リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ
『リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ』 | ||||
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ブレッカー・ブラザーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ライト・トラック・レコーディング、サウンドトラック・レコーディング、エレクトリック・レディ・スタジオ[3] | |||
ジャンル | フュージョン、ジャズ・ファンク | |||
時間 | ||||
レーベル | GRPレコード | |||
プロデュース |
ブレッカー・ブラザーズ、マックス・ライゼンフーヴァー、ジョージ・ウィッティ エグゼクティブ・プロデューサー: デイヴ・グルーシン、ラリー・ローゼン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ブレッカー・ブラザーズ アルバム 年表 | ||||
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『リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ』(Return of the Brecker Brothers)は、アメリカ合衆国のフュージョン・バンド、ブレッカー・ブラザーズが1992年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ランディ・ブレッカーとマイケル・ブレッカーの兄弟は、1982年にブレッカー・ブラザーズ名義での活動を停止し、本作は約10年ぶりの復帰作に当たる[4]。「ソング・フォー・バリー」は、トロンボーン奏者のバリー・ロジャースに捧げられた曲で、ロジャースがエディ・パルミエリのアルバム『ザ・サン・オブ・ラテン・ミュージック』収録曲「Un Dia Bonito」で演奏したソロからの抜粋が含まれている[5]。
反響・評価
[編集]アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200入りは逃したが、『ビルボード』のコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートでは5位に達した[6]。第35回グラミー賞では、本作が最優秀コンテンポラリー・ジャズ・パフォーマンス賞(インストゥルメンタル)にノミネート、収録曲「ビッグ・アイディア」が最優秀R&Bインストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされ、ランディは個人として「アバヴ・アンド・ビロウ」の演奏で最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ賞にノミネートされた[7]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「すぐに古臭くなるような、プログラムによる大仰なビートも含まれているが、デニス・チェンバースのドラムスと力強いホーンは、それを補う以上の効果があり、ブレッカー兄弟が個々に、あるいは二人で共作した曲の品質は、時代を超えると言っていい」「創造性に関してもサウンドに関しても、1990年代のスムーズジャズのお洒落な路線を取り入れておらず、ブレッカー・ブラザーズの復帰作にふさわしい内容となった」と評している[1]。
トラック・リスト
[編集]特記なき楽曲はランディ・ブレッカー作。
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「ソング・フォー・バリー - Song for Barry」(Michael Brecker) | |
2. | 「キング・オブ・ザ・ロビー - King of the Lobby」(M. Brecker) | |
3. | 「ビッグ・アイディア - Big Idea」(Randy Brecker, M. Brecker, Mary Kessler, Robbie Kilgore) | |
4. | 「アバヴ・アンド・ビロウ - Above & Below」 | |
5. | 「ザッツ・オール・ゼア・イズ・トゥ・イット - That's All There Is to Do」 | |
6. | 「ワカリア(ホワッツ・アップ?) - Wakaria (What's Up?)」(M. Brecker) | |
7. | 「オン・ザ・バックサイド - On the Backside」(R. Brecker, M. Brecker) | |
8. | 「ソズィーニョ(アローン) - Sozinho (Alone)」 | |
9. | 「スフィリカル - Spherical」(M. Brecker) | |
10. | 「グッド・グレイシャス - Good Gracious」 | |
11. | 「ROPPONGI - Roppongi」 |
パーソネル
[編集]- ランディ・ブレッカー - トランペット、フリューゲルホルン、ボーカル
- マイケル・ブレッカー – テナー・サクソフォーン、ソプラノ・サクソフォーン、AKAI EWI、キーボード、シンセサイザー・プログラミング
- デイヴィッド・サンボーン - アルト・サクソフォーン(on #2)
- マイク・スターン - ギター(on #1, #2, #4, #8, #9, #10, #11)
- ディーン・ブラウン - ギター(on #2, #5, #11)
- ジョージ・ウィッティ - キーボード(on #1, #2, #4, #5, #6, #8, #9, #10, #11)、ローズ・ピアノ(on #3)、ピアノ(on #7)、プログラミング(on #7, #9, #11)
- メアリー・ケスラー - キーボード、ドラム・プログラミング(on #3, #7)
- ロビー・キルゴア - ローズ・ピアノ(on #3)、ピアノ(on #7)、シンセベース(on #3, #7)
- アルマンド・サバル=レッコ - ベース(on #1, #5, #6)、ピッコロ・ベース(on #1, #6)、ドラムス(on #6)、パーカッション(on #6)、ボーカル(on #1, #6)
- ジェイムス・ジナス - ベース(on #4, #8, #10, #11)、アコースティック・ベース(#7, #8)
- ウィル・リー - ベース(on #9)、ボイス(on #5)
- マックス・ライゼンフーヴァー - プログラミング(on #1, #2, #6)、シンバル(on #6, #8)
- デニス・チェンバース - ドラムス(on #4, #5, #6, #8, #9, #10, #11)
- ドン・アライアス - パーカッション(on #1, #8, #9, #11)
- バシリ・ジョンソン - パーカッション(on #4)
- ヴィーラ - ボイス(on#2, #3)
- マルコム・ポラック - ボイス(on #5)
脚注
[編集]- ^ a b c Jurek, Thom. “The Brecker Brothers - Return of the Brecker Brothers Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ - ブレッカー・ブラザーズ”. オリコン. 2024年1月27日閲覧。
- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ Kelsey, Chris. “The Brecker Brothers Songs, Albums, Reviews, Bio & More”. AllMusic. 2024年1月27日閲覧。
- ^ CD英文ブックレット内トラック・リスト
- ^ “The Brecker Brothers - Awards”. AllMusic. 2013年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月27日閲覧。
- ^ “Randy Brecker - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2024年1月27日閲覧。
外部リンク
[編集]- リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ - Discogs (発売一覧)