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堂場瞬一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
堂場 瞬一どうば しゅんいち
誕生 山野辺 一也
(1963-05-21) 1963年5月21日(61歳)
茨城県
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2000年-
ジャンル スポーツ小説・警察小説
代表作 刑事・鳴沢了シリーズ
主な受賞歴 第13回小説すばる新人賞
デビュー作 8年
ウィキポータル 文学
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(どうば しゅんいち、1963年5月21日 -)は、日本小説家。主に、スポーツ小説、警察小説の分野で活躍する。本名は山野辺一也[1][2]

経歴

茨城県出身[3]茨城県立下妻第一高等学校青山学院大学国際政治経済学部卒業[4]。高校時代はラグビー部の主将[5]

1986年読売新聞東京本社に入社。社会部記者やパソコン雑誌編集者を務めるかたわら小説を執筆し、2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞[6]。同作はスポーツ小説であったが、第2作『雪虫』が警察小説という全く方向性の違うテーマだったため、周囲を驚かせた(『雪虫』解説より)。 2012年末、読売新聞退社[7][8]

2015年、『警察回りの夏』で第36回吉川英治文学新人賞候補。 2015年10月に上梓する『Killers』が100冊目の著書であることを記念し、90冊目となる2014年12月の『ルール』から、出版社を横断した「堂場瞬一の100冊・カウントダウンプロジェクト」がウェブ上で行われた[9]

人物

新聞記者出身ということもありかなりの速筆で、1ヶ月で1050枚の原稿を書いたこともある[1]

