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右門捕物帖 (1969年のテレビドラマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
右門捕物帖
ジャンル 時代劇
原作 佐々木味津三
脚本 山野四郎
西沢治
杉山義法
ほか
監督 渡辺邦男
曲谷守平
古川卓巳
ほか
出演者 中村吉右衛門
左とん平
三波伸介
曽我廼家一二三
入江若葉
ほか
ナレーター 川久保潔
オープニング 三波春夫「ご存知右門ここに居る」
エンディング 歌:三波春夫
時代設定 江戸時代前期(元禄年間)
製作
プロデューサー 小笠原久夫
石橋嘉博
丸林久信
ほか
制作 日本テレビ
東宝
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1969年10月4日 - 1970年3月28日
放送時間土曜 20:30 - 21:26
放送枠日本テレビ土曜8時枠連続ドラマ
放送分56分
回数全26
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右門捕物帖』は、1969年10月4日から1970年3月28日まで日本テレビ系列局で放送されていた時代劇である。日本テレビと東宝の共同製作。全26話。放送時間は毎週土曜 20:30 - 21:26 (日本標準時)。

概要

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元禄期の江戸市中、江戸南町奉行所配下の無口な同心・「むっつり右門」こと近藤右門が、岡っ引きの伝六や元スリのお由らと共に、抜群の推理力、冷静な判断力、卓越した居合抜きと柔術の腕を駆使して様々な事件の解決に挑む。

主役の右門を演じた中村吉右衛門は当時25歳。右門の上役であるあばたの敬四郎を演じた三波伸介も、愛嬌あるキャラクターを好演した。なお、劇中で右門や敬四郎が着ている羽織や着物は、他の時代劇に見られる一般的な黒や地味な色柄とは違い、非常に派手なものとなっている。

キャスト

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は草香流、は錣正流を極めた江戸南町奉行所同心。口数が少ないことから「むっつり右門」の異名を取るが、正義感に厚く切れ者であり、剣術の腕も達者。基本的に冷静沈着だが、若さに任せて突っ走り気味となることも間々ある。また場合によっては、周囲に気付かれないように変装して敵のアジトに潜入することもある。丸に右の字の紋が入った市松模様の羽織を愛用している。
右門配下の岡っ引き。右門の片腕を自認。右門と対照的によく喋る。だが、口にたがわぬ十手の抜群の使い手であり天才的な捕縛術の使い手でもある。
江戸南町奉行所筆頭同心で右門の上役。顔にいくつもの痘痕(あばた)があることから「あばたの敬四郎」、略して「あば敬」「デブ」などとも呼ばれる。右門の有能さを知り尽くしている上役のひとり。
敬四郎配下の岡っ引き。伝六のライバルにして親友だが、口先ばかりで適当ながら敬四郎との凸凹コンビぶりはコメディリリーフの役割を果たしている。
  • お由:入江若葉(第1話 - 第14話、第20話、第23話、第26話)[1]
元スリ。右門に協力する。実は捨て子で、出自はとある貧乏旗本の娘であることが第20話で明らかとなる。ただし、一時期叶屋夫妻に育てられていたが、半年後に妻のお冬が娘のお春を身ごもったため、拾った娘を育てたくないというお冬の意思を汲んだ叶屋の主人の判断により、わずか半年で大川端に捨てられた。
南町奉行。右門と敬四郎の上役。

スタッフ

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  • 原作:佐々木味津三
  • プロデューサー:小笠原久夫、石橋嘉博、丸林久信(東宝)、新藤晃、川口晴年、安田暉(日本テレビ)
  • 監修:渡辺邦男(第3話 - 第15話)
  • 音楽:広瀬健次郎
  • オープニング主題歌:「御存じ右門ここに居る」
  • エンディング主題歌(挿入歌扱い):タイトル不明(作詞:藤田まさと / 作曲:春川一夫 / 編曲:山倉たかし / 唄:三波春夫) - 第16話ではインストのみを使用。第17話から第25話までは未使用。
  • 制作:日本テレビ東宝

