奥原義人
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奥原 義人(おくはら よしと[1][2]、1916年〈大正5年〉9月9日[1][3] - 2001年〈平成13年〉11月19日[4])は、日本の実業家、政治家。元広島県呉市市長[1]。呉信用金庫理事長[2][5]。寿工業相談役[1]。
経歴
[編集]広島県呉市出身[1]。1931年、阿賀高小卒[2][5]、同年に広島海軍第十一航空廠に勤務[2]。1935年、東亜航空工業に転じ、のち取締役[2]。
1945年、寿組社長[1]。1946年、寿農機具製作所社長[1]。1947年、奥原商店取締役[1]。寿工業取締役[1]、常務顧問をつとめた[3]。
1951年、呉市議会議員に当選[1][2]。1952年、同市議会議長[1]。1961年11月に呉市長に当選[1]。1978年、呉信用金庫入庫、同理事長[5]。
人物
[編集]趣味は囲碁[1]、読書、ゴルフ[3]。住所は呉市西中央5丁目[5]。
家族・親族
[編集]- 奥原家
- 妻[1]
- 長男・信也[1](のぶや[6][7]、元広島県議会議員[8]) - 1942年生まれ[1][7]。慶應義塾大学文学部卒業、寿工業に入社[6][7]。1975年に初当選し12期目[9]。広島県議会議長[10]、自民党県連幹事長などを歴任する[9]。2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、奥原は河井案里と河井克行から2019年4月〜6月、合計200万円を受け取った[9][11]。2020年9月16日、「被買収者」の証人尋問で奥原は「買収目的と認識した上で受け取った」と証言し、「違法な金を受け取った。心からおわび申し上げます」と述べた[12]。また溝手顕正側から公示前月、奥原側に50万円が振り込まれていたことが同年11月11日に判明している[11]。2022年1月28日、参院選広島選挙区の大規模買収事件当時、現職議員の中で最高額の200万円を受け取った奥原を「起訴相当」とする検察審査会の議決が公表された[13]。3月11日に辞職願を提出。3月15日、県議会は本会議を開き、辞書願を許可した[14]。広島地裁は4月12日、河井克行元法相夫妻から現金を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の罪で略式命令を受けた奥原信也元広島県議ら17人の有罪が確定したと発表した[15]。家族は妻、長男、二男がいる[7]。住所は呉市阿賀中央1丁目[6][7][8]。
- 二男[1]
- 長女[1]
- 二女[1]
- 兄・次郎(寿工業社長)[1] - 1935年、呉市阿賀町に奥原工作所を創設[16]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『大衆人事録 第二十三版 西日本編』お231頁。
- ^ a b c d e f 『広島県風土記』472頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年10月1日閲覧。
- ^ a b c 『産経日本紳士年鑑 第4版』お438頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年9月30日閲覧。
- ^ 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、290頁。
- ^ a b c d 『全国信用金庫名鑑 昭和59年版』広島県(呉)621頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年9月24日閲覧。
- ^ a b c 『人事興信録 第38版 上』お379頁。
- ^ a b c d e 『人事興信録 第42版』お283頁。
- ^ a b 奥原 信也議員広島県議会公式サイト。2021年1月4日閲覧。
- ^ a b c “「集票依頼と思った」現金受領の県議証言 案里議員公判”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2020年9月16日) 2021年1月4日閲覧。
- ^ 歴代議長一覧表広島県議会。2021年1月22日閲覧。
- ^ a b “溝手氏からも選挙前50万円 案里氏から2百万円の県議”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2020年11月11日) 2021年2月10日閲覧。
- ^ 【激震 前法相夫妻公判】奥原県議「大罪犯した」案里被告と目合わせず(2020年9月16日)、中国新聞デジタル。
- ^ 「起訴相当」で進退どう判断 広島の地元議員ら、多くは今も現職(2022年1月28日)、朝日新聞デジタル。
- ^ “【速報】「被買収」4県議の辞職許可 河井夫妻事件で広島県議会”. 中国新聞. (2022年3月15日) 2022年3月15日閲覧。
- ^ “被買収17人有罪確定 略式命令の元広島県議ら”. 中国新聞デジタル (2022年4月12日). 2024年4月19日閲覧。
- ^ 沿革、コトブキ技研工業公式サイト。
参考文献
[編集]- 『産経日本紳士年鑑 第4版』産経新聞年鑑局、1963年。
- 広瀬弘『大衆人事録 第二十三版 西日本編』帝国秘密探偵社、1963年。
- 『全国信用金庫名鑑 昭和59年版』金融図書出版社、1983年。
- 『広島県風土記』旺文社、1986年。
- 人事興信所編『人事興信録 第38版 上』人事興信所、1995年。
- 人事興信所編『人事興信録 第42版 上』人事興信所、2003年。