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十勝港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
十勝港
広尾町市街地と十勝港(2011年4月)
所在地
日本の旗 日本
所在地 北海道広尾郡広尾町
座標 北緯42度17分55秒 東経143度20分05秒 / 北緯42.29861度 東経143.33472度 / 42.29861; 143.33472座標: 北緯42度17分55秒 東経143度20分05秒 / 北緯42.29861度 東経143.33472度 / 42.29861; 143.33472
詳細
管理者 広尾町
種類 重要港湾
統計
統計年度 令和2年(2020年)
発着数 6,606隻[1]
貨物取扱量 1,486,939トン[1]
公式サイト 重要港湾十勝港

十勝港(とかちこう)は、北海道広尾郡広尾町にある港湾港湾管理者は広尾町。港湾法上の「重要港湾」に指定されている。

概要

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十勝港は十勝総合振興局では唯一の港湾法上の「港湾」[注釈 1]であり、農業王国・十勝の「アグリポート」として整備が進められている。1984年にはカルビーポテト丸が就航。農繁期にカルビーの工場最寄りの広島港及び鹿児島市谷山港向けにカルビーポテトジャガイモを海上輸送する[3]2011年平成23年)には輸入原料の保管から配合飼料の製造までを一貫して行う飼料コンビナートが操業開始した[注釈 2]。毎年8月に開催する『十勝港まつり・十勝港海上花火大会』の会場になっている[5]

港湾施設

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外郭施設

  • 北地区
    • 南防波堤
    • 島防波堤
    • 外北防波堤
    • 船澗堤
    • 北波除堤
    • 第2ふ頭埋立護岸
    • 南ふ頭第4岸壁取付先端
    • 第3ふ頭防波護岸
    • 緑地護岸
    • 第4ふ頭道路護岸
  • 南地区
    • 北防波堤
    • 船入澗東堤
    • 南波除堤
    • 南ふ頭第2護岸
    • 船入澗東護岸
    • 南防波護岸
  • 外港地区
    • 外港地区南波除堤
    • 外港地区東防波護岸
    • 外港地区西防波護岸
    • 外港地区外南防波堤
    • 東防波堤
    • 外港地区南防波護岸

けい留施設(大型)

  • 北地区
    • 南ふ頭第4岸壁
    • 第2ふ頭第1・2岸壁
    • 第3ふ頭第1岸壁
    • 第3ふ頭第2・3岸壁
    • 第3ふ頭第4岸壁
    • 第3ふ頭第5岸壁
    • 第3ふ頭第6岸壁
    • 第3ふ頭第7・8岸壁
    • 第4ふ頭第1岸壁
    • 第4ふ頭第2岸壁
    • 第4ふ頭第3岸壁
  • 南地区
    • 漁業ふ頭岸壁
    • 南ふ頭第1岸壁
    • 南ふ頭第2・3・5岸壁

官公署

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沿革

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十勝港と広尾町中心部周辺の空中写真(1977年(昭和52年)撮影の8枚を合成作成)。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
  • 1929年昭和04年):広尾港改修工事着手。
  • 1951年(昭和26年):港則法による「避難港」指定。
  • 1953年(昭和28年):広尾町が港湾管理者となる。
  • 1959年(昭和34年):「地方港湾」となる。
  • 1960年(昭和35年):初の貨物船(第8松栄号)入港。
  • 1965年(昭和40年):十勝港と改称。
  • 1970年(昭和45年):「重要港湾」指定。
  • 1979年(昭和54年):コンテナ船運航開始(2006年休止)。
  • 1988年(昭和63年):『十勝海洋博覧会』会場となる[6][7][8]
  • 1989年平成元年):十勝港広域小麦流通センター完成[9][10]
  • 1990年(平成02年):第3ふ頭供用開始[11]
  • 1993年(平成05年):ホクレン肥料による十勝肥料センター操業開始[12]
  • 1994年(平成06年):「北海道東方沖地震」による液状化現象発生[13]
  • 1996年(平成08年):東京—釧路—十勝間フェリー就航(1999年休止)[14][15]
  • 1999年(平成11年):関税法による「開港」指定[16]。十勝港広域小麦流通センターのサイロ増設[17]
  • 2000年(平成12年):検疫法による「無線検疫港」指定。
  • 2003年(平成15年):「十勝沖地震」発生し、港内の全岸壁被災[18]
  • 2004年(平成16年):第4ふ頭第3岸壁(-13 m)供用開始[19]
  • 2006年(平成18年):十勝港広域小麦流通センターのサイロ増設[20]
  • 2010年(平成22年):十勝グレーンセンターへの原料搬入第1船入港[21][22]。とかち飼料飼料製造工場完成し、試験操業開始[23]。十勝グレーンセンター飼料原料用サイロ完成[24][25]
  • 2011年(平成23年):十勝港広域小麦流通センターのサイロ増設[26][27]。「東日本大震災」発生し、津波により被災[28][29]
  • 2014年(平成26年):水面貯木場完成[30]
  • 2018年(平成30年):北海道開発局が管轄を帯広開発建設部から釧路開発建設部へ変更[31]

