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古小路重男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古小路重男
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 宮崎県
生年月日 (1957-11-13) 1957年11月13日(67歳)
騎手情報
所属団体 日本中央競馬会(JRA)
所属厩舎 栗東夏村辰男(1978年 - 1984年)
栗東・フリー(1984年 - 1986年)
栗東・夏村辰男(1986年 - 1989年)
栗東・山内研二(1989年 - 1994年)
栗東・フリー(1994年 - 1999年)
初免許年 1978年3月4日
免許区分 平地・障害
騎手引退日 1999年2月28日
1998年12月20日(最終騎乗)
重賞勝利 11勝
通算勝利 1961戦166勝
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古小路 重男(こしょうじ しげお、1957年11月13日 - )は、宮崎県出身の元騎手調教助手

来歴

[編集]

1978年3月栗東夏村辰男厩舎からデビューし、同4日阪神第5競走障害5歳300万下・オーゴンサム(11頭中5着)で初騎乗[1]を果たすと、11日の阪神第1競走アラブ4歳以上オープン・ポットグリンで初勝利[2]を挙げる[3]7月9日中京では初の特別勝ちと初の1日2勝[4]11月25日26日の京都では初の2日連続勝利[4]を挙げるなど、1年目の同年から2桁勝利の14勝[5]をマーク。

2年目の1979年には17勝、3年目の1980年には自己最多で唯一の20勝台となる29勝をマークし、1981年まで4年連続2桁勝利を記録[5]

1980年には山本正司厩舎のジョーアルバトロスに昆貢から乗り替わりで主戦騎手となり[6]中京障害ステークスで人馬共に重賞初勝利[6] [3] [7]を挙げたほか、馬主上田けい子も重賞初勝利となった。続く阪神障害ステークス(秋)も制して[3] [8]重賞を連勝し[6]1981年11月8日第1回ジャパンカップ2週間前の前哨戦[9]として行われた東京第9競走4歳以上オープンに出走した際も騎乗[10]。この競走は招待外国馬が出走した日本初の国際競走で、後の富士ステークスの前身となる競走[9]となったが、唯一の外国馬オウンオピニオンインド)に大差を付けて[9]の6着に入った。

1981年にはセイユウ記念をユーショウマンナで制して平地重賞初勝利[3] [8]を挙げ、兄弟子の武田悟夏村洋一小屋敷昭と共に[11]師匠・夏村のリーディング獲得[12]に貢献。

1982年にはタマトップで金杯(西)を制して3年連続重賞勝利[3] [13]を挙げたが、9勝と5年連続2桁勝利には届かなかった[5]

1983年には秋の福島戦で7勝[14]を挙げ、2年ぶりで最後の2桁勝利となる13勝[5]をマーク。

1984年からはフリーとなったが、1986年には夏村厩舎に復帰し、夏村が死去した1989年には山内研二厩舎に移籍。

1985年秋の福島戦からは境直行厩舎のフレッシュボイスに騎乗し、10月6日の新馬では11頭中7番人気という評価であったが、不良馬場を逃げ切ってデビュー勝ちを挙げた[15]。中1週での2戦目きんもくせい特別は6番人気であったが、境の指示で逃げから一転、後方からの追い込みを決めて連勝を果たす[16]福島3歳ステークス3着で3歳を終え[15]、明け4歳となった1986年はシンザン記念から始動。中央場所と重賞は初参戦であったが、境からは終いを重視するように指示される[17]。レースでは指示通りに9頭中8番手を確保して平均ペースを追走し[17]、逃げ馬が垂れて後方待機の馬が台頭する展開となる中、フレッシュボイスも末脚を生かして進出[18]。初めは、最後方待機から追い込む1番人気ファイブホマレに後れを取ったが、並びかけて横並びとし、2頭が先頭を争う叩き合いとなった[17]。決勝線通過まで続いた叩き合いをクビ差制して重賞初勝利[19]に導き、古小路は4年ぶりの重賞勝利[3] [20]、境は開業3年目での重賞初勝利となった[17]

次走の毎日杯は障害騎乗中の落馬負傷で田原成貴に乗り替わり[21] [15]、以後は田原の騎乗が引退直前まで続くことになったが、反対に古小路の騎乗は、シンザン記念が最後となった。

1987年にはホクトボーイ産駒ダイテンスパルタで阪神障害ステークス(春)を制し[22] [3]3月29日の阪神第8競走4歳以上400万下・タマトップエースが最後の平地勝利[20]となった。

