCR-40301
10th 2011年11月30日 (2011-11-30) 輝かしき日々 CD CTCR-40335
2014年11月26日 (2014-11-26) クリスマスの恋人[注釈 1] CD CTC1-40366
11th 2015年7月29日 (2015-07-29) 360°サラウンド CD CTCR-40370
2017年6月3日 (2017-06-03) 雨とぱんつ[注釈 2] CD DGAR-001
12th 2021年2月3日 (2021-02-03) 衝撃 CD PCCA-4999

配信限定シングル

通算 発売日 タイトル
1 2010年4月21日 問うてる
2 2015年12月3日 Last Eye
3 2016年2月17日 Touch me when the world ends
4 2018年4月8日 探偵物語
5 2018年8月8日 これでいいんだよ feat.TOKU
6 2019年6月12日 恋しい
7 2019年7月27日
8 2021年8月10日 ReadyReady[注釈 3]
9 2023年6月28日 さくらんぼみたいな恋がしたい

レンタル専用シングル

  1. 歩く(2010年8月18日

アルバム

オリジナル・アルバム

発売日 タイトル 規格品番 オリコン
最高位
1st 2004年9月8日 Middle Tempo Magic CTCR-14367 64位
2nd 2006年1月25日 Merry Andrew CTCR-14454 10位
3rd 2007年2月14日 shabon songs CTCR-14514/B(DVD付属盤)
CTCR-14515(通常盤)
6位
4th 2008年5月21日 chronicle. CTCR-14579/B(DVD付属盤)
CTCR-14580(通常盤)
11位
5th 2010年9月8日 JAPANESE POP CTCR-14683 10位
6th 2012年3月28日 勘違い CTCR-14760X(初回限定盤)
CTCR-14760(通常盤)
16位
7th 2013年10月2日 グッド・バイ CTCR-14804 13位
8th 2015年1月28日 あなたが寝てる間に CTCR-14840X(初回限定盤)
CTCR-14840(通常盤)
29位
9th 2016年3月2日 頂き物 CTCR-14894/BX(初回限定盤)
CTCR-14894/B(DVD付属盤)
CTCR-14895(通常盤)
21位
10th 2020年8月26日 Barometz BRCA-00110(Loppi・HMV限定盤)
PCCA-04958(通常盤)
44位
11th 2021年11月17日 Kongtong Recordings PCCA-06075 47位
12th 2023年10月11日 脳内魔法 UCAD-0001 107位

ミニ・アルバム

発売日 タイトル 規格品番 オリコン
最高位
1st 2003年7月9日 サリー CTCR-14263 圏外
2nd 2004年1月28日 and do, record. CTCR-14301 60位
3rd 2004年1月28日 Acoustic Tempo Magic CTCR-14823X(DVD付属盤)
CTCR-14823(通常盤)
39位
4th 2018年6月27日 ITALAN LNCM-1254(初回限定盤)
LNCM-1253(通常盤)
58位

ベスト・アルバム

発売日 タイトル 規格品番 オリコン
最高位
1st 2009年4月15日 THE BEST '03〜'09 CTCR-14627/B(DVD付属盤)
CTCR-14628(通常盤)
5位

カヴァー・アルバム

発売日 タイトル 規格品番 オリコン
最高位
1st 2011年3月2日 大人のまじめなカバーシリーズ CTCR-14713/B(DVD付属盤)
CTCR-14714(通常盤)
19位

ライブ・アルバム

発売日 タイトル 規格品番
1st 2019年3月27日 Acoustic Live 2019-18 at Tokyo LNCM-1282〜3

配信限定アルバム

発売日 タイトル
1st 2015年7月29日 安藤裕子入門編(LOVE)

アナログ盤

発売日 タイトル 規格品番
2015年11月03日 大人のまじめなカバーシリーズ HRLP007
Merry Andrew HRLP008
2016年04月16日 サリー HRLP018
and do,record. HRLP019
2017年11月03日 雨とぱんつ / 暗雲俄かに立ち込めり KMKN2
2018年12月26日 Best Records HRLP152/153
2024年02月28日 大人のまじめなカバーシリーズ [21] AQJH-77633

