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ロシア連邦の地方区分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
連邦構成主体
Субъекты федерации  (ロシア語)
カテゴリークリミア半島とドンバスは、国際的にウクライナの一部として承認されているため、斜め縞模様で図示。
  オーブラスチ (Область)
  共和国(Республика)
  クライ(Край)
  自治管区(Автономный округ)
  連邦市(Город федерального значения)
  自治州(Автономная область)

制度は、連邦制半大統領制立憲共和制

位置ロシアの旗 ロシア
設立1993年12月12日
89(国際的には83
人口41,431(ネネツ自治管区) ~ 13,010,112(モスクワ
面積864 km2セヴァストポリ) ~ 3,103,200km2サハ共和国
行政地方政府、国家政府
区分ラヨン

ロシア連邦の地方区分(ロシアれんぽうのちほうくぶん)では、ロシア連邦構成主体ロシア語: субъекты федерации)について主に記述する。

ロシア連邦憲法によれば、同国の連邦構成主体はロシアの第一級行政区画である[1]。2022年9月30日以降、ロシア連邦は憲法上「89」の連邦構成主体が存在する。

ただし、2014年のクリミア併合によるセヴァストポリクリミア共和国の2地域、また、2022年にロシアが併合したウクライナ4州は、国際的には「ウクライナの領土」として承認されている[2]ため、国際的には構成主体の数を「83」と見なしている。

概説

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ロシア憲法によれば、共和国республика)、地方край)、連邦市федерации город)、自治州автономная область)、自治管区автономный округ)によってロシア連邦は構成されており、いずれも地位の等しい連邦構成主体である[1]

ロシアの重要な3つの連邦市(モスクワサンクトペテルブルクセヴァストポリ)は、市と連邦構成主体の両方の地位を有しており、各々が古い住所構造を保持している。カリーニングラード州は、ロシア連邦にとって唯一の飛地にあたる連邦構成主体である。1993年当時はロシア連邦が89の連邦構成主体で構成されていたが、幾つかの合併[要曖昧さ回避]によって2008年までに数が83に減少した。

2014年のクリミア併合によってセヴァストポリとクリミア共和国が84、85番目の連邦構成主体だとロシアは主張[3][4]。さらに2022年9月には併合住民投票により、ドネツク人民共和国ルガンスク人民共和国ヘルソン州ザポロージェ州が86、87、88、89 番目の連邦構成主体に加わったとロシアは主張している。しかし、これらは全て「ウクライナの領土の一部」として国際的に承認されているものであり、ロシアによって部分的に占領されているに過ぎない[2]

全ての連邦構成主体が、独自の首長地方議会そして憲法裁判所を持っている。各連邦構成主体には独自の憲法と法律がある。構成主体は連邦政府機関との関係において同等の権利を有する[5][6]ロシア連邦議会の上院である連邦院に、連邦構成主体は各々2名の代議員席を持つ。ただし、彼らが享受する自治行政の程度には差がある。

現在のロシアは、ソビエト連邦の中にあるロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の歴史において形成され、1991年のソビエト連邦の崩壊当時は変化しなかった。1992年の、いわゆる「主権のパレード」と分離主義感情と法的闘争の時期に、ロシアの複数地域が連邦条約(Федеративный договор)に署名し[7]、現在のロシア内部構成が確立および規定された。これはロシア政府機関と構成組織行政機関との間で権威・権力の分割を行うことを基本とする。連邦条約には1978年ロシア憲法の文言が含まれている。1993年12月12日に国民投票で採択された現在のロシア憲法は同年12月25日に施行され、1918年にウラジーミル・レーニンによって導入されたソ連政府体系のモデルを廃止した。この新憲法が、多くの法的紛争を排除し、地域側の権利を保全し、各地域での自治を導入した一方、ソ連時代にあった国から脱退する権利は与えなかった。1990年代後半から2000年代初頭にかけて、その政治体系は法律上共和制の政府形態を有する近代的な連邦国家に近づいた。2000年代、ウラジーミル・プーチン統一ロシア党(全ての連邦構成主体で与党)の政策に従って、ロシア議会は税収の分配を変更し、地域の選挙数を減らし、連邦当局により多くの権限を与えた。