放送日程

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各回の話数は「第○番手柄」と表記されていた。

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト出演者
第1話 1969年
10月4日
右門登場 山野四郎 渡辺邦男 沢田清、浅野進治郎嵐寛寿郎、戸田皓久
第2話 10月11日 死神が招く 西沢治 田島和子、高島敏郎、上原ゆかり松井八知栄明智十三郎巌金四郎
第3話 10月18日 妖刀がゆく 曲谷守平 柏木由紀子松本錦四郎戸上城太郎
第4話 10月25日 七化け役者 杉山義法 重山規子花ノ木寿、須永宏、世良明、松山照夫、小池明義、松本染升、謙昭則
第5話 11月2日 牢破り 山野四郎 古川卓己 倉丘伸太郎服部妙子田島義文藤森達雄(真田健一郎)
第6話 11月9日 右門子守歌 浅井昭三郎 富山真沙子、伊藤久哉、高品格、佐田豊
第7話 11月16日 無礼討ち 西沢治 山田達雄 岩井友見鮎川いづみ細川俊夫中村竜三郎小瀬格細川俊之
第8話 11月23日 謎の闇男 杉山義法 古川卓己 亀井光代沢井桂子柳生博高木二朗浦里はるみ片山滉
第9話 11月30日 浮世絵三人娘 西沢治 山田達雄 松本めぐみ高橋厚子高橋俊行
第10話 12月6日 消えた献上品 浅井昭三郎 西山正輝 赤座美代子天野新士伊沢一郎稲吉靖穂積隆信
第11話 12月13日 蛇使い小町 山野四郎 大谷直子本山可久子
第12話 12月20日 逃亡者 中沢昭二 古川卓己 和崎俊也柴田侊彦井上紀明
第13話 12月27日 人情親子橋 杉山義法 西山正輝 千石規子高橋長英美川陽一郎北条清志鷲尾真知子
第14話 1970年
1月3日
初祝い 中沢昭二
麻生大仁
若林幹 松川勉、幸田宗丸北川めぐみ二見忠男大村千吉岡田可愛松岡きっこ
第15話 1月10日 慈悲の捕り縄 桜井康裕 西山正輝 服部哲治、池田昌子、長谷川峯子、生田三津子
第16話 1月17日 松葉小僧 小山内美江子 小松幹雄 左時枝浅野進治郎幸田宗丸山岡徹也
第17話 1月24日 江戸番外侍 中沢昭二 明智十三郎北川めぐみ、汐風享子、井上紀明、富田仲次郎石橋雅史
第18話 1月31日 いざよい河岸の女 桜井康裕 若林幹 小瀬格、如月寛太、浜田晃長谷川弘吉行和子
第19話 2月7日 小雪絵図 小山内美江子 小松幹雄 江守徹宇津宮雅代小瀬格
第20話 2月14日 朱彫りの花嫁 麻生大仁 若林幹 高須賀夫至子、水村泰三、野上千鶴子、進千賀子高島新太郎生井健夫
第21話 2月21日 女殺し出世地獄 池田一朗 中山麻里
第22話 2月28日 蕾のままの女 桜井康裕 小松幹雄 柏木由紀子久富惟晴、しめぎしかご、長島隆一
第23話 3月7日 恋情つむじ風 杉山義法 佐々木愛鈴木昭生大久保正信松熊信義、金親保雄、丸山持久、川崎桂

小倉馨、小金井宣夫、田中勝

第24話 3月14日 無明流女秘剣 池田一朗 若林幹 酒井和歌子見明凡太郎江見俊太郎小林重四郎
第25話 3月21日 死美人草 国弘威雄 伊藤栄子佐々木功巌金四郎加賀邦男
第26話 3月28日 江戸屋敷の女 浅井昭三郎 西山正輝 藤田弓子下川辰平


オープニング・エンディングについて

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  • 第1話から第13話までのオープニングは、着流し姿の右門が、悪人たちを相手に十手や刀を使って立ち回りを行い、納刀の場面でナレーションが入り、その後主題歌のイントロで右手に持った十手を右の顎に宛がう右門の姿がズームで映し出され、両側のテロップで「ご存じ(右側)むっつり右門(左側)」が表示された後に、「メインタイトル → サブタイトル → スタッフ紹介 → メインキャスト紹介 → 監督 → 制作会社」が江戸時代の浮世絵と共に映し出されていた。
    • 第14話から最終回までは、右門の立ち回りのシーンはカットされ、「メインタイトル → サブタイトル → スタッフ紹介 → キャスト紹介 → 監督 → 制作会社」が江戸時代の浮世絵と共に映し出され、BGMには広瀬健次郎作曲のオリジナル曲から主題歌という流れであった。
  • エンディングとしては、本編の最後にエンディング主題歌が流れ、その後に広瀬健次郎作曲による劇伴BGMをバックにゲスト俳優を紹介するという構成になっていた。しかし、第12話や第13話では物語の進行の関係上、本編終了後にエンディング主題歌をバックにメインキャストやゲスト俳優がテロップで流れた。そして第14話以降、ゲスト俳優の紹介もオープニングでされることになり、エンディングは廃止された。
    • 第1話から第13話までは、メインキャストは全て役名付きで表示されていたが、第14話以降はメインキャストを含む出演者全員が役名なしで表示されるという構成に変更された。ただし、第1話と第2話のみメインゲスト俳優も役名付きで表示。

脚注

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  1. ^ 第3話から第13話までは「八江若葉」と誤って表記されていた。

関連項目

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外部リンク

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日本テレビ系列 土曜20:30枠
前番組 番組名 次番組
無用ノ介
(1969年3月1日 - 1969年9月20日)
※20:00 - 20:56
NNNニューススポット
※20:56 - 21:00
【土曜21:26枠へ移動】
ヤマハトップミュージック
※21:00 - 21:30
右門捕物帖
(1969年10月4日 - 1970年3月28日)
青春太閤記 いまにみておれ!
(1970年4月4日 - 1970年9月26日)