リーガ・エスパニョーラ1988-1989
リーガ・エスパニョーラ1988-1989は、スペインの国内プロサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラの1部リーグのプリメーラ・ディビシオンの58回目のシーズンである。1988年9月3日から1989年6月25日に開催された。
セグンダ・ディビシオンから昇格し、本季のプリメーラ・ディビシオンに参戦するのは、セグンダ・ディビシオン1987-1988の成績上位によって自動昇格した「CDマラガ」・「エルチェCF」と、プリメーラ・ディビシオン1987-1988の18位「RCDマヨルカ」との入れ替え戦に勝利した「レアル・オビエド」の合わせて3チーム。
キンタ・デル・ブイトレと称された「レアル・マドリード」がプリメーラ・ディビシオン4連覇となる通算24回目の優勝を達成した。
経過
[編集]FCバルセロナは、レアル・マドリードが3年連続で優勝していることで、奪回をしたいところであった。しかし、1980年からFCバルセロナにいたベルント・シュスター選手が、この年、レアル・マドリードに移籍した。
就任3年目にあたるレオ・ベーンハッカー監督の下、レアル・マドリードは、このシーズンで、負けた試合は1回だけで、好調に首位を保っていた。3週の試合を残して、優勝は確定。また、リーグ戦と、国王杯のダブル優勝を4年連続で果たした。
順位
[編集]スペインプロリーグ機構の成績資料に基づく[1]。
順位 | クラブ名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 差 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | レアル・マドリード | 62 | 25 | 12 | 1 | 91 | 37 | +54 | UEFAチャンピオンズカップ 1989-90 一回戦出場権 |
2 | FCバルセロナ | 57 | 23 | 11 | 4 | 80 | 26 | +54 | UEFAカップウィナーズカップ 1989-90 出場権[2] |
3 | バレンシアCF | 49 | 18 | 13 | 7 | 39 | 26 | +13 | UEFAカップ1989-90 一回戦出場権 |
4 | アトレティコ・マドリード | 46 | 19 | 8 | 11 | 69 | 45 | +24 | |
5 | レアル・サラゴサ | 43 | 15 | 13 | 10 | 48 | 42 | +6 | |
6 | レアル・バジャドリード | 43 | 18 | 7 | 13 | 40 | 31 | +9 | UEFAカップウィナーズカップ 1989-90 出場権[3] |
7 | アスレティック・ビルバオ | 42 | 15 | 12 | 11 | 45 | 35 | +10 | |
8 | セルタ・デ・ビーゴ | 39 | 14 | 11 | 13 | 42 | 48 | -6 | |
9 | セビージャFC | 38 | 13 | 12 | 13 | 38 | 39 | -1 | |
10 | CAオサスナ | 37 | 13 | 11 | 14 | 39 | 43 | -4 | |
11 | レアル・ソシエダ | 36 | 11 | 14 | 13 | 38 | 47 | -9 | |
12 | レアル・オビエド | 35 | 12 | 11 | 15 | 41 | 48 | -7 | |
13 | スポルティング・デ・ヒホン | 35 | 13 | 9 | 16 | 42 | 42 | 0 | |
14 | CDログロニェス | 34 | 9 | 16 | 13 | 25 | 37 | -12 | |
15 | カディスCF | 33 | 9 | 15 | 14 | 31 | 41 | -10 | |
16 | CDマラガ | 33 | 12 | 9 | 17 | 39 | 53 | -14 | |
17 | RCDエスパニョール | 30 | 7 | 16 | 15 | 29 | 44 | -15 | セグンダ・ディビシオン4位との入れ替え戦 |
18 | レアル・ベティス | 29 | 9 | 11 | 18 | 36 | 55 | -19 | セグンダ・ディビシオン3位との入れ替え戦 |
19 | レアル・ムルシア | 24 | 9 | 6 | 23 | 27 | 58 | -31 | セグンダ・ディビシオンに自動降格 |
20 | エルチェCF | 15 | 4 | 7 | 27 | 29 | 71 | -42 |
入れ替え戦(降格プレーオフ)結果
[編集]第1戦: | |||
ホームチーム | アウェーチーム | ||
RCDエスパニョール | 1-0 | RCDマヨルカ | |
CDテネリフェ | 4-0 | レアル・ベティス |
第2戦: | |||
ホームチーム | アウェーチーム | ||
RCDマヨルカ | 2-0 | RCDエスパニョール | |
レアル・ベティス | 1-0 | CDテネリフェ |
トータルスコア: | |||
RCDマヨルカ | 2-1 | RCDエスパニョール | お互い1勝1敗だが、得点合計が上回ったRCDマヨルカが勝利 |
CDテネリフェ | 4-1 | レアル・ベティス | お互い1勝1敗だが、得点合計が上回ったCDテネリフェが勝利 |
「RCDマヨルカ」と「CDテネリフェ」が1989-1990シーズンの"プリメーラ・ディビシオン(スペイン1部リーグ)"に昇格した。
「RCDエスパニョール」と「レアル・ベティス」が1990-1991シーズンの"セグンダ・ディビシオン(スペイン2部リーグ)"に降格した。
ピチーチ賞
[編集]最も多く得点を挙げた選手にはピチーチ賞が贈られる。
順位 | 選手 | 所属クラブ | 得点数 |
---|---|---|---|
バウタザール | アトレティコ・マドリード | ||
ウーゴ・サンチェス | レアル・マドリード | ||
フリオ・サリナス | FCバルセロナ | ||
アマリウド・サウザ | セルタ・デ・ビーゴ | ||
エミリオ・ブトラゲーニョ | レアル・マドリード | ||
フェルナンド・ゴメス | バレンシアCF | ||
ミチェル | レアル・マドリード | ||
ペドロ・ウラルデ | アスレティック・ビルバオ | ||
アイトール・ベギリスタイン | FCバルセロナ | ||
ロベルト・フェルナンデス・ボニーロ | FCバルセロナ |
サモラ賞
[編集]順位 | 選手 | クラブ | 失点 | 試合 | 失点率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ホセ・マヌエル・オチョトレーナ | バレンシアCF | 25 | 37 | 0.67 |
2 | アンドニ・スビサレッタ | FCバルセロナ | 25 | 36 | 0.69 |
3 | マウロ・ラヴニッチ | レアル・バジャドリード | 30 | 37 | 0.81 |
4 | フランシスコ・ブーヨ | レアル・マドリード | 28 | 31 | 0.90 |
5 | ビセンテ・ビウルン | アスレティック・ビルバオ | 35 | 38 | 0.92 |
6 | ハイメ・ウゲ | CDログロニェス | 27 | 29 | 0.93 |
7 | トーマス・ヌコノ | RCDエスパニョール | 38 | 37 | 1.02 |
8 | ホセ・ラモン・ベルメーユ | カディスCF | 32 | 30 | 1.06 |
9 | ホセ・ルイス・チラベルト | レアル・サラゴサ | 40 | 37 | 1.08 |
10 | ロベルト・サンタマリア | CAオサスナ | 41 | 37 | 1.10 |
脚注
[編集]- ^ [1] スペインプロリーグ機構 (LFP)
- ^ FCバルセロナはUEFAカップウィナーズカップ 1988-89に優勝した為、タイトルホルダーとして出場権を獲得。
- ^ レアル・バジャドリードはコパ・デル・レイ1988-89に準優勝した為、出場権を獲得 (優勝したレアル・マドリードはUEFAチャンピオンズカップ 1989-90の方に出場する為)。