レーシング・ポイント RP19
カテゴリー | F1 | ||||||||||
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コンストラクター | レーシング・ポイント | ||||||||||
デザイナー |
アンドリュー・グリーン (テクニカルディレクター) | ||||||||||
先代 | フォース・インディア VJM11 | ||||||||||
後継 | レーシング・ポイント RP20 | ||||||||||
主要諸元 | |||||||||||
エンジン |
BWTメルセデス (メルセデス M10 EQ Power+) 1.6L V6ターボ | ||||||||||
タイヤ | ピレリ | ||||||||||
主要成績 | |||||||||||
チーム | スポーツペサ・レーシング・ポイントF1チーム | ||||||||||
ドライバー |
セルジオ・ペレス ランス・ストロール | ||||||||||
出走時期 | 2019年 | ||||||||||
通算獲得ポイント | 73 | ||||||||||
初戦 | 2019年オーストラリアGP | ||||||||||
最終戦 | 2019年アブダビGP | ||||||||||
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レーシング・ポイント RP19 (Racing Point RP19) は、レーシング・ポイントが2019年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。
概要
[編集]2019年2月13日、カナダのトロントで開催されたカナディアン・インターナショナル・オートショーにてカラーリングが発表された。前年までのピンクを踏襲しつつ、新たにタイトルスポンサーとなったスポーツペサの青が加えられている[1]。
フォース・インディアとしてスタートした前年の前半戦は深刻な資金難により、チーム存続の危機にさらされた。夏にランス・ストロールの父で実業家のローレンス・ストロールが率いるコンソーシアムによってチームは救済され、レーシング・ポイントとして再出発したことで資金難は脱したが、チーム状況が不透明な時点でマシン開発を始めなければならなかったことから、前年のフォース・インディア VJM11のパーツをいくつか使用し、シャシーも2019年のF1レギュレーションに合わせて修正を行うなど、コストパフォーマンスを重視した開発を行ったとテクニカルディレクターのアンドリュー・グリーンが明かしている[2]。
フォース・インディア時代からのスポンサーであるBWTがメルセデス製パワーユニット(以下PUと表記)のネーミングライツ契約を結び、バッジネームは「BWTメルセデス」となる[3]。
2019年シーズン
[編集]ドライバーはセルジオ・ペレスが残留し、ウィリアムズからランス・ストロールが移籍した。
プレシーズンテストではマシントラブルはなかったものの、前年の資金難に起因する影響で記録および走行距離を伸ばせずに終わった。
シーズン前半だが、前年の資金難の影響は否めず、アップデートの計画[4]はあったが、その実行が順調に進まなかったため、マシンの戦闘力に苦しむこととなった。 開幕戦オーストラリアGPはペレスのQ3進出とストロールの9位入賞でスタートし、フライアウェイとなった第4戦アゼルバイジャンGPまではチームとして連続入賞を果たした。だが、第5戦スペインGP以降も時折入賞しているものの、マシン開発の遅れから苦戦。そんななか、第11戦ドイツGPでボディワークの変更も含めた大規模アップグレードの導入に成功[5]。その結果、同GPの決勝でストロールが終盤のピットインのタイミングが成功したこともあり、4位入賞を果たした。
ここから調子が上がり始め、予選では苦戦が続くものの決勝ではペレスが好走するようになり、第15戦シンガポールGP以外入賞(第17戦日本GPは繰り上げ的な要素があるため厳密には異なる)し、コンストラクターズ6位をトロ・ロッソと争っていたが、第20戦ブラジルGPでトロ・ロッソのピエール・ガスリーが2位表彰台を得たことにより7位に転落。最終戦アブダビGPでペレスが7位に入賞したもののトロ・ロッソを逆転することはできず、コンストラクターズ7位でシーズンを終えた。
スペック
[編集]- 型式:RP19
- シャシー:カーボンファイバーコンポジットモノコック、ザイロン側面貫通防止パネル
- サスペンション:アルミニウム製アップライト、カーボンファイバーコンポジットウィッシュボーン、トラックロッド&プッシュロッド、シャシー・マウントトーションスプリング、ダンパー&アンチロールバー
- ホイール:BBS(フロント: 13″x 13.7″、リア:13″x16.9″)
- クラッチ:APレーシング
- タイヤ:ピレリ P Zero
- ブレーキシステム:APレーシング 920E ブレーキキャリパー、自社製ブレーキ・バイ・ワイヤ、カーボンファイバー製ディスク&パッド
- 全幅:2,000mm
- 全高:5,600mm
- 重量:743kg(ドライバー、燃料含む)、ウエイト配分:45.4%〜46.4%
- パワーユニット:BWTメルセデス(メルセデスAMG F1 M10 EQ Power+)[3] 1.6リッター V6ターボ+ERS
- トランスミッション:メルセデス 8速、セミオートマチック
記録
[編集]年 | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | ポイント | ランキング |
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AUS |
BHR |
CHN |
AZE |
ESP |
MON |
CAN |
FRA |
AUT |
GBR |
GER |
HUN |
BEL |
ITA |
SIN |
RUS |
JPN |
MEX |
USA |
BRA |
ABU | |||||
2019 | 11 | ペレス | 13 | 10 | 8 | 6 | 15 | 12 | 12 | 12 | 11 | 17 | Ret | 11 | 6 | 7 | Ret | 7 | 8 | 7 | 10 | 9 | 7 | 73 | 7位 |
18 | ストロール | 9 | 14 | 12 | 9 | Ret | 16 | 9 | 13 | 14 | 13 | 4 | 17 | 10 | 12 | 13 | 11 | 9 | 12 | 13 | 19† | Ret |
脚注
[編集]- ^ “スポーツペサ・レーシング・ポイントF1が2019年型マシンのカラーリングを公開”. AUTOSPORTweb. (2019年2月14日) 2019年2月27日閲覧。
- ^ “レーシング・ポイントF1、2019年型マシンは昨年型とパーツを共有。開発が止まらないよう“費用対効果”を重視”. AUTOSPORTweb. (2019年2月15日) 2019年2月27日閲覧。
- ^ a b “2019年F1エントリーリスト修正版が発表。フェラーリが再び名称変更、“ミッション・ウィノウ”を外す”. AUTOSPORTweb. (2019年3月4日) 2019年3月4日閲覧。
- ^ “レーシングポイント、序盤の5戦で怒涛のアップグレードを計画?”. motorsport.com. (2019年2月14日) 2019年2月27日閲覧。
- ^ ボディワーク変更のレーシングポイント、後半戦は状況を好転させられるか? - jp.motorsport.com・(2019年7月27日)2019年7月29日閲覧
- ^ “Discover our car - the RP19”. SportPesa Racing Point F1. 2019年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月27日閲覧。
- ^ “【新旧F1マシンスペック比較】レーシング・ポイント編:“コスパ”重視のRP19。完成度の高いVJM11とパーツを共有”. AUTOSPORTweb. (2019年2月22日) 2019年2月27日閲覧。