利用者:L25.203.l03.26/鉄道路線や駅・施設に関する俗称
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鉄道路線や駅・施設に関する俗称(てつどうろせんやえき・しせつにかんするぞくしょう)は、鉄道路線や駅・鉄道施設に関する非公式な愛称・俗称について記す。
あ行
[編集]- あきばエクスプレス - つくばエクスプレスが、終点の筑波研究学園都市よりも起点の秋葉原(アキバ)が注目されたことや、起終点に共通する研究機関の立地やそれに付随するおたく(秋葉系)的イメージから、語感の類似性もあってこう呼ばれる。同様の理由で「萌電」、全線高架・地下で、地下区間でも高速運転を行うことから「(セミクロスと)ロングシート新幹線」とも呼ばれる。また、「つくばエクスプレス」という路線名にも関わらず秋葉原駅 - つくば駅間の全線運転列車よりも秋葉原駅 - 守谷駅間の区間運転列車のほうが多いことから、「守谷エクスプレス」と皮肉されることもある。尚、同名のバス愛好家団体(アキバエクスプレス)も実在するが、こちらは平仮名表記の「あきば」ではなく「アキバ」と片仮名表記である。
- 浅草六区駅 - つくばエクスプレス浅草駅の俗称。東武・地下鉄の浅草駅からかなり離れており、浅草寺を挟んで反対側の旧・浅草公園六区に位置することから、公園六区エリアを指す愛称「浅草六区」にちなんでこう呼ばれることもある。
- 東武鉄道(あずまたけしてつどう) - 戦前の札沼線に対する俗称。開業に際し新十津川町入植者である政治家、東武の政治力が働いたと言われたことから。なお、1935年の同線全通時点で東武鉄道は既に存在している。
- ありません - 旧鉄道省の有馬線のこと。1943年に路線休止となり、その後正式に廃止手続きを取られたかどうかの記録が残っていないが、施設が全く現存しないため、「有馬線は(今は)有りません」と揶揄されている。
- 上六駅 - 近鉄大阪上本町駅の俗称。「うえろくえき」もしくは「うえろえき」と読む。当駅は上本町六丁目にあり、最寄の市電の停留場名が上本町六丁目だったことからこう呼ばれる。なお、市電の停留所こそなくなったものの、現在この名称は市バスの停留所名として残っている。
- 駅だけ新幹線 - 名鉄名古屋本線の堀田駅のこと。1969年の高架化に当たって、当時在来鉄道ではほとんど例がなかった新幹線式の配線とホーム配置を採用したことから。
- OTL(Osaka Takasugi Lineなどの略) - 大阪南港に乗り入れる地下鉄「南港テクノポート線」と新交通システムの「ニュートラムテクノポート線」は、建設費の高騰などから、大阪市交通局とは別の第三セクター・大阪港トランスポートシステム(Osaka Transport System;OTS)が運営することとし、市営地下鉄中央線よりの乗り継ぎ客から高額の初乗り運賃を上乗せ徴収するなどの増収策がとられ、非常に運賃が高額となった。これを、落胆を示すアスキーアートの「OTL」(失意体前屈ともいう)になぞらえて皮肉ったもの。その後、高額運賃による利用の伸び悩みとOTSの経営難により、線路以外の施設は大阪市に譲渡され、大阪市交通局直営となった。
- 大野伴睦駅 - 岐阜県出身の政治家である大野伴睦の力により出来たという、東海道新幹線の岐阜羽島駅を揶揄したもの(実際には、政治的関与がどれだけあったかは不明とされている)。
- 奥多摩線 - 青梅線・青梅駅 - 奥多摩駅間の俗称。近時のダイヤ改正でほとんどの電車が青梅で系統分離されたため、このように皮肉られることもある。
- 乙女駅 - 根岸線石川町駅の愛称。駅周辺に女子学校が多いことから。実在の乙女駅は小海線に存在する。
- オバ急電車 - 「小田急電車」を語感が似ている『オバケのQ太郎』の略称『オバQ』に掛けたもの。また、漫画「ぎゅわんぶらあ自己中心派」では、小田急グループの小田急百貨店を捩った『オバQ百貨店』も登場している。なお『オバケのQ太郎』のタイトル自体、小田急線に因んだものである。
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「あきばエクスプレス」・「守谷エクスプレス」と揶揄されるつくばエクスプレス
