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アップホルダー級潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アップホルダー級潜水艦
艦級概観
艦種 通常動力型潜水艦
建造期間 1983年 - 1992年
就役期間 1990年 - 1994年
前級 オベロン級潜水艦
次級 後継艦なし
性能諸元
排水量 基準:1,870t
水上:2,185t
水中:2,400t
全長 70.26m
全幅 7.6m
吃水 5.5m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
ディーゼルエンジン(6,070kW) 2基
電動機(5,000kW) 2基
スクリュープロペラ 1軸
速力 水上:12ノット、水中:20ノット
潜航深度 200m
行動日数 8週間
乗員 48人
兵装 533mm魚雷発射管

Mk 48 魚雷 18発
ハープーン USM

6門
レーダー Type 1007航海用
ソナー Type 2040
Type 2007 パッシブ
Type 2046 曳航用
電子戦 シーサーチII

アップホルダー級潜水艦 (Upholder class submarine) はイギリス海軍潜水艦の艦級で、同海軍が建造した最後の通常動力型潜水艦

概要

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イギリス海軍は、1960年代に就役したオベロン級の後継として、当初原子力潜水艦を検討していた。しかし、当時の原潜は静粛性において通常動力型に未だ及ばず、また沿岸・浅海域での作戦においては通常動力型潜水艦にも戦術的価値が残されていることから、原潜への転換は見送られた。海外への輸出市場も考慮し、排水量は2,400tに設定して1970年代後半より開発が開始された。一番艦は1983年に起工している。

しかし、冷戦終結に伴って当初12隻が予定されていた建造数は4隻にまで削減。各艦は1990年代前半に就役したが、イギリス海軍が将来の潜水艦兵力を原潜に一本化する方針を決定したことによりいずれも数年ほどで退役。

1998年には、オジワブ級の後継としてカナダ海軍へ全艦が売却され、ヴィクトリア級潜水艦(Victoria-class submarine)となった。

涙滴型の船殻を持ち、艦体には約22,000枚もの吸音タイルが貼られている。

同型艦

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 イギリス海軍  カナダ海軍
艦番号 艦名 起工 進水 就役 退役 艦番号 艦名 再就役
S40 アップホルダー
HMS Upholder
1983年
11月
1986年
12月2日
1990年
6月2日
1993年
4月
SSK 879 シクーティミ
HMCS Chicoutimi
2004年
10月
S41 アンシーン
HMS Unseen
1986年
1月
1989年
11月14日
1991年
6月7日
1994年
7月
SSK 876 ヴィクトリア
HMCS Victoria
2000年
12月
S42 アーシュラ
HMS Ursula
1987年
2月
1991年
2月22日
1992年
5月8日
1994年
6月
SSK 878 コーナー・ブルック
HMCS Corner Brook
2003年
3月
S43 ユニコーン
HMS Unicorn
1989年
2月
1992年
4月16日
1993年
6月25日
1994年
7月
SSK 877 ウィンザー
HMCS Windsor
2003年
6月

イギリス海軍在籍時にはハープーン艦対艦ミサイル及び機雷の運用能力を有していたが、カナダ海軍では省略されている。

「シクーティミ」は、2004年10月5日アイルランド沖で火災を起こして航行不能となり犠牲者1名を出した上、長期修理を要することとなった。[1]

「ヴィクトリア」及び「コーナー・ブルック」を復帰させるため、復帰は2012年以降となる見通しである。[2]

「ウィンザー」は、2005年10月30日、潜航中に火災を起こしているが[3]、当時カナダ海軍で行動可能な唯一の潜水艦であった。

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  1. ^ HMCS Chicoutimi - News Room
  2. ^ Fire-damaged sub won't be operational until 2012
  3. ^ Fire on 2nd Canadian sub

外部リンク

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