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大稲埕駅

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大稲テイ駅から転送)

大稻埕駅(だいとうていえき、ダーダオチェンえき)はかつて台湾台北市大同区大稲埕地区)にあった台湾総督府鉄道淡水線

大稲
大稲埕乗降場
大稻埕
ダーダオチェン
Twatutia/Tataocheng/Dadaocheng
所在地 大日本帝国の旗 大日本帝国 台北州台北市泉町中国語版2丁目[1]
(現・中華民国の旗 台湾台北市大同区
所属事業者 全台鉄路商務総局中国語版臨時台湾鉄道隊台湾総督府交通局鉄道部
種別 廃駅
旧名 台北
駅構造 地上駅
開業年月日 1891年10月20日
廃止年月日 1937年12月1日
乗入路線
所属路線 淡水線廃線
キロ程 0.0 km(大稲埕起点)
(0.5 km) 北門
所属路線 基隆-台北線、台北-新竹線(廃線
キロ程 0.0 km(台北(初代)起点)
錫口
備考 初代台北駅として開業
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大稲埕駅
各種表記
繁体字 大稻埕車站
簡体字 大稻埕车站
拼音 dà dào chéng chē zhàn
通用拼音 dà dào chéng che jhàn
注音符号 ㄉㄚˋ ㄉㄠˋ ㄔㄥˊ ㄔㄜ ㄓㄢˋ
発音: ダーダオチェン
台湾語白話字 Tōa-tiū-tiâⁿ Chhia-thâu(車頭)
台湾語発音: Tuā-tiū-tiânn tshia-tsām
日本語読み: だいとうていえき
英文 Tataocheng Station
Dadaocheng Station
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清朝時代の初代台北駅

歴史

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清朝統治時代

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  • 1887年(光緒13年)6月9日 - 台北基隆間起工式[2](p76)。この日は第二次世界大戦後鉄路節となる。
  • 1888年(光緒14年)
  • 1891年(光緒17年)
    • 10月20日 - 台北基隆線開通に伴い「台北火車票房」正式開業[2](p76)
  • 1893年(光緒19年)11月30日 - 当駅を起点に新竹駅までの路線が開業[2](p76)
  • 1894年(光緒20年)1月23日 - 開業式典開催[3]

日本統治時代

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  • 1896年(明治29年)7月5日 - 臨時台湾鉄道隊の復旧を経て一般旅客を対象とした営業が再開される[4]
  • 1901年(明治34年)
    • 8月25日 - 淡水線の起点かつ、樹林駅経由の現縦貫線の駅として現在地に台北駅(2代目駅舎)が移転開業[2](p77)。構内に「淡水河岸貨物取扱所」を設置[5]
    • 10月25日 - 縦貫線基隆~桃仔園間および淡水線開業式典。
    • 10月 - 初代駅舎が日本の汽車会社の工場として使われる(その後1908年に撤去)[2](p16)
  • 1902年(明治35年)
    • 2月1日 - 淡水河岸貨物取扱所を「大稲埕乗降場」(新・台北駅より0マイル39チェーン=約0.78km)として旅客扱いを開始[6]
    • 6月1日 - 「大稲埕停車場」に改称[7]
  • 1903年(明治36年)10月10日 - 淡水線の始発駅となる[8]
  • 1915年(大正4年)8月17日 - 旅客駅としての起点は同日に新設された北門乗降場に変更し、貨物駅となる[9]
  • 1918年 - 初代駅舎撤去[2](p9)
  • 1937年12月1日 - 新たな貨物駅として樺山驛が開設されたことに伴い廃止[10]

戦後

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台北捷運民生汐止線の起点駅としての計画があるが、当駅とは北に離れた現在の大稲埕碼頭付近に設置される。

