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公推協杯全国若手落語家選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

公推協杯 全国若手落語家選手権(こうすいきょうはい ぜんこくわかてらくごかせんしゅけん)は、共同通信社が主催する落語コンクールである。

概要

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次代を担う若手落語家の育成を目的に2007年から2009年まで共同通信社が主催していた東西若手落語家コンペティションが、公益財団法人公益推進協会(公推協)の助成を受けて、2022年より再開されることとなった[1][2]

監修は古今亭志ん輔。協力:東京かわら版NTTコミュニケーションズ

対象はキャリア15年未満あるいは二つ目の落語家。

自薦・他薦の上で選ばれた計15人が8月・10月・12月の予選に出場、翌年2月に各回の優勝者を集めた本選で優勝者を決める。

審査は審査員と当日会場にいる観客の投票で決める。観客は1人につき1票、審査員は1人につき複数票を任意の出演者に振り分ける。

優勝賞金は50万円。

東西若手落語家コンペティションとの違い

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  • 公益財団法人公益推進協会(公推協)の助成を受けている[3]。会の名称には必ず「公推協杯」の記載が必須。
  • 出場落語家の選考において、全国の地域寄席スタッフからの推薦を受け付けている。また、演者自薦も可能。
  • 東西若手落語家コンペティションではキャリア13年未満の若手落語家が対象であったが、公推協杯ではキャリア15年未満と年限が延びた。
  • 予選会の回数が5回から3回に減った。
  • 大阪でも予選が行われる。(2023年度より)
  • 予選・本選の有料配信(録画)が行われている。生配信ではないので、投票はできない。
  • 事前・事後に出場者インタビューが共同通信社からSNSで配信される。またGAORA毎日放送系衛星放送)[4]においても、2023年度から、予選会と本戦会それぞれの高座からのダイジェスト版が放送されている。

歴代優勝者

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大会結果

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太字は予選通過者 #は新作落語

第1回 (2022年度)

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会場の観客は1人につき1票、審査員は1人につき複数票(予選は20票、本選は30票)を任意の出演者に振り分ける形で投票・集計された。

審査員(予選・本選):古今亭志ん輔(審査委員長)、布目英一広瀬和生中村真規和田尚久

協力:東京かわら版、NTTコミュニケーションズ 

第1回予選 (2022年8月) 内幸町ホール
出番 高座名 演目 入門
1 桂華紋 茶の湯 2010年4月
2 立川志の太郎 湯屋番 2010年5月
3 春風亭朝枝 普段の袴 2015年2月
4 昔昔亭昇 やかんなめ 2016年1月
5 三遊亭わん丈 花魁の野望# 2011年5月
第2回予選 (2022年10月) 内幸町ホール
出番 高座名 演目 入門
1 柳亭信楽 出生の秘密# 2014年6月
2 桂竹千代 古事記# 2011年10月
3 三遊亭歌彦 宮戸川 2017年3月
4 桂二葉 がまの油 2011年3月
5 立川吉笑 ぷるぷる# 2010年11月
第3回予選 (2022年12月) 内幸町ホール
出番 高座名 演目 入門
1 柳亭市童 大工調べ 2010年2月
2 春風亭昇羊 二階ぞめき 2012年5月
3 三遊亭ぐんま 新・北三国志# 2015年9月
4 柳家小ふね 鈴ヶ森 2017年4月
5 春風亭一花 厩火事 2013年5月
第1回本選 (2023年2月) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
出番 高座名 演目 入門
1 立川吉笑 一人相撲# 2010年11月
2 春風亭一花 粗忽の釘 2013年5月
3 三遊亭わん丈 お見立て 2011年5月

第2回 (2023年度)

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観客は1人につき3票(1名に複数票は不可)、審査員は1人につき複数票(予選は60票、本選は25票)を任意の出演者に振り分ける形で投票・集計された。

東京予選では各回に前座が置かれたが、大阪予選では置かれなかった。

監修:古今亭志ん輔
協力:東京かわら版、関西演芸推進協議会
協賛:大和ハウス工業日産自動車小池屋呉服店森下仁丹川根本町茶業振興協議会
審査員(予選・本選):古今亭志ん輔(審査委員長)、前田憲司、日高美恵、広瀬和生中村真規布目英一
第1回予選 (2023年7月) 東京・内幸町ホール
出番 高座名 演目 入門
1 三遊亭遊かり ちりとてちん 2012年6月
2 林家きよ彦 憧れ# 2016年9月
3 立川寸志 くしゃみ講釈 2011年8月
4 立川吉笑 犬旦那# 2010年11月
5 雷門音助 転宅 2011年10月
第2回予選 (2023年8月) 大阪・近鉄アート館
出番 高座名 演目 入門
1 桂二豆 盗人の仲裁 2017年5月
2 笑福亭笑利 神に誓って# 2014年9月
3 桂源太 紙入れ 2018年4月
4 桂九ノ一 御公家女房 2016年3月
5 桂三実 あの人どこ行くの? 2012年5月
第3回予選 (2023年10月) 東京・内幸町ホール
出番 高座名 演目 入門
1 橘家文吾 紙入れ 2013年10月
2 三遊亭ごはんつぶ スクキャット 2017年6月
3 春風亭朝枝 紫檀楼古木 2015年2月
4 昔昔亭昇 大好きだ 2016年2月
5 柳亭信楽 エレベーター 2014年6月
第4回予選 (2023年11月) 東京・内幸町ホール
出番 高座名 演目 入門
1 立川笑二 あたま山 2011年6月
2 春風亭一花 駆け込み寺 2013年5月
3 桂竹千代 うらのうら 2011年7月
4 三遊亭兼太郎 竹の水仙 2013年11月
5 春風亭かけ橋 馬大家 2018年7月
第2回本選 (2024年1月) 東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
出番 高座名 演目 入門
1 笑福亭笑利 神に誓って 2014年9月
2 春風亭一花 のめる 2013年5月
3 立川吉笑 小人十九 2010年11月
4 柳亭信楽 変身 2014年6月

脚注

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  1. ^ 渡辺寧久「<寄席演芸の人びと 渡辺寧久>落語の「公推協杯」運営・小池真一さん/有馬美里さん 透明性と公正さ重視」『東京新聞』2023年1月27日。
  2. ^ 共同通信デジタル (2022年8月10日). “『公推協杯 全国若手落語家選手権』のお知らせ 主催:一般社団法人共同通信社”. 共同通信PRWire. 2023年3月30日閲覧。
  3. ^ 公推協 若手落語家育成企画 運営団体募集要項” (pdf). 公益財団法人 公益推進協会 (2022年12月). 2023年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月30日閲覧。
  4. ^ 公推協杯 全国若手落語家選手権
  5. ^ KYODO NEWS (2023年2月6日). “三遊亭わん丈さんが大賞 全国若手落語家選手権”. youtube. 2023年3月30日閲覧。

外部リンク

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