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今は無き「OTL」こと大阪港トランスポートシステム
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「大野伴睦駅」と揶揄される岐阜羽島駅の駅前に立つ、大野夫妻の銅像
か行
[編集]- Kaenuくん - もしもし券売機Kaeruくん(JR東日本のリモートコントロールによる長距離乗車券・特急券などの自動販売機)の機能が低く、有人のみどりの窓口で購入できた一部のトクトクきっぷなどが購入できないことから「買えぬ」と掛けて揶揄したもの。名称の由来になった蛙の古語に掛けて「かわずくん」とも。
- ガニ線 - 津軽線のこと。青森市周辺で使用される言葉。蟹田駅を通ることからその名が付いたと思われる。
- ガミ線 - 相模線のこと。横浜線を「ハマ線」と略すのと同様。東急池上線を指す場合もある。
- 汚らしいの~駅 - 新京成電鉄・東葉高速鉄道の北習志野駅がこうも読めることから「事前に読みを検討しなかったのだろうか?」との揶揄を込めて呼ばれる。
- 北有楽町駅 - 未成線となった成田新幹線の駅予定地が転用された京葉線東京駅は、他線とは南に遠く離れた地下に位置して乗り換えに不便であるため、むしろ隣駅の有楽町駅の方が近いのではないかという揶揄をこめて、こう呼ばれた。実際にも有楽町駅からは徒歩5分、同じ東京駅の他線のホームからは徒歩10 - 15分と、有楽町駅のほうが近い。東楽町とも、遠京駅(とおきょうえき)とも呼ばれる。関西人は「京阪(もしくは阪神)やったら2駅あるで」と言いつつ東京駅構内を歩く。
- ギャンブル線 - 両毛線の沿線に競馬場(高崎競馬場 ※2004年廃止、足利競馬場 ※2003年廃止)、競輪場(前橋競輪場)、競艇場(桐生競艇場)、オートレース場(伊勢崎オートレース場)と公営ギャンブルである公営競技の全て(いわゆる「三競オート」)が揃っており、また場外馬券売場(BAOO高崎。元、高崎競馬場。中央競馬・地方競馬とも扱う)、さらに大手パチンコメーカーの本社(平和とSANKYO)があることからついた俗称。他に沿線に公営競技場の多い以下の路線もこう呼ばれることがある。
- 公営競技場の全てが揃っている(揃っていた)もの
- 京浜東北線(埼玉県内の区間) 競馬場-浦和競馬場、競輪場-大宮競輪場、競艇場-戸田競艇場、オートレース場-川口オートレース場
- なお、京浜東北線は東京都、神奈川県内区間でも下記京急本線で記した競技場や中央競馬の場外馬券売場ウインズ新橋・ウインズ汐留(いずれも新橋駅が最寄り)へのアクセスが可能である。
- 武蔵野線 競馬場-〈中央競馬〉東京競馬場・中山競馬場・〈地方競馬〉浦和競馬場・船橋競馬場、競輪場-西武園競輪場、競艇場-多摩川競艇場、オートレース場-船橋オートレース場
- 総武本線・京葉線・京成本線 競馬場-〈中央競馬〉中山競馬場・〈地方競馬〉船橋競馬場、競輪場-千葉競輪場、競艇場-江戸川競艇場、オートレース場-船橋オートレース場
- JR神戸線・阪神本線・阪急神戸本線 競馬場-〈中央競馬〉阪神競馬場・〈地方競馬〉園田競馬場、競輪場-甲子園競輪場・西宮競輪場・神戸競輪場・明石競輪場(いずれも廃止)、競艇場-尼崎競艇場、オートレース場-園田オートレース場・甲子園オートレース場(いずれも廃止)
- 京浜東北線(埼玉県内の区間) 競馬場-浦和競馬場、競輪場-大宮競輪場、競艇場-戸田競艇場、オートレース場-川口オートレース場
- オートレース場がないもの
- 近鉄賢島線 - 近鉄山田・鳥羽・志摩線の伊勢中川駅 - 賢島駅間の通称。
- クイズダービー - 大手私鉄(近畿日本鉄道や東武鉄道)の主要ターミナル駅に存在していたモニター式発車案内表示機の方式から。ブラウン管モニターが一列にずらりと並び、さらに列車によっては発車表示が赤地をバックにしていた。TBSで放送していた人気クイズ番組のセットを連想させる点から。
- 区間新快速 - 西日本旅客鉄道(JR西日本)の新快速が人身事故等非常時に本来は快速運転区間の西明石以西もしくは京都以東で便宜的に各停運転を行う列車の蔑称。通常西明石や京都等で各停に乗り換えせざるを得ない新快速通過駅の乗客からは「ラッキー新快速」とも呼ばれる。
