三項式
表示
初等代数学における三項式(さんこうしき、英: trinomial)は、三つの項からなる多項式を言う[1]。より一般には、三つの項からなる代数式(三項代数式: trinomial expression)を単に三項式[2] と呼ぶこともある(これと対照に、三項からなる多項式の方は「三項多項式」と呼んで区別する)。
三項多項式
[編集]三項方程式
[編集]三項方程式 (trinomial equation) は三つの項からなる多項式方程式(あるいは同じことだが、三項式の根を記述する方程式)をいう。例えば、x = q + xm の形の三項方程式は18世紀にヨハン・ハインリッヒ・ランベルトが研究した[3]。
任意の一変数二次方程式は三項式 ax2 + bx + c の根(零点)を求めるものである。この三項式が既約多項式ならば、その根は二次の無理数である[4]。
任意の一変数五次方程式はブリング–ジェラード標準形と呼ばれる三項方程式 x5 + p = qx の形に帰着することができる。超冪根 ∗√• はそのような方程式の解として導入される。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ MathWorld.
- ^ Serrasqueiro, José Adelino, Álgebra Elementar Livro Primeiro, Capítulo I: Noções preliminares §2º Expressões algébricas. Reducções
- ^ Corless, R. M.; Gonnet, G. H.; Hare, D. E. G.; Jerey, D. J.; Knuth, D. E. (1996). “On the Lambert W Function”. Advances in Computational Mathematics 5 (1): 329–359. doi:10.1007/BF02124750 .
- ^ Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), “Quadratic irrationality”, Encyclopedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4
外部リンク
[編集]- Weisstein, Eric W. "Trinomial". mathworld.wolfram.com (英語).
- 3項式の計算 | 中学から数学だいすき!