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六次方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

六次方程式(ろくじほうていしき、英語: sextic equation)とは、次数が6であるような代数方程式のこと。

概要

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一般に一変数の六次方程式は

の形で表現される。

五次以上の一般の方程式に対する代数的解法は存在しない。すなわち、一般の五次方程式に対して代数的な根の公式は存在しない。これはルフィニアーベルらによって示された(アーベル–ルフィニの定理参照)。これは六次方程式にも当てはまるので、一般の六次方程式に対して代数的な根の公式は存在しない。 またガロアによって方程式が代数的に解ける条件が裏付けられている[1]ガロア理論参照)。

なお、代数的ではないが、楕円関数などを用いた根の公式は存在する。

解法

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一部の六次方程式は、カンペドフェリエの超幾何関数英語版(2変数の一般化された超幾何関数)で解くことができる[2]

チルンハウス変換

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チルンハウス変換英語版などにより以下の式となる[3]

ガロア群

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6次対称群部分群のうち,可移である15個の共役類について,交換子群の列を示す[4][5]。この内12個が可解群である。

  • S6 6次対称群(位数 720)
  • A6 6次交代群(位数 360)
  • 正規化群
  • C6 6次巡回群

など


6次対称群の部分群[6]

Gf S6 A6 H120 G72 Γ60 G48 Γ36 G36 Γ24 G24 H24 G18 Γ12 G12 C6 H6
位数 720 360 120 72 60 48 36 36 24 24 24 18 12 12 6 6

脚注

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参考文献

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  • Coble, A. B. "The Reduction of the Sextic Equation to the Valentiner Form--Problem." Math. Ann. 70, 337-350, 1911a.
  • Coble, A. B. "An Application of Moore's Cross-Ratio Group to the Solution of the Sextic Equation." Trans. Amer. Math. Soc. 12, 311-325, 1911b.
  • Cole, F. N. "A Contribution to the Theory of the General Equation of the Sixth Degree." Amer. J. Math. 8, 265-286, 1886.
  • Y. Mochimaru, New way for a two-parameter canonical form of sextic equations and its Solvable cases, Int. J. Pure and Applied Math., 18 (2005), 215-224.
  • Mochimaru, Yoshihiro. SOLUTION OF SEXTIC EQUATIONS. International Journal of Pure and Applied Mathematics - Volume. 23 (2005), 575-583.

関連項目

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外部リンク

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