- 京急浦賀線 - 京急本線の堀ノ内駅 - 浦賀駅間の通称。快特の全列車・特急のほとんどが堀ノ内駅から久里浜線に直通し、浦賀側が実質的に支線となっているため。
- 京阪マジノ線 - 京都・大阪の中間地帯に位置することから、「交野線(かたのせん)」をわざと誤読して、ドイツとフランスの国境に第一次世界大戦後フランスが建設した、防衛要塞「マジノ線」にひっかけたもの(要塞とは違うが、過去には沿線に火薬庫が実際に存在した)。
- 下水溝 - 都市部の地下線のうち、名古屋鉄道の新名古屋地下トンネルなど、建設時期が古く壁面が煤けている函形トンネルを揶揄する俗称。もっとも他には京成電鉄や阪急電鉄ぐらいで例は多くない。
- 神戸高額鉄道 - 神戸高速鉄道のこと。阪急・阪神・山陽の各路線から神戸高速への乗り入れ時の運賃が急激に跳ね上がってしまう事から。例えば阪急・阪神梅田駅から各線三宮駅までは310円でJR(大阪駅 - 三ノ宮駅間390円)より80円安いが、梅田駅から高速神戸駅までの運賃は420円でJR(大阪駅 - 神戸駅間も390円)より高くなってしまう事から。ちなみに神戸高速線内のみの利用ではJRと同額もしくは割安である。別会社線乗り入れと言う理由だけで運賃が高額になる事から後述の○○高額鉄道とは多少ニュアンスが違う。
- 神戸低速鉄道 - 神戸高速鉄道のこと。阪急・阪神・山陽の各路線からの直通列車がこの区間内では、運転最高速度が低く抑えられている(全線65km/h)こともあり、極端に遅くなるということを揶揄したもの。
- 神戸登山電鉄 - 神戸電鉄のこと。都市近郊にありながら随所に連続急勾配が存在し(50パーミル勾配が全線の2割を占める)、さながら登山電車の様相をも呈することから。なお、運賃の高さも登山電車並と揶揄される。
- 小梅線 - 小海線の事。沿線に梅が多いことからの通称。
- 古賀新幹線 - 九州新幹線鹿児島ルートのこと。博多駅 - 熊本駅間の約100kmに5つも駅があり、そのうちの3駅(新鳥栖駅、筑後船小屋駅、新玉名駅、俗に馬鹿3駅またはおバカ3駅と呼称される)の必要性が低く、古賀誠の政治駅だと言われることから。
- 国鉄の鬼門 - 1971年の複々線化の際に発生した「迷惑乗り入れ」騒動以来、国鉄の通勤輸送改善計画がことごとく失敗した常磐線を、国鉄本局がある東京から見て「鬼門」(北東)にあることとかけて、皮肉ったもの。
- 國鐵廣嶋(國鐵廣島、国鉄広島とも) - JR西日本広島支社(広島県に限らず、山口県でも同様である)において、百万都市・政令指定都市である広島市を抱えているにもかかわらず、国鉄時代に製造された車両が現在でも数多く(定期「電車」に関しては全て国鉄時代の車両(2009年8月現在))走っており、ガムテープなどを使って補修をしたり車両改造をしたりして使い続けている(しかも、車齢40年近い車両が1割前後を占めている)ことを皮肉った俗称。
- ゴミ箱 - 東海旅客鉄道(JR東海)のICカード乗車券「TOICA」の無人駅用簡易改札機の形が、ゴミ箱に似ていることから揶揄したもの。
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「Kaenuくん」「かわずくん」と揶揄されるもしもし券売機Kaeruくん
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形状から「クイズダービー」とも俗称される近鉄のテレビ式発車案内
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形状から「ゴミ箱」と揶揄されるTOICA簡易改札機
さ行
[編集]- 最強線 - 埼京線の俗称。痴漢の多さなど、いろいろな意味で「最強」とされている。[1]
- サグラダ・ファミリア - 横浜駅の俗称。駅本体のみならず、周辺の商業施設や国道の共同溝工事など、数十年にわたり途切れることなく各種の工事が継続されていることから、その状態を1882年より現在に至るまで工事が続けられている、スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)になぞらえたもの。なお、みなとみらい線関連工事が一段落した感のある現在においても、今後二十年にわたり行われるとされる新たな再開発計画が検討されており、その完成形は全く想像もできない。
