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吉田町 (横浜市戸塚区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 神奈川県 > 横浜市 > 戸塚区 > 吉田町
吉田町
町丁
吉田町の街並み
地図北緯35度24分26秒 東経139度32分28秒 / 北緯35.407275度 東経139.541度 / 35.407275; 139.541
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県の旗 神奈川
市町村 横浜市
行政区 戸塚区
人口情報2024年(令和6年)8月31日現在[1]
 人口 10,962 人
 世帯数 5,276 世帯
面積[2]
  1.078 km²
人口密度 10168.83 人/km²
設置日 1939年昭和14年)4月1日
郵便番号 244-0817[3]
市外局番 045(横浜MA[4]
ナンバープレート 横浜
ウィキポータル 日本の町・字
神奈川県の旗 ウィキポータル 神奈川県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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吉田町(よしだちょう)は、神奈川県横浜市戸塚区町名[5]。丁番を持たない単独町名である。住居表示未実施[6]。面積は飛地を含め1.078km2[2]

横浜市内には、中区にも吉田町(よしだまち)が存在する。

地理

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戸塚区の中部に位置する。東は舞岡町、南は上倉田町、西は柏尾川を挟み矢部町に接し、南西に接する戸塚町(とつかちょう)の戸塚駅付近に飛地がある。

字名

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地価

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住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、吉田町字横町1020番2の地点で27万5000円/m²となっている[7]

歴史

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歌川広重『東海道五十三次』の戸塚宿、現在の吉田大橋交差点
初代 戸塚競馬場

相模国鎌倉郡山内荘の名で、最初に文献に現れたのは1306年嘉元4年)9月27日の北条貞時の寄進状である。この時、貞時はこの地の田1町と家1棟を円覚寺に寄進した。1351年(正平6年)には、当郷を鶴岡八幡宮に寄進している。江戸時代に入り、1604年慶長9年)に富塚(現在の戸塚町)に東海道五十三次戸塚宿が拓かれる。1638年寛永15年)、近隣の村は東海道沿いへの移住が命ぜられ、『新編相模国風土記稿』によると1659年万治2年)に多くの村民が移住したとの記述がある[8]。この頃から戸塚町、矢部町と並ぶ戸塚宿3か町の一つとして発展し、人馬継立問屋場などが置かれた。1889年明治22年)4月1日に町村制の施行により鎌倉郡戸塚町(とつかまち)が出来ると、その大字となる[9]1933年昭和8年)には、神奈川県畜産組合連合会が戸塚競馬場を開設。入場は無料で、見物客の増加がそれまで西口しかなかった戸塚駅に東口が作られる契機となった。1942年に軍用場の訓練場となり、競馬場は区内汲沢に移され、柏尾川を渡る「駒立橋」の橋名にのみ名残がある[10]1939年(昭和14年)4月1日、戸塚町(とつかまち)が横浜市に編入。吉田町は横浜市戸塚区の町名となる。競馬場跡地には1951年に東戸塚小学校が開校[9]1969年に日立製作所のソフトウェア工場が進出した[11]1987年には舞岡駅-戸塚駅の間の市営地下鉄が開通した。

世帯数と人口

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2024年(令和6年)8月31日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
吉田町 5,276世帯 10,962人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[12]
5,592
2000年(平成12年)[13]
6,396
2005年(平成17年)[14]
8,084
2010年(平成22年)[15]
8,175
2015年(平成27年)[16]
9,026
2020年(令和2年)[17]
9,372

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[12]
2,466
2000年(平成12年)[13]
2,761
2005年(平成17年)[14]
3,450
2010年(平成22年)[15]
3,563
2015年(平成27年)[16]
4,278
2020年(令和2年)[17]
4,645

学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[18]

番地 小学校 中学校
13〜19番地
21〜22番地
25〜26番地
29〜31番地
33〜35番地
横浜市立戸塚小学校 横浜市立戸塚中学校
3番地、5番地
8〜9番地
11〜12番地
47〜49番地
51番地以降
横浜市立東戸塚小学校 横浜市立舞岡中学校

