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千手堂駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
千手堂駅
せんじゅどう
SENJUDŌ
所在地 岐阜県岐阜市真砂町十丁目
所属事業者 名古屋鉄道
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1924年大正13年)4月21日
廃止年月日 2005年平成17年)4月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 岐阜市内線
キロ程 1.6 km(岐阜駅前起点)
金町 (0.4 km)
(0.3 km) 本郷町
所属路線 鏡島線
キロ程 0.0 km(千手堂起点)
金町 (0.4 km)
(0.7 km) 鍵屋
備考 鏡島線は1964年昭和39年)10月4日に廃止。両線で直通運転を実施。
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千手堂駅(せんじゅどうえき)は、岐阜県岐阜市真砂町10丁目にあった、名古屋鉄道停留場)である。名鉄岐阜市内線鏡島線の2路線が乗り入れていたが、前者は2005年に、後者はそれに先立つ1964年に廃止された。

歴史

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当駅に乗り入れていた2路線の前身はいずれも美濃電気軌道の路線である。先に開業したのは鏡島線で、1924年(大正13年)に開業した際は同社の他の路線とは接続しない孤立路線であった。ただ翌年には市内線が徹明町駅から当駅まで延伸してきたことで2路線が接続する駅となった。同年中には市内線が当駅からさらに忠節駅方面へ延伸している。

当駅は市内線と鏡島線の連絡駅としての役割を果たしていたが、輸送能力が貧弱であった鏡島線はモータリゼーションの進展を受けて1964年(昭和39年)に廃止、バス路線に転換された[1]。その後2005年(平成17年)には残った岐阜市内線も廃止され、当駅も廃駅となった。

駅構造

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廃止時は相対式2面2線の乗り場を持っていた。ただし道路との併用軌道上で、安全地帯はなく、路面を「グリーンベルト」と称して緑色に塗装してあるだけだった。岐阜市内線は、ここで90度向きを変え、忠節駅方面へと北上しており、曲線を曲がる手前に下りの乗り場、曲がったさきに上りの乗り場が設置されていた[6]。2つの乗り場は交差点を挟んで配置されていたため、電車が信号待ちをしている間でも乗車することができた[6]

配線図

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千手堂駅 構内配線略図
↑ 忠節方面

鏡島線
森屋方面
(1964年廃止)
千手堂駅 構内配線略図
徹明町方面
凡例
出典:[7][8]


駅周辺

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  • スーパータイヨー
  • ホテルグランヴェール岐山
  • 岐阜真砂郵便局

隣の駅

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名古屋鉄道
岐阜市内線
金町駅 - 千手堂駅 - 本郷町駅
鏡島線
千手堂駅 - 鍵屋駅

脚注

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  1. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、330頁。 
  2. ^ a b c d e 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、218-230頁。ISBN 4-87670-097-4 
  3. ^ 日本鉄道旅行地図帳 追加・訂補一覧 7号 東海”. 鉄道フォーラム. 2016年6月11日閲覧。
  4. ^ a b c d 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 7 東海、新潮社、2008年、52頁。ISBN 978-4-10-790025-8 
  5. ^ 名鉄600V線の廃線を歩く―惜別の“岐阜線”と空港線誕生 (JTBキャンブックス) p.74
  6. ^ a b 川島令三全国鉄道事情大研究』 名古屋北部・岐阜篇 1、草思社、1997年、131頁。ISBN 4-7942-0796-4 
  7. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」
  8. ^ 『路面電車と街並み―岐阜・岡崎・豊橋』 日本路面電車同好会名古屋支部、トンボ出版、1999年6月、51頁。ISBN 978-4887161245

参考書籍

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  • 名鉄600V線の廃線を歩く-惜別の“岐阜線”と空港線誕生 (JTBキャンブックス)、徳田 耕一 (著) JTBパブリッシング発行(2005-3-1) ISBN 978-4533058837
  • 日本鉄道旅行地図帳 ―全線全駅全廃線 7号 東海(新潮「旅」ムック)、日本鉄道旅行地図帳編集部 (編) 新潮社 (2008-11-18) ISBN 978-4-10-790025-8

関連項目

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