- 讃岐十三駅 - 瓦町駅のこと。阪急電鉄十三駅のように3路線に分岐しており、根本側がターミナル駅(瓦町駅に対する高松築港駅、十三駅に対する梅田駅)であることから。
- 三信地下鉄道 - 飯田線の前身となった4つの戦時買収私鉄のうち、三信鉄道は急峻な山岳地帯に多数のトンネル・橋梁を建設し、路線の半分以上がトンネルとなったため。
- JR千代田線- 常磐緩行線(常磐線各駅停車)のこと。ほぼ全列車が東京地下鉄千代田線直通である上、線路別複々線のため快速線とは別路線のように思われることから。不動産会社などが広告で「千代田線」と呼んで都会風を強調してきたが、国鉄分割民営化後、鉄道会社名(JR)を付けないわけにもいかなかったため、正誤を組み合わせて呼んだ造語が元になっている。
- Jスロー - Jスルー(JR西日本の2枚投入対応自動改札機)の事。2枚投入すると、とたんに処理が遅くなることからの、もじり。ただし本来はJスルーとはストアードフェアシステムの呼称であり、二枚投入の機能は「ワン・ツー・スルー」と命名されている。
- 下野駅 - 上野駅の地平(低い)ホーム(13~18番線及び旧19・20番線)の俗称。現在は13 - 17番線をさす。[要出典]
- 植民地車庫 - 千住検車区竹ノ塚分室や鷺沼検車区、東吹田検車場のように、用地の問題で自社の運営する路線(主に地下鉄)の車両基地を直通運転先の会社の路線に設けたものを、「植民地」に例えたもの。※当事者にとっては侮蔑語でもあり、使用には注意が必要である。
- 西武流山電鉄 - 流鉄(旧:総武流山電鉄)、あるいはその路線である流山線(旧:総武流山線)のこと。全車が西武からの譲受車であることからのもじり。西武上信線(上信電鉄上信線)、西武三岐線(三岐鉄道三岐線)も同様。
- 遭難新宿ライン - 湘南新宿ラインは東海道線・横須賀線から宇都宮線・高崎線へ列車が直通するため、乗る列車を間違えると目的地とはまったく異なる方向へ行ってしまうために、「湘南」と「遭難」を掛けて、こう呼ばれる。また、直通する路線が多く、その路線で起こったトラブルの影響を受けやすいことからこう呼ばれることもあり、遅延などが発生すると「遭難した」と言われることもある。まれに「遭難顰蹙ライン」とも揶揄される。[要出典]
た行
[編集]- 大八廻り - 中央本線の岡谷駅 - 塩尻駅間が距離的には遠回りとなる辰野駅経由で建設されたのは、当時伊那地方を地盤としていた政治家伊藤大八の影響力が原因ではないかという推測から、この区間に対して名付けられたもの。「我田引鉄」の一種とされるが、実際には地理・技術的要因であったという見解も根強い。
- 高天原駅 - 参宮急行電鉄が伊勢神宮最寄のターミナル駅として建設した宇治山田駅は、当時の地方では珍しく立派な高架駅であったため、天つ神の住む場所とされた「高天原」に掛けたもの。
- 田中新幹線 - 上越新幹線の事。田中角栄の政治的影響力が多大だったことによるとされるもの。鈴木新幹線(東北新幹線、鈴木善幸)も同様。これも「我田引鉄」の一種とされる。
- 近いからチカテツ - 名古屋市営地下鉄東山線開業時、営業キロが2.4km(名古屋駅 - 栄町駅)と僅かであったのを皮肉られたもの。ちなみにこの距離は、東京地下鉄道(現:東京地下鉄銀座線)の最初の開業区間である上野駅 - 浅草駅間(2.2km)より長い。
- 地上鉄 - 地下鉄路線で、地上区間が長い場合、その区間に対して地下を走らないのに「地下鉄」と案内していることに対する皮肉。特に東京地下鉄東西線は、地上区間が13キロにも及ぶ上、長い鉄橋(荒川中川橋梁、1236m)もある。また、横浜市営地下鉄・神戸市営地下鉄の一部の区間(郊外路線)も、法律上は地下鉄(地下高速鉄道)に該当しない。なお東京地下鉄の愛称である東京メトロの「メトロ」はフランス語に由来するが、これは本来は「首都(あるいは都市)の鉄道」という意味であり、実質はどうあれ必ずしも「地下(のみ)を走る鉄道」を意味するものではない。
