初宿正典
表示
人物情報 | |
---|---|
全名 | 初宿 正典 |
生誕 |
1947年6月10日(77歳) 日本・滋賀県 |
学問 | |
時代 | 20世紀 - 21世紀 |
活動地域 | 日本 |
研究分野 |
法学 憲法学 |
研究機関 |
京都大学 京都産業大学 愛知教育大学 |
主要な作品 |
『日独比較憲法学研究の論点』(成文堂、2015年) 『憲法(2)基本権』(成文堂、1996年) その他多数 |
影響を受けた人物 | 阿部照哉(京都大学在学中に師事) |
学会 |
日本公法学会 比較憲法学会 |
初宿 正典(しやけ まさのり、1947年6月10日 - )は、日本の法学者(憲法学)。博士(法学)[1]。京都大学名誉教授。出身は滋賀県。
略歴
[編集]- 1966年滋賀県立伊香高等学校卒業 3月 -
- 1971年京都大学法学部卒業 3月 -
- 1973年京都大学大学院法学研究科修士課程修了 3月 -
- 1973年11月 - 京都大学大学院法学研究科博士課程中退、愛知教育大学助手
- 1976年ミュンヘン大学(ドイツ連邦共和国)にて在外研究(1977年8月まで) 3月 -
- 1977年愛知教育大学教育学部講師 2月 -
- 1978年助教授 1月 - 愛知教育大学教育学部
- 1984年京都大学教養部(当時)助教授(1988年まで) 4月 -
- 1988年10月 - 京都大学大学院法学研究科教授
- 2010年ヴュルツブルク大学(ドイツ連邦共和国)にて在外研究(2010年8月まで) 5月 -
- 2012年 3月 - 京都大学定年退職
- 2012年京都産業大学大学院法務研究科客員教授 4月 - 京都大学名誉教授、
- 2015年11月 - 博士(法学)(京都大学)[2]
著書
[編集]単著
[編集]- 『憲法(2)基本権』(成文堂、1996年/第2版、2001年/第3版、2010年)
- 『憲法(1)統治の仕組み』(成文堂、2002年)
- 『暇つぶしは独語で』(成文堂、1994年/新版、2010年)
- 『日独比較憲法学研究の論点』(成文堂、2015年)
共著
[編集]- (西村健一郎・西井正弘)『判例法学』(有斐閣、1988年/改訂版、1992年/第3版、1997年/第4版、2005年/第5版、2012年)
- (高橋正俊・米沢広一・棟居快行)『いちばんやさしい憲法入門』(有斐閣、1996年/第2版、2000年/第3版、2005年/第4版、2010年/第4版補訂版、2014年)
- (大石眞・松井茂記・市川正人・高井裕之)『憲法 Cases and Materials 人権』(有斐閣、2005年)
- (大石眞・松井茂記・市川正人・高井裕之・藤井樹也・土井真一・毛利透・松本哲治・中山茂樹・上田健介)『憲法 Cases and Materials 憲法訴訟』(有斐閣、2007年)
編著
[編集]- 『教養・憲法十五講――人権判例を中心に』(木鐸社、1982年/増補版、1984年)
- 『基本判例憲法25講』(成文堂、1989年/第2版、2002年/第3版、2011年/第4版、2015年)
- 『レクチャー比較憲法』(法律文化社、2014年)
共編著
[編集]- (宮本盛太郎)『カール・シュミット論集』(木鐸社、1978年)
- (佐藤幸治)『人権の現代的諸相』(有斐閣、1990年)
- (阿部照哉・池田政章・戸松秀典)『憲法判例』(有斐閣、/第3版、1993年/第4版, 2002年/第5版、2007年/第6版, 2010年)
- (高田敏)『ドイツ憲法集』(信山社出版, 1994年/第2版、1997年/第3版、2001年/第4版、2005年/第5版、2007年/第6版、2010年/第7版、2016年)
- (阿部照哉・池田政章・戸松秀典)『憲法 (1) 総論』(有斐閣、第3版、1995年)
- (阿部照哉・池田政章・戸松秀典)『憲法 (2) 基本的人権 (1)』(有斐閣、第3版、1995年)
- (阿部照哉・池田政章・戸松秀典)『憲法 (3) 基本的人権 (2)』(有斐閣、第3版、1995年)
- (阿部照哉・池田政章・戸松秀典)『憲法 (4) 統治機構』(有斐閣、第3版、1996年)
