コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

レースホース (駆逐艦・2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レースホース
竣工時のレースホース、1942年12月クライド川にて
竣工時のレースホース、1942年12月クライド川にて
基本情報
建造所 ジョン・ブラウン・アンド・カンパニー
運用者 イギリス海軍
艦種 駆逐艦
級名 R級
艦歴
起工 1941年6月25日
進水 1942年6月1日
竣工 1942年10月30日
その後 1949年12月7日に解体のためBISCOに引き渡し
要目
基準排水量 1,705トン
満載排水量 2,425トン
全長 109.2 m (358 ft)
10.9 m (36 ft)
吃水 4.1 m (13 ft)(満載時)
主缶 アドミラルティ式3胴ボイラー2基
主機 パーソンズ式ギアードタービン2基、2軸
出力 40,000 shp (30,000 kW)
速力 36ノット (67 km/h; 41 mph)
航続距離 4,675 nmi (8,658 km; 5,380 mi) 20ノット (37 km/h; 23 mph)時
兵装 45口径12cm単装砲×5基
39口径40mm4連装機銃×1基
70口径20mm単装機銃×6基
21インチ4連装魚雷発射管×2基
爆雷投射機×4基
爆雷×70発
テンプレートを表示

レースホース(HMS Racehorse)はイギリス海軍駆逐艦R級

艦歴

[編集]

ジョン・ブラウン社で建造[1]。1941年6月25日起工[1]。1942年6月1日進水[1]。同年10月30日竣工[1]

「レースホース」は東洋艦隊の第11駆逐艦戦隊に配属となるが、まずは大西洋で護衛任務に従事した[2]。「レースホース」は航空母艦ヴィクトリアス」をグリーノックからハンプトンローズまで護衛し、次いで油槽船団TMF2をキュラソーからジブラルタルまで護衛した[2]。それから「レースホース」はES26船団とともにケープタウンへ向かった[2]

1943年2月17日、「レースホース」は同日ドイツ潜水艦「U182」に沈められたイギリス船「Llanashe」の生存者8名を救助した(「Llanashe」の生存者は9名で、沈没の11日後にオランダ商船「Tarakan」の救助され、それから「レースホース」と仮装巡洋艦「Carthage」に移されたとも)[3]

5月下旬、「レースホース」はドイツ油槽船「Charlotte Schliemann」捜索に当たる「ニューカッスル」を護衛した[4]

1944年4月以降、「レースホース」はサバン攻撃(コックピット作戦)、スラバヤ攻撃(トランサム作戦)作戦、ポートブレア攻撃(ペダル作戦)、サバン攻撃(クリムズン作戦)に参加した[5]

1945年4月上旬、「レースホース」と駆逐艦「ロザラム」、「リダウト」、「ロケット」からなる第62部隊はメルギーアマーストで船舶掃討作戦(ペンザンス作戦[6])を行い、小型船1隻とジャンク1隻を沈めた[7]。またグレートココ島を砲撃した[7]。続いて第62部隊はメルギー・Moulmein川間で同様の作戦を行い、ジャンクなどを沈めた(パスブック作戦[8][7]。また、イギリス軍機が「Agata Maru」と第七号駆潜艇を沈めた場所で68名を救助した[7]

4月下旬、「レースホース」と駆逐艦「ローバック」、「リダウト」からなる第62部隊はマルタバン湾へ出撃(ゲーブル作戦[9][10][7]。4月30日未明にラングーンから撤退する日本兵を乗せた船団を発見し、潰滅させた[7]

6月、マレー半島南部の写真偵察作戦に参加(ボールサム作戦[11][12]

1945年10月に「レースホース」はポーツマスに戻り、カテゴリーB2予備役となる[5]。1949年12月7日に解体のためBISCOに引き渡された[5]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d John English, Obdurate to Daring, p. 206
  2. ^ a b c John English, Obdurate to Daring, p. 51
  3. ^ John English, Obdurate to Daring, p. 51. Llanashe (British Steam merchant), uboat.net
  4. ^ John English, Obdurate to Daring, pp. 51-52
  5. ^ a b c John English, Obdurate to Daring, p. 52
  6. ^ Operation Penzance
  7. ^ a b c d e f John Winton, The Forgotten Fleet, p. 211
  8. ^ Operation Passbook
  9. ^ Operation Gable
  10. ^ John English, Obdurate to Daring, p. 52ではケーブル(Cable)作戦となっている。
  11. ^ Operation Balsam
  12. ^ John Winton, The Forgotten Fleet, p. 215

参考文献

[編集]