- 朝礼台 - 旧国鉄においてとりわけ北海道に多く存在した仮乗降場(各鉄道管理局権限で設けられた簡易な乗降場のこと。なお、本社が設置したものは「臨時駅(臨時乗降場)」である)およびそれ由来の駅では、ホームが乗降に最低限必要なほどの短いものしかなく、その素材も板など簡易なものでしかなかったことから、小中学校の朝礼(朝会)において教師が立つ台に例えたもの。
- 珍快速 - JR西日本の新快速が人身事故等非常時に列車本数確保の上から本来停車しない大久保駅や安土駅、河瀬駅など所定行路途中で緊急折り返し運転を行う事。そのような折り返し駅でも客扱い(乗降車共)する事からこう呼ばれる。
- 吊り革のダンス - 新京成線の急カーブの多さのため、車内の吊り手が大きく揺れることから。
- 電車の墓場 - 一般的には他線区で使用していた旧年式の電車が数多く存在する路線を指す。○○中古車センター(○○には社名・路線名やJRの支社名やが入る)とも。なお、廃車の際に解体される場所を指す場合もある(かつての大宮総合車両センター、現在解体が行われている長野総合車両センター、東武の北館林荷扱所、名鉄の名電築港駅など。衣浦臨海鉄道の半田埠頭駅は貨車の解体が行われていたため「貨車の墓場」と呼ばれていた)。
- 電車博物館 - 大井川鉄道、広島電鉄、土佐電気鉄道、等、全国各地で廃車になった車両を寄せ集めた鉄道のこと。関東鉄道も、2100形導入以前は気動車博物館だった。チャンポン鉄道とも呼ばれる。
- 東急弘南線 - 弘南鉄道の事。国鉄・西武などから譲り受けた旧型車両を全車廃車にした結果、東急から譲受した車両でほぼ占められたことから、このように呼ばれた。東急十和田線(十和田観光電鉄線)、東急飯坂線(福島交通飯坂線)、東急別所線(上田電鉄別所線)、東急伊豆線(伊豆急行線)、東急渥美線(豊橋鉄道渥美線)、東急水間線(水間鉄道水間線)も同様(ただし東急から譲受した車両で占められる前は「各線」事情は異なる)。京王岳南線(岳南鉄道線)、京王上高地線(アルピコ交通上高地線)は、以前は東急岳南線、東急松本線と俗称された。なお、「伊豆線」の伊豆急行は東急の子会社であり、「別所線」の上田電鉄も東急グループである。
- 東線・西線(南線・北線) - 電化・非電化やJRの会社間境界などによって運行系統が分断されている同一路線の東側・西側(南側・北側)区間を指す通称・俗称(中央東線・中央西線、筑肥東線・筑肥西線、今津(南)線・今津(北)線など)。国鉄時代は建設途上の同一路線の東側・西側(南側・北側)区間を指す正式名称として使用されていた(越美南線・越美北線、興浜南線・興浜北線など)。紀勢東線・紀勢西線・大糸南線・大糸北線には前記両方の用法があるが、用法によって指す範囲が異なる。なお、同一路線の分断で正式名称となった事例に房総東線・房総西線がある。磐越東線・磐越西線、陸羽東線・陸羽西線は別の経緯。
- 東武浅草線 - 東武伊勢崎線・浅草 - 北千住間のこと。越谷方面との輸送体系が日比谷線・半蔵門線との直通運転を中心としたものにシフトし、同区間の各停は「下町のローカル線」的なものとなった。
- 東武日比谷・半蔵門・田園都市線 - 東武伊勢崎線のこと。運行体系、車両や線路・駅の設備などが地下鉄区間と殆ど変わっていないというイメージが強いためとされ、不動産広告で「東武日比谷線」という表記がなされていた時代もあった。東急伊勢崎線とも揶揄される。
- 東武野田線異状あり - 映画「西部戦線異状なし」にかけた洒落で、かつて東武野田線では電車が牛などの家畜を跳ねて運転を見合わせることがしばしばあったため、利用者や周辺住民、鉄道ファンにそう揶揄された。今日においては東武野田線異状なしの状況であり、千葉県内で併走する遅延や運休が多い武蔵野線を嫌った乗客が利用するケースも見られる。
- 東武船橋線 - 東武野田線・柏 - 船橋間のこと。かつて実際に「船橋線」だった上、野田線に統合された後も、柏駅がスイッチバック構造になっていることもあって、ほとんどの電車が柏で分離されているため。
- トウモロコシ - 踏切障害時に発光する点滅形特殊信号発光機がトウモロコシの様な形であった為に付いた俗称。
