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下吉田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下吉田駅
駅舎(2016年10月)
しもよしだ
SHIMOYOSHIDA
(新倉山浅間公園 - Chureito Pagoda)
FJ13 葭池温泉前 (0.9 km)
(0.8 km) 月江寺 FJ15
地図
所在地 山梨県富士吉田市新町二丁目8番12号
北緯35度29分51.80秒 東経138度48分11.84秒 / 北緯35.4977222度 東経138.8032889度 / 35.4977222; 138.8032889座標: 北緯35度29分51.80秒 東経138度48分11.84秒 / 北緯35.4977222度 東経138.8032889度 / 35.4977222; 138.8032889
駅番号 FJ14
所属事業者 富士山麓電気鉄道
所属路線 富士急行線(正式には大月線)
キロ程 21.1 km(大月起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
236人/日
-2021年-
開業年月日 1929年昭和4年)6月19日
備考
テンプレートを表示
駅舎内(2009年8月)
プラットホーム(2016年10月)
駅構内(2006年2月)
ホームから見る富士山(2004年12月)

下吉田駅(しもよしだえき)は、山梨県富士吉田市新町二丁目にある、富士山麓電気鉄道富士急行線である。駅番号FJ14。副駅名は「新倉山浅間公園」(あらくらやませんげんこうえん)[1]

特急列車を含む全ての列車が停車する。

歴史

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駅構造

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島式ホーム1面2線と側線2本を有する地上駅で、駅舎はその東側にある。駅舎とホームの間は構内踏切(電鈴式警音器を備える)を介して連絡している。

2009年にリニューアルされた駅舎はコンクリート平屋建てで、工業デザイナー水戸岡鋭治によるデザイン。待合所部分の天井は高く、明かり取りの窓も作られている。現地の案内看板によると、この駅舎は終戦当時名古屋駅を模したものだという。駅舎の内部、旅客の立ち入ることのできる部分にはその他有人の窓口が設けられている。簡易Suica改札機、自動券売機やSuicaチャージ機が設置されている。かつては直営駅であったが1978年昭和53年)から業務委託駅となっている。改札外にトイレがある。

2011年4月29日より、駅本屋の側線を利用した「下吉田ブルートレインテラス」が設けられ、保存車両の展示を行っている(後述[2]。また、併設されているコミュニティースペース「下吉田倶楽部」では観光コンシェルジュによる案内や、地元産の果物を使用したソフトドリンクなどの購入が可能となっている[2]

また、駅構内を利用して鉄道の日を記念し、毎年11月頃に「富士急電車まつり」が開催される。

のりば

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駅舎側から

番線 路線 方向 行先 備考
1 富士急行線 上り 大月東京甲府方面 一部は2番線
2 下り 富士山富士急ハイランド河口湖方面
  • 行き違いがない場合は大月方面の列車でも1番線に入るほか、優等列車の待避のために河口湖方面の列車が2番線に入線することがある。かつては「富士登山電車」の一部列車が特急の通過待ちで長時間停車することを利用し、トイレ休憩や駅舎の見学を実施したことがあった。
  • ホーム有効長は4両分であり、E257系5両編成による臨時「富士回遊」は後方1両のドアカットを行う。
  • 2022年10月1日より、発着番線が1番線が大月行き、2番線が河口湖行き(一部列車を除く)と変更された。

下吉田ブルートレインテラス

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以下の車両が保存されている。日中時間帯、線内有効の普通乗車券もしくは当駅入場券の所持者は園内に入場でき、車内見学が可能な車両もある。

  • スハネフ14形寝台客車(スハネフ14 20) - 元JR東日本所属で、末期には寝台特急「北陸」に使用されていた。方向幕などを同形式を使用していた「富士」のものに差し替えて展示している。
  • 2000形フジサン特急(クロ2001) - 2002年から2016年まで富士急行線内で「フジサン特急」に使用されていた車両の展望車両。車内はイベント時を除き非公開。
  • 165系(クモハ169-27) - 上記2000形運行にあたり、部品取り車としてJR東日本より譲渡された車両。前頭部のみのカットボディで、湘南色に塗り替えられている。
  • 5000形トーマスランド号(モハ5001) - 1975年から2019年まで富士急行線で運行されていた車両で、末期の「トーマスランド号」仕様の内外装のまま展示されている。
  • 貨車(ワフ1、ト104、ワフ2) - いずれも富士急行線内で貨物輸送に使用されていた。ト104(無蓋車)は1929年製の自社発注車、ワフ1・ワフ2(緩急車)は南海電気鉄道からの譲渡車である。かつては緩急車の内部を見学可能であったが、5000形展示後は非公開となっている。

利用状況

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2021年度(令和3年度)の1日平均乗降人員は236人である[7]

近年の年間乗車人員、乗降人員の推移は以下のとおり[8][7]