種類

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凡例 説明
49(国際的には47)の 連邦大統領により指名される知事と地元で州民に選出される立法府を持つ連邦構成主体の最も一般的な種類。一般的にそこの行政中心地にちなんで命名される。ロシア占領下のウクライナでの2022年の併合住民投票によって併合されたヘルソン州ザポリージャ州は、国際的に「ウクライナの領土」として承認されており、その地位は係争中である。
24(国際的には21)の共和国 名目上は自治で[8][9]、それぞれが独自の憲法と言語と立法府を持っているが、国際外交関係では連邦政府が代表する。自治を行う少数民族は比較的大集団の少数民族で、共和国に民族名を冠しており「基幹民族」と呼ばれる。2014年に併合したと主張するクリミア共和国、そして2022年に併合したと主張するドネツク人民共和国およびルガンスク人民共和国は、国際的に「ウクライナの領土」として承認されており、その地位は係争中である。
9の地方 あらゆる機能と目的において、法的に地方は州と同一である。地方ことクライ(「境界」または「領土」)の敬称は歴史的なもので、ロシア帝国時代に国境地帯に置かれた歴史的な地方区分に由来する。
4の自治管区 場合によっては「自治地区」「自治区」とも呼ばれ、それぞれが実質的または支配的な少数民族を有する。チュクチ以外の3自治管区は別の州(アルハンゲリスク州とチュメニ州)の一部であるが、そことは別に連邦構成主体の一つとして扱われる。
3(国際的には2)の連邦市 周囲の州から独立して、単独で連邦構成主体として機能する主要都市。2014年に併合したと主張するセヴァストポリ[10]、国際的に「ウクライナの領土」として承認されており、その地位は係争中である。
1の自治州 ユダヤ自治州が唯一の自治州である。ソ連時代には複数存在していた。

連邦構成主体の一覧

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州一覧図

地方

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地方一覧図

連邦市

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連邦市一覧図
  1. モスクワの旗 モスクワ市
  2. サンクトペテルブルクの旗 サンクトペテルブルク市
  3. セヴァストポリの旗 セヴァストポリ連邦市(ウクライナと帰属係争中)

共和国

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共和国一覧図

自治州

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自治州一覧図

自治管区

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自治管区一覧図
  1. チュクチ自治管区の旗 チュクチ自治管区
  2. ハンティ・マンシ自治管区の旗 ハンティ・マンシ自治管区・ユグラ
  3. ネネツ自治管区の旗 ネネツ自治管区
  4. ヤマロ・ネネツ自治管区の旗 ヤマロ・ネネツ自治管区

