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世界剣道選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
World Kendo Championship
世界剣道選手権大会
開始年 1970年
主催 国際剣道連盟
前回優勝 男子団体:日本の旗 日本
男子個人:日本の旗 星子啓太
女子団体:日本の旗 日本
女子個人:日本の旗 近藤美洸
最多優勝 日本の旗 日本:男子団体17回優勝、男子個人全18回連続優勝、女子団体全9回連続優勝、女子個人全9回連続優勝
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世界剣道選手権大会(せかいけんどうせんしゅけんたいかい、英語でWorld Kendo Championships(ワールド・ケンド・チャンピオンシップ)(WKC))は、1970年から3年に1度開催されている剣道世界選手権大会。主催は国際剣道連盟

概要

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1970年に設立された国際剣道連盟(International Kendo Federation, FIK)によって1970年以来3年に1度アジアアメリカヨーロッパの持ち回りで開催されている。第1回(1970年)の参加国は17国であったが、近年は40国前後まで増えている。

世界一を決める大会ではあるが、剣道の発展途上国も多く、特に女子の部は歴史も浅いため、実際には全日本剣道選手権大会全国警察剣道選手権大会の方がレベルは高いとされる。日本人が移民したアメリカブラジルや、日本の統治下にあった韓国台湾等、第二次世界大戦以前から剣道が普及している国と、戦後から剣道を始めた国との格差は大きい。

第12回大会(2003年)までは、日本が男女共に団体・個人の全4部門優勝を果していたが、第13回大会(2006年)の男子団体戦で日本がアメリカに準決勝で敗れ第三位に終わったため、第1回大会以来続いてきた日本男子団体の連覇は12でストップした。この第13回大会が、日本が唯一男女全4部門での優勝を逃した大会となっている。第14回大会(2009年)以降は、再び日本の男子団体が5連覇を続けている。なお、男子個人では、日本人選手が全大会18連覇を死守し続けている。日本の女子は団体・個人とも全大会9連覇を続けている。

外国人審判員のレベルの低さが指摘されることがある。国際剣道連盟は審判講習会を開き、受講を義務付けている。全日本剣道連盟から日本人講師が派遣され、審判技術が指導されている。

2015年の大会では、韓国側の観客から判定を不服とするブーイング等の日本の剣道界ではタブーとされる行為があり[1][2]、2018年の世界剣道大会では、韓国が審判員が日本に有利な判定をしているとして、ビデオ判定システムの導入を求めている。[3][4]

第18回大会(2021年)は中止。第19回大会(2024年)はイタリアで開催された。[5][6]第20回大会(2027年)は日本で開催。

歴代優勝国

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男子団体

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開催年 優勝 準優勝 第三位
1 1970年 日本の旗 日本 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 沖縄県の旗 沖縄県
ブラジルの旗 ブラジル
2 1973年 日本の旗 日本 カナダの旗 カナダ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ハワイ州の旗 ハワイ州
3 1976年 日本の旗 日本 カナダの旗 カナダ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
4 1979年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ハワイ州の旗 ハワイ州
5 1982年 日本の旗 日本 ブラジルの旗 ブラジル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
大韓民国の旗 韓国
6 1985年 日本の旗 日本 ブラジルの旗 ブラジル カナダの旗 カナダ
大韓民国の旗 韓国
7 1988年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 ブラジルの旗 ブラジル
カナダの旗 カナダ
8 1991年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
カナダの旗 カナダ
9 1994年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
カナダの旗 カナダ
10 1997年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 ブラジルの旗 ブラジル
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
11 2000年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 ブラジルの旗 ブラジル
カナダの旗 カナダ
12 2003年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イタリアの旗 イタリア
13 2006年 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 日本の旗 日本
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
14 2009年 日本の旗 日本 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ブラジルの旗 ブラジル
大韓民国の旗 韓国
15 2012年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 ハンガリー
16 2015年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 ハンガリー
17 2018年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
19 2024年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フランスの旗 フランス

