全日本女子剣道選手権大会
開始年 | 1962年(昭和37年) |
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主催 | 公益財団法人全日本剣道連盟 |
加盟国 | 日本 |
前回優勝 | 近藤美洸 |
最多優勝 | 村山千夏(5回) |
全日本女子剣道選手権大会(ぜんにほんじょしけんどうせんしゅけんたいかい)は、女子剣道の日本選手権大会。主催は全日本剣道連盟。後援はスポーツ庁、毎日新聞社他。
概要
[編集]トーナメント方式で女子剣道日本一の選手を決める大会である。第1回(1962年)から第9回(1970年)までは全日本女子剣道優勝大会という大会名で、全日本都道府県対抗剣道優勝大会に併せて実施された。第10回(1971年)から選手権大会に昇格するとともに、会場が独立した。1997年から優勝者に皇后盃が授与されている。
中継は毎年、全剣連の公式YouTubeで配信されている。
出場資格
[編集]当初の女性の剣道人口は少なく、申込みのみで出場できた。女性の剣道人口増加に伴い、現在は男子に準じ、都道府県予選を勝ち抜いた18歳以上が出場できる。
開催日
[編集]第63回(2024年)は11月3日(文化の日)。男子の全日本剣道選手権大会との同日合同開催。
第62回(2023年)までは毎年9月の第一日曜日に女子の「全日本女子剣道選手権大会」を実施。ただし、第50回(2011年)は第四日曜日(9月25日)に開催された。2020年度は新型コロナの影響で翌2021年3月に男子・男子の全日本剣道選手権大会との合同開催となった。
会場
[編集]第43回(2004年)までは大阪市中央体育館(移転前)、守口市民体育館、名古屋市中村スポーツセンター等。第44回(2005年)から第49回(2010年)まで静岡県武道館、第50回(2011年)から第54回(2015年)まで兵庫県立武道館、第55回(2016年)から第59回(2021年3月)まで長野市真島総合スポーツアリーナ、第60回(2021年9月)からはジェイテクトアリーナ奈良。第63回は日本武道館で男女同時。
表彰・賞品
[編集]1997年(平成9年)、宮内庁から全日本剣道連盟に皇后盃が下賜され、優勝者に授与している。
決勝の結果
[編集]優勝回数は複数回優勝経験者のみ表記
回 | 西暦年 | 和暦年 | 優勝者 | 段位 | 都道府県 | 職業 | 年齢 | 優勝 回数 |
準優勝者 | 会場 | |
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1 | 1962年 | 昭和37年 | 柳沼節子 | 五段 | 東京都 | - | 24歳 | (1) | |||
2 | 1963年 | 昭和38年 | 柳沼節子 | 五段 | 東京都 | - | 25歳 | (2) | |||
3 | 1964年 | 昭和39年 | 松尾和恵 | 二段 | 広島県 | 広島市立 商業高校 |
17歳 | (1) | |||
4 | 1965年 | 昭和40年 | 松尾和恵 | 三段 | 東京都 | 日本体育大学 1年生 |
18歳 | (2) | |||
5 | 1966年 | 昭和41年 | 田渕和江 | 二段 | 岡山県 | 関東電化工業 | 19歳 | (1) | |||
6 | 1967年 | 昭和42年 | 松尾和恵 | 四段 | 東京都 | 日本体育大学 3年生 |
20歳 | (3) | |||
7 | 1968年 | 昭和43年 | 田渕和江 | 三段 | 岡山県 | 川崎製鉄 | 21歳 | (2) | |||
8 | 1969年 | 昭和44年 | 桑原永子 | 二段 | 熊本県 | 国士舘大学 1年生 |
18歳 | (1) | |||
9 | 1970年 | 昭和45年 | 桑原永子 | 三段 | 東京都 | 国士舘大学 2年生 |
19歳 | (2) | |||
10 | 1971年 | 昭和46年 | 桑原永子 | 三段 | 熊本県 | 国士舘大学 3年生 |
20歳 | (3) | |||
11 | 1972年 | 昭和47年 | 高橋政子 | 三段 | 東京都 | - | 19歳 | ||||
12 | 1973年 | 昭和48年 | 黒須厚子 | 三段 | 栃木県 | 国士舘大学 1年生 |
18歳 | (1) | |||
13 | 1974年 | 昭和49年 | 黒須厚子 | 三段 | 栃木県 | 国士舘大学 2年生 |
19歳 | (2) | |||
14 | 1975年 | 昭和50年 | 田中由美子 | 三段 | 大阪府 | 大阪体育大学 2年生 |
19歳 | ||||
15 | 1976年 | 昭和51年 | 黒須厚子 | 三段 | 東京都 | 国士舘大学 4年生 |
21歳 | (3) | |||
16 | 1977年 | 昭和52年 | 根本道世 | 四段 | 大阪府 | - | 22歳 | (1) | |||
17 | 1978年 | 昭和53年 | 根本道世 | 四段 | 大阪府 | - | 23歳 | (2) | |||
18 | 1979年 | 昭和54年 | 小松律子 | 四段 | 神奈川県 | - | 24歳 | ||||