構成主体の統計

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名称 ロシア語名称 首府 区分 連邦管区 面積[16]
(km2)
人口[17]
(2021年国勢調査)
人口密度
(人/km2)
成立年 備考
アストラハン州の旗 アストラハン州 Астраханская область アストラハン 南部 49,024 960,142 19.59 1943
アディゲ共和国の旗 アディゲ共和国 Республика Адыгея マイコープ 共和国 南部 7,792 496,934 63.77 1922
アムール州の旗 アムール州 Амурская область ブラゴヴェシチェンスク 極東 361,908 766,912 2.12 1932
アルタイ共和国の旗 アルタイ共和国 Республика Алтай ゴルノ=アルタイスク 共和国 シベリア 92,903 210,924 2.27 1922
アルタイ地方の旗 アルタイ地方 Алтайский край バルナウル 地方 シベリア 167,996 2,163,693 12.88 1937
アルハンゲリスク州の旗 アルハンゲリスク州 Архангельская область アルハンゲリスク 北西 413,103 978,873 2.37 1937 [註 1]
イヴァノヴォ州の旗 イヴァノヴォ州 Ивановская область イヴァノヴォ 中央 21,437 927,828 43.28 1936
イルクーツク州の旗 イルクーツク州 Иркутская область イルクーツク シベリア 774,846 2,370,102 3.06 1937
イングーシ共和国の旗 イングーシ共和国 Республика Ингушетия マガス 共和国 北カフカース 3,628 509,541 163.16 1992
ヴォルゴグラード州の旗 ヴォルゴグラード州 Волгоградская область ヴォルゴグラード 南部 112,877 2,500,781 22.15 1937
ヴォログダ州の旗 ヴォログダ州 Вологодская область ヴォログダ 北西 144,527 1,142,827 7.91 1937
ヴォロネジ州の旗 ヴォロネジ州 Воронежская область ヴォロネジ 中央 52,216 2,308,792 44.22 1934
ウドムルト共和国の旗 ウドムルト共和国 Удмуртская Республика イジェフスク 共和国 沿ヴォルガ 42,061 1,452,914 34.54 1920
ヴラジーミル州の旗 ウラジーミル州 Владимирская область ウラジーミル 中央 29,084 1,348,134 46.35 1944
ウリヤノフスク州の旗 ウリヤノフスク州 Ульяновская область ウリヤノフスク 沿ヴォルガ 37,181 1,196,745 32.19 1943
沿海地方の旗 沿海地方 Приморский край ウラジオストク 地方 極東 164,673 1,845,165 11.21 1938
オムスク州の旗 オムスク州 Омская область オムスク シベリア 141,140 1,858,798 13.17 1934
オリョール州の旗 オリョール州 Орловская область オリョール 中央 24,652 713,374 28.94 1937
オレンブルク州の旗 オレンブルク州 Оренбургская область オレンブルク 沿ヴォルガ 123,702 1,862,767 15.06 1934
カバルダ・バルカル共和国の旗 カバルダ・バルカル共和国 Кабардино-Балкарская Республика ナリチク 共和国 北カフカース 12,470 904,200 72.51 1936
カムチャツカ地方の旗 カムチャツカ地方 Камчатский край ペトロパブロフスク・カムチャツキー 地方 極東 464,275 291,705 0.63 2007
カラチャイ・チェルケス共和国の旗 カラチャイ・チェルケス共和国 Карачаево-Черкесская Республика チェルケスク 共和国 北カフカース 14,277 469,865 32.91 1957
カリーニングラード州の旗 カリーニングラード州 Калининградская область カリーニングラード 北西 15,125 1,029,966 68.10 1946
カルーガ州の旗 カルーガ州 Калужская область カルーガ 中央 29,777 1,069,904 35.93 1944
カルムイク共和国の旗 カルムイク共和国 Республика Калмыкия エリスタ 共和国 南部 74,731 267,133 3.57 1957
