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作田川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
作田川
高倉川(左)との合流地点
水系 二級水系 作田川
種別 二級河川
延長 20.7 km
平均流量 3.37 m3/s
(龍宮大橋 2005年)
流域面積 104.25 km2
水源 山武市大木付近
水源の標高 18 m
河口・合流先 太平洋山武郡九十九里町
流域 山武市・東金市・山武郡九十九里町
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中金ヶ谷橋付近
鶴巻堰

作田川(さくだがわ、さくたがわ)は、千葉県九十九里平野のほぼ中央部を流れる二級河川。作田川水系の本流である。

地理

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千葉県山武市北西の大木地区付近に源を発する。JR総武本線とほぼ平行に流れ、同市雨坪付近で源川を合わせる。日向橋以降は河川改修により拡幅されており、同市椎崎付近では旧河道が残る。八反目橋で狭まり、成東堰にて両総用水を分ける。程なくして山武市街に達し、成東・東金食虫植物群落のすぐ北側を流れる。河川幅が徐々に広がり、東金市に入ると武射田堰を越え、山武市との境界付近で境川を合わせる。両市の境界を流れ、白幡ニュータウンを越えると九十九里町に入る。鶴巻堰手前で真亀川より分流してきた高倉川を合わせ、更に河川幅は広がる。九十九里橋を過ぎると、片貝漁港より太平洋へ注ぐ。周囲は九十九里浜で、作田川を境として東に作田海水浴場、西に片貝海水浴場が広がる。

流路延長20.7kmのうち、源川合流地点より下流18.218kmが二級河川に指定されている。明治・大正時代までは支流の境川の名称が使われていたが、近年になって作田川に改められた[1]

上流部にはホトケドジョウスナヤツメミズカマキリアカガエルといった魚類・水生生物が生息する。中下流部は堰の多さが障害となっているが、コイフナが生息する。河口付近は汽水域で、ボラマハゼスジエビテナガエビが生息する。植生に関しては上流域(日向駅周辺)に桜並木があり、散策路が整備されている。中流域は山武市街地だが下流域にかけては九十九里平野の田園地帯が広がり、ヨシミゾソバオギなどが自生する。また前述の食虫植物群落の他にも、ナガバコウホネコウホネのような重要保護生物が自生しており保全が試みられている[2]

治水

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作田川の河川改修は1976年(昭和51年)度、JR東金線橋梁から成東大橋までの790m区間の小規模河川改修事業に始まる。1985年(昭和60年)度以降JR東金線橋梁より河口までの8,240mについて広域河川改修事業として整備が進み、河道拡幅や橋梁・管理施設改築がなされた。

上流部の都市化が進展すると、平成に入り豪雨や台風による流域の家屋・農地浸水被害が顕著になり、道路冠水や並行するJR総武本線の運休などインフラにも支障をきたすようになった。これを受け境川 - 高倉川間の3,700mについて2000年(平成10年)度から2003年(平成15年)度まで住宅市街地基盤整備事業により流下能力増強を図った。そして同年度より床上対策特別緊急事業を導入し、境川 - 源川間の上流部9,100mについて河道拡幅・築堤を進めた[3]2007年(平成19年)度まで続いた当事業によって加持橋より下流区間及び八反目橋 - 中金ヶ谷橋間は整備が完了したが、それ以外の5,100m区間は未完了状態にある。

2011年(平成23年)3月11日東日本大震災においては河口周辺で津波被害を受けたことから、河口から1.7kmの区間を津波対策事業の対象範囲として、堤防のかさ上げを進める方針が出された[4]2013年(平成25年)度に着工し、2015年(平成27年)度までの事業予定で続けられている[5]

主な橋

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支流

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  • 源川 二級河川
  • 境川 二級河川
  • 高倉川
  • 通堀川
  • 浜川

脚注

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参考資料

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関連項目

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