大槻文蔵
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(大槻文藏から転送)
おおつき ぶんぞう 大槻 文藏 | |
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文化功労者顕彰に際して公表された肖像写真 | |
生誕 |
1942年9月25日(82歳) 大阪府 |
国籍 | 日本 |
職業 | 能楽師 |
受賞 |
紫綬褒章 2002年 旭日小綬章 2013年 文化功労者 2018年 |
大槻 文藏(おおつき ぶんぞう、1942年(昭和17年)9月25日 - )は、シテ方観世流能楽師。2021年現在、大阪を代表する能楽師である[1]。
概要
[編集]大槻秀夫の長男として大阪に生まれる。祖父(大槻十三)、父(大槻秀夫)、観世寿夫、八世観世銕之亟に師事[1]。
自身の発表の会として「大槻文藏の会」を毎年開催している[2]。
梅原猛・天野文雄・村上湛・堂本正樹・伊藤正義らとともに、復曲能や新作能にも積極的に取り組む。
2013年4月 大槻裕一を芸養子とする。
主な略歴
[編集]- 1947年(昭和22年)『鞍馬天狗』稚児で初舞台。
- 1950年(昭和25年)『猩々』で初シテ。
- 1955年(昭和30年)『鷺』
- 1957年(昭和32年)『道成寺』
- 1969年(昭和44年)『望月』
- 1982年(昭和57年)『恋重荷』
- 1989年(平成元年)『卒都婆小町』
- 1990年(平成2年) 『朝長・懺法』
- 1998年(平成10年)『檜垣』
- 2007年(平成19年)『関寺小町』
- 2012年(平成24年)『姨捨』
- 2014年(平成26年)『鸚鵡小町』を披く
主な復曲能
[編集]- 1985年 - 『松浦佐用姫』
- 1986年 - 『苅萱』
- 1987年 - 『多度津左衛門』
- 1988年 - 『維盛』
- 1991年 - 『鵜羽』
- 1997年 - 『敷地物狂』
- 2000年 - 『鐘巻』
- 2001年 - 『長柄』
- 2007年 - 『自然居士』
- 2013年 - 『経盛』
主な新作能
[編集]受賞等
[編集]受賞
[編集]- 1997年(平成9年) - 読売演劇大賞優秀男優賞
- 1998年(平成10年) - 文化庁芸術祭優秀賞
- 観世寿夫記念法政大学能楽賞
- 1998年(平成10年) - 大阪芸術祭優秀賞
- 2000年(平成12年) - 芸術選奨文部大臣賞[1]
- 2002年(平成14年) - 紫綬褒章
- 2006年(平成18年) - 大阪市・大阪文化祭賞グランプリ
- 2006年(平成18年) - 大阪府・大阪舞台芸術賞
- 2013年(平成25年) - 旭日小綬章[2]
- 2018年(平成30年) - 文化功労者[3]
その他
[編集]役職
[編集]著書
[編集]- 井沢元彦、大槻文蔵、森田拾史郎共著『平家物語の怪―能で読み解く源平盛衰記』1990年10月、世界文化社、ISBN 978-4418995363
脚注
[編集]- ^ a b c d “古希の使命、老いを美しく 大槻文蔵(観世流シテ方)”. 産経新聞社 (2012年12月13日). 2014年6月13日閲覧。
- ^ a b “能楽:鎌倉武士の忠誠と人情、より写実的に 大槻文蔵が人気曲「鉢木」”. 毎日新聞社 (2013年11月14日). 2014年6月13日閲覧。
- ^ “文化勲章受章者・文化功労者の主な業績”. 日本経済新聞 (2018年10月26日). 2023年6月27日閲覧。
関連項目
[編集]- 観世清和 - 同門観世流の二十六世で当代
- 観世銕之丞 - 同門観世流観世家の分家当主
- 梅若六郎 (56世) - 同門観世流のシテ方で二世梅若玄祥
- 片山幽雪 - 京都片山家九世当主で人間国宝