カレリア共和国の旗 カレリア共和国 Республика Карелия ペトロザヴォーツク 共和国 北西 180,520 533,121 2.95 1956
北オセチア共和国の旗 北オセチア・アラニヤ共和国 Республика Северная Осетия — Алания ウラジカフカス 共和国 北カフカース 7,987 687,357 86.06 1924
キーロフ州の旗 キーロフ州 Кировская область キーロフ 沿ヴォルガ 120,374 1,153,680 9.58 1934
クラスノダール地方の旗 クラスノダール地方 Краснодарский край クラスノダール 地方 南部 75,485 5,838,273 77.34 1937
クラスノヤルスク地方の旗 クラスノヤルスク地方 Красноярский край クラスノヤルスク 地方 シベリア 2,366,797 2,856,971 1.21 1934
クリミアの旗 クリミア共和国 Республика Крым シンフェロポリ 共和国 南部 26,081 1,934,630 74.18 2014 [帰属問題 1]
クルガン州の旗 クルガン州 Курганская область クルガン ウラル 71,488 776,661 10.86 1943
クルスク州の旗 クルスク州 Курская область クルスク 中央 29,997 1,082,458 36.09 1934
ケメロヴォ州の旗 ケメロヴォ州 Кемеровская область ケメロヴォ シベリア 95,725 2,600,923 27.17 1943
コストロマ州の旗 コストロマ州 Костромская область コストロマ 中央 60,211 580,976 9.65 1944
コミ共和国の旗 コミ共和国 Республика Коми スィクティフカル 共和国 北西 416,774 737,853 1.77 1921
ザバイカリエ地方の旗 ザバイカリエ地方 Забайкальский край チタ 地方 シベリア 431,892 1,004,125 2.32 2008
サハ共和国の旗 サハ共和国 Республика Саха ヤクーツク 共和国 極東 3,083,523 995,686 0.32 1922
サハリン州の旗 サハリン州 Сахалинская область ユジノサハリンスク 極東 87,101[註 2] 466,609[註 2] 5.36[註 2] 1947 [帰属問題 2]
ザポロージェ州 Запорожская область ザポリージャ(法令上)
メリトポリ(臨時[18]
未定 27,183[註 3] 1,638,462[註 3] 60.28[註 3] 2022 [帰属問題 1]
サマラ州の旗 サマラ州 Самарская область サマラ 沿ヴォルガ 53,565 3,172,925 59.24 1928
サラトフ州の旗 サラトフ州 Саратовская область サラトフ 沿ヴォルガ 101,240 2,442,575 24.13 1936
サンクトペテルブルクの旗 サンクトペテルブルク市 Город Санкт-Петербург[註 4] - 連邦市 北西 1,403 5,601,911 3,992.81 1703
スヴェルドロフスク州の旗 スヴェルドロフスク州 Свердловская область エカテリンブルク ウラル 194,307 4,268,998 21.97 1935
スタヴロポリ地方の旗 スタヴロポリ地方 Ставропольский край スタヴロポリ 地方 北カフカース 66,160 2,907,593 43.95 1934
スモレンスク州の旗 スモレンスク州 Смоленская область スモレンスク 中央 49,779 888,421 17.85 1937
セヴァストポリの旗 セヴァストポリ市 Город Севастополь[註 5] - 連邦市 南部 864 547,820 634.05 2014 [帰属問題 1]
ダゲスタン共和国の旗 ダゲスタン共和国 Республика Дагестан マハチカラ 共和国 北カフカース 50,270 3,182,054 63.30 1921
タタールスタン共和国の旗 タタールスタン共和国 Республика Татарстан カザン 共和国 沿ヴォルガ 67,847 4,004,809 59.03 1920
タンボフ州の旗 タンボフ州 Тамбовская область タンボフ 中央 34,462 982,991 28.52 1937
チェチェン共和国の旗 チェチェン共和国 Чеченская Республика グロズヌイ 共和国 北カフカース 16,165 1,510,824 93.43 1991