- 東葉高額鉄道 - 東葉高速鉄道などの新規開業路線は、都心における用地買収費用や建設費用の償還問題から、総じて運賃が高いことを皮肉って、その路線名をもじったもの。類義語として、東京臨海高額鉄道(東京臨海高速鉄道)[要出典]、埼玉高額鉄道(埼玉高速鉄道)[要出典]、北総高額鉄道(北総鉄道、当初『北総開発鉄道』)[要出典]、横浜高額鉄道(横浜高速鉄道)[要出典]、北神高額電鉄(北神急行電鉄)、京阪暴騰線(京阪鴨東線)などが挙げられる。
- 都営馬込線 - 都営地下鉄浅草線の泉岳寺駅 - 西馬込駅間の通称。羽田空港や横浜などへの需要が多いことから押上駅方面からの列車の大半が泉岳寺駅から京急線に直通し、西馬込側が実質的に支線となっているため。
- 土惨線 - 四国の土讃線はトンネルが多く、蒸気機関車の時代は機関士などの窒息死傷事故が多く発生していたため。また山岳地帯を走るため、土砂災害などの自然災害によって不通になることもしばしばであったことから。
- 特急銀座・特急街道 - 優等列車が特急列車に収斂し始めた1970年代後半以降、主に幹線では都市間輸送が主となる特急列車がローカル輸送に優先して運行されることから名付けられた。銀座はここでは銀座商店街の意。また、1980年代より1990年代には、盛岡駅以北の運行となった「はつかり」のように特急列車の停車駅の増加を逆手にとり、ローカル輸送を代替する事例もあった。
- トラベルチャンス - 京急など、大手私鉄の一部の駅で改札やホーム付近にある、パタパタと色々な列車名や駅名などを出しながら変わる反転フラップ式の発車標のことを指す。かつてTBS系列で放送されていた人気クイズ番組「クイズ100人に聞きました」の同名コーナーのセットがこれに類似していたことからつけられた。ごく最近まで、JR埼京線の一部の駅構内の案内などにも使われていた。
- 泥沼トンネル - 青函トンネルが、建設時に要した費用に値する活用法を見出せなかったため、金の無駄遣いだと皮肉ったもの。
- トンネルドン - 新幹線などの高速列車がトンネルに進入したとき、列車の速度で圧縮された空気が反対側の出口で破裂音を発する現象(トンネル微気圧波を参照)を社内で通称したもの。
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「高天原駅」こと宇治山田駅の駅舎
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「地上鉄」と呼ばれるほど地上区間の長い東京メトロ東西線
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「朝礼台」ホームの例。宗谷本線瑞穂駅
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「高額鉄道」の一例の東葉高速鉄道
な行
[編集]- 長野地下鉄 - 長野電鉄長野線の長野駅 - 善光寺下駅間が、途中に2つ以上の地下駅を含む地下区間(地下線)となっていることからこう呼ばれる。中小都市内で途中に地下駅がある地下路線は日本では数少ない。また、同路線ではかつての営団3000系を譲受・改造した3500系・3600系や、東急田園都市線から半蔵門線に直通していた8500系が使用されている。
- 名古屋市営地下鉄志度線 - 高松琴平電気鉄道志度線の事。近代化の為、元名古屋市営地下鉄の車輌への置き換えが進められ、最終的にこれに統一されたことからの、もじり。名古屋市交通局志度線とも呼ばれる。
- 鍋弦線 - 大船渡線の線形が、一部で前述した「我田引鉄」の影響により「コ」の字形の不自然なものとなったことから、鍋の取っ手のようだとして諷刺した語。現在では、「ドラゴンレール」という路線愛称が付けられている。
- 偽厚木 - 相模線と小田急小田原線の厚木駅は、実際は海老名市内に立地しているため、相模川の対岸の厚木市内にある本厚木駅に対して厚木駅を揶揄する語。「嘘厚木」とも。なお地元自治体から改称の要望が出ている。
- 偽目黒 - 山手線と東急目黒線・東京地下鉄南北線・都営地下鉄三田線の目黒駅は、実際は品川区内に立地しているため、目黒川の対岸の目黒区内にある中目黒駅に対して目黒駅を揶揄する語。「嘘目黒」とも。
- 日中は走らない日中線 - 朝晩に3往復列車が運転されるのみで、昼間(日中)に列車の走らない閑散ローカル線の日中線を諷刺した語。「日中線とは『日中は走りま線』の略だ」という意味の揶揄もある。同線は特定地方交通線に指定され、1984年に廃止された。