男子個人

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開催年 開催国 参加人数 優勝者 年齢 段位 職業
1 1970年 日本の旗 日本 日本の旗 小林三留 七段 大阪府警察官
2 1973年 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 日本の旗 桜木哲史 五段 佐賀県教員
3 1976年 イギリスの旗 イギリス 日本の旗 横尾英治 五段 和歌山県教員
4 1979年 日本の旗 日本 日本の旗 山田博徳 七段 熊本県警察官
5 1982年 ブラジルの旗 ブラジル 日本の旗 蒔田実 六段 日本運送社員
6 1985年 フランスの旗 フランス 日本の旗 香田郡秀 六段 筑波大学職員
7 1988年 大韓民国の旗 韓国 日本の旗 大城戸功 六段 愛媛県警察官
8 1991年 カナダの旗 カナダ 日本の旗 武藤士津夫 六段 福島県警察官
9 1994年 フランスの旗 フランス 日本の旗 高橋英明 錬士六段 京都府警察官
10 1997年 日本の旗 日本 160 日本の旗 宮崎正裕 34 教士七段 神奈川県警察官
11 2000年 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 196 日本の旗 栄花直輝 32 錬士六段 北海道警察官
12 2003年 イギリスの旗 イギリス 220 日本の旗 佐藤博光 31 五段 大阪府警察官
13 2006年 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 166 日本の旗 北条将臣 32 六段 神奈川県警察官
14 2009年 ブラジルの旗 ブラジル 149 日本の旗 寺本将司 34 錬士六段 大阪府警察官
15 2012年 イタリアの旗 イタリア 190 日本の旗 高鍋進 35 錬士六段 神奈川県警察官
16 2015年 日本の旗 日本 211 日本の旗 網代忠勝 34 錬士六段 兵庫県警察官
17 2018年 大韓民国の旗 韓国 205 日本の旗 安藤翔 28 五段 北海道警察官
19 2024年 イタリアの旗 イタリア 日本の旗 星子啓太 25 五段 警視庁

女子団体

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開催年 優勝 準優勝 第三位
10 1997年 日本の旗 日本B 日本の旗 日本A アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国B
大韓民国の旗 韓国A
11 2000年 日本の旗 日本 ブラジルの旗 ブラジル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ
12 2003年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
カナダの旗 カナダ
13 2006年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 カナダの旗 カナダ
ドイツの旗 ドイツ
14 2009年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ブラジルの旗 ブラジル
15 2012年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 ブラジルの旗 ブラジル
ドイツの旗 ドイツ
16 2015年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ブラジルの旗 ブラジル
17 2018年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 カナダの旗 カナダ
オーストラリアの旗 オーストラリア
19 2024年 日本の旗 日本 大韓民国の旗 韓国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オーストラリアの旗 オーストラリア

女子個人

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開催年 開催国 参加人数 優勝者 年齢 段位 職業
10 1997年 日本の旗 日本 112 日本の旗 木村美姫 奈良県教員
11 2000年 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 92 日本の旗 河野朋子 福岡県教員
12 2003年 イギリスの旗 イギリス 124 日本の旗 馬場恵子 24 四段 大阪府警察官
13 2006年 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 94 日本の旗 杉本早恵子 京都府教員
14 2009年 ブラジルの旗 ブラジル 104 日本の旗 鷹見由紀子 23 四段 清和大学職員
15 2012年 イタリアの旗 イタリア 132 日本の旗 佐久間陽子 26 四段 山形県教員
16 2015年 日本の旗 日本 154 日本の旗 松本弥月 23 四段 神奈川県警察官
17 2018年 大韓民国の旗 韓国 171 日本の旗 松本弥月 26 四段 神奈川県警察官
19 2024年 イタリアの旗 イタリア 日本の旗 近藤美洸 30 六段 警視庁

脚注

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  1. ^ 「礼」無視、「喧嘩」むき出し「韓国剣道」の異様…世界選手権まで1カ月弱、日本は「真の勇気」を示せ
  2. ^ 世界剣道選手権での韓国の審判批判はまったくの的外れ
  3. ^ ハンギョレ新聞 2018-09-18[記者手帳]剣道の判定めぐる被害意識、韓日いずれにとってもマイナス [1]
  4. ^ 中央日報日本語版 2018年09月18日08時43分 【取材日記】日本のための剣道ではない [2]
  5. ^ 第19回世界剣道選手権大会(19WKC)開催国イタリアに決定 | FIK”. International Kendo Federation (FIK). 2022年11月21日閲覧。
  6. ^ cik (2022年6月30日). “All'Italia l'organizzazione dei Campionati del Mondo di Kendo del 2024” (イタリア語). CIK - Confederazione Italiana Kendo. 2022年11月21日閲覧。

関連項目

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