チェリャビンスク州の旗 チェリャビンスク州 Челябинская область チェリャビンスク ウラル 88,529 3,431,224 38.76 1934
チュヴァシ共和国の旗 チュヴァシ共和国 Чувашская Республика チェボクサル 共和国 沿ヴォルガ 18,343 1,186,909 64.71 1920
チュクチ自治管区の旗 チュクチ自治管区 Чукотский автономный округ アナディリ 自治管区 極東 721,481 47,490 0.07 1930
チュメニ州の旗 チュメニ州 Тюменская область チュメニ ウラル 160,122 1,601,940 10.00 1944 [註 6]
トゥヴァ共和国の旗 トゥヴァ共和国 Республика Тыва クズル 共和国 シベリア 168,604 336,651 2.00 1944
トヴェリ州の旗 トヴェリ州 Тверская область トヴェリ 中央 84,201 1,230,171 14.61 1935
トゥーラ州の旗 トゥーラ州 Тульская область トゥーラ 中央 25,679 1,501,214 58.46 1937
ドネツク人民共和国の旗 ドネツク人民共和国 Донецкая Народная Республика ドネツク 共和国 未定 26,517[註 3] 4,059,372[註 3] 153.09[註 3] 2022 [帰属問題 1]
トムスク州の旗 トムスク州 Томская область トムスク シベリア 314,391 1,062,666 3.38 1944
ニジニ・ノヴゴロド州の旗 ニジニ・ノヴゴロド州 Нижегородская область ニジニ・ノヴゴロド 沿ヴォルガ 76,624 3,119,115 40.71 1936
ネネツ自治管区の旗 ネネツ自治管区 Ненецкий автономный округ ナリヤン・マル 自治管区 北西 176,810 41,434 0.23 1929 [註 7]
ノヴォシビルスク州の旗 ノヴォシビルスク州 Новосибирская область ノヴォシビルスク シベリア 177,756 2,797,176 15.74 1937
ノヴゴロド州の旗 ノヴゴロド州 Новгородская область ノヴゴロド 北西 54,501 583,387 10.70 1944
ハカス共和国の旗 ハカス共和国 Республика Хакасия アバカン 共和国 シベリア 61,569 534,795 8.69 1930
バシコルトスタン共和国の旗 バシコルトスタン共和国 Республика Башкортостан ウファ 共和国 沿ヴォルガ 142,947 4,091,423 28.62 1919
ハバロフスク地方の旗 ハバロフスク地方 Хабаровский край ハバロフスク 地方 極東 787,633 1,292,944 1.64 1938
ハンティ・マンシ自治管区の旗 ハンティ・マンシ自治管区・ユグラ Ханты-Мансийский автономный округ — Югра ハンティ・マンシースク 自治管区 ウラル 534,801 1,711,480 3.20 1930 [註 8]
プスコフ州の旗 プスコフ州 Псковская область プスコフ 北西 55,399 599,084 10.81 1944
ブリヤート共和国の旗 ブリヤート共和国 Республика Бурятия ウラン・ウデ 共和国 シベリア 351,334 978,588 2.79 1923
ブリャンスク州の旗 ブリャンスク州 Брянская область ブリャンスク 中央 34,857 1,169,161 33.54 1944
ベルゴロド州の旗 ベルゴロド州 Белгородская область ベルゴロド 中央 27,134 1,540,486 56.77 1954
ヘルソン州 Херсонская область ヘルソン(法令上)
ヘニチェスク(臨時[20]
未定 28,461[註 3] 1,001,598[註 3] 35.19[註 3] 2022 [帰属問題 1]
ペルミ地方の旗 ペルミ地方 Пермский край ペルミ 地方 沿ヴォルガ 160,236 2,532,405 15.80 2005
ペンザ州の旗 ペンザ州 Пензенская область ペンザ 沿ヴォルガ 43,352 1,266,348 29.21 1939
マガダン州の旗 マガダン州 Магаданская область マガダン 極東 462,464 136,085 0.29 1953