- 沼津食わず - 1934年12月1日の丹那トンネル開通時から1949年2月1日までの14年3か月間、東海道本線沼津駅は電化区間の境界となり、この駅で電気機関車と蒸気機関車の付け替えを行っていた。そして、機関車交換のためどの列車もしばらく停車したことから、駅弁や土産物などがその時間を利用して広く売られていた。そのため、列車の乗客が沼津駅に着くまでは空腹は我慢しようということで、「飲まず食わず」の「飲まず」と「沼津」を掛けてこう呼ぶようになった。歌曲の「僕は特急の機関士で」や「線路工手の唄」にも登場する。「沼津食わず」という表現は、現在でも沼津を揶揄する語としても使われている(→侮蔑#地域に対する蔑称)。
- 乗っても動かぬ京阪電車 - 京阪がターミナル駅の天満橋駅・三条駅において先行電車の出発後、すぐ後続の電車をホームに入れるようにして、乗客に立待ちをさせないようなダイヤを組んだことから、電車が到着後しばらく発車しなかったため。
は行
[編集]- ハエタタキ - 現代のように無線が発達する前の時代、鉄道電話用の電塔が鉄道沿線に多く立っていたが、沢山の電線をぶら下げた姿がハエを叩く道具の「蝿叩き」に似ていたため、こう呼ばれていた。
- ハマ線 - 東日本旅客鉄道横浜線の沿線での俗称。また、南武線浜川崎支線の沿線住民の俗称(この場合は浜川崎の「ハマ(浜)」)。
- バリアフリーホーム - 交通バリアフリー法成立の頃から各鉄道事業者は駅のプラットホームと車両床面の段差解消に取り組んでいるが、新造車両の床面をホーム高さに合わせて下げる方法が大勢を占める中で、かつて在籍した低床式車両に合わせた低いホームばかりの名古屋鉄道だけは、ホームの嵩上げ工事によって対応せざるを得なくなった。こうして嵩上げされたものがバリアフリーホームであり、鉄道に関しては決して住宅のことを指す訳ではない。
- 秘境駅 - 山奥や原野など、人里から離れた箇所に所在する鉄道駅を「秘境」に掛けて呼んだもの。鉄道ファンの牛山隆信が提唱したとされる。
- ヒゲ線 - 福井鉄道福武線の内、支線となる市役所前駅 - 福井駅前駅間のことで、その姿が本線から伸びた「髭」のようであることから。後述の盲腸線と同じ意味で使用されることもある。
- ピンチライナー - 桃花台新交通桃花台線(通称:ピーチライナー)の利用者がとても少ない事や需要予測の誤りなどにより極端な経営難となった事を沿線住民が皮肉ったもの。当の桃花台線はピンチから脱することができず、2006年10月に仮設以外の案内軌条式鉄道(狭義の新交通システム)としては初めて廃止された。
- ヘビ - 新京成線の線形から。旧日本陸軍の鉄道演習線跡を使用しているため、こう呼ばれた。
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「ハマ線」ことJR横浜線
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今は無き「ピンチライナー」こと桃花台新交通
ま行
[編集]- 待っても乗れない阪堺電車 - 阪神電鉄のキャッチコピー、「待たずに乗れる阪神電車」(電車の頻発運転をアピール)をもじって、阪堺電気軌道の電車がなかなか来ないことを揶揄したもの。
- 麻雀が出来る駅 - さいたま市桜区・浦和区・南区・緑区の旧浦和市内のJR線の駅。浦和駅を中心に、東北本線に南浦和駅・北浦和駅、武蔵野線開業で西浦和駅・東浦和駅と、東南西北の接頭語をつける駅がそろった。更に埼京線開業で武蔵浦和駅・中浦和駅ができたので、後「白」・「發」が付く駅が開業すると麻雀の字牌が全て揃うという意味で、こう呼ばれた。接頭語のない浦和駅を無地の「白」牌、余った武蔵浦和駅を埼京線の路線色である緑字の「發」牌になぞらえる場合もある。また、かつての人気テレビ番組「タモリのSuperボキャブラ天国」第1回で放映された山本リンダのヒット曲「狙い撃ち」の替え歌から、「裏浦和」などと呼ばれる場合もある。
- 緑線 - 横浜市営地下鉄グリーンラインのこと。同ブルーラインは青線とも呼ばれる。
