三宅一郎
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みやけ いちろう 三宅 一郎 | |
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日本学士院により 公表された肖像写真 | |
生誕 |
1931年7月30日(93歳) 兵庫県 |
居住 |
日本 アメリカ合衆国 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 政治学 |
研究機関 |
京都大学 同志社大学 神戸大学 大阪国際大学 関西大学 |
出身校 | 京都大学法学部卒業 |
指導教員 | 猪木正道 |
主な業績 |
政党支持に関する 党派的類型と認知的類型を抽出し 政党支持態度類型を提唱 質問紙による面接調査の結果を コンピュータ処理する方式を 日本の政治学界に導入 『政党支持の分析』を上梓 『投票行動』を上梓 |
プロジェクト:人物伝 |
三宅 一郎(みやけ いちろう、1931年7月30日 - )は、日本の政治学者(政治行動論)。勲等は勲二等。学位は、法学博士(京都大学・論文博士・1986年)。神戸大学名誉教授。日本学士院会員。
京都大学人文科学研究所講師、同志社大学法学部教授、神戸大学法学部教授、大阪国際大学政経学部教授、関西大学総合情報学部教授などを歴任した。
来歴
[編集]兵庫県生まれの政治学者である。政治過程論を専攻し、とりわけ投票行動についての研究に従事した[1]。日本における投票行動分析の第一人者として知られる。元々は猪木正道の下で日本政治史を研究していたが、アメリカのミシガン大学留学後は投票行動研究に転じた。京都大学より法学博士の学位を授与された。神戸大学より名誉教授の称号を授与され、日本学士院会員にも選任されている。2002年(平成14年)に勲二等瑞宝章を受章した。
略歴
[編集]経歴は以下の通り[2]。
- 1954年京都大学法学部卒業 3月 -
- 1957年京都大学人文科学研究所助手 4月 -
- 1972年 4月 - 京都大学人文科学研究所講師
- 1974年同志社大学法学部教授(至1984年3月) 4月 -
- 1985年統計数理研究所運営協議員(至1989年5月) 4月 -
- 1986年
- 1995年
- 3月 - 神戸大学定年退職 神戸大学名誉教授
- 4月 - 大阪国際大学政経学部教授
- 1996年関西大学総合情報学部教授 4月 -
- 1999年12月 - 日本学士院会員
- 2001年 3月 - 関西大学退職
栄典
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『政党支持の分析』(創文社、1985年)
- 『投票行動』(東京大学出版会、1989年)
- 『政治参加と投票行動――大都市住民の政治生活』(ミネルヴァ書房、1990年)
- 『日本の政治と選挙』(東京大学出版会、1995年)
- 『変動する日本人の選挙行動(5)政党支持の構造』(木鐸社、1998年)
- 『選挙制度変革と投票行動』(木鐸社、2001年)
共著
[編集]- (木下富雄・間場寿一)『異なるレベルの選挙における投票行動の研究』(創文社、1967年)
- (綿貫譲治・島澄・蒲島郁夫)『平等をめぐるエリートと対抗エリート』(創文社、1985年)
- (綿貫譲治・猪口孝・蒲島郁夫)『日本人の選挙行動』(東京大学出版会、1986年)
- (綿貫譲治)『変動する日本人の選挙行動(2)環境変動と態度変容』(木鐸社、1997年)
- (西澤由隆・河野勝)『55年体制下の政治と経済――時事世論調査データの分析』(木鐸社、2001年)
編著
[編集]共編著
[編集]訳書
[編集]- R・イングルハート『静かなる革命――政治意識と行動様式の変化』(東洋経済新報社、1978年)
- S・ヴァーバ, N・H・ナイ, J・キム『政治参加と平等――比較政治学的分析』(東京大学出版会、1981年)
論文
[編集]- 三宅一郎,「東アジアにおける価値観の変容――イングルハート指標を手がかりに」『国際協力論集』第2巻第2号(1994年)
- 三宅一郎,「政党支持強度の消長(一)」『同志社法學』第34巻第5号(1983年)
- 三宅一郎,「政党支持強度の消長(二・完)」『同志社法學』第35巻第1号(1983年)
- 三宅一郎,「「保守―革新」イデオロギーと態度空間」『同志社法學』第35巻第4号(1983年)
- 三宅一郎,「職業利益と政党支持」『同志社法學』第35巻第5号(1984年)
- 三宅一郎,「投票参加の理論と実証――最近の政治学的研究から」『日本學士院紀要』第59巻第2号(2005年)