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丸子信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

丸子信号場(まるこしんごうじょう)は、東京都大田区田園調布本町にあった、日本国有鉄道(国鉄)の信号場である。東海道本線貨物支線(品鶴線西大井駅 - 武蔵小杉駅間の高架線上にあり、高架下には東京急行電鉄沼部駅があった。

概要

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複線の品鶴線から専用線を分岐させるために1950年昭和25年)に開設された信号場。配線は、下り線から新鶴見方に分岐する専用線と、下り線と上り線を結ぶ渡り線のみであった。

分岐していた専用線は新鶴見方に分岐後、大きくカーブを描いて南へ向かい、多摩川土手を通り、三菱日本重工業東京製作所へ至っていた。信号場開設前の1949年(昭和24年)末からあった専用線は、在日米軍の管理下におかれていた、同製作所で修理する戦車を搬入するために使用されていた。戦車は、長物車に載せられるか、または解体され有蓋車で輸送されていた。

1950年(昭和25年)に朝鮮戦争が勃発すると大量の戦車が送られてきたが、休戦すると列車の入線は激減、1956年(昭和31年)6月30日に同製作所のアメリカ軍管理が終了すると、使用されなくなった。その後1957年(昭和32年)に、用途がなくなった丸子信号場は廃止された。

専用線が通っていた土手の築堤は、東海道新幹線の建設が始まる頃まで残っていた。東京製作所の跡地は、鵜の木駅南西の住宅地付近である。

歴史

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隣の駅

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日本国有鉄道
東海道本線貨物支線(品鶴線)
蛇窪信号場 - 丸子信号場 - 新鶴見操車場
※当時のもの。現在は両側に西大井駅武蔵小杉駅がそれぞれ開業している。

脚注

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参考文献

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  • 『鉄道廃線跡を歩くVll』JTBキャンプブックス、1999年、100・101頁

関連項目

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