19 | 1980年 | 昭和55年 | 矢野かなえ | 四段 | 東京都 | - | 21歳 | ||||
20 | 1981年 | 昭和56年 | 森田瑞恵 | 三段 | 福岡県 | - | 21歳 | (1) | |||
21 | 1982年 | 昭和57年 | 福之上里美 | 二段 | 鹿児島県 | 高校3年生 | 17歳 | (1) | |||
22 | 1983年 | 昭和58年 | 森田瑞恵 | 三段 | 東京都 | 警視庁 |
23歳 | (2) | |||
23 | 1984年 | 昭和59年 | 福之上里美 | 三段 | 東京都 | 警視庁 |
19歳 | (2) | |||
24 | 1985年 | 昭和60年 | 三谷菜智 | 三段 | 愛知県 | 中京大学 2年生 |
20歳 | ||||
25 | 1986年 | 昭和61年 | 佐竹みゆき | 三段 | 熊本県 | 鹿屋体育大学 1年生 |
18歳 | ||||
26 | 1987年 | 昭和62年 | 川俣真由美 | 二段 | 大阪府 | PL学園高校 |
17歳 | (1) | |||
27 | 1988年 | 昭和63年 | 溝口貴子 | 四段 | 宮崎県 | 筑波大学 3年生 |
20歳 | ||||
28 | 1989年 | 平成元年 | 倉地富美恵 | 三段 | 東京都 | - | 21歳 | ||||
29 | 1990年 | 平成2年 | 近藤洋子 | 四段 | 東京都 | - | 23歳 | 川畑百重 | [1] | ||
30 | 1991年 | 平成3年 | 西靖乃 | 三段 | 鹿児島県 | - | 19歳 | ||||
31 | 1992年 | 平成4年 | 鍋山玲子 | 二段 | 福岡県 | 高校3年生 | 17歳 | ||||
32 | 1993年 | 平成5年 | 石田真理子 (旧姓:福之上) |
五段 | 大阪府 | 大阪府 |
25歳 | (1) | |||
33 | 1994年 | 平成6年 | 石田真理子 (旧姓:福之上) |
五段 | 大阪府 | 大阪府 |
26歳 | (2) | |||
34 | 1995年 | 平成7年 | 川畑百重 | 四段 | 東京都 | 警視庁 |
23歳 | ||||
35 | 1996年 | 平成8年 | 甲斐敦子 | 三段 | 大阪府 | 大阪府 |
19歳 | ||||
36 | 1997年 | 平成9年 | 大塚真由美 (旧姓:川俣) |
五段 | 神奈川県 | 東海大学 教員 |
27歳 | (2) | |||
37 | 1998年 | 平成10年 | 大塚真由美 (旧姓:川俣) |
五段 | 神奈川県 | 東海大学 教員 |
28歳 | (3) | |||
38 | 1999年 | 平成11年 | 朝比奈静香 | 五段 | 東京都 | 警視庁 |
24歳 | (1) | |||
39 | 2000年 | 平成12年 | 朝比奈静香 | 五段 | 東京都 | 警視庁 |
25歳 | (2) | |||
40 | 2001年 | 平成13年 | 堀口恭子 | 五段 | 山梨県 | 甲府商業高校 教員 |
24歳 | ||||
41 | 2002年 | 平成14年 | 坪田祐佳 | 四段 | 岡山県 | 鹿屋体育大学 4年生 |
22歳 | (1) | 名古屋市 中村スポーツセンター |
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42 | 2003年 | 平成15年 | 緒方有希 | 四段 | 熊本県 | 菊池南中学校 講師 |
24歳 | 名古屋市 中村スポーツセンター |
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43 | 2004年 | 平成16年 | 岡田圭 | 四段 | 熊本県 | 熊本県 |
24歳 | 名古屋市 中村スポーツセンター |
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44 | 2005年 | 平成17年 | 村山千夏 | 五段 | 埼玉県 | 埼玉県 |
31歳 | (1) | 静岡県武道館 | ||
45 | 2006年 | 平成18年 | 村山千夏 | 五段 | 埼玉県 | 埼玉県 |
32歳 | (2) | 静岡県武道館 | ||
46 | 2007年 | 平成19年 | 村山千夏 | 五段 | 埼玉県 | 埼玉県 |
33歳 | (3) | 静岡県武道館 | ||
47 | 2008年 | 平成20年 | 坪田祐佳 | 五段 | 岡山県 | 岡山県 |
28歳 | (2) | 静岡県武道館 | ||
48 | 2009年 | 平成21年 | 村山千夏 | 錬士六段 | 埼玉県 | 埼玉県 |
35歳 | (4) | 静岡県武道館 | ||
49 | 2010年 | 平成22年 | 石突小百合 | 五段 | 東京都 | 警視庁 |
25歳 | (1) | 鷹見由紀子 | 静岡県武道館 | [2] |
50 | 2011年 | 平成23年 | 村山千夏 | 錬士六段 | 埼玉県 | 埼玉県 |