映像作品

発売日 タイトル 規格 規格品番
2006年4月19日 the Moon and the Sun. DVD CTBR-92044
2009年1月7日 TOUR 2008 “Encyclopedia." FINAL CTBR-92055
2012年11月19日 秋の大演奏会 DVD+CD
DVD
CTBR-92088
CTBR-92089
2017年06月14日 円都空間 in 犬島 Blu-ray
DVD
UMXK-1044
UMBK-1248
2018年10月31日 15th Anniversary Live~長くなるでしょうからお夕飯はお早めに~ DVD LNBM-1260

公式ピアノスコア集

  • 安藤裕子 Selection for piano(2006年7月22日)

公式ギタースコア集

  • ギター弾き語り安藤裕子Songbook(2010年4月12日)

その他

参加作品

楽曲提供

  • 新垣結衣 - 「陽のかげる丘」(アルバム『そら』収録)(2007年12月5日)
  • 稲森寿世 - 「晴れの日」(作詞)(2009年2月18日)
  • コトリンゴ - 「友達になれるかな?」(作詞)(アルバム『trick & tweet』収録)(2009年9月16日)
  • 豊崎愛生 - 「CHEEKY」(作詞・作曲)(2013年8月28日)
  • 豊崎愛生 - 「一千年の散歩中」(作詞・作曲)(アルバム『all time Lovin'』収録)(2016年3月23日)
  • KinKi Kids - 「道は手ずから夢の花」(作詞・作曲)(2016年11月2日)
  • 中島美嘉×Salyu - 「Happy life」(作詞)(シングル『A or B』収録)(2017年5月12日)
  • 豊崎愛生 - 「猫になる」(作詞・作曲)(アルバム『love your Best』収録)(2017年7月19日)
  • 笹川美和 - 「melancholic」(作詞・作曲) & 「琥珀色の涙」 (作詞)(アルバム『新しい世界』収録)(2018年1月31日)
  • VIXX - 「But Not For Me」(作詞)(アルバム『Reincarnation』収録)(2018年9月26日)
  • Wakana - 「記憶の人」(作詞・作曲)(アルバム『Wakana』収録)(2019年3月20日)
  • 薬師丸ひろ子 - 「今日」(作曲)(アルバム『Tree』収録)(2024年1月24日)

タイアップ曲

雑誌連載

  • フリーペーパー DI:GA 「徒然唄」(終了)
  • Soup. 「安藤裕子のHAPPY GO LUCKY♪」(終了)
  • PHaT PHOTO 「miRu me, kiku me」(終了)
  • PHaT PHOTO 「miRu me, kiku me 2」(終了)
  • JILLE 「安藤裕子のU-Bee Chronicle」(終了)

ライブ(イベント含む)

関連ミュージシャン

  • 安藤雄司(プロデュース) 通称:アンディ
    • 東京スカパラダイスオーケストラなどを手がけるディレクター。
    • プロデューサーとしてクレジットされており、曲の制作において安藤裕子、山本隆二とほぼ同等の発言力を持つ。コンサートでまれに披露される「チームアンディの唄」のアンディとは安藤雄司のことであり、安藤裕子からは「演奏には参加しないがバンドのメンバー」であるとして信頼されている。
  • 山本隆二(編曲・キーボードなど) 通称:もっさん
    全ての曲で編曲を担当し、共同作曲者としてクレジットされている曲も多数ある(前出の出世作「のうぜんかつら(リプライズ)」など)。また、コンサートではバンドマスターを務める。安藤裕子自身は基本的に楽器が使えないこともあり、安藤の音楽活動における最重要人物といえる。
  • 宮川弾(楽曲提供)

レコーディング・ライブツアーに参加

脚注

注釈

  1. ^ タワーレコード限定発売絵本付きスペシャル・シングル。
  2. ^ ライブ会場および通販限定販売。
  3. ^ テレビ東京のドラマ「うきわ」に主題歌として書き下ろした曲。

