武田悟
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| 武田悟 | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 国籍 |
 日本 |
| 出身地 | 大阪府 |
| 生年月日 | 1946年7月18日（78歳） |
| 騎手情報 | |
| 所属団体 | 日本中央競馬会(JRA) |
| 所属厩舎 | 京都→栗東・夏村辰男（1966 - 1988） |
| 初免許年 | 1966年3月5日 |
| 免許区分 | 平地（初期には障害の免許も保持） |
| 騎手引退日 | 1988年2月27日 |
| 重賞勝利 | 12勝 |
| 通算勝利 | 425勝 |
武田 悟（たけだ さとる、1946年7月18日 - ）は、大阪府出身の元騎手・調教助手。
経歴
[編集]1960年代
[編集]1966年3月5日に京都・夏村辰男厩舎からデビューし、中京第2競走5歳以上60万下・ミヤジチエスタ（6頭中6着）[1]で初騎乗を果たす。同27日の阪神第4競走障害5歳以上未勝利・ウルワシジヤツクで初勝利を挙げ、同日は第7競走4歳以上30万下・ウルワシタイケツで平地初勝利を挙げるなど1日2勝をマーク[2]。6月11日の京都第9競走からたち賞では8頭中8番人気のヨシアトムで初の特別勝ちを決めるなど、1年目の同年から13勝（平地8勝, 障害5勝）と2桁をマーク[3] [4]。
1966年から1979年まで14年連続2桁を記録し[4]、3年目の1968年には京都大障害（春）・タイシユウ[5]で重賞初制覇。タイシユウには平地時代以来の騎乗であったが[6]、前年秋の中山大障害馬ヤマニンダイヤ[7]相手にレコード勝ちした[5]。その後は優駿牝馬をヒロダイコクでルピナスの4着に健闘すると、同馬で北九州記念を制して平地重賞初勝利を挙げる[8]。京都杯ではタニノハローモア・アサカオー・ダテホーライら三強に次ぐ4着[9]と健闘し、その後は京阪杯→京都牝馬特別を連勝[8]。
1969年には京都杯で12頭中12番人気の九州産馬・キングスピードに騎乗し、不良馬場を味方に付けた大逃げでアカネテンリュウに9馬身差を付け、ミノル・ダイシンボルガード・リキエイカンも寄せ付けず圧勝[10]。
1970年代
[編集]1972年からは平地での騎乗に専念し、1973年まで20勝台の勝ち星を挙げ続ける[4]。1974年は17勝であったが、ホウシュウミサイルで重賞2勝と活躍[4]。年明けはシンザン記念を3着とし、きさらぎ賞ではキタノカチドキの2着になるが、春のクラシックでは郷原洋行に交代[11]。ダービー後は中京のオープンからコンビが復活し、初の古馬相手でタケデンバードを相手にせずレコード勝ち。続く金鯱賞も制して5年ぶりの重賞勝利をマークすると、小倉記念をレコード勝ちする[11]。
1974年はアヤフブキで17頭中11番人気であったデイリー杯3歳ステークスをロングホークをアタマ差凌ぐ2着[12]とし、1975年の神戸新聞杯では9頭中7番人気ながら3着に導いた[13]。
1975年にはヒダロマンでテスコガビー不在のビクトリアカップを制し[14]、自身唯一のGI級レース制覇を飾る。暮れの阪神大賞典ではロングホークの3着[15]、1976年の京都大賞典では14頭中12番人気ながらテンポイントにアタマ差先着の2着[16]と見せ場を作った。特に京都大賞典はシルバーランド・エリモジョージに先着したほか、10番人気のパッシングベンチャの2着に突っ込んで、枠連8-7は13,670円の大波乱となった[16]。
1975年7月20日の小倉第4競走3歳新馬ではブリンキーバートスに騎乗し、勢いよく飛び出して馬なりのまま4コーナーに入り、直線を抜け出すと、後を振り替えるほどの余裕を見せて6馬身差で快勝する。勝ち時計58秒1の日本レコードを叩き出したが、1ヶ月後の調教中に骨折をし予後不良と診断された[要出典]。
自己最多の32勝を挙げた1976年[4]にはミヤジマレンゴで北九州記念・小倉記念を制し[17]、京都新聞杯では皐月賞馬トウショウボーイ、ダービー馬クライムカイザーに次ぐ3着[18]と健闘。オープンフアバーではデイリー杯3歳Sを2着とし[19]、暮れの阪神3歳ステークスではリュウキコウにクビ差の2着[20]、1977年にはアイノクレスピン・リニアクインが牝馬ワンツーを決めた神戸新聞杯で牡馬最先着の3着に入る[21]。
1978年はトップハンデ59kgを背負ったミヤジマレンゴで小倉大賞典を制し[17]小倉三冠を達成するが、自身最後の重賞制覇となった。同年にはタマペンダスで神戸新聞杯はバンブトンコートにアタマ差迫る2着[22]、京都新聞杯では16頭中11番人気ながらメジロイーグル・サクラショウリに次ぐと同時にインターグシケン・バンブトンコート・キャプテンナムラに先着の3着に入った[23]。
1980年代
[編集]名門・夏村厩舎の所属騎手として、いぶし銀の活躍[24]を見せていたが、1980年は5勝と自身初の1桁に終わり、1981年11勝→1982年20勝と盛り返す[4]。
1981年の4歳牝馬特別（西）では12頭中10番人気のアールグレーに騎乗し、道中ではブロケードを抑えてハナに立ったほか、直線入り口でも先頭に立つ見せ場を作って4着に粘った[25]。
1982年には京都4歳特別で13頭中12番人気のミヤジマルコーを3着[26]に導くと、阪神3歳ステークスではエリモタイヨーでニホンピロウイナーにハナ差迫ると同時にシャダイソフィア・メジロモンスニーに先着する3着[27]に入った。
1983年は4歳牝馬特別（西）で16頭中15番人気のブルービクトリーに騎乗してダスゲニー・ダイナカール・シャダイソフィアに次ぐ4着[28]、第1回ニュージーランドT4歳ステークスではエリモタイヨーで4着[29]に入った。
1984年と1986年には13勝、1987年には2年連続で自身最後の2桁となる15勝を挙げる[4]。
1988年2月27日の阪神第8競走4歳以上400万下・ノースマギーで最後の勝利[30]を挙げ、第11競走仁川ステークス・ジンフーセン（11頭中11着）を最後に現役を引退[31]。
引退後
[編集]引退後は岩元市三厩舎で攻め専の調教助手となり、テイエムオペラオーを手掛けた[32]。
騎手成績