作品

シリーズ作品

  • 刑事・鳴沢了シリーズ(全10巻+番外編 第4作目からは文庫書き下ろしで刊行)
    • 雪虫(2001年12月 中央公論新社 / 2004年11月 中公文庫 / 2020年1月 中公文庫【新装版】)
    • 破弾(2003年2月 中央公論新社 / 2005年1月 中公文庫 / 2020年2月 中公文庫【新装版】)
    • 熱欲(2003年10月 中央公論新社 / 2005年6月 中公文庫 / 2020年3月 中公文庫【新装版】)
    • 孤狼(2005年10月 中公文庫 / 2020年4月 中公文庫【新装版】)
    • 帰郷(2006年2月 中公文庫 / 2020年5月 中公文庫【新装版】)
    • 讐雨(2006年6月 中公文庫 / 2020年6月 中公文庫【新装版】)
    • 血烙(2007年2月 中公文庫 / 2020年7月 中公文庫【新装版】)
    • 被匿(2007年6月 中公文庫 / 2020年8月 中公文庫【新装版】)
    • 疑装(2008年2月 中公文庫 / 2020年9月 中公文庫【新装版】)
    • 久遠(2008年6月 中公文庫【上・下】 / 2020年10月 中公文庫【新装版 上・下】)
    • 七つの証言 刑事・鳴沢了外伝【短編集】(2012年2月 中公文庫 / 2020年11月 中公文庫【新装版】)
  • 真崎薫シリーズ(神奈川県警元刑事→私立探偵)
    • 蒼の悔恨(2007年5月 PHP研究所 / 2009年4月 PHP文芸文庫
    • 青の懺悔(2008年4月 PHP研究所 / 2010年3月 PHP文芸文庫)
    • 灰の旋律(2009年6月 PHP研究所)
  • 汐灘サーガ(「汐灘」という架空の地方都市を舞台としたシリーズ)
    • 長き雨の烙印(2007年11月 中央公論新社 / 2010年11月 中公文庫)
    • 断絶(2008年12月 中央公論新社 / 2011年7月 中公文庫)
    • 夜の終焉(2009年10月 中央公論新社 / 2012年7月 中公文庫【上・下】)
  • 警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ(文庫書き下ろしで刊行 全10巻)
    • 蝕罪(2009年02月 中公文庫)
    • 相剋(2009年04月 中公文庫)
    • 邂逅(2009年08月 中公文庫)
    • 漂泊(2010年02月 中公文庫)
    • 裂壊(2010年06月 中公文庫)
    • 波紋(2011年02月 中公文庫)
    • 遮断(2011年10月 中公文庫)
    • 牽制(2012年12月 中公文庫)
    • 闇夜(2013年03月 中公文庫)
    • 献心(2013年06月 中公文庫)
  • 警視庁追跡捜査係(2作目以降文庫書き下ろしで刊行、以下続刊予定)
    • 交錯(2010年1月 ハルキ文庫) - 『ランティエ』連載
    • 策謀(2011年1月 ハルキ文庫)
    • 謀略(2012年1月 ハルキ文庫)
    • 標的の男(2013年1月 ハルキ文庫)
    • 刑事の絆(2013年12月 ハルキ文庫)
    • 暗い穴(2015年9月 ハルキ文庫)
    • 報い(2017年2月 ハルキ文庫)
    • 脅迫者(2018年7月 ハルキ文庫)
    • 垂れ込み(2020年1月 ハルキ文庫)
    • 時効の果て(2021年1月 ハルキ文庫)
    • 不可能な過去(2023年1月 ハルキ文庫)
  • アナザーフェイス(『親子の肖像』以外は文庫書下ろし、全9巻+番外編)
    • アナザーフェイス(2010年7月 文春文庫
    • 敗者の嘘(2011年3月 文春文庫)
    • 第四の壁(2011年12月 文春文庫)
    • 消失者(2012年11月 文春文庫)
    • 凍る炎(2013年12月 文春文庫)
    • 親子の肖像(2014年10月 文春文庫) - 初出:『オール讀物』2013年8月号 - 2014年6月号まで隔月掲載
    • 高速の罠(2015年3月 文春文庫)
    • 愚者の連鎖(2016年3月 文春文庫)
    • 潜る女(2017年3月 文春文庫)
    • 闇の叫び(2018年3月 文春文庫)
  • 捜査一課・澤村慶司
    • 逸脱(2010年8月 角川書店 / 2012年9月 角川文庫
    • 歪(ひずみ)(2012年1月 角川書店 / 2013年11月 角川文庫)
    • 執着(2013年2月 角川書店 / 2015年2月 角川文庫)
  • 探偵・濱崎シリーズ
  • 「捜査」シリーズ
    • 検証捜査(2013年7月 集英社文庫)
    • 複合捜査 (2014年12月 集英社文庫)
    • 共犯捜査(2016年7月 集英社文庫)
    • 時限捜査(2017年12月 集英社文庫)
    • 凍結捜査(2019年7月 集英社文庫)
    • 共謀捜査(2020年12月 集英社文庫)
  • 刑事の挑戦・一之瀬拓真(文庫書き下ろしで刊行、以下続刊予定)
    • ルーキー(2014年3月 中公文庫)
    • 見えざる貌(2014年9月 中公文庫)
    • 誘爆(2015年5月 中公文庫)
    • 特捜本部(2016年6月 中公文庫)
    • 奪還の日(2017年4月 中公文庫)
    • 零れた明日(2018年4月 中公文庫)
  • 警視庁犯罪被害者支援課(文庫書き下ろしで刊行、以下続刊予定)
    • 壊れる心(2014年8月 講談社文庫
    • 邪心(2015年10月 講談社文庫)
    • 二度泣いた少女(2016年8月 講談社文庫)
    • 身代わりの空(2017年8月 講談社文庫【上・下】)
    • 影の守護者(2018年8月 講談社文庫)
    • 不信の鎖(2019年8月 講談社文庫)
    • 空白の家族(2020年8月 講談社文庫)
    • チェンジ(2021年8月 講談社文庫)
  • メディア三部作
    • 警察(サツ)回りの夏(2014年9月 集英社 / 2017年5月 集英社文庫)
    • 蛮政の秋(2015年12月 集英社 / 2018年12月 集英社文庫)
    • 社長室の冬(2016年12月 集英社 / 2019年12月 集英社文庫)
  • ラストライン
    • ラストライン(2018年11月 文春文庫) - 『週刊文春』連載
    • 割れた誇り(2019年3月 文春文庫) - 『週刊文春』連載
    • 迷路の始まり(2020年3月 文春文庫)
    • 骨を追え(2021年3月 文春文庫)
    • 悪の包囲(2022年3月 文春文庫)
  • 昭和の刑事シリーズ
    • 焦土の刑事(2018年7月 講談社 / 2022年4月 集英社文庫)
    • 動乱の刑事(2019年5月 講談社 / 2022年5月 集英社文庫)
    • 沃野の刑事(2019年11月 講談社 / 2022年6月 集英社文庫)