脚注

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注釈

  1. ^ 漁港漁場整備法に基づく「漁港」は十勝管内にも複数ある[2]
  2. ^ 当工場の本格稼働に伴い、日本甜菜製糖の帯広配合飼料工場が閉場した[4]

出典

  1. ^ a b 令和2年 北海道港湾統計年報《概要版》” (PDF). 北海道. 2024年4月14日閲覧。
  2. ^ 北海道の漁港一覧”. 北海道. 2017年11月29日閲覧。
  3. ^ 海の物流システム革新事例-商船の変遷史” (PDF). 日本海事センター. 2020年8月18日閲覧。
  4. ^ 日甜帯広工場 役目終え閉場”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2011年3月11日). 2017年11月29日閲覧。
  5. ^ イベント情報”. 広尾町. 2017年11月29日閲覧。
  6. ^ 大きな挑戦 熱い思い、「十勝海洋博」開幕 ラッコに歓声 友好親善も花開く広尾”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1988年7月2日). 2017年11月29日閲覧。
  7. ^ 波にさよなら-十勝海洋博の海上ホテルに防波堤”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1988年7月24日). 2017年11月29日閲覧。
  8. ^ 十勝海洋博に別れの人波-ラッコ館はじけそう、延べ入場者40万人突破、漁業不振を吹き払う”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1988年9月5日). 2017年11月29日閲覧。
  9. ^ 国内最大の小麦貯蔵施設、十勝港ふ頭に完成”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1989年8月26日). 2017年11月29日閲覧。
  10. ^ 小麦1100トン初出荷-広尾”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1989年9月22日). 2017年11月29日閲覧。
  11. ^ 第3ふ頭ほぼ完成。十勝港、大型港湾に-4日に第1船が接岸”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1990年10月1日). 2017年11月29日閲覧。
  12. ^ 化学肥料原料受け入れ 8年半で100万トン突破 広尾のホクレン肥料”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2002年5月23日). 2017年11月29日閲覧。
  13. ^ 北海道東方沖地震”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1994年10月5日). 2017年11月29日閲覧。
  14. ^ 十勝港にフェリー第一便到着 道東の海に新時代 釧路経由で「初荷」陸揚げ きょう東京へ出港”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1996年9月21日). 2017年11月29日閲覧。
  15. ^ 釧路-十勝-東京間フェリー 歴史に幕*消える旅客船 惜しむ声*どらの音 テープで別れ”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1999年11月14日). 2017年11月29日閲覧。
  16. ^ 貿易開港した十勝港 第一船はロシアから”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1999年7月2日). 2017年11月29日閲覧。
  17. ^ 十勝港の農協サイロ 小麦センター増設完了 貯蔵量6万5000トンに”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1999年8月2日). 2017年11月29日閲覧。
  18. ^ 十勝沖地震*いつ戻る 平穏な日々*そのとき被災地では”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2003年9月27日). 2017年11月29日閲覧。
  19. ^ 十勝港13メートル岸壁 初入港 コスト減への貢献期待 「歴史刻む日」 歓迎記念式典で町長 広尾”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2004年9月7日). 2017年11月29日閲覧。
  20. ^ 十勝港 小麦サイロ増設完了 収容力9万トンに 円滑な流通期待”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2006年8月4日). 2017年11月29日閲覧。
  21. ^ 配合飼料工場に米国から貨物船”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2010年9月11日). 2017年11月29日閲覧。
  22. ^ “パナマックス船 第一便が入港”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2010年9月11日). http://www.tokachi.co.jp/news/201009/20100911-0006589.php 2017年11月29日閲覧。 
  23. ^ 十勝港に飼料基地 道内最大級 来春から本格稼働”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2010年10月6日). 2017年11月29日閲覧。
  24. ^ 飼料原料用のサイロが完成 十勝港第4埠頭で式典”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2010年10月29日). 2017年11月29日閲覧。
  25. ^ “十勝港の飼料サイロ「十勝グレーンセンター」竣工”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2010年10月29日). http://www.tokachi.co.jp/news/201010/20101029-0007040.php 2017年11月29日閲覧。 
  26. ^ “十勝港の増設小麦貯蔵施設が完成”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社). (2011年2月25日). http://www.tokachi.co.jp/news/201102/20110225-0008144.php 2017年11月29日閲覧。 
  27. ^ 増設サイロ 満杯願う*広尾で施設完成祝う式典”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2011年2月26日). 2017年11月29日閲覧。
  28. ^ 東北・関東大地震*大津港 漁船十数隻被害*広尾、大樹、豊頃、浦幌で避難指示*十勝港 最大波2.8メートル*「来ないで」「怖い」不安な夜”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2011年3月12日). 2017年11月29日閲覧。
  29. ^ 東日本大震災*十勝沿岸 津波の傷跡”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2011年3月12日). 2017年11月29日閲覧。
  30. ^ “十勝港、新貯木場で初荷揚げ 札鶴ベニヤ、釧路から移転”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年11月8日). オリジナルの2014年11月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141110192556/http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/573295.html 
  31. ^ “十勝港と大津漁港の管轄が4月から釧路開建に”. 北海道建設新聞. (2018年1月10日). https://e-kensin.net/news/103485.html 2019年4月30日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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