廃止前の利用状況

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年別利用客数推移
年間 1日平均
乗車 下車 乗降車計 出典 乗車 乗降車
台北駅時代
資料なし
1897年度 96,493 91,920 188,413 [注 1] 264 516
1898年度 93,152 95,835 188,987 [12] 255 518
1899年度 103,502 104,397 207,899 [13] 283 568
1900年度 261,433 261,433 522,866 [14] 716 1,433
1901年度 3,596 2,579 6,175 [15] 15 26
大稲埕駅時代
1902年度 26,384 25,861 52,245 [16] 447 886
1903年度 33,361 32,138 65,499 [17] 91 179
1904年度 35,506 36,683 72,189 [18] 97 198
1905年度 39,076 40,938 80,014 [19] 107 219
1906年度 41,339 42,616 83,955 [20] 113 230
1907年度 39,531 41,376 80,907 [21] 108 221
1908年度 42,702 45,340 88,042 [22] 117 241
1909年度 42,687 44,990 87,677 [23] 117 240
1910年度 41,534 37,683 79,217 [24] 114 217
1911年度 50,629 50,677 101,306 [25] 138 277
1912年度 71,217 67,869 139,086 [26] 195 381
1913年度 77,669 81,255 158,924 [27] 213 435
1914年度 69,486 73,773 143,259 [28] 190 392
1913年度 77,669 81,255 158,924 [29] 213 435
1914年度 69,486 73,773 143,259 [30] 190 392
1915年度 25,037 29,779 54,816 [31] 181 397

駅周辺

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周辺図

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隣の駅

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全台鉄路商務総局鉄道(劉銘伝鉄道)
台北基隆線(廃止)
台北駅(初代) - 錫口駅
台北新竹線(廃止)
台北駅(初代) - 大橋頭駅
総督府鉄道
淡水線(廃止)
大稻埕駅 - 北門駅

脚注

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註釈

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  1. ^ 檢索→『臺灣總督府』+『鐵道』[11]

