中海・宍道湖・大山圏域
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(中海・宍道湖経済圏から転送)
中海・宍道湖・大山圏域(なかうみ・しんじこ・だいせんけんいき)は、鳥取県西部地域と島根県東部地域のうち、主に中海・宍道湖・大山の周辺地域を形成する12の自治体が重なり合った構造の広い経済地域である。令制国の出雲国と伯耆国西部を合わせた「雲伯」と呼ばれる地域に相当する。人口が約60万で日本海側の主要都市圏の中で富山、 新潟、金沢、福井に続く第4位である[1]。
概要
[編集]中海・宍道湖圏域を構成する5市と、オブザーバーとして大山圏域の自治体が加わった5市6町1村で構成される。圏域の大半は米子都市圏、松江都市圏、出雲都市圏の3つの都市圏と重なる地域にある。
2005年に「中海・宍道湖・大山圏域観光連携事業推進協議会」(事務所は松江商工会議所内)が発足し、中海・宍道湖経済圏の観光面での連携が図られている[2]。
2007年には、米子・境港・松江・安来市の4市による従来の「中海圏域四市連絡協議会」を組織改編し、「中海市長会」が結成された[3]。同会の最終目標は、中海圏域自治体による「中海市」実現にあると4市長が言及した[4]。
2012年に従来の「中海市長会」をさらに発展させ、出雲市と大山圏域7町村を加えた「中海・宍道湖・大山圏域市長会」を設立。市長会の愛称を「だんだんサミット」に決定した[5]。
2013年には「中海・宍道湖・大山圏域振興ビジョン[6]」と呼ばれる共通指針が策定され、12の自治体が一体となって圏域の発展に取り組んでいる。
構成自治体
[編集]オブザーバー:日吉津村、大山町、南部町、伯耆町、日南町、日野町、江府町
圏域面積:2,826.07km2
圏域人口:643,175人[7]
主な集約装置
[編集]- 中海テレビ放送(米子市)
- 山陰ケーブルビジョン(松江市)
- 出雲ケーブルビジョン(平田地域を除いた出雲市)
- ひらたCATV(出雲市の平田地域のみ)
- 域外との交通集約
- 文化的集客装置
- 出雲大社(出雲市)
- 稲佐の浜(出雲市)
- 出雲日御碕灯台(出雲市)
- 須佐神社(出雲市)
- 湯の川温泉(出雲市)
- 一畑薬師(出雲市)
- 松江城(松江市)
- 八重垣神社(松江市)
- 玉造温泉(松江市)
- 由志園(松江市)
- 美保神社(松江市)
- 足立美術館(安来市)
- 清水寺(安来市)
- 月山富田城跡(安来市)
- 鷺ノ湯温泉(安来市)
- 皆生温泉(米子市)
- 水木しげるロード(境港市)
- 水木しげる記念館(境港市)
- 知的集約装置
- 鉱工業集約装置
関連項目
[編集]脚注
[編集]- 注釈
- ^ a b c 出雲市に中継局があるBSSラジオの中波を除き、BSSラジオのFM補完局とエフエム山陰および2県を放送対象区域とする民放テレビ局は、圏域内で放送エリアが共通である。一方、NHKは県域毎の放送である。
- 出典
- ^ 中海・宍道湖圏域の概要 at the Wayback Machine (archived July 23, 2023)
- ^ 連携は県境を越えて 〜観光の新しい動き〜(とっとり県政だより 2008年5月号)
- ^ 「中海市長会」が発足 官民連携 橋渡し役に(2008年4月26日時点のアーカイブ) - 日本海新聞 2007年7月7日
- ^ 「中海市」実現を 圏域4市長が座談会(2008年12月2日時点のアーカイブ) - 境港商工会議所 2007年10月4日
- ^ 市長会の概要(だんだんサミット - 市長会について)
- ^ 「中海・宍道湖・大山圏域振興ビジョン」(中海・宍道湖・大山圏域市長会 2013年3月)
- ^ 中海・宍道湖・大山圏域振興ビジョン at the Wayback Machine (archived July 23, 2023) pg 18
外部リンク
[編集]- 「だんだんサミット」(中海・宍道湖・大山圏域市長会HP)
- 中海・宍道湖経済圏における観光振興策 (PDF) (2005年10月29日時点のアーカイブ) - 日本政策投資銀行・松江事務所 2005年9月
- 山陰観光「神々のふるさと山陰」(中海・宍道湖・大山圏域観光連携事業推進協議会)
- 中海・宍道湖・大山圏域振興ビジョン(中海・宍道湖・大山圏域市長会 2013年3月)
- 島根県松江市(経済産業省 地域経済産業グループ 地域経済産業調査室 2015年9月28日)