事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[19]

町丁 事業所数 従業員数
吉田町 213事業所 8,572人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[20]
208
2021年(令和3年)[19]
213

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[20]
7,298
2021年(令和3年)[19]
8,572

施設

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町の南部に日立製作所横浜事業所の情報・通信システム部門およびディフェンスシステム部門の事業拠点と横浜市立東戸塚小学校、北西部にイオン戸塚店がある。

日立の事業拠点は2012年6月に磯子区川崎市、区内戸塚町の事業拠点を集約し、約11,000人が就業する[21]。イオン戸塚店は1972年ダイエー戸塚店として開店。ドライブインシアターなどを備えた大型ショッピングセンターであったが、2016年3月にイオンに転換した。1962年に、町内会の手によりイオン前に戸塚宿の江戸方見付の石碑が建立された[5]

交通

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JR東海道線横須賀線横浜市営地下鉄ブルーライン戸塚駅が最寄りとなる。町の北部から南西部にかけて国道1号、南部を東西に市道上永谷戸塚線[22]が通り、地下鉄はこの市道の地下を走る。国道には町内に「元町」と「ブリヂストン前」の停留所があり、戸塚駅東口から舞岡東戸塚駅緑園都市駅横浜駅方面などへの神奈川中央交通のバスが頻繁に運行されている[23]。市道には「東戸塚小学校入口」「吉田町」「日立和敬寮前」の3つの停留所があり、戸塚駅東口から京急ニュータウン明治学院大学などへの江ノ電バスが運行されている[24]

その他

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日本郵便

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警察

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町内の警察の管轄区域は以下の通りである[26]

町名 街区 警察署 交番
吉田町 一部 戸塚警察署 戸塚駅西口交番
一部 戸塚駅東口交番
一部 不動坂交番

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 令和6(2024)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和6年8月” (XLSX). 横浜市 (2024年9月6日). 2024年9月11日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b c 横浜市町区域要覧”. 横浜市 (2018年7月9日). 2021年8月11日閲覧。
  3. ^ a b 吉田町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ a b 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p1006
  6. ^ 住居表示実施町名一覧 (令和2年10月19日現在)”. 横浜市 (2020年10月29日). 2021年8月28日閲覧。
  7. ^ 不動産ライブラリ 国土交通省地価公示(標準値) 横浜戸塚-12”. 国土交通省. 2024年9月22日閲覧。
  8. ^ 新編相模国風土記稿 吉田町.
  9. ^ a b 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p925
  10. ^ 戦後混乱期もにぎわったという戸塚競馬場の歴史を教えて!”. はまれぽ (2013年12月20日). 2016年8月8日閲覧。
  11. ^ ITプラットフォーム事業本部横浜事業所 環境サイトレポート2015 (PDF)
  12. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  16. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
  18. ^ 横浜市立小学校、横浜市立中学校及び横浜市立義務教育学校の通学区域並びに就学すべき学校の指定に関する規則”. 横浜市 (2023年4月1日). 2024年5月7日閲覧。
  19. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  20. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  21. ^ “日立 吉田町に事業集約”. タウンニュース 戸塚区版. (2012年6月28日). https://www.townnews.co.jp/0108/2012/06/28/149360.html 2016年8月8日閲覧。 
  22. ^ 横浜市行政地図情報提供システム
  23. ^ 神奈川中央交通舞岡営業所路線図 (PDF)
  24. ^ 江ノ電バス横浜エリア路線図 (PDF)
  25. ^ 郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年5月3日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)
  26. ^ 交番案内/戸塚警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年9月22日閲覧。

参考文献

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  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日、925,1006頁頁。 
  • 『県別マップル14 神奈川県道路地図』(第6版)昭文社、2016年、23,61頁頁。ISBN 978-4-398-62683-7 
  • 「山之内庄吉田町」『大日本地誌大系』 第40巻新編相模国風土記稿5巻之99村里部鎌倉郡巻之31、雄山閣、1932年8月、91頁。NDLJP:1179240/52