マリ・エル共和国の旗 マリ・エル共和国 Республика Марий Эл ヨシュカル・オラ 共和国 沿ヴォルガ 23,375 677,097 28.97 1920
ムルマンスク州の旗 ムルマンスク州 Мурманская область ムルマンスク 北西 144,902 667,744 4.61 1938
モスクワの旗 モスクワ市 Город Москва[註 9] - 連邦市 中央 2,561 13,010,112 5,080.09 1147
モスクワ州の旗 モスクワ州 Московская область なし(法令上)
クラスノゴルスク(事実上[註 10]
中央 44,329 8,524,665 192.30 1929
モルドヴィア共和国の旗 モルドヴィア共和国 Республика Мордовия サランスク 共和国 沿ヴォルガ 26,128 783,552 29.99 1930
ヤマロ・ネネツ自治管区の旗 ヤマロ・ネネツ自治管区 Ямало-Ненецкий автономный округ サレハルド 自治管区 ウラル 769,250 510,490 0.66 1930 [註 8]
ヤロスラヴリ州の旗 ヤロスラヴリ州 Ярославская область ヤロスラヴリ 中央 36,177 1,209,811 33.44 1936
ユダヤ自治州の旗 ユダヤ自治州 Еврейская автономная область ビロビジャン 自治州 極東 36,271 150,453 4.15 1934
リペツク州の旗 リペツク州 Липецкая область リペツク 中央 24,047 1,143,224 47.54 1954
リャザン州の旗 リャザン州 Рязанская область リャザン 中央 39,605 1,102,810 27.85 1937
ルガンスク人民共和国の旗 ルガンスク人民共和国 Луганская Народная Республика ルガンスク 共和国 未定 26,683[註 3] 2,102,921[註 3] 78.81[註 3] 2022 [帰属問題 1]
レニングラード州の旗 レニングラード州 Ленинградская область ガッチナ(法令上[27]
サンクトペテルブルク市(事実上[註 11]
北西 83,908 2,000,997 23.85 1927
ロストフ州の旗 ロストフ州 Ростовская область ロストフ・ナ・ドヌ 南部 100,967 4,200,729 41.60 1937
帰属・領土問題
  1. ^ a b c d e f ロシアが一方的に併合を宣言した地域。国際的にはウクライナの領土として扱われており、ロシアの構成体として認められていない。
  2. ^ 日本が領有権を主張する北方地域(北方領土)および帰属未定地域の南樺太を管轄する。
備考
  1. ^ 行政上はネネツ自治管区を含める。なお表の人口・面積値はネネツ自治管区を除外している。
  2. ^ a b c ロシアが実効支配する北方地域および南樺太を含む。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l ロシアが主張する数値。ロシアは全域を実効支配していない。ロシアが主張する領域はウクライナの州と一致する。人口値はウクライナ国家統計局が2022年1月に推計したデータ[19]
  4. ^ Город федерального значения Санкт-Петербург(サンクトペテルブルク連邦市)とも
  5. ^ Город федерального значения Севастополь(セヴァストポリ連邦市)とも
  6. ^ 行政上はハンティ・マンシ自治管区・ユグラヤマロ・ネネツ自治管区を含める。なお表の人口・面積値は2自治管区を除外している。
  7. ^ 行政上はアルハンゲリスク州に帰属しているが、1つの連邦構成体として扱われる。
  8. ^ a b 行政上はチュメニ州に帰属しているが、1つの連邦構成体として扱われる。
  9. ^ Город федерального значения Москва(モスクワ連邦市)とも
  10. ^ モスクワ州憲法第24条によると州都は歴史的伝統に従いモスクワ市とモスクワ州の全域とされている[21]。かつてはモスクワ市に州機能が所在していたが、2007年から2021年にかけて地方裁判所[22]、州政府[23]、州議会[24]などがクラスノゴルスクへ移転している[25]。またクラスノゴルスクを公式の州都とする動きもある[26]
  11. ^ 2021年3月にサンクトペテルブルク市からガッチナへ州都が変更されたが、州政府は2022年1月時点でサンクトペテルブルク市に所在したままである。移転作業は2023年から2024年の間に実施される予定[28]