シリーズ外の作品

スポーツ小説

  • 野球
    • 8年(2001年1月 集英社 / 2004年1月 集英社文庫)- デビュー作
    • いつか白球は海へ(2004年4月 集英社 / 2009年5月 集英社文庫)
    • 焔 The Flame(2004年7月 実業之日本社 / 2007年9月 中公文庫 / 2011年8月 実業之日本社文庫
    • ミス・ジャッジ(2006年3月 実業之日本社 / 2008年3月 Jノベル / 2011年4月 実業之日本社文庫)
    • 大延長(2007年7月 実業之日本社 / 2011年6月 実業之日本社文庫、〈高校野球〉)
    • BOSS(2007年10月 PHP研究所 / 2009年9月 PHP NOVELS / 2013年4月 実業之日本社文庫) - 初出:『文蔵』2006年10月号 - 2007年7月号
    • ラストダンス(2009年9月 実業之日本社 / 2012年6月 実業之日本社文庫)
    • 八月からの手紙(2011年6月 講談社 / 2013年5月 講談社文庫) - 初出:『小説現代』2010年6月号 - 2011年5月号連載
    • 傷(2013年9月 講談社 / 2016年1月 講談社文庫) - 初出:『小説現代』2012年10月号 - 2013年7月号連載「傷の行方」を改題、ジャンルとしてはスポーツミステリ
    • 20(2013年10月 実業之日本社文庫)
    • 黄金の時(2015年6月 文藝春秋 / 2018年6月 文春文庫)
    • 虹のふもと(2016年5月 講談社 / 2019年4月 講談社文庫)
    • 1934年の地図(2017年6月 実業之日本社 / 2020年10月 実業之日本社文庫) - 歴史エンタメ・サスペンス
    • ザ・ウォール(2019年2月 実業之日本社)
    • ホーム(2020年6月 集英社 / 2023年6月 集英社文庫)
    • 大連合(2021年6月 実業之日本社)
    • 幻の旗の下に(2021年10月 集英社)
  • 陸上競技
    • キング(2003年3月 実業之日本社 / 2015年7月 実業之日本社文庫、〈マラソン〉)
      • 【改題】標なき道(2006年10月 中公文庫)
    • チーム(2008年10月 実業之日本社 / 2010年12月 実業之日本社文庫、〈駅伝〉)
    • ヒート(2011年11月 実業之日本社 / 2014年6月 実業之日本社文庫、〈マラソン〉) - 『チーム』の続編
    • チームII (2015年10月 実業之日本社文庫) - 『チーム』7年後の物語
    • ランニング・ワイルド(2017年8月 文藝春秋 / 2020年7月 文春文庫) - スポーツ・サスペンス
    • 奔る男 小説 金栗四三(2019年10月 中央公論新社)
    • チームIII (2020年3月 実業之日本社文庫)
  • ラグビー
    • 二度目のノーサイド(2003年10月 小学館 / 2009年7月 小学館文庫
    • 10 -ten- 俺たちのキックオフ(2009年12月 PHP研究所 / 2015年7月 実業之日本社文庫)
    • クラッシャー(スポーツ小説アンソロジー『風色デイズ』〈2012年12月 ハルキ文庫〉に収録)
  • その他

