七尾港駅
表示
七尾港駅 | |
---|---|
駅跡地(2009年6月) | |
ななおみなと Nanaominato | |
◄七尾 (2.1 km) | |
所在地 | 石川県七尾市矢田新町 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(廃止時) |
所属路線 | 七尾線貨物支線 |
キロ程 | 61.6 km(津幡起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1898年(明治31年)4月24日[1][2] |
廃止年月日 | 1984年(昭和59年)2月1日[3] |
七尾港駅(ななおみなとえき)は、かつて石川県七尾市矢田新町に存在した日本国有鉄道(国鉄)七尾線貨物支線(七尾港線)の駅である。1984年(昭和59年)2月1日、七尾線の貨物営業廃止に伴い廃止された[3]。
概要
[編集]七尾港は幕末に加賀藩軍艦所が整備されるなど、日本海側における造船・軍需産業の主要港のひとつであった。明治になると七尾港への貨物物資輸送と、金沢からの旅客移動を目的とした鉄道整備の需要の高まりを受け、地元経済界の出資により「七尾鉄道」が開業し、津幡 - 当駅間の鉄道が整備された[4][5]。
開業当初の駅名は「矢田新」であった[2]。開業数年後に七尾港の旅客船との連絡運輸のため旅客営業も開始され、昭和初期まで貨物とともに旅客営業も行われていた。
現在の駅跡には記念碑と桜の木が整備され、貨物支線跡には市道が整備されている[4]。また、七尾駅側の一部は車両を駅構内の留置線へ入れ替えを行うための引き上げ線として残されている。
歴史
[編集]- 1898年(明治31年)4月24日:七尾鉄道の津幡駅(現在の本津幡駅)[5] - 当駅間が開業[1][6]。矢田新駅(やたしんえき)として開業。貨物駅[2]。
- 1904年(明治37年)11月10日:当駅 - 七尾駅間での旅客営業を開始[2][7]。
- 1905年(明治38年)4月16日:当駅 - 金沢駅間の直通列車の運行を開始[2][7]。
- 1907年(明治40年)9月1日:七尾鉄道が国有化される[1][2]。帝国鉄道庁の駅となる。
- 1913年(大正2年)5月:矢田新機関庫廃止。
- 1917年(大正6年)4月15日:七尾港駅に改称[3]。
- 1929年(昭和4年)12月5日:旅客営業を廃止[2]。
- 1942年(昭和17年)4月1日:小荷物の取扱を開始[8]。
- 1954年(昭和29年)9月1日:小荷物の取扱を廃止[8]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:同日施行のダイヤ改正に伴い廃駅となる[3]。
駅構造
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
隣の駅
[編集]- 日本国有鉄道
- 七尾線貨物支線(七尾港線)
- 七尾駅 - 七尾港駅
脚注
[編集]- ^ a b c 中島町 1996, p. 677.
- ^ a b c d e f g 朝日 2010, p. 19.
- ^ a b c d 変遷I 1998, p. 92.
- ^ a b 宮脇[要ページ番号]。
- ^ a b 七尾市 2013, p. 238.
- ^ “78歳渋沢栄一、七尾線に乗る 敷設を後押し、大正7年に 七尾港を視察、本社が車中インタビュー”. 北國新聞. (2021年4月24日). オリジナルの2021年4月23日時点におけるアーカイブ。 2021年9月1日閲覧。
- ^ a b 七尾市 2013, p. 239.
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、154頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
参考文献
[編集]- 「鉄道廃線跡を歩く4」宮脇俊三著、JTBキャンブックス、1997年
- 『中島町史 通史編』中島町役場、1996年3月28日。
- 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 I』JTB、1998年10月1日。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 48 小浜線 舞鶴線・七尾線 氷見線・城端線・越美北線』朝日新聞出版、2010年6月27日。
- 『新修七尾市史 16 通史編III 近現代』七尾市役所、2013年3月29日。