行政以外の区分

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地方区分コード

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ロシアでは以下2種類の地方区分コードが存在する:

  • 領土・行政区分 - 行政機能の整然たる実施を目的としている[29]。(コード名:OKATO)
  • 自治体区分 - 地方自治体の組織体系を定めている[30]。(コード名:OKTMO)

連邦管区

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ロシア語 本部 (本部所属) 人口
2020年1月推計[31]
面積
(km2[32][33])
人口密度
中央連邦管区 Центральный モスクワ連邦市 (―) 39,439,493 650,205 59.12
南部連邦管区 *4 Южный ロストフ・ナ・ドヌ (ロストフ州州都) 16,466,173 447,821 37.73
北西連邦管区 Севро-Западный サンクトペテルブルク連邦市 (―) 13,977,274 1,686,972 8.05
極東連邦管区 Дальневосточный ウラジオストク (沿海地方首府) 8,167,359 6,952,555 1.02
シベリア連邦管区 Сибирский ノヴォシビルスク (ノヴォシビルスク州州都) 17,119,090 4,361,727 3.74
ウラル連邦管区 Уральский エカテリンブルク (スヴェルドロフスク州州都) 12,360,540 1,818,497 6.64
沿ヴォルガ連邦管区 Приволжский ニジニ・ノヴゴロド (ニジニ・ノヴゴロド州州都) 29,286,448 1,036,995 28.83
北カフカース連邦管区 Северо-Кавказский ピャチゴルスク (スタヴロポリ地方) 9,928,721 170,439 86.22

*4 一部であるクリミアとセヴァストポリはウクライナと帰属係争中。国際的には認められていない。

出典[34]

特別な地域

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カザフスタンの旗 カザフスタンのバイコヌールはロシアの租借地であり、ロシア連邦政府の行政権下にある。