1990年には阪神障害ステークス(春)でシンチェスナッツに騎乗しパンフレットの3着[23]に入り、東京障害特別(秋)では7頭中7番人気のシンクロトロンで制し3年ぶりの重賞勝利[3] [24]を挙げる。

1991年には京都大障害(秋)シービークロス産駒エーコークロスに騎乗し[25]メジロワースナムラモノノフを抑えて逃げ切る[26]

1993年には障害転向初戦のコガネタイフウで大差勝ちし[27] [28]1994年からは再びフリーとなり、1995年にはグレートリーフで京都大障害(秋)2勝目と5年ぶりの重賞勝利[3] [29]を挙げる。

1996年には東京障害特別(春)ポレールを重賞初勝利に導き[30]、阪神障害ステークス(春)ではナリタライジンでポレールに5馬身差付けて逃げ切る[3] [31]

1998年12月20日の阪神第5競走障害4歳以上勝利をテイエムモンスターで勝利したのが最後の騎乗[32]となり、1999年2月28日付で現役を引退[3]

引退後は池添兼雄厩舎の調教助手を務め、メイショウベルーガメイショウヨウドウを担当[33] [34]

騎手成績

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通算成績 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対率
平地 76 90 99 992 1257 .060 .132
障害 90 67 88 459 704 .128 .223
166 157 187 1451 1961 .085 .165
主な騎乗馬
  • ジョーアルバトロス(1980年中京障害ステークス・阪神障害ステークス (秋))
  • ユーショウマンナ(1981年セイユウ記念)
  • タマトップ(1982年金杯 (西))
  • フレッシュボイス(1986年シンザン記念)
  • ダイテンスパルタ(1987年阪神障害ステークス (春))
  • シンクロトロン(1990年東京障害特別 (秋))
  • エーコークロス(1991年京都大障害 (秋))
  • グレートリーフ(1995年京都大障害 (秋))
  • ポレール(1996年東京障害特別 (春))
  • ナリタライジン(1996年阪神障害ステークス (春))

脚注

[編集]
  1. ^ 古小路重男の近走成績”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  2. ^ 古小路重男の近走成績”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k JRAホームページ|データファイル|騎手・調教師データ”. jra.jp. 2024年12月26日閲覧。
  4. ^ a b 抽出[通算 1着レース]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  5. ^ a b c d 古小路重男の年度別成績”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  6. ^ a b c ジョーアルバトロス (Jo Albatross)”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  7. ^ 抽出[通算 1着レース]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  8. ^ a b 抽出[通算 1着レース]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  9. ^ a b c 覚えてますか“インドのシンザン”/オピニオンD/デイリースポーツ”. www.daily.co.jp. 2024年12月26日閲覧。
  10. ^ 4歳以上|1981年11月8日”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  11. ^ 抽出[]|夏村辰男の調教師成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  12. ^ 調教師リーディング”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  13. ^ 抽出[通算 1着レース]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  14. ^ 抽出[]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  15. ^ a b c 優駿』1994年3月号 79頁
  16. ^ 『優駿』1987年7月号 83頁
  17. ^ a b c d 『優駿』1986年3月号 130頁
  18. ^ 『優駿』1986年3月号 89頁
  19. ^ 『優駿』1986年3月号 131頁
  20. ^ a b 抽出[通算 1着レース]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  21. ^ 『優駿』1987年7月号 83頁
  22. ^ ダイテンスパルタ (Daiten Sparta)”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  23. ^ 阪神障害S(春)|1990年3月10日”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  24. ^ 抽出[通算 1着レース]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  25. ^ エーコークロス (Eiko Cross)”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  26. ^ 京都大障害(秋)|1991年11月23日”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  27. ^ コガネタイフウ (Kogane Taifu)”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  28. ^ 障害4歳以上未勝利|1993年5月9日”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  29. ^ 抽出[通算 1着レース]|古小路重男の騎手成績|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  30. ^ ポレール (Polaire)”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  31. ^ 阪神障害S(春)|1996年3月2日”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  32. ^ 古小路重男の近走成績”. netkeiba.com. 2024年12月26日閲覧。
  33. ^ メイショウベルーガが得意の京都でGⅠ獲りへ”. smart.keibalab.jp. 2024年12月26日閲覧。
  34. ^ メイショウヨウドウ勝ち祝い♪”. ameblo.jp. 2024年12月26日閲覧。