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利用者‐会話:Peccafly/ブルガリアン・ヴォイス

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終了済み/過去ログ:


ご相談

[編集]

Peccaflyさん、精力的な執筆活動お疲れさまです。さて今回ご相談があって参りました。ブルガリアン・ヴォイスの記事がまだ日本版WPでは無いようですね。私も20年ぐらい前に出会った1人として、できれば新規記事を立ち上げたいと思い、ある程度は書いてみたのですが、日本ではCDなどのライナーノーツ以外にあまり情報がなく、やや手詰まり感がある状態となっています。そこでPeccaflyさんに足りない部分、あるいは間違っている部分などを加筆修正して頂けないかと思っています。現在、とりあえずは利用者:Boca samba/サンドボックス‎#編集の方に未立稿の記事を置いてあります。記事としてはまだ追加する部分もあるので、もう少し加筆してから正式に立稿するつもりです。もし現時点でも何かご指摘いただければ幸いです。いろいろとお忙しいかとは思いますが、ぜひともご助力いただけないでしょうか。ご一考のほどよろしくお願いいたします。--Boca samba 2008年6月10日 (火) 11:17 (UTC)[返信]

こんにちは。正直なところ、「ブルガリアン・ヴォイス」は知ってはいましたが詳しい知識はなく、どうしたものかと思案しておりましたが、とても興味深い草稿を拝見いたしまして、とても微力ではありますがぜひ手伝いさせていただきたいと思いました。とても面白そうで、大変期待しております。以下、私の主観でしかないものが大半を占めてしまって申しわけございませんが、さしあたって気になった部分を挙げました。

第1段落目

  • 人口に関してはもうすこし曖昧な記述でも良いかもしれません。不幸にも、ブルガリアは少子高齢化と移民流出によって10本の指に入るような人口減少率の国となっており、人口の変動が激しいです。
  • ゲルマンやラテンの影響、というのは違和感を覚えます。ブルガリアの文化形成に大きな影響を与えているのは、おそらく、土着のトラキア人やギリシャ人、ビザンティン帝国、ブルガール人、アヴァール人、ロマ、そしてオスマン・トルコ時代のトルコ人やコーカサスの諸民族、中東の諸民族など、ゲルマンやラテン・ヨーロッパよりも地元バルカンの勢力や北東ヨーロッパ、中央アジア、西アジアの影響のほうが大きいように思います。以下のようにしてみましたが、いかがでしょうか(以下の一説はコピーして使用していただいてかまいません)。
    • ブルガリアは、東ヨーロッパのバルカン半島に位置する、人口800万人に満たない国であり(東欧革命の前夜には9百万人ぐらいはいました! 涙)、南スラヴ系のブルガリア人が主要民族となっている。ブルガリアの文化は、古代より住んでいるトラキア人の文化や、その後のブルガリア帝国やビザンティン帝国、オスマン帝国の支配を通じてさまざまな文化の影響を受け入れて形作られており、ブルガリアの音楽にも大きく反映されている。

第2段落目

  • ヴィオレッタやミミはブルガリアにもよくある名前・・・のような気がします。ミミはマリヤの愛称だと思います。

第3-4段落目

  • 他の欧州地方から消えたものがブルガリアに残されていた、というのは興味深いですね。
  • 独唱は少ない、というのはなんとなく怪しく感じます。

第5段落目

  • 「ロドン」はよく分かりませんが、「ロドピ」かもしれません。「ショブスコ」はおそらく「ショプスコ」(Шопскоショピ人の地)だと思います。「ドブルージャ」(ドブルジャ)は、同じ土地を表すルーマニア語の名称「ドブロジャ」で記事がたっております。

第6段落目

  • フィリップ・クーテフのラテン文字転写「Philip Koutev」: おそらくフランス語や英語の圏内ではこの綴りで認識されているのだとおもいますが、ブルガリア語での綴りは「Филип Кутев」で、これをブルガリア標準の転写規則で転写すると「Filip Kutev」となります。ご参考までに(まあ、この種の議論はポルトガル語のカタカナ転写でもおなじみですが・・笑)

