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井上正也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

井上 正也(いのうえ まさや、1979年7月 - )は、日本政治学者。学位は、博士(政治学)(2009年)。慶應義塾大学法学部教授。専門は日本政治外交史。

略歴

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大阪府堺市出身。1998年大阪府立泉陽高等学校卒業、2002年神戸大学法学部法律学科卒業。 2009年同大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(政治学)の学位を取得。指導教官は五百籏頭眞[1]、論文名は「台湾問題と戦後日本の中国外交:『二つの中国』をめぐる構想と政策、1951~72年」[2]

2007-08年ペンシルヴァニア大学歴史学部訪問研究員。2009年神戸大学法学研究科専任講師、2010年香川大学法学部准教授、2015年成蹊大学法学部准教授を経て2017年より教授。2022年より慶應義塾大学法学部教授。

日本の対中政策史を研究の出発点とし、アジア冷戦の文脈から日本外交史を捉えなおすことを目指し[3]高碕達之助文書の収集・整理などにあたっている[4]

受賞歴

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著書

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単著

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編纂史料

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  • 中島敏次郎中島琢磨服部龍二共編)『外交証言録 日米安保・沖縄返還・天安門事件』(岩波書店、2012年)
  • 田島高志(高原明生・井上正也編集協力)『外交証言録 日中平和友好条約交渉と鄧小平来日』(岩波書店、2018年)
  • 朝海浩一郎河野康子村上友章共編)『朝海浩一郎日記 付・吉田茂書翰』(千倉書房、2019年)
  • 五百旗頭真監修(井上正也・上西朗夫・長瀬要石)『評伝 福田赳夫一戦後日本の繁栄と安定を求めて』(岩波書店、2021年)

論文・部分執筆

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  • 「日中LT貿易の成立と池田政権 1960-1962」『六甲台論集. 法学政治学篇』 53巻1号(2006年)
  • 「国連中国代表権問題と池田外交――国府『分断固定化』構想をめぐって、1957~1964」『神戸法學雜誌』57巻1号(2007年)
  • 「第二次吉田書簡与日台関係――台湾当局的対日戦略与自民党(1963-1964)」『国際政治研究(北京大学国際関係学院)』29号(2008年)
  • 「吉田茂の中国『逆浸透』構想――対中国インテリジェンスをめぐって、1952~1954年」『国際政治』151号(2008年)
  • "Yoshida Shigeru's 'Counter Infiltration' Plan against China: The Plan for Japanese Intelligence Activities in Mainland China 1952-1954", World Political Science Review, 5:1 (2009).
  • 「日中国交正常化交渉における台湾問題 1971~72年」小林道彦中西寛編『歴史の桎梏を越えて――20世紀日中関係への新視点』(千倉書房、2010年)
  • 「日華平和条約の再検証――『限定承認』論を中心に」『近きに在りて』56号(2009年)
  • 「危機のなかの日米関係―1970年代(佐藤晋と共著)」日米協会編、五百旗頭真久保文明佐々木卓也簑原俊洋監修『もう一つの日米交流史』(中央公論新社、2012年)
  • 「対中戦略をめぐる日米の相克――中ソ対立を中心に」簑原俊洋編『「戦争」で読む日米関係100年――日露戦争から対テロ戦争まで』(朝日新聞出版、2012年)
  • 「国交正常化 1972年」高原明生服部龍二編『日中関係史 1972-2012 (I)政治』(東京大学出版会、2012年)
  • 「高碕達之助の対米工作と日中関係」香川大学法学部創設30周年記念論文集『現代における法と政治の探求』(成文堂、2012年)
  • 「日中関係の形成――日華平和条約から日中平和友好条約まで」波多野澄雄編『日本の外交(2)外交史 戦後編』(岩波書店、2013年)
  • 「日本から見た廖承志の対日工作――自民党親中国派を中心に」王雪萍編『戦後日中関係と廖承志―中国の知日派と対日政策』(慶應義塾大学出版会、2013年)
  • 「전후 일본-대만 관계와 보수정권―친대만파의 기원(戦後日華関係と保守政権――親台湾派の起源)」『아세아연구(アジア研究)』56권3호(2013年)
  • 「戦後日中関係の争点――安保・台湾・ソ連」『孫文研究』52号(2013年)

脚注

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