年度 年間
乗車人員
年間
乗降人員
1日平均
乗降人員
2002年 41,923 80,071
2003年 38,221 73,635
2004年 37,338 74,220
2005年 38,957 77,274
2006年 40,210 78,647
2007年 41,894 81,156
2008年 40,284 79,512
2009年 39,987 80,661
2010年 41,411 80,246
2011年 43,819 93,962 257
2012年 43,702 86,824 238
2013年 50,652 101,061 277
2014年 53,023 108,694 293
2015年 63,515 129,114 353
2016年 74,473 155,849 427
2017年 87,820 181,744 497
2018年 112,816 230,913 633
2019年 138,152 280,391 766
2020年 32,886 66,850 183
2021年 42,762 85,979 236

駅周辺

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駅の南がすぐ吉田の市街地となっていて、周辺は戦前から続く、古い住宅街になっている。改札口から真っ直ぐに商店街があるにはあるが、シャッター通りとなり、現在はほとんど機能していない。不定期で「街がミュージアム」と題されたイベントがあり、若手芸術家等が空家一軒を装飾している。見物料は無料。駅前に高い建物がないので、ホームからは富士山が良く見える。新倉山浅間公園に建つ忠霊塔五重塔)と富士山の風景が外国人の間で人気となり、その最寄り駅として外国人の利用が増えている。

バス路線

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「下吉田駅」停留所にて、富士吉田市内を循環する富士急バスの路線バス(タウンスニーカー)が発着する。また、当駅から徒歩10分のところに中央自動車道富士吉田バスストップ(中央道下吉田)があり、高速バスが発着する。

  • 中央循環(右回り):市役所前・市立病院富士山駅方面
  • 中央循環(左回り):富士山駅方面

その他

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  • 1979年放送のドラマ『Gメン'75』 第218話「梟の森 みな殺しの夜」では、エンディングシーンに当駅プラットホームが使われた。
  • 2006年公開の映画『ピーナッツ』では当駅がロケ地として使われた。
  • 2013年放送のドラマ『最終特快』では当駅がロケ地として使われた。
  • 2015年放送の土曜ドラマ『ど根性ガエル』のロケ地として使われた。
  • 2016年放送のドラマ『美しき三つの嘘』のロケ地として使われた。

隣の駅

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富士山麓電気鉄道
富士急行線
  • 特急「富士回遊」「フジサン特急」「富士山ビュー特急」停車駅
普通(JR中央線内で中央特快・通勤快速・快速となる列車を含む)
葭池温泉前駅 (FJ13) - 下吉田駅 (FJ14) - 月江寺駅 (FJ15)

脚注

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注釈

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  1. ^ 大明見にも小室浅間神社があるが、そちらは駅から約2.5 km離れた所にある。

出典

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  1. ^ a b c 絶景の富士山へのゲートウェイステーション 下吉田駅に副駅名<新倉山浅間公園>を設定します 〜あわせて2020年3月14日(土)富士急行線ダイヤ改正を実施〜』(PDF)(プレスリリース)富士急行、2020年2月25日。オリジナルの2020年11月7日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201107123902/https://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/pdf_file2_787.pdf2020年11月7日閲覧 
  2. ^ a b c 〜地元の憩いの場として、街歩きの拠点として…下吉田駅がさらに生まれ変わります〜 鉄道とのふれあいの場「下吉田駅ブルートレインテラス」オープン』(PDF)(プレスリリース)富士急行、2011年4月20日。オリジナルの2020年11月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201108022455/https://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/20110420145152_FKK%20bluetrain%2020110420.pdf2020年11月8日閲覧 
  3. ^ 富士急行線「Suica」サービスの開始について 〜平成27年3月14日(土)より、首都圏から富士山エリアへ、1枚のICカードでお越しいただけます。〜』(PDF)(プレスリリース)富士急行、2014年12月19日。オリジナルの2017年10月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171027113526/http://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/pdf_file2_1419208394.pdf2020年11月8日閲覧 
  4. ^ 2020年3月14日(土)富士急行線ダイヤ改正実施 直通特急「富士回遊」を毎日1往復増発します 〜直通特急「富士回遊」を含む全特急列車が下吉田駅に停車します〜』(PDF)(プレスリリース)富士急行、2019年12月13日。オリジナルの2020年11月7日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201107124107/https://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/pdf_file1_1576214136.pdf2020年11月7日閲覧 
  5. ^ “下吉田の駅に特別な日がくる” 富士急行線・下吉田駅の列車接近音が 12月22日(水)よりフジファブリックの楽曲に変わります』(PDF)(プレスリリース)富士急行、2021年12月16日。オリジナルの2021年12月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20211216095753/https://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/pdf_file2_1639630273.pdf2021年12月16日閲覧 
  6. ^ 会社分割による鉄道事業の分社化に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)富士急行、2021年4月28日。オリジナルの2021年4月29日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210429000720/https://www.fujikyu.co.jp/soumu/investors/pdf/202104bunsya.pdf2021年4月29日閲覧 
  7. ^ a b 国土数値情報 駅別乗降客数データ
  8. ^ 統計ふじよしだ 平成28年度版 - 富士吉田市

関連項目

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外部リンク

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