ロシア語 人口(2014) 面積(km²) 人口密度
バイコヌール Байконур 73,127 57 1,282.92

関連項目

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連邦構成主体

その他

ソ連時代の地方区分

脚注

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  1. ^ a b The Constitution of the Russian Federation: Chapter 3, The Federal Structure”. 2013年4月28日閲覧。
  2. ^ a b “Putin to annex seized Ukrainian land, U.N. Warns of 'dangerous escalation'”. Reuters. (September 29, 2022). https://www.reuters.com/world/europe/russia-set-annex-ukraine-territory-west-warns-new-sanctions-2022-09-29/ 
  3. ^ Kremlin.ru. Договор между Российской Федерацией и Республикой Крым о принятии в Российскую Федерацию Республики Крым и образовании в составе Российской Федерации новых субъектов (Treaty Between the Russian Federation and the Republic of Crimea on Ascension to the Russian Federation of the Republic of Crimea and on Establishment of New Subjects Within the Russian Federation) (ロシア語)
  4. ^ Steve Gutterman and Pavel Polityuk (March 18, 2014). “Putin signs Crimea treaty as Ukraine serviceman dies in attack”. Reuters. May 7, 2016閲覧。
  5. ^ Конституция Российской Федерации”. May 7, 2016閲覧。
  6. ^ Chapter 1. The Fundamentals of the Constitutional System | The Constitution of the Russian Federation. Constitution.ru. Retrieved on 2013-08-20.
  7. ^ This treaty consisted of three treaties, see also Concluding and Transitional Provisions: [1] [2]
  8. ^ Publications, E. (2012). The Territories of the Russian Federation 2012. Taylor & Francis. p. 5. ISBN 978-1-135-09584-0. https://books.google.com/books?id=wOVjhOAfn_kC&pg=PA5 2019年10月6日閲覧。 
  9. ^ Saunders, R.A. (2019). Historical Dictionary of the Russian Federation. Historical Dictionaries of Europe. Rowman & Littlefield Publishers. p. 232. ISBN 978-1-5381-2048-4. https://books.google.com/books?id=21ynDwAAQBAJ&pg=PA232 2019年10月6日閲覧。 
  10. ^ “プーチン大統領、クリミア・セヴァストーポリ編入関連法に調印”. ロシアの声. (2014年3月21日). http://japanese.ruvr.ru/2014_03_21/270019035/ 2014年3月22日閲覧。 
  11. ^ 2008年1月1日にウスチオルダ・ブリヤート自治管区を併合
  12. ^ 2007年7月1日にカムチャツカ州コリャーク自治管区が合併して発足
  13. ^ 2007年1月1日にエヴェンキ自治管区タイミル自治管区を併合
  14. ^ 2005年12月1日にペルミ州コミ・ペルミャク自治管区が合併して発足
  15. ^ 2008年3月1日にチタ州アガ・ブリヤート自治管区が合併して発足
  16. ^ Распределение земель Российской Федерации по категориям в разрезе субъектов Российской Федерации (на 1 января 2017 года, тыс. га)”. ロシア連邦国家統計庁. 2021年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月24日閲覧。
  17. ^ RUSSIA: Administrative Division”. Citypopulation.de (2022年10月8日). 2022年10月24日閲覧。
  18. ^ Временной столицей Запорожской области в составе России станет Мелитополь”. rbc.ru (2022年9月30日). 2022年10月28日閲覧。
  19. ^ UKRAINE: Provinces and Major Cities”. Citypopulation.de (2022年10月22日). 2022年10月28日閲覧。
  20. ^ Власти Херсонской области заявили о временном переносе столицы региона”. ラジオ・スプートニク (2022年11月12日). 2022年11月13日閲覧。
  21. ^ Устав Московской области”. Интернет-портал Московской области. 2016年6月29日時点の[Устав Московской области オリジナル]よりアーカイブ。2022年10月30日閲覧。
  22. ^ Московский областной суд переехал в Подмосковье”. ru:Взгляд (интернет-газета) (2007年6月1日). 2022年10月30日閲覧。
  23. ^ Правительство Подмосковья провело первое заседание в новом здании”. RIAノーボスチ (2007年10月2日). 2022年10月30日閲覧。
  24. ^ Мособлдума провела последнее заседание в здании на Проспекте мира”. RIAノーボスチ (2021年6月17日). 2022年10月30日閲覧。
  25. ^ Красногорск станет столицей Московской области через три года”. Истра.Рф (2016年2月26日). 2022年10月30日閲覧。
  26. ^ Красногорск может стать столицей Московской области”. RIAノーボスチ (2018年5月29日). 2022年10月30日閲覧。
  27. ^ Гатчина официально стала столицей Ленинградской области”. RIAノーボスチ (2021年3月24日). 2022年10月30日閲覧。
  28. ^ Переезд на фоне выборов”. コメルサント (2022年1月31日). 2022年10月30日閲覧。
  29. ^ ОК 019-95 НАЦИОНАЛЬНЫЕ СТАНДАРТЫ”. 2018年4月28日閲覧。
  30. ^ Федеральная служба государственной статистики. Классификаторы”. 2018年4月28日閲覧。
  31. ^ Предварительная оценка численности постоянного населения на 1 января 2020 года и в среднем за 2019 год”. 連邦統計局. 2020年2月3日閲覧。 (ロシア語)
  32. ^ Сведения о наличии и распределении земель в Российской Федерации на 01.01.2017 (в разрезе субъектов Российской Федерации)”. rosreestr.ru (2017年1月1日). 2020年2月3日閲覧。
  33. ^ Регионы России. Социально-экономические показатели. 2017: Статистический сборник” (pdf). 連邦統計局 (2017年). 2018年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月3日閲覧。
  34. ^ Президент Российской Федерации. Указ №849 от 13 мая 2000 г. «О полномочном представителе Президента Российской Федерации в федеральном округе». Вступил в силу 13 мая 2000 г. Опубликован: "Собрание законодательства РФ", №20, ст. 2112, 15 мая 2000 г. (President of the Russian Federation. Decree #849 of May 13, 2000 On the Plenipotentiary Representative of the President of the Russian Federation in a Federal District. Effective as of May 13, 2000.).

参考文献

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  • (財)自治体国際化協会(編)『ロシア極東の地方自治』(PDF版)、2003年
  • (財)自治体国際化協会(編)『ロシアの地方都市における自治制度』(PDF版)、2005年
  • (財)自治体国際化協会(編)『ロシアの地方自治』(PDF版)、2006年