止別駅
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(仮止別駅から転送)
止別駅 | |
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駅舎(2021年5月) | |
やむべつ Yamubetsu | |
◄B72 知床斜里 (11.5 km) (5.7 km) 浜小清水 B74► | |
所在地 | 北海道斜里郡小清水町字止別 |
駅番号 | ○B73 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■ 釧網本線 |
キロ程 | 140.4 km(東釧路起点) |
電報略号 | ヤツ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
12人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)11月10日 |
備考 | 無人駅 |
止別駅(やむべつえき)は、北海道斜里郡小清水町字止別にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB73。事務管理コードは▲111617[2]。
歴史
[編集]1925年(大正14年)11月10日、北浜駅 - 斜里駅間の延伸に伴い開業。開業日、駅前には緑門が建てられたほか万国旗の装飾も施され、地域の小学生が14両編成の一番列車を出迎えた[3]。1926年(大正15年)に北見鉄道が開業し、小清水市街地方面との間に混合列車が運行されていた。
年表
[編集]- 1925年(大正14年)11月10日:国有鉄道の駅として開業[4][5]。一般駅。
- 1930年(昭和5年)6月3日:北見鉄道開業。当駅付近に仮止別駅が設置される。
- 1937年(昭和12年)3月15日届出:北見鉄道が駅前に乗り入れ(仮止別駅の構内側線扱い)。
- 1939年(昭和14年)8月25日:北見鉄道廃止[4]。
- 1968年(昭和43年)11月30日:駅舎改築[6]。
- 1982年(昭和57年)9月10日:貨物取扱い廃止[7]。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[9]。
- 時期不詳:簡易委託廃止、完全無人化。
駅名の由来
[編集]当駅の所在する地名より。地名はアイヌ語に由来するが以下の2説が紹介されている[10][11]。
- 「ヤムペッ(yam-pet)」〔冷たい・川〕
- 「ヤワアンペッ(ya-wa-an-pet)」〔内地の方・に・ある・川〕
- 同じく知里真志保による『斜里町史地名解』では上記の解釈を疑問視し、松浦武四郎の『廻浦日記』に「ヤワンベツ」とあること、アイヌ語で「ヤムワッカ(yamu-wakka)」(冷たい・水)ということはあっても「ヤムペッ(yamu-pet)」と言わない、などとしてこちらの解釈を掲載している[10]。
駅の表記上は「やむべつ」となっているが[12]、地名については元のアイヌ語発音に近い「やんべつ」と呼称される[注釈 1]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と木造駅舎を持つ地上駅。かつては相対式ホーム2面2線、副本線および貨物ホームを有していた[13]。知床斜里駅管理の無人駅である。
駅事務室跡に「ラーメン喫茶・えきばしゃ」がテナントとして入居している[14]。但し簡易委託駅当時の乗車券販売は「えきばしゃ」の経営も兼ねていた駅前商店で行われていた[15]。
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ホーム(2021年5月)
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待合室(2021年5月)
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駅名標(2021年5月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 75 | [16] | |||
2016年(平成28年) | 9.6 | [JR北 1] | |||
2017年(平成29年) | 8.6 | [JR北 2] | |||
2018年(平成30年) | 7.6 | [JR北 3] | |||
2019年(令和元年) | 8.4 | [JR北 4] | |||
2020年(令和 | 2年)8.6 | [JR北 5] | |||
2021年(令和 | 3年)8.6 | [JR北 6] | |||
2022年(令和 | 4年)8.0 | [JR北 7] | |||
2023年(令和 | 5年)7.8 | [JR北 8] |
駅周辺
[編集]オホーツク海に近く、駅前の北海道道557号止別停車場線から国道244号にかけての沿線に止別の集落が広がる。
- 小清水町役場止別出張所
- 止別郵便局
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 太田幸夫『北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~』(1版)富士コンテム、札幌市、2004年2月29日、139頁。ISBN 4-89391-549-5。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ 「北浜 - 斜里間の鉄道開通」『北海タイムス』1925年11月17日(大正ニュース事典編纂委員会 『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編p.475 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、165頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 『鉄道百年の歩み』 pp. 83 - 84
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 101
- ^ 『鉄道百年の歩み』 pp. 111 - 112
- ^ a b 『鉄道百年の歩み』 p. 113
- ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、925頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 217. ISBN 978-4-88323-114-0
- ^ “アイヌ語地名リスト モク~リ P131-140”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、164頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 『北海道 釧網本線』 p. 80
- ^ 「存廃に揺れる北辺の本線」『鉄道ジャーナル』No.610、2017年8月、50頁。
- ^ 「駅を訪ねて 北の大地を縦横断」『旅と鉄道』No.96、1995年7月、29頁。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、915頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ 下り順に記載。路線は知床斜里駅方の東釧路駅が起点。
JR北海道
[編集]- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
参考文献
[編集]- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年) ISBN 978-4-89453-464-3
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 止別|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company