出典

  1. ^ a b 安藤裕子”. Official Site Profiles. 2021年7月10日閲覧。
  2. ^ a b c d 安藤裕子”. CDJournal. 2020年8月31日閲覧。
  3. ^ a b c 8枚目のアルバムを1月28日にリリースした安藤 裕子さん”. タウンニュース (2015年1月29日). 2020年8月31日閲覧。
  4. ^ a b 本日2月1日より株式会社ホリプロへ移籍決定!”. 安藤裕子オフィシャルサイト (2019年2月1日). 2020年8月31日閲覧。
  5. ^ a b 安藤裕子が映画ヒロインに初挑戦、遂にたどり着いた憧れの世界”. CINRA.NET (2014年10月17日). 2020年8月31日閲覧。
  6. ^ a b 音楽で自分を表現できるようになるまで 安藤裕子(前編)”. 朝日新聞社 (2016年3月25日). 2020年8月31日閲覧。
  7. ^ vol.71 シンガー・ソングライター 安藤裕子 存在を認められたい(1)”. マイナビ. 2020年8月31日閲覧。
  8. ^ vol.71 シンガー・ソングライター 安藤裕子 存在を認められたい(2)”. マイナビ. 2020年8月31日閲覧。
  9. ^ a b インタビュー:【安藤裕子Special】 Contents 02 安藤裕子ヒストリー〜前編”. CDJournal (2010年9月17日). 2020年9月17日閲覧。
  10. ^ Merry Andrew|安藤裕子”. ORICON NEWS. 2020年8月31日閲覧。
  11. ^ 安藤裕子(あんどうゆうこ)の解説”. goo人名事典. 2020年8月31日閲覧。
  12. ^ 安藤裕子の魅力を完全収録した初のライブDVD登場”. 音楽ナタリー (2008年11月10日). 2020年8月31日閲覧。
  13. ^ 安藤裕子アコースティックツアーの詳細決定”. 音楽ナタリー (2008年10月23日). 2020年8月31日閲覧。
  14. ^ a b 安藤裕子が初のベスト・アルバム『THE BEST '03-'09』を4月15日にリリース決定、〈CD+DVD〉と〈CD2枚組〉の2形態で登場”. TOWER RECORDS ONLINE (2009年2月10日). 2020年8月31日閲覧。
  15. ^ a b 安藤裕子が妊娠 体調が急変しツアー一部中止”. ORICON NEWS (2011年5月25日). 2020年8月31日閲覧。
  16. ^ 「長い話」”. 安藤裕子オフィシャルサイト (2017年5月20日). 2020年8月31日閲覧。
  17. ^ 安藤裕子、自主制作の「雨とぱんつ」ライブ会場で販売”. 音楽ナタリー (2017年6月3日). 2020年8月31日閲覧。
  18. ^ “『キリエのうた』に村上虹郎、粗品、樋口真嗣ら出演 アイナ・ジ・エンドの歌声響く予告も”. リアルサウンド映画部 (blueprint). (2023年7月13日). https://realsound.jp/movie/2023/07/post-1374854.html 2023年7月13日閲覧。 
  19. ^ テレビドラマデータベース - 安藤裕子”. 2021年6月19日閲覧。
  20. ^ 『パリピ孔明』スカパラ谷中敦、安藤裕子、田畑智子参戦 英子の新曲も公開”. マイナビニュース. マイナビ (2023年11月9日). 2023年11月9日閲覧。
  21. ^ クリアレッド・カラーヴァイナル仕様で再発売”. 2024年4月12日閲覧。
  22. ^ “niko and …”キャンペーン曲で水カン・ケンモチヒデフミ×安藤裕子がコラボ”. 2021年6月19日閲覧。
  23. ^ 【歌唱参加】NHK Eテレ番組「テイクテック2.0」”. 2024年4月3日閲覧。
  24. ^ ファーストライブ「Middle Tempo Magic」2004年11月”. 2021年6月19日閲覧。

外部リンク

インタビュー