ミステリ・警察・社会派小説

  • 天国の罠(2002年9月 徳間書店 / 2007年9月 徳間文庫 / 2012年10月 角川文庫)
  • 棘の街(2004年3月 幻冬舎 / 2009年10月 幻冬舎文庫
  • 約束の河(2005年1月 中央公論新社 / 2009年11月 中公文庫)
  • 神の領域(2006年11月 中央公論新社)
    • 【改題】神の領域 検事・城戸南(2008年10月 中公文庫)
  • 虚報(2010年1月 文藝春秋 / 2012年4月 文春文庫)- 初出:『別册文藝春秋』2009年1月号 - 11月号
  • 誇り(2010年11月 双葉社)- 東直己今野敏との競作警察小説集、堂場の作品は「去来」(初出:『小説推理』2010年8月号)
  • 沈黙の檻(2010年10月 中央公論新社 / 2013年8月 中公文庫)
  • 蒼い猟犬 1300万人の人質(2011年4月 幻冬舎)
  • 異境(2011年5月 小学館 / 2014年5月 小学館文庫)- 初出:『STORY BOX
  • 共鳴(2011年7月 中央公論新社 / 2015年1月 中公文庫)
  • 衆(2012年5月 文藝春秋)- 初出:『オール讀物』2011年7月号 - 12月号
    • 【改題】衆 1968 夏(2015年7月 文春文庫)
  • 暗転(2012年6月 朝日新聞出版 / 2015年6月 朝日文庫
  • 解(2012年8月 集英社 / 2015年8月 集英社文庫)- 初出:『小説すばる』2011年4月号 - 2012年3月号
  • ラスト・コード(2012年7月 中央公論新社 / 2015年11月 中公文庫)
  • 穢れた手(2013年1月 東京創元社 / 2016年4月 創元推理文庫
  • Sの継承(2013年8月 中央公論新社 / 2016年10月 中公文庫)
  • 内通者(2014年2月 朝日新聞出版 / 2017年2月 朝日文庫)
  • 埋れた牙(2014年10月 講談社 / 2016年12月 講談社文庫) - 初出:『IN★POCKET』2013年9月号 - 2014年7月号
  • 誤断 (2014年11月 中央公論新社 / 2017年11月 中公文庫)
  • 夏の雷音(2015年4月 小学館 / 2018年2月 小学館文庫) - 初出:『STORY BOX』43号〈2013年3月〉 - 2015年1月号
  • 十字の記憶(2015年8月 KADOKAWA / 2018年10月 角川文庫) - 初出:『小説 野性時代』2014年3月号 - 2015年2月号
  • 激動東京五輪1964(2015年9月 講談社) - 大沢在昌藤田宜永他との競作アンソロジー、堂場の作品は「号外」
  • Killers(2015年10月 講談社【上・下】 / 2018年1月 講談社文庫【上・下】)
  • バビロンの秘文字I 胎動篇(2016年1月 中央公論新社)
  • バビロンの秘文字II 追跡篇(2016年2月 中央公論新社)
  • バビロンの秘文字III 激突篇(2016年3月 中央公論新社)
    • バビロンの秘文字(2019年1月 中公文庫【上・下】)
  • 黒い紙(2016年9月 KADOKAWA / 2018年9月 角川文庫)
  • メビウス1974(2016年10月 河出書房新社)
    • 【改題】メビウス(2019年11月 河出文庫)
  • 錯迷(2017年1月 小学館 / 2019年10月 小学館文庫) - 初出:『STORY BOX』2015年6月号 - 2016年5月号
  • 犬の報酬(2017年3月 中央公論新社 / 2022年1月 中公文庫)
  • ネタ元(2017年7月 講談社 / 2020年11月 講談社文庫)
  • 絶望の歌を唄え(2017年12月 角川春樹事務所 / 2020年5月 ハルキ文庫)
  • 砂の家(2018年4月 KADOKAWA / 2021年2月 角川文庫)
  • 宴の前(2018年9月 集英社 / 2021年7月 集英社文庫)
  • ピーク(2019年1月 朝日新聞出版 / 2022年1月 朝日文庫)
  • 帰還(2019年4月 文藝春秋 / 2021年11月 文春文庫)
  • 決断の刻(2019年7月 東京創元社 / 2022年5月 創元推理文庫)
  • インタビューズ(2020年1月 河出書房新社)
  • コーチ(2020年10月 東京創元社)
  • 刑事の枷(2021年1月 KADOKAWA)
  • 沈黙の終わり(2021年4月 角川春樹事務所【上・下】)
  • ピットフォール(2021年5月 講談社文庫)
  • 赤の呪縛(2021年5月 文藝春秋)
  • 聖刻(2021年8月 講談社)
  • ボーダーズ(2021年12月 集英社文庫)
  • 0 ZERO(2022年2月 河出書房新社)
  • 小さき王たち 第一部:濁流(2022年4月 早川書房)
  • 小さき王たち 第二部:泥流(2022年7月 早川書房)
  • 小さき王たち 第三部:激流(2022年10月 早川書房)
  • 鷹の系譜(2022年6月 講談社)
  • オリンピックを殺す日(2022年9月 文藝春秋)
  • 風の値段(2022年12月 小学館)

その他

  • バッド・トラップ(2005年7月 幻冬舎)
  • 少年の輝く海(2008年5月 集英社文庫)
  • オトコのトリセツ(2013年11月 マガジンハウスTarzan』誌上連載31話+書き下ろし)
    • 【改題】オトコの一理(2017年9月 集英社文庫)
  • グレイ(2014年4月 集英社 / 2018年5月 集英社文庫) - 初出:『小説すばる』2013年2月号 - 2013年12月号まで隔月連載
  • 堂場瞬一 通算100冊突破記念号通過点(2015年9月 KAWADE夢ムック) - インタビュー、対談、書下ろし野球小説などを収録
  • 弾丸メシ(2022年6月 集英社文庫) - エッセイ

未単行本化・連載中

  • ラスト・グッド・パス(『小説すばる』2007年12月号)
  • 30年目のエース(『小説推理』〈双葉社〉2010年11月号 - 2011年8月号連載【終了】)
  • 理不尽(『小説現代』〈講談社〉2011年12月号)
  • 堂場瞬一の海外ミステリー応援隊(読売新聞夕刊)
  • フルハウス(『紙魚の手帖』〈東京創元社〉vol.16 APRIL 2024 - )

寄稿等

  • 早実vs.駒大苫小牧 甲子園を熱狂させた決勝再試合、その舞台裏(中村計・木村修一著、朝日文庫 2014年7月)- 文庫解説を担当
  • 小説・マンガで見つける!すてきな仕事 5 つたえる(学研教育出版 2015年2月)-『ラストダンス』が紹介されている

訳書

映像化作品

テレビドラマ

テレビ東京BSジャパン
テレビ朝日
フジテレビ
WOWOW

脚注・引用

関連項目

外部リンク