それ以降の内容については私には全く分かりませんが、en:Bulgarian State Television Female Vocal Choirに書かれている内容と概ね一致していると思います。「足りない部分を補う」どころか、単にツッコミを入れているだけとなってしまって申し訳ございません。憶測ながら、この形態の合唱を「ブルガリアン・ヴォイス」と称するのは日本語だけではないかという気がいたします。微力ながら、私のほうでも幾らか調べてみようと思います。--Peccafly 2008年6月10日 (火) 14:26 (UTC)[返信]

追記: ショプスコは「ショプ地方」のほうが良いかも知れません。--Peccafly 2008年6月11日 (水) 09:35 (UTC)[返信]
さっそくのお返事で恐縮です。今回CDのライナーノーツをもとに書きましたが、約20年前に発売されたものばかりで、そのうちの1つは人口900万人となっていたんですが、かなり減ってるんですね。文化形成及び女性の名前のつけ方については『バルカン・大地の声~ブルガリアの音楽』(キングレコード)の小泉文夫先生の解説を参考にしましたが、小泉先生の専門分野は民族音楽ですから、その辺りはやや大雑把なものだったのかもしれませんね。ですので、ここはブルガリア関係にお詳しいPeccaflyさんがお書き下さった文章をそのまま使用させて頂こうと思います。イタリアなど他の欧州地方で消えたものがブルガリアで残っていた、というのは音楽評論家の濱田滋郎氏(本来はフラメンコ・スペイン専門)の指摘ですが、現時点では確認の手はずがないので、ここは濱田氏の指摘として記載してみようかと考えてます。独唱に関しては小泉先生はご自身によるブルガリアでの経験から、独唱はほとんどないと断定してましたが、濱田氏は独唱もあると述べていて、その見解はまったく正反対でした。ただ、これらのCDには独唱もけっこう収められていたので、やや緩やかな表現にしたつもりでしたが、もう少し表現を緩めて「独唱もあるが、どちらかといえば合唱が多い」とした方がよいかもしれませんね。地名でご指摘のロドンはロドペ、ショブスコはショプスコのタイプミスでした(すいません!)。そのように改訂します。名前:フィリップ・クーテフはこの時期に出たCDではフランス語経由のカタカナ表記でしょうね。名前はФилип КутевとFilip Kutevで並列表記するとして、カタカナ表記は日本ではたぶんこれ以外にあまり無いようですので、このままでいったん表記してみます。Bulgarian State Television Female Vocal Choirについては、たぶんライナーノーツにあるRTB(国立放送合唱団、あるいはブルガリア放送合唱団、Choir of the Bulgarian Radio & TV)のことだと思いますが、クーテフ合唱団とはまた別のようですね。これももう少し調べて加筆する予定です。ただ、昨日から仕事などでちょっと忙しいので、少し日にちはかかるかと思います。あと最大の問題として記事名ですね。日本では「ブルガリアン・ヴォイス(orボイス)」で通っているようですが、この他に最適な記事名があればいいのですが…。またいろいろご指摘いただければと思います。ありがとうございました。--Boca samba 2008年6月12日 (木) 00:34 (UTC)[返信]

(インデント戻し)私も興味のあるところでしたので、図書館を訪ねてみましたが、このことに関して書かれている本はあまり見つかりませんでした。見つけたのは(1) 小泉文夫「民族音楽の世界」第1刷1985年(ISBN:978-4140084458)、(2) 同「世界の民族音楽探訪」初版1976年、(3) 若林忠宏「世界の民族音楽辞典」初版2005年(ISBN:978-4490106725)でした。このほかに、役にたちそうな日本語のWeb上の文章として、(4) 個人サイトの http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/Philip-Koutev.htm 、(5) 「2ちゃんねる」のスレッド http://music8.2ch.net/test/read.cgi/wmusic/1003867007/ などを見つけました。小泉文夫の著書は、概ねBoca sambaさんの草稿と矛盾しない内容でした。氏は1970年代にブルガリアを訪問して調査したようです。(4)のWebサイトの記述もおそらく氏の書かれたライナーを元としていると想像できます。「2ちゃんねる」は「2ちゃんねる」であるので信頼度セロといってしまえばそれまでですが、時折、事情通・現地在住者と思われる書き込みが散見され、興味深いです(レス番号426など)