- (榎原猛・阿部照哉・佐藤幸治)『国法学の諸問題――宮田豊先生古稀記念』(嵯峨野書院、1996年)
- (古賀敬太)『カール・シュミットとその時代――シュミットをめぐる友・敵の座標』(風行社、1997年)
- (佐藤幸治・大石眞)『憲法20年の展望 (1) 統合と均衡』(有斐閣、1998年)
- (佐藤幸治・大石眞)『憲法50年の展望 (2) 自由と秩序』(有斐閣、1998年)
- (大沢秀介・高橋正俊・常本照樹・高井裕之)『目で見る憲法』(有斐閣、1999年/第2版、2003年/第3版、2007年/第4版、2011年)
- (須賀博志)『原典対訳連邦憲法裁判所法』(成文堂、2003年)
- (三島淑臣・稲垣良典)『人間の尊厳と現代法理論――ホセ・ヨンパルト教授古稀祝賀』(成文堂、2000年)
- (辻村みよ子)『新解説世界憲法集』(三省堂、2006年/第2版、2010年)
- (佐藤幸治・平松毅・服部高宏)『現代社会における国家と法――阿部照哉先生喜寿記念論文集』(成文堂、2007年)
- (米沢広一・松井茂記・市川正人・土井真一)『国民主権と法の支配――佐藤幸治先生古稀記念論文集(上・下)』(成文堂、2008年)
- (大石眞)『憲法 Cases and Materials 人権〔第2版〕』(有斐閣、2013年)
訳書
[編集]- P・C・マイヤー=タッシュ『ホッブズと抵抗権』(木鐸社、1976年)(三吉敏博共訳)
- ゲオルグ・イェリネック『人権宣言論争』(みすず書房、1981年)
- コンラート・ヘッセ『西ドイツ憲法綱要』(日本評論社、1983年)
- カール・シュミット『ヨーロッパ法学の状況』(成文堂、1987年)
- マルティン・クリーレ『平和・自由・正義――国家学入門』(御茶の水書房、1989年)
- ヘルムート・クヴァーリチュ『カール・シュミットの立場と概念――史料と証言』(風行社、1992年)
- ヘルムート・クヴァーリチュ編『カール・シュミットの遺産』(風行社、1993年)
- エルンスト=ヴォルフガング・ベッケンフェルデ『現代国家と憲法・自由・民主制』(風行社、1999年)
- コンラート・ヘッセ『ドイツ憲法の基本的特質』(成文堂、2006年)
論文
[編集]- 「ドイツの結社法改正と宗教団体の地位」ジュリスト1243号 50-51頁
- 「結社の活動と構成員の『思想・信条の自由』の衝突」法学教室272号 20-28頁
- 「人権保障理論之新展開」月旦法学(元照社=台湾)98号 43-48頁
- 「憲法21条が保障する権利」法学セミナー584号(平成15年8月)102-109頁(小山剛と共同執筆)
- 「ドイツの結社法における宗教・世界観団体の地位――1964年法とその改正を中心に」樋口陽一ほか編集代表・栗城壽夫先生古稀記念『日本憲法学の創造力(上巻)』信山社 401~433頁
- 「現代ドイツにおける宗教と法」法哲学年報2002(有斐閣)86-97頁
- 「憲法21条が保障する権利」井上典之・小山剛・山元一編『憲法学説に聞く』(日本評論社)102-109頁
- 「バイエルンにおける法曹養成制度改革の概要と問題点――実地調査に基づく報告」法学論叢158巻2号(京都大学法学会)1-29頁
- 「ドイツの連邦憲法裁判所」比較憲法研究17号(比較憲法学会)29~54頁
その他
[編集]- 「良心的兵役拒否権とその限界――第1次良心的兵役拒否胃液拒否事件」ドイツ憲法判例研究会編『ドイツの憲法判例(第2版)』(信山社)144-151頁
- 「ドイツ連邦共和国基本法」樋口陽一・吉田善明編『解説 世界憲法集〔第4版〕』(三省堂)181-250頁
- 「いわゆる環境保護と財産権の行使の規制(参憲資料第18号)」参議院憲法調査会事務局
- 「騒音の国ニッポン」京都府地方労働委員会年報
- 「宗教上の教義に関する紛争と司法権――『板まんだら』事件」憲法判例百選Ⅱ〔第5版〕(有斐閣)420-421頁
記念論文集
[編集]受賞
[編集]- 2018年、日本政治法律学会より現代法律学会賞を受賞[3]。
参考文献
[編集]- 初宿正典『日独比較憲法学研究の論点』 京都大学〈博士(法学) 乙第12966号〉、2015年11月 。