大根焚き
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大根焚き(だいこだき)は、京都で冬季に行われる歳時記、年中行事のことである。寺院などで大根を煮たものを参拝者に振る舞い、仏前に供える行事である。
概要
[編集]由来や意味合いは寺院により異なり、別々の由来・意味合いを持った行事として行われるが、冬季に大根を煮て振る舞う点が共通している。
振る舞われる大根料理は寺院により異なり、単に塩で煮込んだだけのものから、油揚げと共に醤油で煮込んだもの、煮込む前に大根に梵字を入れるものなど様々である。
- 東山法住寺 - 1月15日に最も近い日曜日。前々日より皮をむき、炊き出したもの。大根と油揚げが入る[1]。
- 大原三千院 - 2月、初午。大根を護摩にて加持し、大釜で炊いたもの[2]。
- 嵯峨覚勝院 - 11月、小雪の日を挟む2日間、大根供養。梵字が書かれた大根を煮込んだもの。2014年(平成26年)で終了[3]。
- 東山同聚院 - 11月、小雪の日を挟む前後10日間、大根供養。厄除け長寿を祈願した大根と油揚げを炊いたもの。
- 宇多野三宝寺 - 12月・第1日曜日、日蓮忌日報恩法要。出汁や醤油で一昼夜煮込んだもの[4]。
- 千本釈迦堂 - 12月7日・8日、成道会。大根の切り口に梵字を書いて供え、他の大根と一緒に炊き上げたもの[5]。
- 鳴滝了徳寺 - 12月9日・10日、報恩講。大鍋で焚き込んだもの[6]。
- 岩倉妙満寺 - 12月第2日曜日、釈尊成道会。大根と油揚げを炊き、柚子を載せたもの[7]。
- 嵐山鈴虫寺 - 12月下旬、その年最後の地蔵菩薩の縁日 - 大根と油揚げを炊いたもの。
- 新京極蛸薬師堂 - 12月31日、大晦日[8]。 - 大根と油揚げを炊いたもの。
脚注
[編集]出典
[編集]- “平成30年 初午大根焚きのお知らせ”. 三千院. 2018年2月13日閲覧。
- “2018年1月14日 無病息災大根焚き”. 法住寺. 2018年2月13日閲覧。
- “熱々おいしく厄落とし 京都・三宝寺で「大根焚き」”. 京都新聞 (2017年12月4日). 2018年2月13日閲覧。
- “聖天様の大根供養”. 覚勝院. 2018年2月13日閲覧。
- “京の師走の名物行事~成道会と大根焚き~ 12月7日~8日”. 大報恩寺. 2018年2月13日閲覧。
- “報恩講「大根焚」について”. 了徳寺. 2018年2月13日閲覧。
- “年中行事”. 妙満寺. 2018年2月15日閲覧。
- “蛸薬師堂の行事”. 蛸薬師堂. 2018年2月15日閲覧。