37歳 | (5) | 正代小百合 | 兵庫県立武道館 | [3] |
51 | 2012年 | 平成24年 | 山本真理子 | 四段 | 大阪府 | 大阪府 |
24歳 | (1) | 内田舞 | 兵庫県立武道館 | [4] |
52 | 2013年 | 平成25年 | 山本真理子 | 五段 | 大阪府 | 大阪府 |
25歳 | (2) | 竹村奈緒美 | 兵庫県立武道館 | [5] |
53 | 2014年 | 平成26年 | 田山秋恵 | 五段 | 大阪府 | 大阪府 |
25歳 | 松本弥月 | 兵庫県立武道館 | [6] | |
54 | 2015年 | 平成27年 | 松本弥月 | 五段 | 神奈川県 | 神奈川県 |
23歳 | (1) | 田山秋恵 | 兵庫県立武道館 | [7] |
55 | 2016年 | 平成28年 | 正代小百合 (旧姓:石突) |
六段 | 東京都 | 警視庁 |
31歳 | (2) | 長野市真島 総合スポーツアリーナ |
[8] | |
56 | 2017年 | 平成29年 | 高橋萌子 | 四段 | 神奈川県 | 神奈川県 |
24歳 | (1) | 長野市真島 総合スポーツアリーナ |
[9] | |
57 | 2018年 | 平成30年 | 高橋萌子 | 四段 | 神奈川県 | 神奈川県 |
25歳 | (2) | 佐藤みのり | 長野市真島 総合スポーツアリーナ |
[10] |
58 | 2019年 | 令和元年 | 松本弥月 | 五段 | 神奈川県 | 神奈川県 |
27歳 | (2) | 山本真理子 | 長野市真島 総合スポーツアリーナ |
[11] |
59 | 2021年 3月 | 令和2年 | 諸岡温子 | 三段 | 東京都 | 中央大学 2年生 |
20歳 | 山崎里奈 | 長野市真島 総合スポーツアリーナ |
[12] | |
60 | 2021年 | 9月令和3年 | 妹尾舞香 | 四段 | 福岡県 | 鹿屋体育大学 3年生 |
21歳 | 志藤綾子 | ジェイテクト |
[13] | |
61 | 2022年 9月 | 令和4年 | 末永真理 (旧姓名 :山本真理子) |
六段 | 和歌山県 | 一般職員 | 34歳 | (3) | 妹尾舞香 | ジェイテクト |
[14] |
62 | 2023年 9月 | 令和5年 | 渡辺タイ | 六段 | 熊本県 | 熊本県 |
31歳 | 妹尾舞香 | ジェイテクト |
[15] | |
63 | 2024年11月 | 令和6年 | 近藤美洸 (旧姓:阿部) |
六段 | 東京都 | 警視庁 |
31歳 | 渡辺タイ | 日本武道館 | [16] |
各種記録
[編集]優勝記録
[編集]- 3連覇:桑原永子(1969-1970-1971年)、村山千夏(2005-2006-2007年)
- 5回(最多):村山千夏(3連覇含む)
- 3回:松尾和恵、黒須厚子、石田真理子、大塚真由美、末永真理(全員連覇経験者。大塚は川俣姓の時の1回と大塚姓の時の2連覇、末永は山本姓の時の2連覇、末永姓の1回を含む。)
- 2回:柳沼節子、田渕和江、根本道世、森田瑞恵、福之上里美、朝比奈静香(2連覇)、坪田祐佳、正代小百合(正代は石突姓の時の1回と正代姓の時の1回ずつ。)、高橋萌子(2連覇)
職業別優勝記録
[編集]警察が男子に準じた特練員制度を設け近年は[[女性
参考文献
[編集]脚注
[編集]- ^ 連盟の歴史 ― 平成以降
- ^ 第49回全日本女子剣道選手権大会2010
- ^ 第50回全日本女子剣道選手権大会2011
- ^ 第51回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第52回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第53回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第54回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第55回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第56回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第57回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第58回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第59回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第60回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第61回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第62回 全日本女子剣道選手権大会
- ^ 第63回 全日本女子剣道選手権大会