三宅正樹
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三宅 正樹(みやけ まさき、1934年1月23日 - )は、日本の歴史学者、明治大学名誉教授、文学博士。専攻は、国際政治史、日独関係史、歴史理論。1985年9月から1995年8月まで国際歴史学会本部事務局理事。父は京都大学教授・日本哲学会会長を務めた哲学者の三宅剛一。
人物情報 | |
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生誕 |
1934年1月23日(90歳) 日本・宮城県仙台市 |
国籍 | 大日本帝国→ 日本 |
出身校 |
京都大学文学部 京都大学大学院文学研究科 |
学問 | |
研究分野 |
国際政治史 日独関係史 歴史理論 |
研究機関 |
神奈川大学 明治大学 |
学位 | 文学博士(京都大学) |
学会 |
ソ連東欧学会 日本政治学会 日本国際政治学会 日本西洋史学会 国際時間論研究学会 国際歴史学会理事会 |
略歴・人物
[編集]宮城県仙台市生まれ。1956年京都大学文学部史学科西洋史学専攻卒。1958年同大学院文学研究科修士課程西洋史学専攻修了。1961年同博士課程単位修得、国立国会図書館調査立法考査局政治行政課勤務。
ウィーン大学(1962-64年、オーストリア政府文部省奨学生)、ハイデルベルク大学(1964-65年)の両史学科へ留学し、1966年より神奈川大学助教授。1972年同外国語学部教授。1976年4月より明治大学政治経済学部政治学科教授を務め、1976年11月に京都大学より文学博士の学位を取得する(論文タイトルは『日独伊三国同盟の研究』[1])。2004年に定年退職。
本務校以外では京都大学、筑波大学、広島大学、東京女子大学、東海大学、日本大学、法政大学の各校で非常勤の集中・通年講義を担当し、国外ではベルリン自由大学(1967-68年、1982-83年)、ポズナニ大学(2003年)の両史学科で教鞭を執った。
1962年エラスムス賞、『昭和史の軍部と政治』の編集代表者として1983年度吉田茂賞を受賞。日独伊三国同盟交渉についての先駆的研究を行った研究者として知られる。
父は京都大学教授・日本哲学会会長を務めた哲学者の三宅剛一。
著作
[編集]単著
[編集]- 『世界史におけるドイツと日本』(南窓社, 1967年、増補版1971年)
- 『ヒトラー――ナチス・ドイツと第二次世界大戦』(清水書院, 1974年)
- 新版『ヒトラーと第二次世界大戦』(清水新書, 1984年、改訂版2017年)
- 『日独伊三国同盟の研究』(南窓社, 1975年)
- 『日独政治外交史研究』(河出書房新社, 1996年)
- 『ユーラシア外交史研究』(河出書房新社, 2000年)
- 『政軍関係研究』(芦書房, 2001年)
- Civilization and Time(アダム・ミツキェヴィチ大学, 2004年)
- 『文明と時間』(東海大学出版会, 2005年)
- 『スターリン、ヒトラーと日ソ独伊連合構想』(朝日新聞社[朝日選書], 2007年)
- 『スターリンの対日情報工作――クリヴィツキー・ゾルゲ・「エコノミスト」』(平凡社新書, 2010年)
- 『近代ユーラシア外交史論集 ― 日露独中の接近と抗争』(千倉書房, 2015年)
共著
[編集]編著
[編集]- 『ベルリン・ウィーン・東京――20世紀前半の中欧と東アジア』(論創社, 1999年)
- 『中国像への新視角』(南窓社, 2004年)
共編著
[編集]- 望田幸男『概説ドイツ史――現代ドイツへの歴史的理解』(有斐閣, 1982年、新版1992年)
- 秦郁彦・藤村道生・義井博『昭和史の軍部と政治』全5巻(第一法規出版, 1983年)
- 石津朋之・新谷卓・中島浩貴『ドイツ史と戦争――「軍事史」と「戦争史」』(彩流社, 2011年)
翻訳
[編集]- ギルベルト・チブラ『世界経済と世界政治――1922~1931、再建と崩壊』(みすず書房, 1989年)
- フォルカー・R・ベルクハーン『軍国主義と政軍関係』(南窓社, 1991年)
脚注
[編集]- ^ 国立国会図書館. “博士論文『日独伊三国同盟の研究』”. 2023年4月7日閲覧。