五味温泉
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五味温泉 | |
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五味温泉 外観 | |
温泉情報 | |
所在地 | 北海道上川郡下川町班渓 |
交通 | 名寄駅より名士バス、下川バスターミナルで町営バスに乗り換え「五味温泉」下車すぐ |
泉質 | 含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 |
泉温(摂氏) | 14.6 °C |
pH | 5.8 |
液性の分類 | 弱酸性 |
浸透圧の分類 | 低張性 |
宿泊施設数 | 1 |
外部リンク | 五味温泉公式ホームページ |
五味温泉(ごみおんせん)は北海道上川郡下川町班渓にある温泉である。
泉質
[編集]- 含二酸化炭素 - ナトリウム・マグネシウム・カルシウム - 炭酸水素塩泉(低張性弱酸性冷鉱泉)(旧泉質名:含炭酸 - 重曹泉)
効能
[編集]温泉分析書別表より。遊離二酸化炭素を含み、飲用も可能である。
※注 効能は万人に対してその効果を約束するものではない。
- 適応症(浴用):神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、高血圧症、動脈硬化症。
- 適応症(飲用):慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性便秘。
- 禁忌症(浴用):急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)。
- 禁忌症(飲用):腎臓病、高血圧症、下痢の時、その他一般にむくみのあるもの。
温泉地
[編集]山あいに一軒宿の「五味温泉」があり、ほかに宿泊施設や商店等はない。日帰り入浴も旅館を利用する。宿の温泉設備は、各男女別に内風呂3つ、露天風呂、サウナなどを有している。内風呂の1つが温泉浴槽で、あとは水道水の沸かし湯を利用している。源泉温度が低いため、木質系バイオマスボイラーにより浴用加温を行っている。
周辺の見所
[編集]- 五味温泉体験の森 - ビオトープがあり森林散策ができる。
- 環境共生型モデル住宅「美桑(みくわ)」 - 有料で時間利用や宿泊体験ができる。予約は五味温泉で行う。
- 万里長城
- アイスキャンドルミュージアム
歴史
[編集]下川駅逓前で飲食店を営んでいた五味勘三郎が、1905年(明治38年)に名寄川支流のビバウシナイ(現桑の沢川)上流で狩猟中に冷鉱泉を発見し、1910年(明治43年)ごろに浴場を建設し営業を開始した。温泉名は発見者に由来する。同氏による営業は1928年(昭和3年)までは確認できるが、交通が不便であることからその後一時閉鎖された。1946年(昭和21年)より長男が営業を再開したが、ほどなく再度休止している。1951年(昭和26年)頃に、下川鉱山の保養施設として再開されたが、これも1965年(昭和40年)3月には閉鎖となった。その後、町が再開発を行い、1974年(昭和49年)12月15日に「住民保養センター」を新築開業し、翌年より下川市街から温泉へ行く町営バス路線が開設された。以来、「林業従事者休養施設」の併設などにより施設の充実を図り、公社の管理に移して現在に至る。
アクセス
[編集]- 鉄道:JR北海道宗谷本線名寄駅より名士バス下川・興部行に乗車し、下川バスターミナルで下川町コミュニティバスに乗り換えて、五味温泉で下車。
- 車:名寄方面より国道239号を進み下川町市街地の北海道道101号下川愛別線との交差点を愛別方面へ右折、桜ヶ丘公園下で左折し、桑の沢川沿いに進む。市街地より約6km。
参考文献
[編集]- 下川町『下川町史』1968年。
- 下川町『下川町史(第2巻)』1980年。
- 下川町『下川町史(第4巻)』2002年。