出典

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  1. ^ 鉄道省 (1937-11-30). 鉄道停車場一覧. 昭和12年10月1日現在. 国立国会図書館. p. 522. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1207554 
  2. ^ a b c d e f g (繁体字中国語)李永昌 (2017-04-01). 臺北記驛-臺北車站125年來的歲月情(1891-2016). 台湾鉄路管理局. https://www.railway.gov.tw/Upload/UserFiles/%E8%87%BA%E5%8C%97%E8%A8%98%E9%A9%9B-%E8%87%BA%E5%8C%97%E8%BB%8A%E7%AB%99125%E5%B9%B4%E4%BE%86%E7%9A%84%E6%AD%B2%E6%9C%88%E6%83%85(1891-2016).pdf 
  3. ^ a b 車站沿革 - ウェイバックマシン(2011年11月26日アーカイブ分) 台北車站(台湾鉄路管理局)
  4. ^ “第一篇 清國時代ニ於ケル鐵道 第九款 運輸 第二章 停車場”. 台湾鉄道史. 上. 国立国会図書館. (1910). p. 頁202. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805263/182 
  5. ^ 官報第5450号台湾総督府報告示第88号 (1901-08-19). 臺北淡水河岸貨物扱所改稱竝旅客取扱開始. 大蔵省印刷局. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2948749/2?viewMode= 
  6. ^ 官報第5579号台湾総督府告示第16号 (1902-01-28). 臺北淡水河岸貨物扱所改稱竝旅客取扱開始. 大蔵省印刷局. p. 213. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2948881/3?viewMode=  国立国会図書館デジタルコレクション
  7. ^ 官報第5670号台湾総督府告示第62号 (1902-05-20). 大稻埕乘降場改稱. 大蔵省印刷局. p. 661. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2948973/3?viewMode=  国立国会図書館デジタルコレクション
  8. ^ 台湾総督府 (1902-10-11). “彙報(通信)”. 台湾総督府報 (第1236号 ed.). 國史館臺灣文獻館. p. 30. https://onlinearchives.th.gov.tw/index.php?act=Display/image/841780Izl5=zS#0FN4. "昨十日ヨリ大稻埕淡水間支線內ニ限リ二等旅客ノ取扱ヲ開始セリ" 
  9. ^ 官報第909号台湾総督府告示第92、93号 (1915-08-12). 『北門外四乘降場設置汽動車旅客取扱開始』、『大稻埕驛ニ於ケル通常扱貨物取扱廢止』. 国立国会図書館デジタルコレクション. p. 238. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2953017/3?viewMode= 
  10. ^ 台湾総督府交通局. 鉄道年報. 第39(昭和12年度). 国立国会図書館デジタルコレクション. p. 50. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1114147 
  11. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第1回(明治30年) ed.). 國立臺灣大學 臺灣法實證研究資料庫. (1899). p. 194. http://tcsd.lib.ntu.edu.tw/ 
  12. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第1-2回(明治30-31年) ed.). 国立国会図書館. (1899). p. 326. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805830/325 
  13. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第3回(明治32年) ed.). 国立国会図書館. (1901). p. 465. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805831/238 
  14. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第4回(明治33年) ed.). 国立国会図書館. (1902). pp. 525-527. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805832/273 
  15. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第5回(明治34年) ed.). 国立国会図書館. (1903). pp. 624-625. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805833/327 
  16. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第6回(明治35年) ed.). 国立国会図書館. (1904). pp. 697-699. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805834/357 
  17. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第7回(明治36年) ed.). 国立国会図書館. (1905). pp. 859-862. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805835/448 
  18. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第8回(明治37年) ed.). 国立国会図書館. (1905). pp. 609-611. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805836/323 
  19. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第9回(明治38年) ed.). 国立国会図書館. (1907). pp. 854-857. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805837/452 
  20. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第10回(明治39年) ed.). 国立国会図書館. (1907). pp. 734-737. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805838/399 
  21. ^ “交通 鐵道旅客及貨物”. 台湾総督府統計書 (第11回(明治40年) ed.). 国立国会図書館. (1908). pp. 607-610. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805839/335 
  22. ^ “交通 鐵道旅客及貨物ノ數量”. 台湾総督府統計書 (第12回(明治41年) ed.). 国立国会図書館. (1909). pp. 627-630. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805840/356 
  23. ^ “交通 鐵道旅客及貨物ノ數量”. 台湾総督府統計書 (第13回(明治42年) ed.). 国立国会図書館. (1910). pp. 530-532. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805841/306 
  24. ^ “交通 鐵道旅客及貨物ノ數量”. 台湾総督府統計書 (第14回(明治43年) ed.). 国立国会図書館. (1912). pp. 472-473. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805842/269 
  25. ^ “交通 鐵道旅客及貨物ノ數量”. 台湾総督府統計書 (第15(明治44年) ed.). 国立国会図書館. (1913). pp. 504-505. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974276/296 
  26. ^ “交通 鐵道旅客及貨物ノ數量”. 台湾総督府統計書 (第16(大正元年) ed.). 国立国会図書館. (1914). pp. 522-523. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974277/297 
  27. ^ “交通 鐵道旅客及貨物ノ數量”. 台湾総督府統計書 (第17(大正2年) ed.). 国立国会図書館. (1914). pp. 461-462. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974278/270 
  28. ^ “交通 鐵道旅客及貨物ノ數量”. 台湾総督府統計書 (第18(大正3年) ed.). 国立国会図書館. (1915). pp. 503-505. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/974279/286 
  29. ^ 台湾総督府交通局鉄道部 (1914-11-10). “統計圖表 第十八表 驛別乘降旅客人員表”. 台湾総督府交通局鉄道年報. 第15(大正2年度). pp. 30-33. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/975596  国立国会図書館
  30. ^ 台湾総督府交通局鉄道部 (1915-11-30). “統計圖表 第十七表 驛別乘降旅客人員表”. 台湾総督府交通局鉄道年報. 第16(大正3年度). pp. 30-33. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/975597  国立国会図書館
  31. ^ 台湾総督府交通局鉄道部 (1916-11-30). “統計圖表 第十六表 驛別乘降旅客人員表”. 台湾総督府交通局鉄道年報. 第17(大正4年度). pp. 28-31. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/975598  国立国会図書館

外部リンク

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