独唱と合唱

小泉文夫の著書(2)には「村人に民謡を頼むと必ず仲間を呼び集めて合唱とする」という記述もあります。しかしながら、2ちゃんねるのレス番号426では「ショプ地方などの例外を除いて、ブルガリアの民謡は多声音楽ではない」と断言されていますね。若林忠宏の著書では、はっきりと独唱について述べられています。同書では、ブルガリアン・ヴォイスは民謡とは「遠からずとも、あたらず」と位置づけ、「『あの声』が出せる者をオーディションで集めた」、「『ブルガリアン・ヴォイス』はブルガリア各地のアカペラ独唱の民謡の旋律を組み合わせて作られた」とあります。話を戻して小泉の著書ですが、「あの合唱に衝撃をうけてブルガリアを訪問した」とかかれ、また登場する地名はいずれもソフィア近郊(ショプ地方)のものばかりです。以下、私の憶測を書きます。うがった見方をすれば、小泉ははじめからブルガリア・ヴォイスありきで、そのルーツを求めて調査をしているとも考えられます。私の知る範囲にも独唱は存在しています。よって、独唱が無いとか少ないとかの記述はかなり危険を伴うのではないか、という印象を受けます。あるいは、ショプ地方などに限ったこと、と考えても良いかもしれません。危険を避けて、無難に「ブルガリアの多声音楽は、」のように書き始めるのが良いかな、と思いました。余談ですが、1970年代というのは、共産党の独裁体制となっていた時代です。この時代には、ジャンルまるごと「存在しないもの」とされ、歌ったら即時逮捕、という音楽もあったそうです。当時と今とでは、聞くことの出来る音楽の種類に差異があるともいえます。まあ、民謡にまでそういったものが及んでいたとは思いませんが、共産主義は、全体主義ですからね・・・。

地名について

「ロドペ」は英語的なので「ロドピ」が良いです。「[[ロドピ山脈|ロドピ]]」のようにパイプ処理してロドピ山脈へのリンクとしても良いですね。「ピリン」はブラゴエヴグラト州へパイプ処理、「ドブルジャ」はドブロジャへ。「ショプスコ」は記事はありませんが、「ショプ地方」としたいです。それ以前に、このジャンルに関係の深そうなショプやピリン以外には言及しないほうが安全かもしれません。

記事名

若林の著書では、「ブルガリアン・ヴォイス」というのは日本のレコード会社の創作、とあります。しかし、というよりも、多分「Le Mystere de Voix Bulgares」の「Voix Bulgares」の部分が一人歩きしたのでしょうね。最も、ブルガリアン・ヴォイスという日本語が存在するのは疑いない事実だと思いますので、記事名はやはり「ブルガリアン・ヴォイス」としたいと思います。定義文に関しても問題ないと思います。

この他全体的に、「ヴォイス」はブルガリア各地の民謡の要素を含んではいるものの、最終的にはクーテフによって作り上げられた音楽、という記述をはっきりさせたほうが良いような気もします。私にとっても「ヴォイス」は未知の世界なので、記事の完成をとても楽しみにしております。あと、第1段落の私の案ですが、掛かりうけがおかしいので修正しました。私の日本語能力が心配だ・・・

    • ブルガリアは、東ヨーロッパのバルカン半島に位置する、人口800万人に満たない国であり、南スラヴ系のブルガリア人が主要民族となっている。ブルガリアの文化は、古代より住んでいるトラキア人の文化や、その後のブルガリア帝国やビザンティン帝国、オスマン帝国の支配を通じて接触したさまざまな文化の影響を受け入れて形作られており、ブルガリアの音楽にも大きく反映されている。

私は「ブルガリアン・ヴォイス」に関して何も知らない素人の立場なので、私の憶測について信頼性はかなり怪しいです。ご参考程度としていただければと思います。とりあえず、今回はこのあたりで。--Peccafly 2008年6月12日 (木) 12:12 (UTC)[返信]

こんにちは。このところ仕事で忙しくてお返事できませんでした。申し訳ないです。まだちょっと忙しいので、Peccaflyさんのご助言をもとに少しずつ編集して、ある程度まとまったら記事化させていただこうと思っています(できるだけ早くとは考えてるのですが…)。ただ、他の記事で気になる編集も行われていることもあり、今しばらくお待ちいただければと思います。図書館までお出向き下さり恐縮です。大変ご尽力いただき感謝です。ありがとうございました。--Boca samba 2008年6月25日 (水) 04:12 (UTC)[返信]