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伊奈波通駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊奈波通駅
いなばどおり
INABA-DŌRI
大学病院前 (0.5 km)
(0.4 km) 本町
所在地 岐阜県岐阜市
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 岐阜市内線
キロ程 2.4 km(岐阜駅前起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1911年(明治44年)10月7日
廃止年月日 1988年(昭和63年)6月1日
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伊奈波通駅(いなばどおりえき)は、岐阜県岐阜市矢島町にあった名古屋鉄道岐阜市内線本線(長良線[1])の停留場)である。

伊奈波神社の最寄り駅で、駅からは徒歩5分の距離であった[2]

歴史

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岐阜市内線は美濃電気軌道の路線として1911年2月に岐阜駅前駅から今小町駅(のちに泉町駅に統合)までの区間が開通、同年10月にはその今小町駅からさらに本町駅までの区間が延伸された[3]。当駅はこの第2期開通区間の開業と同時に開設された。

戦後、当駅を含む岐阜市内線の徹明町駅 - 長良北町駅間はモータリゼーションの進展もあり業績がふるわず、結局1988年に市内交通の妨げとなることから廃止された[4][5]。当駅もこれに合わせて廃駅となっている。

  • 1911年(明治44年)10月7日 - 美濃電気軌道市内線の今小町駅 - 本町駅間の開通と同時に開業[6]
  • 1988年(昭和63年)6月1日 - 岐阜市内線の徹明町駅 - 長良北町駅間の廃止に伴い廃駅となる[6]

駅構造

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  • 併用軌道上に相対式2面2線の乗り場が設けられていた。駅舎はない。
  • 折り返し用のポイント(分岐器)が設けられており、一部の便は当駅で折り返し運転を行なっていた。

配線図

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伊奈波通駅 構内配線略図

伊奈波通方面
伊奈波通駅 構内配線略図
徹明町方面
凡例
出典:[7]


その他

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  • 岐阜市内線本線は当駅以北の区間(本町駅 - 材木町駅 - 長良橋駅間)にクランク状の急カーブ(半径40 - 60 m)があったため、大型車は入線することができなかった[8]。そのため長良北町駅行きのほとんどはモ550形であった。伊奈波通駅の折り返し運転はその影響が無いため、モ570形も使用された。
  • 全国選抜長良川中日花火大会(7月最終土曜日)と長良川全国花火大会(8月第一土曜日)の際は、伊奈波通駅 - 長良北町駅は運休し、伊奈波通駅での折り返し運転が行なわれていた。この区間運転は観客運搬のための増便が行なわれ、この時はモ590形モ580形といった大型車も使用されたという。

隣の駅

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名古屋鉄道
岐阜市内線
大学病院前駅 - 伊奈波通駅 - 本町駅

脚注

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  1. ^ 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、31頁。ISBN 4-87670-097-4 
  2. ^ 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、66-67頁。ISBN 4-87670-097-4 
  3. ^ 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、20-21頁。ISBN 4-87670-097-4 
  4. ^ 川島令三全国鉄道事情大研究』 名古屋北部・岐阜篇 1、草思社、1997年、126頁。ISBN 4-7942-0796-4 
  5. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、571頁。 
  6. ^ a b 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、218-230頁。ISBN 4-87670-097-4 
  7. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」
  8. ^ 廃止から10年・岐阜の電車(平成27年 春季特別展)”. 名鉄のオススメ. 名古屋鉄道. 2016年7月9日閲覧。

関連項目

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