- 南渋谷駅 - 山手線と東急東横線に挟まれて用地が確保できなかったために、繁華街から大きく離れた恵比寿駅寄りの貨物駅跡地に設けられた渋谷駅のJR埼京線・湘南新宿ラインホームを揶揄したもの。元々は山手線ホームもこの場所に存在した。
- ミミズ電車 - 阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道が、現在の宝塚線・箕面線を開業させた当時、沿線が「ミミズ」しか住まない様な農村地帯であったため、採算性を不安視してこう揶揄された。
- ミザリー線(英:Misery Line) - ロンドン地下鉄のノーザン線には、90年代まで老朽車が多かったから、「みすぼらしい」という意味のmiseryを線名につけたもの。他路線の名称で、ジュビリー線など、語尾に[-y]がつくものが存在する。
- 無能線 - 冬季は吹雪や強風で運休することがしばしばある五能線を揶揄した呼び名。「不能線」と呼ばれることもある。
- 盲腸線 - 主要となる鉄道路線から分岐した短距離の路線を、盲腸(正確には虫垂)の形状に似ているとして呼んだもの。閑散ローカル線などの場合には、「役に立たないもの」という意味合いもある。
- モグラ駅 - 地上から深いところにある駅のことを皮肉った呼び名。都市部で地下鉄が多いところで新しく作られた駅ほどモグラ度が高い。上越線土合駅下りホームについては駅舎からの高低差が70mもあり、国鉄が作成した「わたしの旅」スタンプのキャッチフレーズや「えきねっと」の駅紹介ページでも「日本一のモグラ駅」となっていたので、いわば公式の「モグラ駅」とも言える。
- モグラ新幹線 - 山陽新幹線以降の、トンネルばかりで車窓風景が見える区間の少ない新幹線を皮肉った呼び名。新しい新幹線ほどモグラ度が高い。トンネル新幹線・地下鉄新幹線と呼ばれることもある。
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「南渋谷駅」と揶揄される渋谷駅埼京線ホーム北端から山手線ホームを見る。繁華街は山手線ホームの北側である
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「日本一のモグラ駅」こと土合駅の下りホームから、駅舎に続く階段
や行
[編集]- 山崎の合戦 - 新京阪鉄道→京阪新京阪線(現在の阪急京都本線)のデイ100形電車が、大山崎駅付近の鉄道省東海道本線との併走区間で省線特急の「燕」を追い抜いたことから、この付近で羽柴秀吉と明智光秀によって行われた「山崎の戦い」にかけたもの。
- 夢の超特急 - 東海道新幹線の計画が発表された当時は、技術・安全面などでの不安や、当時世界的に鉄道が航空機・自動車に取って代わられる衰退産業と見なされていたことから、国鉄内外で批判・反対論が強かった。それらの者が「到底出来ないもの」・「無用のもの」という否定的意味で「夢の」という言葉をつけ、皮肉ったもの。その後、計画が進むに連れて「夢の」の意味は肯定的になり、開業後は使用されなくなった。但し、近年になって新幹線車輌の引退という事象が生じ、それが進むにつれ、夢を実現させたそれら初期型車輌を指して「夢の超特急」と回顧的に呼ぶことも多くなってきている。
ら行
[編集]- 龍宮の回廊 - 日本初の海底トンネルである関門鉄道トンネルを、開通時に海神が宿る場所とされた「龍宮」に通じる道に例え、こう呼んだ。
- 臨界線 - 「りんかい線」をもじったもので、東京ビッグサイトでコミックマーケットなどの大規模なイベントが開催される時、国際展示場駅が混雑する(特に開業当初は4両編成であり、よく積み残しが発生していた)ため、乗客の我慢が限界に達するという意味が含まれていると思われる。
- 路地裏の超特急 - 民家の軒先をかすめるようなロケーションで、高速運転を実施している京浜急行電鉄(京急)の路線を称えた呼び名。
わ行
[編集]現在該当なし。
関連項目
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『鉄道なるほど雑学事典』(川島令三、PHP研究所)
- 『国鉄の戦後がわかる本(上・下)』(所澤秀樹、山海堂)
- 『列車愛称の謎』(同上)
- 『私鉄史探訪60年』(和久田康雄、ジェイティービー)
- 『新幹線がなかったら』(山之内秀一郎、東京新聞出版局)