[編集]| 通算成績 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 平地 | 403 | 369 | 338 | 2399 | 3509 | .115 | .220 |
| 障害 | 22 | 22 | 26 | 90 | 160 | .138 | .275 |
| 計 | 425 | 391 | 364 | 2489 | 3669 | .116 | .222 |
主な騎乗馬
[編集]太字はGI級レース。
- タイシユウ（1966年京都大障害 (春)）
- ヒロダイコク（1966年北九州記念・京阪杯・京都牝馬特別）
- キングスピード（1969年京都杯）
- ホウシュウミサイル（1974年金鯱賞・小倉記念）
- ヒダロマン（1975年ビクトリアカップ）
- ミヤジマレンゴ（1976年北九州記念・小倉記念、1978年小倉大賞典）
- ポットグリン（1976年タマツバキ記念 (秋)）
- その他
脚注
[編集]- ^ “武田悟の近走成績”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “抽出［通算 1着レース］｜武田悟の騎手成績｜競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “抽出［1966年度 1着レース］｜武田悟の騎手成績｜競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g “武田悟の年度別成績”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ a b “京都大障害｜1968年5月3日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “タイシユウ (Taishu)”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “ヤマニンダイヤ”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ a b “ヒロダイコク (Hiro Daikoku)”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “京都盃｜1968年10月27日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “京都盃｜1969年10月26日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ a b “ホウシュウミサイル”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “3歳ステークス｜1974年9月29日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “アヤフブキ”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “ビクトリアカツプ｜1975年11月16日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “ヒダロマン (Hida Roman)”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ a b “京都大賞典｜1976年10月17日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ a b “ミヤジマレンゴ (Miyaji Marengo)”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “京都新聞杯｜1976年10月24日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “オープンフアバー (オープンファバー)”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “阪神3歳ステークス｜1976年12月12日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “神戸新聞杯｜1977年10月2日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “神戸新聞杯｜1978年10月1日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “京都新聞杯｜1978年10月22日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “テイエムオペラオー連載【４】デビュー前の最終追いに驚愕！！重賞馬でも出にくいタイムが…”. tospo-keiba.jp. 2023年3月19日閲覧。
- ^ “報知杯阪神4歳牝馬特｜1981年3月15日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “京都4歳特別｜1982年5月2日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “阪神3歳ステークス｜1982年12月12日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “報知杯4歳牝馬特別｜1983年3月20日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “NZT4歳S｜1983年5月28日”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “抽出［通算 1着レース］｜武田悟の騎手成績｜競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “武田悟の近走成績”. netkeiba.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “テイエムオペラオー連載【２】パンチパーマの岩元調教師との初対面に原口はビビった”. tospo-keiba.jp. 2023年3月16日閲覧。
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